116 / 375
第8章 世界樹決戦編
116話 悪魔的なお仕置きです!
しおりを挟む
僕は今、ナイトメア本部にある特別会議室にて、正座をさせられて怒られてます。
微笑みながらも目が笑っていないコレールの笑みの前に、数秒で考えた言い訳なんて吹き飛びました。
「お嬢様、私共がどれ程心配したかおわかりですか?」
そんな僕の前には、僕を数時間にわたりお説教し続けてるコレール。
烈火の様な怒り方では無く。
静かで深く重い、例えるならば深海の様な怖さがありました。
「それは……」
「大神が作り上げた、不壊であるハズの迷宮の1階層が丸々消滅すると言う異常事態。
それなのに、姿をお見せになって下さらない。
我々、眷属だけでなく、ナイトメアの全員が生きた心地のしない時間でした」
「うっ……ごめんなさい」
フォルクレスに言われて、焦って帰ってきましたが。
その時には既に本部にいないハズの人員までもが、深層に降りる扉があった場所の前に集まり、オルグイユ達を筆頭に祈りを捧げていました。
「まぁまぁ、コレール殿もそのくらいで。
ルーミエルお嬢様も反省していらっしゃる様ですし」
神様、仏様、アヴァリス様っ!
貴女は僕の救世主ですかっ!?
「そうです。
これ以上はお嬢様がお可愛そうです」
「ほら、見て下さい!
お嬢様、泣いちゃいましたよ!!」
アヴァリスに加勢してノアとシアも擁護してくれます。
僕は断じて泣いてなんていません。
ちょっと、視界がぼやけるのも気のせいです!
因みに、オルグイユとメルヴィーの2人は、僕が帰ってきたのを見ると凄まじい速さで、数分にわたって抱きついた後、僕がお風呂に入ったりする用意をすると意気揚々と走り去って行きました。
数時間もの間、一体何を用意する事があるのか、ちょっと怖いです。
「はぁ、仕方ありませんね。
お嬢様も反省なさっている様ですし、今回はこのぐらいにしておきます」
た、助かりました。
もう足が痺れて、暫く立てそうもありませんよ。
「ですが、お仕置きは必要です」
その一言が、ホッとした僕の安堵の心を粉砕しました。
お仕置き……お菓子が禁止とかされたらどうしましょう。
あっ! あとお昼寝も禁止にされては困ります。
ですが、悪いのは僕です。
ここは、潔くお仕置きを受け入れて見せましょう!
「そうですね……では一月の間、グラトニーの耳を触ってはダメ。
と言う事にします」
「そ、そんなっ!!」
悲痛な悲鳴をあげたのは、無論僕です。
ま、まさか、こんな悪魔的なお仕置きを仕掛けてくるとは……
ですが! 僕にはアヴァリスがついています!!
アヴァリスならばきっと減刑を進言してくれる……
「確かに、ネコ耳など邪道。
私もよろしいかと」
えっ?
「私もアヴァリス様と同意です」
「ネコ耳反対です!」
ノアとシアまでもっ!?
「さぁ! お嬢様、準備が完了しましたよ!!」
満面の笑みでオルグイユとメルヴィーが特別会議室の扉を開けるのと同時に、僕は地に打ちひしがれました。
微笑みながらも目が笑っていないコレールの笑みの前に、数秒で考えた言い訳なんて吹き飛びました。
「お嬢様、私共がどれ程心配したかおわかりですか?」
そんな僕の前には、僕を数時間にわたりお説教し続けてるコレール。
烈火の様な怒り方では無く。
静かで深く重い、例えるならば深海の様な怖さがありました。
「それは……」
「大神が作り上げた、不壊であるハズの迷宮の1階層が丸々消滅すると言う異常事態。
それなのに、姿をお見せになって下さらない。
我々、眷属だけでなく、ナイトメアの全員が生きた心地のしない時間でした」
「うっ……ごめんなさい」
フォルクレスに言われて、焦って帰ってきましたが。
その時には既に本部にいないハズの人員までもが、深層に降りる扉があった場所の前に集まり、オルグイユ達を筆頭に祈りを捧げていました。
「まぁまぁ、コレール殿もそのくらいで。
ルーミエルお嬢様も反省していらっしゃる様ですし」
神様、仏様、アヴァリス様っ!
貴女は僕の救世主ですかっ!?
「そうです。
これ以上はお嬢様がお可愛そうです」
「ほら、見て下さい!
お嬢様、泣いちゃいましたよ!!」
アヴァリスに加勢してノアとシアも擁護してくれます。
僕は断じて泣いてなんていません。
ちょっと、視界がぼやけるのも気のせいです!
因みに、オルグイユとメルヴィーの2人は、僕が帰ってきたのを見ると凄まじい速さで、数分にわたって抱きついた後、僕がお風呂に入ったりする用意をすると意気揚々と走り去って行きました。
数時間もの間、一体何を用意する事があるのか、ちょっと怖いです。
「はぁ、仕方ありませんね。
お嬢様も反省なさっている様ですし、今回はこのぐらいにしておきます」
た、助かりました。
もう足が痺れて、暫く立てそうもありませんよ。
「ですが、お仕置きは必要です」
その一言が、ホッとした僕の安堵の心を粉砕しました。
お仕置き……お菓子が禁止とかされたらどうしましょう。
あっ! あとお昼寝も禁止にされては困ります。
ですが、悪いのは僕です。
ここは、潔くお仕置きを受け入れて見せましょう!
「そうですね……では一月の間、グラトニーの耳を触ってはダメ。
と言う事にします」
「そ、そんなっ!!」
悲痛な悲鳴をあげたのは、無論僕です。
ま、まさか、こんな悪魔的なお仕置きを仕掛けてくるとは……
ですが! 僕にはアヴァリスがついています!!
アヴァリスならばきっと減刑を進言してくれる……
「確かに、ネコ耳など邪道。
私もよろしいかと」
えっ?
「私もアヴァリス様と同意です」
「ネコ耳反対です!」
ノアとシアまでもっ!?
「さぁ! お嬢様、準備が完了しましたよ!!」
満面の笑みでオルグイユとメルヴィーが特別会議室の扉を開けるのと同時に、僕は地に打ちひしがれました。
10
お気に入りに追加
2,156
あなたにおすすめの小説

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

追放されたギルドの書記ですが、落ちこぼれスキル《転写》が覚醒して何でも《コピー》出来るようになったので、魔法を極めることにしました
遥 かずら
ファンタジー
冒険者ギルドに所属しているエンジは剣と魔法の才能が無く、文字を書くことだけが取り柄であった。落ちこぼれスキル【転写】を使いギルド帳の筆記作業で生計を立てていた。そんなある日、立ち寄った勇者パーティーの貴重な古代書を間違って書き写してしまい、盗人扱いされ、勇者によってギルドから追放されてしまう。
追放されたエンジは、【転写】スキルが、物やスキル、ステータスや魔法に至るまで何でも【コピー】できるほどに極められていることに気が付く。
やがて彼は【コピー】マスターと呼ばれ、世界最強の冒険者となっていくのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる