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第9章 戦争準備編
137話 対魔教団同盟、結成です!
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「とは言え、魔教団は巨大な組織。
表からはリーヴ商会、裏からは諜報部を動員していますが、流石に魔教団の拠点の全ては把握出来ていません」
これは僕の独断では無いので怒られる心配はありません。
胸を張って、声を大にして言えます。
まぁ、神能と膨大な魔力を用いた力技ならば即座に特定出来るでしょうけど……
それではナイトメアの皆んなの仕事を奪ってしまう事になりますし、何より面倒です。
一番楽なのはディベル達、世界樹にいた人たちの様に〝世界の終焉〟で一掃する事ですが。
それでは関係の無い人々も巻き添えになってしまう。
世の中、ままならないモノです。
「各国の深部にも潜入していると言うのに……けど、取り敢えず次の標的は決まっています」
「今さり気なく凄い事を仰った気がするんだが?」
「ルーミエル様、各国のと言う部分と、次のと言う部分についてご説明して頂きたいのですが?」
何処か疲れた様にそう言ってくるのは、ウェスル帝とイヴァル王。
為政者同士、息ピッタリです。
さっきも今度外交ついでにお忍びで飲みに行こうって話し合ってましたし、マブダチですね!
でも、別に僕変な事言ってませんよね?
簡潔に言っているのに、これ以上どう説明しろと?
「う~ん、あぁっ!
そう言えばまだ言ってませんでしたね。
各国の深部に諜報部が潜入しているのはそのままですが。
実は既に魔教団の支部を1つ潰し、幹部を1人殺しました」
まぁ正確には、まだ死んで無いと思いますけどね。
資源の一切ない崩れ行く世界にいるので、死は確実ですけど。
「後で説明しようと思っていましたが。
奴らは吸血鬼を捕まえて吸血鬼の血を飲んだり、人体実験などしていると判明しました」
もうこの際です、全部説明してしまいましょう。
「リーナとミーナは実験体として捕らえられていましたが、その際に救出しました。
逆らう力を削ぐために薬物の投与、物理的な拷問、中には身体をバラバラにされて殺された者もいました。
これが、僕が魔教団を潰すと決めた理由です」
吸血鬼の始祖であるオルグイユは僕の家族です。
それに僕も元は吸血鬼でしたからね、奴らの行いは不愉快でなりません。
「戦力的に言えば、僕達だけでも十分に奴らを潰す事は可能でしょう」
魔教団の幹部達の実力がディベルと同程度なのであれば、さほど脅威ではありませんからね。
「ですが、出来る限り公の場には出たくないのです。
そこで、対魔教団同盟を結成しようと思います。
別にフェーニル王国とネルウァクス帝国がナイトメアの傘下だからと言って強制的に参加しろとは言いません。
如何するのかの判断はそちらに任せます」
因みに、同盟をに参加しているのは現在、ナイトメアと大神達のみ。
大神達にとっても魔教団は危険な存在。
何せ、奴らの最終目的は魔王……魔神ヴィスデロビアの復活ですし。
大神達は現世には顕現できませんが、全世界を覗くことが出来る彼らは戦時中の情報供給において右に出る者はいないと断言できます。
「何を今更。
我らネルウァクス帝国は貴女様に忠誠を誓ったのです。
貴女方が戦うと言うのならば、我らも微弱ながら力をお貸しします」
そう言って起立し、軍隊式の敬礼を取ってみせるウェスル帝とネルウァクス帝国勢。
「フェーニルも同様です。
おっと、別に我らに利益が無いわけではありませんよ。
魔教団を潰せればその利益は計り知れない、勝つと分かっている戦に参加しない理由もありませんからね」
そう言って、ニヤリと笑みを浮かべて跪くイヴァル王と、フェーニル王国勢。
「そうですか……ありがとうございます。
では! 対魔教団同盟、最初の標的を発表します。
魔教団最高幹部の1人が治める国、異世界の勇者を有する大国アレサレム王国です!!」
表からはリーヴ商会、裏からは諜報部を動員していますが、流石に魔教団の拠点の全ては把握出来ていません」
これは僕の独断では無いので怒られる心配はありません。
胸を張って、声を大にして言えます。
まぁ、神能と膨大な魔力を用いた力技ならば即座に特定出来るでしょうけど……
それではナイトメアの皆んなの仕事を奪ってしまう事になりますし、何より面倒です。
一番楽なのはディベル達、世界樹にいた人たちの様に〝世界の終焉〟で一掃する事ですが。
それでは関係の無い人々も巻き添えになってしまう。
世の中、ままならないモノです。
「各国の深部にも潜入していると言うのに……けど、取り敢えず次の標的は決まっています」
「今さり気なく凄い事を仰った気がするんだが?」
「ルーミエル様、各国のと言う部分と、次のと言う部分についてご説明して頂きたいのですが?」
何処か疲れた様にそう言ってくるのは、ウェスル帝とイヴァル王。
為政者同士、息ピッタリです。
さっきも今度外交ついでにお忍びで飲みに行こうって話し合ってましたし、マブダチですね!
でも、別に僕変な事言ってませんよね?
簡潔に言っているのに、これ以上どう説明しろと?
「う~ん、あぁっ!
そう言えばまだ言ってませんでしたね。
各国の深部に諜報部が潜入しているのはそのままですが。
実は既に魔教団の支部を1つ潰し、幹部を1人殺しました」
まぁ正確には、まだ死んで無いと思いますけどね。
資源の一切ない崩れ行く世界にいるので、死は確実ですけど。
「後で説明しようと思っていましたが。
奴らは吸血鬼を捕まえて吸血鬼の血を飲んだり、人体実験などしていると判明しました」
もうこの際です、全部説明してしまいましょう。
「リーナとミーナは実験体として捕らえられていましたが、その際に救出しました。
逆らう力を削ぐために薬物の投与、物理的な拷問、中には身体をバラバラにされて殺された者もいました。
これが、僕が魔教団を潰すと決めた理由です」
吸血鬼の始祖であるオルグイユは僕の家族です。
それに僕も元は吸血鬼でしたからね、奴らの行いは不愉快でなりません。
「戦力的に言えば、僕達だけでも十分に奴らを潰す事は可能でしょう」
魔教団の幹部達の実力がディベルと同程度なのであれば、さほど脅威ではありませんからね。
「ですが、出来る限り公の場には出たくないのです。
そこで、対魔教団同盟を結成しようと思います。
別にフェーニル王国とネルウァクス帝国がナイトメアの傘下だからと言って強制的に参加しろとは言いません。
如何するのかの判断はそちらに任せます」
因みに、同盟をに参加しているのは現在、ナイトメアと大神達のみ。
大神達にとっても魔教団は危険な存在。
何せ、奴らの最終目的は魔王……魔神ヴィスデロビアの復活ですし。
大神達は現世には顕現できませんが、全世界を覗くことが出来る彼らは戦時中の情報供給において右に出る者はいないと断言できます。
「何を今更。
我らネルウァクス帝国は貴女様に忠誠を誓ったのです。
貴女方が戦うと言うのならば、我らも微弱ながら力をお貸しします」
そう言って起立し、軍隊式の敬礼を取ってみせるウェスル帝とネルウァクス帝国勢。
「フェーニルも同様です。
おっと、別に我らに利益が無いわけではありませんよ。
魔教団を潰せればその利益は計り知れない、勝つと分かっている戦に参加しない理由もありませんからね」
そう言って、ニヤリと笑みを浮かべて跪くイヴァル王と、フェーニル王国勢。
「そうですか……ありがとうございます。
では! 対魔教団同盟、最初の標的を発表します。
魔教団最高幹部の1人が治める国、異世界の勇者を有する大国アレサレム王国です!!」
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