91 / 375
第6章 フェーニル王国編
91話 金融を始めます!!
しおりを挟む
勿論、この国の人々が全員、差別思想を持っているなんて事は思っていません。
少なくとも、イヴァル王や宰相さん、アレックさんはそう言った人では無いでしょう。
イヴァル王の面白そうだから、と言う考え方は面白いと思いますし。
したい事をするべきと共感もできる。
この人とならば、面白い事が出来るだろうとは思いますが。
それだけに残念ですね。
もし、残念王子に会うよりも先にイヴァル王に会えていたならば、友好を築けたでしょうに……
「とは言ったものの、そうも言ってられ無いんですよね」
残念ながらイヴァル王の提案を退ける選択肢は存在しない。
仮にイヴァル王達が、僕達の情報を商人に漏らせば厄介な事なります。
ここは各国の王侯貴族とも繋がりのある大商人が集うフェーニル……
何処ぞの国が何らかの動きをしてくる可能性も十分ありえますからね。
それに、メリットが無いなんて言ったけど、途轍もなく大きなメリットもありますし。
チラッと視線をみんなに向けると、男性陣は僕の決定に任せる様子で僕の判断を待ち。
フェルと僕を抱っこしているアヴァリスを省く女性陣は、テラスに出て優雅に紅茶を飲んでいます。
勿論、フェルはこんな状況下であっても僕の隣でアヴァリスにもたれかかって寝ていますし。
軽く溜め息をつきたくなったのは仕方無い事でしょう。
仮にも一国の王との会談の場にて自由過ぎます。
男性陣は良くても、障害は力尽くで取り省けば良いと考えている女性陣は流石にダメでしょう。
そう! 僕達には人の世の常識が無いのです!!
全員が常人よりも強い力を持っているが故に、常識を持つ者は誰も居ない。
だからこその、帝都冒険者ギルド・ノワール事件が勃発したのです。
人間社会の中に入り込むのであれば、そういった常識を押さえておく必要がありますよね……
「はぁ、わかりました。
今回はイヴァル王の慧眼の勝ちです」
「では?」
「はい、認めましょう。
貴方の推測は正しいと、それにそちらの申し出も受け入れましょう」
僕の言葉を受けて明らかにホッとした様子のイヴァル王達。
まぁ、コレール達が神獣なのだと見抜いていたのなら、そんな存在に喧嘩を売ってしまって焦るのも当然ですね。
「お嬢様、よろしいのですか?」
「はい、さっきはああ言いましたが。
イヴァル王達を傘下に入れる事でのメリットも大きいですしね。
ですが、やはりネックなのは第一王子ですね」
「その件に関しては心配無用です。
この交渉が成功しようがしまいが、自身の勝手な考えで国を危機に晒したフリードは廃嫡処分に致しますので。
本来であれば死罪でもおかしくないのですが……やはり俺も人の親です。
どれだけ愚かであろうと、息子を殺す事は出来ません」
思わず目を見開いてしまいました。
幾ら何でも、それはちょっと厳しい気がしますが……
それが父であり、国王であるイヴァル王の決定ならば僕に口を挟む権利などありません。
「そうですか……」
ただ、ちょっとだけ申し訳ない気もします。
僕達がフェーニルに来なければ残念王子とは言え、彼が転落する事もなかったでしょうに。
「無礼を働いた我が愚息に対してその様な顔をして下さるとは。
ルーミエル嬢はお優しいのですね」
「そうでしょうか?
例え、どれだけ報われない者でも、僕達に害をなすのであれば容赦はしませんよ」
それがたとえ、勇者や魔王であっても……神であっても。
「やはり、貴女方の傘下に降るという我々の考えは正しかったようだ。
では、申し訳無いのですが、フリードに掛けている魔法を解いて頂いもよろしいでしょうか?」
イヴァル王の言葉を受けて、コレールが視線を向けて来たので肯定の意味を持って頷きを返す。
「フリード」
「音が聞こえるっ!
はっ! 父上、この者共と何を話していたのかは知りませんが、騙されてはなりません!!
この者共は……」
「黙れっ!
フェーニル王国第一王子フリード・リッヒ・フェーニル。
たった今を持って貴様を廃嫡とし、今後一切の王家の名を名乗る事を禁ずる」
結界と拘束が解かれるや否や。
またもや騒ぎ出した残念王子に対して、イヴァル王が有無を言わさぬ覇気と共に残酷な現実を叩きつけました。
「は? な、何を言っているのですかっ!?」
「自身の身勝手な言動で、国家を危機に貶めた貴様に民の上に立つ資格など無いと知れ」
「バカなっ!! 俺は第一王子ですよ!?
そんな事がある訳が無い! 俺が言った事が真実であり正義なのです!!」
「アレック」
「承知いたしました。
衛兵! その者を連れて行け!!」
アレックさんの言葉を受け。
元々待機していた衛兵さん達が部屋になだれ込み、喚き散らすフリードを引き摺って出て行きました。
隣室に人間が集まっているのには気づいていましたが。
てっきり賭けを無かった事にする為に僕達を襲うつもりなのだと思っていました……
まさか、この為だったとは。
僕達との亀裂を生んだ原因である彼を僕達の目の前で廃嫡する。
それで、少しでも印象を良くしようとしたのでしょう。
国家の、民の為とあらば息子ですら切り捨てる冷徹さは流石は大国の王ですね。
「一体どこで教育を間違ったのやら……」
「子育てとは、儘ならぬものですね」
「そうですね……って、ルーミエル嬢もまだ子供でしょう!!」
失礼な。
せっかく、しんみりしていたイヴァル王の気持ちを汲んであげたと言うのに……
「むぅ……そうであって、そうでは無いのですよ?」
「その様子を見る限りでは、とても信じられませんな」
イヴァル王の言うその様子。
幼女な僕がアヴァリスに抱かれて、膝の上にちょこんと座っているこの光景。
確かに、そう言われれば反論の余地がありません……
「しかし、ありがとうございます。
おかげで少し気が楽になりましたよ」
「そうですか、それは良かったです」
なんか最後は結局、イヴァル王に上手くまとめられた気がするのは気のせいでしょうか?
「それで、ルーミエル嬢」
「何でしょうか?」
「あの様な賭けまでして、貴女はこのフェーニルで何を成そうとしているのですか?」
イヴァル王の言葉を耳聡く聞きつけた女性陣が、素早くテラスから戻って来る。
エンヴィーや宰相さん、アレックさんも興味津々と言った様子で注目してきます。
こ、こんなに注目されると、流石に喋れなくなってしまうのですが……
助けを求めてコレールに視線を送る。
すると、完璧執事であるコレールは僕の意図を即座に察し、行動に移そうとして……
コレールが動く直前に、フェルが僕をかばう様に抱きついてきたました。
「エルは、恥ずかしがり屋なの。
そんなに、見つめたらダメ」
おぉ! 流石はフェルです!!
僕と一番付き合いが長いのは伊達ではありません。
「フェル、ありがとうございます」
「ん、吾はエルの、お姉ちゃん、だから!」
ついに言葉にして言いましたね。
僕がこの姿になって以降、日頃からお姉ちゃんアピールはしてきていましたが……
まぁでも、深淵の試練で始めてフェルに会った時なんて霊鳥様って呼んでましたし。
フェルに妹と言われても、嫌な気はしませんし別に良いですか。
「それで、僕が何をしようとしているのかでしたね」
非常にご機嫌なフェルに隠れつつ、話を切り出す。
すると、イヴァル王達フェーニル組が緊張した様子でゴクリと固唾を飲み込みました。
そんなに緊張しなくても……
でも、ちょって優越感を感じますね。
ニヤニヤしちゃいます!!
「それは……銀行!
つまりは、金融を始めます!!」
少なくとも、イヴァル王や宰相さん、アレックさんはそう言った人では無いでしょう。
イヴァル王の面白そうだから、と言う考え方は面白いと思いますし。
したい事をするべきと共感もできる。
この人とならば、面白い事が出来るだろうとは思いますが。
それだけに残念ですね。
もし、残念王子に会うよりも先にイヴァル王に会えていたならば、友好を築けたでしょうに……
「とは言ったものの、そうも言ってられ無いんですよね」
残念ながらイヴァル王の提案を退ける選択肢は存在しない。
仮にイヴァル王達が、僕達の情報を商人に漏らせば厄介な事なります。
ここは各国の王侯貴族とも繋がりのある大商人が集うフェーニル……
何処ぞの国が何らかの動きをしてくる可能性も十分ありえますからね。
それに、メリットが無いなんて言ったけど、途轍もなく大きなメリットもありますし。
チラッと視線をみんなに向けると、男性陣は僕の決定に任せる様子で僕の判断を待ち。
フェルと僕を抱っこしているアヴァリスを省く女性陣は、テラスに出て優雅に紅茶を飲んでいます。
勿論、フェルはこんな状況下であっても僕の隣でアヴァリスにもたれかかって寝ていますし。
軽く溜め息をつきたくなったのは仕方無い事でしょう。
仮にも一国の王との会談の場にて自由過ぎます。
男性陣は良くても、障害は力尽くで取り省けば良いと考えている女性陣は流石にダメでしょう。
そう! 僕達には人の世の常識が無いのです!!
全員が常人よりも強い力を持っているが故に、常識を持つ者は誰も居ない。
だからこその、帝都冒険者ギルド・ノワール事件が勃発したのです。
人間社会の中に入り込むのであれば、そういった常識を押さえておく必要がありますよね……
「はぁ、わかりました。
今回はイヴァル王の慧眼の勝ちです」
「では?」
「はい、認めましょう。
貴方の推測は正しいと、それにそちらの申し出も受け入れましょう」
僕の言葉を受けて明らかにホッとした様子のイヴァル王達。
まぁ、コレール達が神獣なのだと見抜いていたのなら、そんな存在に喧嘩を売ってしまって焦るのも当然ですね。
「お嬢様、よろしいのですか?」
「はい、さっきはああ言いましたが。
イヴァル王達を傘下に入れる事でのメリットも大きいですしね。
ですが、やはりネックなのは第一王子ですね」
「その件に関しては心配無用です。
この交渉が成功しようがしまいが、自身の勝手な考えで国を危機に晒したフリードは廃嫡処分に致しますので。
本来であれば死罪でもおかしくないのですが……やはり俺も人の親です。
どれだけ愚かであろうと、息子を殺す事は出来ません」
思わず目を見開いてしまいました。
幾ら何でも、それはちょっと厳しい気がしますが……
それが父であり、国王であるイヴァル王の決定ならば僕に口を挟む権利などありません。
「そうですか……」
ただ、ちょっとだけ申し訳ない気もします。
僕達がフェーニルに来なければ残念王子とは言え、彼が転落する事もなかったでしょうに。
「無礼を働いた我が愚息に対してその様な顔をして下さるとは。
ルーミエル嬢はお優しいのですね」
「そうでしょうか?
例え、どれだけ報われない者でも、僕達に害をなすのであれば容赦はしませんよ」
それがたとえ、勇者や魔王であっても……神であっても。
「やはり、貴女方の傘下に降るという我々の考えは正しかったようだ。
では、申し訳無いのですが、フリードに掛けている魔法を解いて頂いもよろしいでしょうか?」
イヴァル王の言葉を受けて、コレールが視線を向けて来たので肯定の意味を持って頷きを返す。
「フリード」
「音が聞こえるっ!
はっ! 父上、この者共と何を話していたのかは知りませんが、騙されてはなりません!!
この者共は……」
「黙れっ!
フェーニル王国第一王子フリード・リッヒ・フェーニル。
たった今を持って貴様を廃嫡とし、今後一切の王家の名を名乗る事を禁ずる」
結界と拘束が解かれるや否や。
またもや騒ぎ出した残念王子に対して、イヴァル王が有無を言わさぬ覇気と共に残酷な現実を叩きつけました。
「は? な、何を言っているのですかっ!?」
「自身の身勝手な言動で、国家を危機に貶めた貴様に民の上に立つ資格など無いと知れ」
「バカなっ!! 俺は第一王子ですよ!?
そんな事がある訳が無い! 俺が言った事が真実であり正義なのです!!」
「アレック」
「承知いたしました。
衛兵! その者を連れて行け!!」
アレックさんの言葉を受け。
元々待機していた衛兵さん達が部屋になだれ込み、喚き散らすフリードを引き摺って出て行きました。
隣室に人間が集まっているのには気づいていましたが。
てっきり賭けを無かった事にする為に僕達を襲うつもりなのだと思っていました……
まさか、この為だったとは。
僕達との亀裂を生んだ原因である彼を僕達の目の前で廃嫡する。
それで、少しでも印象を良くしようとしたのでしょう。
国家の、民の為とあらば息子ですら切り捨てる冷徹さは流石は大国の王ですね。
「一体どこで教育を間違ったのやら……」
「子育てとは、儘ならぬものですね」
「そうですね……って、ルーミエル嬢もまだ子供でしょう!!」
失礼な。
せっかく、しんみりしていたイヴァル王の気持ちを汲んであげたと言うのに……
「むぅ……そうであって、そうでは無いのですよ?」
「その様子を見る限りでは、とても信じられませんな」
イヴァル王の言うその様子。
幼女な僕がアヴァリスに抱かれて、膝の上にちょこんと座っているこの光景。
確かに、そう言われれば反論の余地がありません……
「しかし、ありがとうございます。
おかげで少し気が楽になりましたよ」
「そうですか、それは良かったです」
なんか最後は結局、イヴァル王に上手くまとめられた気がするのは気のせいでしょうか?
「それで、ルーミエル嬢」
「何でしょうか?」
「あの様な賭けまでして、貴女はこのフェーニルで何を成そうとしているのですか?」
イヴァル王の言葉を耳聡く聞きつけた女性陣が、素早くテラスから戻って来る。
エンヴィーや宰相さん、アレックさんも興味津々と言った様子で注目してきます。
こ、こんなに注目されると、流石に喋れなくなってしまうのですが……
助けを求めてコレールに視線を送る。
すると、完璧執事であるコレールは僕の意図を即座に察し、行動に移そうとして……
コレールが動く直前に、フェルが僕をかばう様に抱きついてきたました。
「エルは、恥ずかしがり屋なの。
そんなに、見つめたらダメ」
おぉ! 流石はフェルです!!
僕と一番付き合いが長いのは伊達ではありません。
「フェル、ありがとうございます」
「ん、吾はエルの、お姉ちゃん、だから!」
ついに言葉にして言いましたね。
僕がこの姿になって以降、日頃からお姉ちゃんアピールはしてきていましたが……
まぁでも、深淵の試練で始めてフェルに会った時なんて霊鳥様って呼んでましたし。
フェルに妹と言われても、嫌な気はしませんし別に良いですか。
「それで、僕が何をしようとしているのかでしたね」
非常にご機嫌なフェルに隠れつつ、話を切り出す。
すると、イヴァル王達フェーニル組が緊張した様子でゴクリと固唾を飲み込みました。
そんなに緊張しなくても……
でも、ちょって優越感を感じますね。
ニヤニヤしちゃいます!!
「それは……銀行!
つまりは、金融を始めます!!」
20
お気に入りに追加
2,147
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
龍騎士イリス☆ユグドラシルの霊樹の下で
ウッド
ファンタジー
霊樹ユグドラシルの根っこにあるウッドエルフの集落に住む少女イリス。
入ったらダメと言われたら入り、登ったらダメと言われたら登る。
ええい!小娘!ダメだっちゅーとろーが!
だからターザンごっこすんなぁーーー!!
こんな破天荒娘の教育係になった私、緑の大精霊シルフェリア。
寿命を迎える前に何とかせにゃならん!
果たして暴走小娘イリスを教育する事が出来るのか?!
そんな私の奮闘記です。
しかし途中からあんまし出てこなくなっちゃう・・・
おい作者よ裏で話し合おうじゃないか・・・
・・・つーかタイトル何とかならんかったんかい!
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる