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第6章 フェーニル王国編
92話 ご案内です!!
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「銀行に金融、ですか?」
「その通りです」
自信満々に宣言した僕にイヴァル王が訝しむ様な表情でそう聞いてきます。
宰相さんやアレックさんも同様で、以前に説明した事のあるコレール達だけがなるほど、といった様子ですね。
しかし、それもそのはず。
銀行に金融といえば現代社会において言わずと知れた制度と言えるでしょうが。
何と!この世界には銀行というものが存在しなのです!!
かろうじて金融の概念はありますが金融という言葉自体は存在しない。
あると言っても、ちょっとした金貸がいる程度で、基本お金の管理は自身でするもの。
それが常識であるこの世界において、銀行と言われてイヴァル王達が訝しむのは当たり前の事と言う訳です。
だからこそ、これはお金になる。
商人の聖地を統べるイヴァル王ですら知り得ない制度の導入。
これはこの世界における金融革命となるのです!!
「それはいったい……」
「そう慌てないでください。
このフェーニル王国を傘下に加えるにあたって、まずは僕達の事を説明しなければなりません」
何せ、銀行を作るのであればナイトメアとの連携は必要不可欠。
リーヴ商会だけでも可能でしょうけど、そっちの方が楽ですし。
「それに、おそらくイヴァル王は勘違いをしています」
「勘違い、ですか?」
「そうです。
貴方は先程、僕達が帝国での騒動と関係があると言いましたが、どの様な関係があると考えていますか?」
「勿論、神獣との繋がりはあるでしょう。
伝説に言い伝えられる神獣ともなれば、眷属を作れると聞きますからね。
黒龍か霊鳥の眷属である貴方方が集まって結成されたのがリーヴ商会というのが我々の認識ですが」
「やはり……」
あれは冒険者ギルドに行った時のことでした……
コレールが依頼を受注しているのを待っている時。
遊びに忍び込んだ子供だと思われたのか、一人の受付嬢が声をかけてきました。
その受付嬢はどうやら新人だったらしく。
やる気に満ちた彼女は僕の話をまともに取り合ってくれず。
荒くれ者が多いギルド内に子供が一人では危ないと、二階にあった何故か子供がたくさんいる場所に連れて行かれました。
託児所に強制連行された僕は、コレールも暫く来なさそうという事で。
託児所係の受付嬢が読んでいる絵本を一緒に見ていたのです。
その絵本によれば、神代の大戦では神の眷属となった人々は英雄と呼ばれる活躍をしたとの事。
気になって後日調べてみれば、どうやらその知識が常識という事が判明したと言う訳です。
そんな常識がある事もあり、普通の人間にしか見えないコレール達がその神獣だなんて夢にも思わないでしょうね。
「当たらずも遠からずと言ったところでしょうか」
事実、商会……と言うか、その母体であるナイトメアは今のところ全員がコレール達の眷属ですし。
「事実は、僕を省くこの場にいる全員が神獣と呼ばれる存在です。
帝都に現れた黒龍と霊鳥と言うのはコレールとフェルの事です」
フェルの頭をポンポンと撫でつつ、1つ今更な事実に気がつきました。
「そう言えば、まだ全員の自己紹介をしていませんでしたね。
となると、まずは自己紹介からした方がいいのでしょうか?」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
いきなり大声を出されてちょっとビックリしました。
ふぅ、突然大きな声を出すのはやめてほしいものです、全く。
「ルーミエル嬢以外の全員が神獣?
流石に少し冗談が過ぎますよ」
ちょっと咎めるように言われました。
本当の事を言っただけなのに……理不尽です。
「う~ん、でも言われただけでは信じられないのも当然ですね。
仕方ありません、では本部に戻ってから自己紹介にしましょう。
構いませんか、コレール?」
「致し方ありませんね」
コレールの許可も出た事ですし、そうするとしましょう。
ここでは無理ですが、本部であればコレール達も本来の姿に戻れますからね。
「あの、一体なんの話を?」
「それもまとめて説明します。
そうと決まれば早速行きましょう!」
フェーニル王国代表御一行様、ナイトメア本部にご案内です!!
「その通りです」
自信満々に宣言した僕にイヴァル王が訝しむ様な表情でそう聞いてきます。
宰相さんやアレックさんも同様で、以前に説明した事のあるコレール達だけがなるほど、といった様子ですね。
しかし、それもそのはず。
銀行に金融といえば現代社会において言わずと知れた制度と言えるでしょうが。
何と!この世界には銀行というものが存在しなのです!!
かろうじて金融の概念はありますが金融という言葉自体は存在しない。
あると言っても、ちょっとした金貸がいる程度で、基本お金の管理は自身でするもの。
それが常識であるこの世界において、銀行と言われてイヴァル王達が訝しむのは当たり前の事と言う訳です。
だからこそ、これはお金になる。
商人の聖地を統べるイヴァル王ですら知り得ない制度の導入。
これはこの世界における金融革命となるのです!!
「それはいったい……」
「そう慌てないでください。
このフェーニル王国を傘下に加えるにあたって、まずは僕達の事を説明しなければなりません」
何せ、銀行を作るのであればナイトメアとの連携は必要不可欠。
リーヴ商会だけでも可能でしょうけど、そっちの方が楽ですし。
「それに、おそらくイヴァル王は勘違いをしています」
「勘違い、ですか?」
「そうです。
貴方は先程、僕達が帝国での騒動と関係があると言いましたが、どの様な関係があると考えていますか?」
「勿論、神獣との繋がりはあるでしょう。
伝説に言い伝えられる神獣ともなれば、眷属を作れると聞きますからね。
黒龍か霊鳥の眷属である貴方方が集まって結成されたのがリーヴ商会というのが我々の認識ですが」
「やはり……」
あれは冒険者ギルドに行った時のことでした……
コレールが依頼を受注しているのを待っている時。
遊びに忍び込んだ子供だと思われたのか、一人の受付嬢が声をかけてきました。
その受付嬢はどうやら新人だったらしく。
やる気に満ちた彼女は僕の話をまともに取り合ってくれず。
荒くれ者が多いギルド内に子供が一人では危ないと、二階にあった何故か子供がたくさんいる場所に連れて行かれました。
託児所に強制連行された僕は、コレールも暫く来なさそうという事で。
託児所係の受付嬢が読んでいる絵本を一緒に見ていたのです。
その絵本によれば、神代の大戦では神の眷属となった人々は英雄と呼ばれる活躍をしたとの事。
気になって後日調べてみれば、どうやらその知識が常識という事が判明したと言う訳です。
そんな常識がある事もあり、普通の人間にしか見えないコレール達がその神獣だなんて夢にも思わないでしょうね。
「当たらずも遠からずと言ったところでしょうか」
事実、商会……と言うか、その母体であるナイトメアは今のところ全員がコレール達の眷属ですし。
「事実は、僕を省くこの場にいる全員が神獣と呼ばれる存在です。
帝都に現れた黒龍と霊鳥と言うのはコレールとフェルの事です」
フェルの頭をポンポンと撫でつつ、1つ今更な事実に気がつきました。
「そう言えば、まだ全員の自己紹介をしていませんでしたね。
となると、まずは自己紹介からした方がいいのでしょうか?」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
いきなり大声を出されてちょっとビックリしました。
ふぅ、突然大きな声を出すのはやめてほしいものです、全く。
「ルーミエル嬢以外の全員が神獣?
流石に少し冗談が過ぎますよ」
ちょっと咎めるように言われました。
本当の事を言っただけなのに……理不尽です。
「う~ん、でも言われただけでは信じられないのも当然ですね。
仕方ありません、では本部に戻ってから自己紹介にしましょう。
構いませんか、コレール?」
「致し方ありませんね」
コレールの許可も出た事ですし、そうするとしましょう。
ここでは無理ですが、本部であればコレール達も本来の姿に戻れますからね。
「あの、一体なんの話を?」
「それもまとめて説明します。
そうと決まれば早速行きましょう!」
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