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第5章 瀑水の試練編
77話 一安心です!
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一瞬の浮遊感、そして目を開けるとそこに広がるのは……ホテルの客室!
そんな訳で戻ってきました、フェーニル~!!
あのダンジョン……瀑水の試練に赴いた目的。
迷宮の攻略と、守護者を仲間に迎える事は達成しましたからね。
そして何より、明日は遂にフェーニルの国王との商談の日。
その商談が終われば、今回の旅行はお終い。
つまり! 遊ぶ事が出来るのは今日が最後という訳です!!
帰り際に神界にお呼ばれもしましたが。
早く帰って来るべく、質問もせずに我慢して、復活した神様に挨拶しただけ。
神様よりも、観光が重要なのです!
因みに、復活した神の名前はアクーディト。
まさに、水も滴るいい男と言う言葉にふさわしい、ダンディーな感じの男神でした。
それに、エンヴィーを眷属とした事で、瀑水の試練の管理権が僕に移った。
つまり何が言いたいのかと言うと!
これから暫くはスケートで遊べると言う事です!!
地球では完全なインドア派で、殆ど体を動かして遊ぶ事は無かったですからね。
今は楽しくて仕方ありません!
「この世界で太陽と言う名の弱点を克服した僕は、アグレッシブに行くのですっ!!」
「なりませんよ、お嬢様!」
転移した直後、気が緩んだ一瞬を狙った、僕の扉へのダッシュは……メルヴィーの前に潰えました。
ふっ、流石ですね。
こうも容易く、この僕を背後から抱き上げてしまうとは……
「本日はエンヴィー様の名付けや神々との対談でお疲れでしょうし。
それに外を見て下さい。
もう、外は暗くなってきていますよ?」
「むぅ、ダメですか?」
「うっ……だ、ダメです」
くっ、渾身のうるうる懇願ポーズでもダメですか……
「仕方ありませんね……じゃあ、せめて皆んなでお風呂に入りましょう!」
「承知致しました。
では、私は確認を取ってきますので、ノアとシアはお風呂の準備をお願いします」
そういうや否や。
颯爽とスキップでもしそうな勢いで、メルヴィーは部屋を出て行きました。
さてと、この間にやらないとダメな事をを終わらせておきましょう!
「全員でお風呂となるとそれなりに大変です。
アヴァリスとオルグイユもシア達を手伝ってあげてくれませんか?」
2人は意味有りげな微笑みを浮かべならがらも、シア達と共に隣の部屋に移動し行ってくれました。
「エンヴィーさん、さっきは偉そうにして、ごめんなさい」
実はさっき偉そうな態度を取る時、結構緊張したんですよね。
けど、ああでもしないと3人が納得してくれそうになかったですし……かなり頑張った。
でも、あの3人の監視の中アレでは只の脅しと変わりありませんからね……
選択肢の無い選択を迫ってしまった訳です。
「えっ? 別にそんなの気にしなくていいよ。
そんなことを言うために3人を部屋から出すなんて……
ちょっと、コレール! 我が君がめっちゃ可愛いんだけど!?」
突然、がばっ! と身を翻したエンヴィーさんは目にも留まらぬ速さでコレールに肉薄する。
流石のステータスの高さ……古の大戦を生き抜いた実力は本物ということですね。
しかも、高度な結界が展開されてますね。
この僕が、何を話しているのか聞き取れないとは!
後でやり方を教えて貰って、ナイトメアのマニュアルに導入しましょう!!
でも今は……ちょっと盗み聞き。
この程度の結界、僕の前には無意味なのです!
「はぁ、エンヴィー。
貴方は何を当たり前の事を言っているのですか?
お嬢様が、全てにおいて尊いのは当然の事です。
それよりも、貴方の奇行にお嬢様が困惑なさっていますよ?」
僕が尊い?
一体何の話をしていたのでしょうか?
うーん、わかりません!
まぁいいでしょう、重要な内容だとすればコレールが教えてくれると思いますしね。
それよりも、今日は結構頑張っちゃいますよ!!
「エ、エンヴィーさん!
あのっ、僕は眷属として、魂を通わせている皆んなの事を家族だと思っています!!
だからですね、えっと……その」
ヤバイです!
何を言ってるのか、イマイチよく分からなくなってきました……
「我が君、大丈夫。
キミの言いたい事は理解したつもりだよ。
その上でお願いなんだけど、僕にも仲良くしてくれるかな?」
「も、勿論です!」
「ありがとう。
じゃあ、僕のこともこれからは皆んなと同じ様に、呼び捨てで呼んでくれるかな?」
「わかりました!
改めて、これからよろしくお願いしますね、エンヴィー!!」
「うん!
こちらこそ、小さな我が君」
片膝をつくエンヴィーの姿は、正に小説とかに登場する騎士の様です。
何故か途中から主導権をエンヴィーが握っていた気がしないでもないですが。
ともあれ、ちゃんと謝れて一安心です!
エンヴィーが、僕の手の甲にキスしようとした瞬間っ!
「お嬢様、申し訳ありません。
問題が発生致し、まし……た」
ガチャリと扉が開き。
メルヴィーが、目を見開いて停止しました。
そんな訳で戻ってきました、フェーニル~!!
あのダンジョン……瀑水の試練に赴いた目的。
迷宮の攻略と、守護者を仲間に迎える事は達成しましたからね。
そして何より、明日は遂にフェーニルの国王との商談の日。
その商談が終われば、今回の旅行はお終い。
つまり! 遊ぶ事が出来るのは今日が最後という訳です!!
帰り際に神界にお呼ばれもしましたが。
早く帰って来るべく、質問もせずに我慢して、復活した神様に挨拶しただけ。
神様よりも、観光が重要なのです!
因みに、復活した神の名前はアクーディト。
まさに、水も滴るいい男と言う言葉にふさわしい、ダンディーな感じの男神でした。
それに、エンヴィーを眷属とした事で、瀑水の試練の管理権が僕に移った。
つまり何が言いたいのかと言うと!
これから暫くはスケートで遊べると言う事です!!
地球では完全なインドア派で、殆ど体を動かして遊ぶ事は無かったですからね。
今は楽しくて仕方ありません!
「この世界で太陽と言う名の弱点を克服した僕は、アグレッシブに行くのですっ!!」
「なりませんよ、お嬢様!」
転移した直後、気が緩んだ一瞬を狙った、僕の扉へのダッシュは……メルヴィーの前に潰えました。
ふっ、流石ですね。
こうも容易く、この僕を背後から抱き上げてしまうとは……
「本日はエンヴィー様の名付けや神々との対談でお疲れでしょうし。
それに外を見て下さい。
もう、外は暗くなってきていますよ?」
「むぅ、ダメですか?」
「うっ……だ、ダメです」
くっ、渾身のうるうる懇願ポーズでもダメですか……
「仕方ありませんね……じゃあ、せめて皆んなでお風呂に入りましょう!」
「承知致しました。
では、私は確認を取ってきますので、ノアとシアはお風呂の準備をお願いします」
そういうや否や。
颯爽とスキップでもしそうな勢いで、メルヴィーは部屋を出て行きました。
さてと、この間にやらないとダメな事をを終わらせておきましょう!
「全員でお風呂となるとそれなりに大変です。
アヴァリスとオルグイユもシア達を手伝ってあげてくれませんか?」
2人は意味有りげな微笑みを浮かべならがらも、シア達と共に隣の部屋に移動し行ってくれました。
「エンヴィーさん、さっきは偉そうにして、ごめんなさい」
実はさっき偉そうな態度を取る時、結構緊張したんですよね。
けど、ああでもしないと3人が納得してくれそうになかったですし……かなり頑張った。
でも、あの3人の監視の中アレでは只の脅しと変わりありませんからね……
選択肢の無い選択を迫ってしまった訳です。
「えっ? 別にそんなの気にしなくていいよ。
そんなことを言うために3人を部屋から出すなんて……
ちょっと、コレール! 我が君がめっちゃ可愛いんだけど!?」
突然、がばっ! と身を翻したエンヴィーさんは目にも留まらぬ速さでコレールに肉薄する。
流石のステータスの高さ……古の大戦を生き抜いた実力は本物ということですね。
しかも、高度な結界が展開されてますね。
この僕が、何を話しているのか聞き取れないとは!
後でやり方を教えて貰って、ナイトメアのマニュアルに導入しましょう!!
でも今は……ちょっと盗み聞き。
この程度の結界、僕の前には無意味なのです!
「はぁ、エンヴィー。
貴方は何を当たり前の事を言っているのですか?
お嬢様が、全てにおいて尊いのは当然の事です。
それよりも、貴方の奇行にお嬢様が困惑なさっていますよ?」
僕が尊い?
一体何の話をしていたのでしょうか?
うーん、わかりません!
まぁいいでしょう、重要な内容だとすればコレールが教えてくれると思いますしね。
それよりも、今日は結構頑張っちゃいますよ!!
「エ、エンヴィーさん!
あのっ、僕は眷属として、魂を通わせている皆んなの事を家族だと思っています!!
だからですね、えっと……その」
ヤバイです!
何を言ってるのか、イマイチよく分からなくなってきました……
「我が君、大丈夫。
キミの言いたい事は理解したつもりだよ。
その上でお願いなんだけど、僕にも仲良くしてくれるかな?」
「も、勿論です!」
「ありがとう。
じゃあ、僕のこともこれからは皆んなと同じ様に、呼び捨てで呼んでくれるかな?」
「わかりました!
改めて、これからよろしくお願いしますね、エンヴィー!!」
「うん!
こちらこそ、小さな我が君」
片膝をつくエンヴィーの姿は、正に小説とかに登場する騎士の様です。
何故か途中から主導権をエンヴィーが握っていた気がしないでもないですが。
ともあれ、ちゃんと謝れて一安心です!
エンヴィーが、僕の手の甲にキスしようとした瞬間っ!
「お嬢様、申し訳ありません。
問題が発生致し、まし……た」
ガチャリと扉が開き。
メルヴィーが、目を見開いて停止しました。
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