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第8章 世界樹決戦編
127話 遊びましょうか?
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「ここは?
エルフ共の国がない。
いや、それ以前に周囲の光景が全く……」
「ここは、僕が特別に作った異世界です」
上空からそう声をかけると、漸く僕達の存在に気がついた様で。
バッと凄い勢いでこちらを見上げ、そして目を見開いて固まってしまいました。
う~ん、挨拶しただけなのにこんな反応をされるとは。
僕としては『貴様の仕業かっ! 許さんぞ!!』的な反応を密かに期待していたのですが……残念です。
「何故貴女がここに……それに何なんその格好は?」
「あっ、もしかしてこの翼の事ですか?」
なる程、だからあの反応ですか。
確かにそう言われてみれば、顔見知りが突然大きな翼を生やして現れたら驚きますよね。
「世界を1から作るのは膨大な魔力を用いますからね。
翼を出していた方が緻密な魔力制御が楽なんですよ」
決して、翼があった方がカッコイイからではありません!!
ま、まぁ、ちょっとはカッコイイからって理由もありますけど……
「世界を、作った……?
何をバカな事を」
「では、コイツの相手は僕がするので、皆んなは世界樹に囚われている人達の救出に向かって下さい」
ガッツリと無視してやりました。
だって、そんな事を一々説明するのは面倒くさいです。
こう言う人って、絶対僕が神能とか説明しても信じてくれないタイプです。
「かしこまりました。
魔教団の者共は如何なさいますか?」
「う~ん、取り敢えず捕まえて何処かに纏めておいて下さい」
「かしこまりました」
「では、任せましたよ」
コレールを中心にして整列していた皆んなが一瞬にして姿を消しました。
まぁ、実際は星天魔法で消し飛んだ場所から高速で中に入って行っただけですけど。
ディベルにはまるで消えた様に見えた事でしょう。
何せネルウァクス帝国が世界に誇る十剣ですら、今の皆んなの動きを目で追う事は出来ませんし。
「貴女は……お前達は一体何者なんですか?」
「僕達は、秘密結社ナイトメア〝深淵から世界を覗く者〟」
「ナイトメア……聞いた事がありませんね」
まぁ、それはそうでしょうね。
だって、表立って何かした訳じゃないですし。
「しかし、悪夢とはよく言ったものですねぇ。
私にとって、この光景はまさしく悪夢という訳ですかぁ。
ですが、オイタが過ぎましたねぇ。
不壊である世界樹を破壊し、あまつさえ世界を作る! いやぁ、実に愉快な演出でしたよ!!」
やっぱり、全く信じてません。
こう言うマッドサイエンティストって、自身の理解を超える出来事は絶対に受け入れようとしないんですよね。
まぁ、お約束ってやつですね。
「この光景は幻ですか?
これほど大規模な幻を作り出すとは、流石ですねぇ。
あぁ! 安心して下さいねぇ。
貴女方が死んでも、その知識は私がしっかりと有効活用してあげますので!!」
「えっと……うん、まぁ頑張ってください」
「フフフ、強がらなくても良いのですよぉ?
前回は大した準備もしていませんでしたが、ここは魔教団の拠点の1つ!!
どうやって、この場を突き止めたのかは知りませんが、貴女に勝機は万に一つも無いのですからぁ!」
そう言って、ディベルが懐から1つのモノクルを取り出して見せる。
「これは私が開発した、魔鏡という物でしてねぇ。
これを使えば、対象の魔力を視覚化し、見る事が出来るのです。
さぁ、貴女の魔力量はどれ程でしょうねぇ?」
ニヤリと笑みを浮かべて、声高に説明してくれたモノクルを自身の片目に掛け……笑顔が凍りつきました。
「こ、これは何だっ!?」
「どんな風に見えましたか?」
「そ、そうです。
故障していたのでしょう、そうに違いありません!!」
無視されました。
まぁ、僕もさっき無視したのでおあいこですけど……
「さてと、貴方には色々と聞きたい事がありますが……皆んなが戻ってくるまで僕と遊びましょうか?」
ディベルには、これまでに弄ばれた人や、世界樹に囚われている人達の報いを受けてもらわなければなりませんからね。
「遊び、ですか?」
「はい、遊びです。
そうですね……取り敢えず、踊って下さい」
そう告げると同時に、時間差をつけて極細の滅光を放つ。
「ぎゃぁあっ!?」
「実はですね、僕これでも結構怒ってるんですよ?
おっと次は右、そして左っと」
「じ、死ぬぅっ!!」
「大丈夫です。
しっかりと回復させてあげますから」
言葉通り身体中穴だらけ、血塗れになっていたディベルを綺麗に全快させてあげました。
「さてと、では第二幕と行きましょうか」
そう言って微笑み掛けてやると……
「ひっ!! もう許して下さいっ!!」
「貴方はそう言った人達をどうしましたか?」
僕のその言葉に、彼はその顔に絶望の色を浮かべました。
エルフ共の国がない。
いや、それ以前に周囲の光景が全く……」
「ここは、僕が特別に作った異世界です」
上空からそう声をかけると、漸く僕達の存在に気がついた様で。
バッと凄い勢いでこちらを見上げ、そして目を見開いて固まってしまいました。
う~ん、挨拶しただけなのにこんな反応をされるとは。
僕としては『貴様の仕業かっ! 許さんぞ!!』的な反応を密かに期待していたのですが……残念です。
「何故貴女がここに……それに何なんその格好は?」
「あっ、もしかしてこの翼の事ですか?」
なる程、だからあの反応ですか。
確かにそう言われてみれば、顔見知りが突然大きな翼を生やして現れたら驚きますよね。
「世界を1から作るのは膨大な魔力を用いますからね。
翼を出していた方が緻密な魔力制御が楽なんですよ」
決して、翼があった方がカッコイイからではありません!!
ま、まぁ、ちょっとはカッコイイからって理由もありますけど……
「世界を、作った……?
何をバカな事を」
「では、コイツの相手は僕がするので、皆んなは世界樹に囚われている人達の救出に向かって下さい」
ガッツリと無視してやりました。
だって、そんな事を一々説明するのは面倒くさいです。
こう言う人って、絶対僕が神能とか説明しても信じてくれないタイプです。
「かしこまりました。
魔教団の者共は如何なさいますか?」
「う~ん、取り敢えず捕まえて何処かに纏めておいて下さい」
「かしこまりました」
「では、任せましたよ」
コレールを中心にして整列していた皆んなが一瞬にして姿を消しました。
まぁ、実際は星天魔法で消し飛んだ場所から高速で中に入って行っただけですけど。
ディベルにはまるで消えた様に見えた事でしょう。
何せネルウァクス帝国が世界に誇る十剣ですら、今の皆んなの動きを目で追う事は出来ませんし。
「貴女は……お前達は一体何者なんですか?」
「僕達は、秘密結社ナイトメア〝深淵から世界を覗く者〟」
「ナイトメア……聞いた事がありませんね」
まぁ、それはそうでしょうね。
だって、表立って何かした訳じゃないですし。
「しかし、悪夢とはよく言ったものですねぇ。
私にとって、この光景はまさしく悪夢という訳ですかぁ。
ですが、オイタが過ぎましたねぇ。
不壊である世界樹を破壊し、あまつさえ世界を作る! いやぁ、実に愉快な演出でしたよ!!」
やっぱり、全く信じてません。
こう言うマッドサイエンティストって、自身の理解を超える出来事は絶対に受け入れようとしないんですよね。
まぁ、お約束ってやつですね。
「この光景は幻ですか?
これほど大規模な幻を作り出すとは、流石ですねぇ。
あぁ! 安心して下さいねぇ。
貴女方が死んでも、その知識は私がしっかりと有効活用してあげますので!!」
「えっと……うん、まぁ頑張ってください」
「フフフ、強がらなくても良いのですよぉ?
前回は大した準備もしていませんでしたが、ここは魔教団の拠点の1つ!!
どうやって、この場を突き止めたのかは知りませんが、貴女に勝機は万に一つも無いのですからぁ!」
そう言って、ディベルが懐から1つのモノクルを取り出して見せる。
「これは私が開発した、魔鏡という物でしてねぇ。
これを使えば、対象の魔力を視覚化し、見る事が出来るのです。
さぁ、貴女の魔力量はどれ程でしょうねぇ?」
ニヤリと笑みを浮かべて、声高に説明してくれたモノクルを自身の片目に掛け……笑顔が凍りつきました。
「こ、これは何だっ!?」
「どんな風に見えましたか?」
「そ、そうです。
故障していたのでしょう、そうに違いありません!!」
無視されました。
まぁ、僕もさっき無視したのでおあいこですけど……
「さてと、貴方には色々と聞きたい事がありますが……皆んなが戻ってくるまで僕と遊びましょうか?」
ディベルには、これまでに弄ばれた人や、世界樹に囚われている人達の報いを受けてもらわなければなりませんからね。
「遊び、ですか?」
「はい、遊びです。
そうですね……取り敢えず、踊って下さい」
そう告げると同時に、時間差をつけて極細の滅光を放つ。
「ぎゃぁあっ!?」
「実はですね、僕これでも結構怒ってるんですよ?
おっと次は右、そして左っと」
「じ、死ぬぅっ!!」
「大丈夫です。
しっかりと回復させてあげますから」
言葉通り身体中穴だらけ、血塗れになっていたディベルを綺麗に全快させてあげました。
「さてと、では第二幕と行きましょうか」
そう言って微笑み掛けてやると……
「ひっ!! もう許して下さいっ!!」
「貴方はそう言った人達をどうしましたか?」
僕のその言葉に、彼はその顔に絶望の色を浮かべました。
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