67 / 375
第5章 瀑水の試練編
67話 お手本を見せてあげるとしましょう!!
しおりを挟む
「確かに何となく見た事があるような気がしますね」
「何だお嬢、覚えてねぇのか?」
記憶を探っていると、突然リュグズールに背後から抱き上げられてしまいました。
「危ねぇからな、お嬢はオレが抱っこしてやる」
これは思わぬ伏兵です。
視線で牽制し合っていた、オルグイユ、アヴァリス、メルヴィーの3人が驚愕に目を見開く。
この状況では流石に呑気に遊んでいる訳にはいきません。
見た目幼女な僕が1人でいれば、それだけで目立つでしょうし。
リュグズール、グッジョブです!
「薄っすらとは覚えていますけど……彼らと過ごした時間よりも皆んなと居る時間の方が遥かに長いですし。
皆んなと居た方が楽しいから、彼らの事ってあんまり覚えていないんです」
何と言っても僕は不登校だったのだ。
彼らと一緒にいた時間と言っても修学旅行で召喚されるまでの数時間程度ですし。
それに、追放されてからのインパクトが強すぎ!
些細な事なんて一々、覚えたいられません。
「お嬢様、ここは私が」
リュグズール・ショックから立ち直ったメルヴィーが名乗りを上げる。
「う~ん、おそらくあの子は僕達の気配につられて様子を見に来ただけです。
それなのに突然攻撃された被害者です、あの子を殺してしまうのは可哀想です」
「な、何と寛大でお優しいのでしょうか!!」
大変ご満悦な様子なメルヴィーには申し訳ありませんが。
本音を言えば、観念事項もあります。
もしメルヴィーがあの海竜を仕留めようとすると……
モーセの海割りの如く、海が2つに裂けるなんて言う超常現象がおきかねません……
華奢な手足に誰もが振り向くような美貌を持っていようとも、メルヴィーは一国をも容易く堕とす原種吸血鬼なのですから。
「ここは一先ず、あの勇者くん達に頑張ってもらうとしましょう。
それと無いと思いますが、もしあの海竜が負けそうになったら……コレールお願いしますね」
「かしこまりました」
さてと、では見学に戻るとしましょうか。
あの勇者くん達も深淵の試練を半分以下とは言え攻略した実力者ですし。
これは見応えのある戦いが観れるかもしれません!!
暫くして、海竜の咆哮の衝撃から回復したらしく、何やら喚き散らしながら魔法を放ち始めた……のですが。
「うーん、ハッキリ言って期待はずれですね」
「あぁ!? ルーミエルお嬢様の辛辣なお言葉!!
メルヴィー、私はもうダメかもしれないわ」
「私もですオルグイユ様。
お優しいお嬢様もこの上なく尊いですが、辛辣なお嬢様もまた尊いっ!!」
キャーとライブに来たファンの様に抱き合うオルグイユとメルヴィー。
側から見ていれば非常に絵になるし、男性にとっては眼福以外の何物でもないけど……
「……流石にちょっと怖いですね」
「アヴァリスもそう思いますか?
僕もちょっと2人が心配になってきました」
「いやお嬢、アレは心配なんてする必要はねぇと思うぜ。
まぁ確かにちょっと怖いけどな」
「そうなんですか?
じゃあ、あの2人は取り敢えず置いておくとして。
勇者くん達はちょっと、と言うかかなり残念な感じですね」
「お嬢の気持ちも分かるけどよ、あれでも人間で言えば強い方なんじゃねぇか?」
「そうですね。
リュグズールの言う通り、あの規模の魔法を何発も放てるのであれば相応の実力者かと。
尤も、所詮は人間で言えばの話ですけど」
確かに、さっきから放っている火球のサイズは5メートル程もあって大きいのですが。
残念な事に見掛け倒しなんですよね、アレ。
言うなれば、ケーキのスポンジみたいにスカスカと言いましょうか。
取り敢えず、魔力密度が薄いんですよね。
「そうなんですか?
僕なら、あのサイズの火球だったら10倍以上の魔力を圧縮して込めますし。
あれだったら帝国にいたお爺ちゃんの方が強いくらいですよ?」
「お嬢、それを人間に求めるのは酷だと思うぜ……」
リュグズールに呆れたように言われてしまいました……解せません。
「まぁまぁ、そう悲しそうなお顔をしないで下さいな。
私が抱っこして差し上げますから」
むぅ、僕は今そんな顔をしていたのですか?
これでもポーカーフェイスは上手い方だと思っていたのですが。
けどまぁ、モフモフな尻尾を見せつけられながら、そんな事を言われれば抗えるはずもありません!!
ふらふらとアヴァリスの尻尾、もとい腕に収まった瞬間。
何やら凄まじい轟音が鳴り響きました。
この地鳴りのような轟音……僕の予測が正しければこれは……
「な、何だあれはっ!?」
予想を裏付ける光景を前に、1人の勇者くんが取り乱した様に声を荒げました。
まぁそれも仕方無いでしょうね。
何せ、今僕たちの視界には一面の海水の壁が聳え立っている訳ですし。
高さ数十メートル、幅は視界いっぱいと言うありえない規模の海水の壁。
超巨大な津波。
流石は海竜、やりますね!
さてさて、この異常事態に対して勇者くん達がどの様な対処法を見せてくれるのか……非常に楽しみですね!!
「こんなの聞いてねぇよっ!?」
「おい! どうすんだよこれぇ!!」
「どうするって、こんなの逃げるしかねぇだろうが!!」
……本当に残念ですねぇ。
もうちょっと頑張ってくれても良かったと思うのですが。
「はぁ、仕方ありませんね」
今であれば僕が魔法を使っても、勇者くん達がやった事になってくれるでしょうし。
僕がお手本を見せてあげるとしましょう!!
アヴァリスに抱っこされながら、荒れ狂う程の魔力を練り上げて……
「凍てつけ!!」
一瞬にして広がる銀世界。
解き放たれた氷結魔法の魔力が、迫り来る津波をその猛威の中に封じ込めました。
「何だお嬢、覚えてねぇのか?」
記憶を探っていると、突然リュグズールに背後から抱き上げられてしまいました。
「危ねぇからな、お嬢はオレが抱っこしてやる」
これは思わぬ伏兵です。
視線で牽制し合っていた、オルグイユ、アヴァリス、メルヴィーの3人が驚愕に目を見開く。
この状況では流石に呑気に遊んでいる訳にはいきません。
見た目幼女な僕が1人でいれば、それだけで目立つでしょうし。
リュグズール、グッジョブです!
「薄っすらとは覚えていますけど……彼らと過ごした時間よりも皆んなと居る時間の方が遥かに長いですし。
皆んなと居た方が楽しいから、彼らの事ってあんまり覚えていないんです」
何と言っても僕は不登校だったのだ。
彼らと一緒にいた時間と言っても修学旅行で召喚されるまでの数時間程度ですし。
それに、追放されてからのインパクトが強すぎ!
些細な事なんて一々、覚えたいられません。
「お嬢様、ここは私が」
リュグズール・ショックから立ち直ったメルヴィーが名乗りを上げる。
「う~ん、おそらくあの子は僕達の気配につられて様子を見に来ただけです。
それなのに突然攻撃された被害者です、あの子を殺してしまうのは可哀想です」
「な、何と寛大でお優しいのでしょうか!!」
大変ご満悦な様子なメルヴィーには申し訳ありませんが。
本音を言えば、観念事項もあります。
もしメルヴィーがあの海竜を仕留めようとすると……
モーセの海割りの如く、海が2つに裂けるなんて言う超常現象がおきかねません……
華奢な手足に誰もが振り向くような美貌を持っていようとも、メルヴィーは一国をも容易く堕とす原種吸血鬼なのですから。
「ここは一先ず、あの勇者くん達に頑張ってもらうとしましょう。
それと無いと思いますが、もしあの海竜が負けそうになったら……コレールお願いしますね」
「かしこまりました」
さてと、では見学に戻るとしましょうか。
あの勇者くん達も深淵の試練を半分以下とは言え攻略した実力者ですし。
これは見応えのある戦いが観れるかもしれません!!
暫くして、海竜の咆哮の衝撃から回復したらしく、何やら喚き散らしながら魔法を放ち始めた……のですが。
「うーん、ハッキリ言って期待はずれですね」
「あぁ!? ルーミエルお嬢様の辛辣なお言葉!!
メルヴィー、私はもうダメかもしれないわ」
「私もですオルグイユ様。
お優しいお嬢様もこの上なく尊いですが、辛辣なお嬢様もまた尊いっ!!」
キャーとライブに来たファンの様に抱き合うオルグイユとメルヴィー。
側から見ていれば非常に絵になるし、男性にとっては眼福以外の何物でもないけど……
「……流石にちょっと怖いですね」
「アヴァリスもそう思いますか?
僕もちょっと2人が心配になってきました」
「いやお嬢、アレは心配なんてする必要はねぇと思うぜ。
まぁ確かにちょっと怖いけどな」
「そうなんですか?
じゃあ、あの2人は取り敢えず置いておくとして。
勇者くん達はちょっと、と言うかかなり残念な感じですね」
「お嬢の気持ちも分かるけどよ、あれでも人間で言えば強い方なんじゃねぇか?」
「そうですね。
リュグズールの言う通り、あの規模の魔法を何発も放てるのであれば相応の実力者かと。
尤も、所詮は人間で言えばの話ですけど」
確かに、さっきから放っている火球のサイズは5メートル程もあって大きいのですが。
残念な事に見掛け倒しなんですよね、アレ。
言うなれば、ケーキのスポンジみたいにスカスカと言いましょうか。
取り敢えず、魔力密度が薄いんですよね。
「そうなんですか?
僕なら、あのサイズの火球だったら10倍以上の魔力を圧縮して込めますし。
あれだったら帝国にいたお爺ちゃんの方が強いくらいですよ?」
「お嬢、それを人間に求めるのは酷だと思うぜ……」
リュグズールに呆れたように言われてしまいました……解せません。
「まぁまぁ、そう悲しそうなお顔をしないで下さいな。
私が抱っこして差し上げますから」
むぅ、僕は今そんな顔をしていたのですか?
これでもポーカーフェイスは上手い方だと思っていたのですが。
けどまぁ、モフモフな尻尾を見せつけられながら、そんな事を言われれば抗えるはずもありません!!
ふらふらとアヴァリスの尻尾、もとい腕に収まった瞬間。
何やら凄まじい轟音が鳴り響きました。
この地鳴りのような轟音……僕の予測が正しければこれは……
「な、何だあれはっ!?」
予想を裏付ける光景を前に、1人の勇者くんが取り乱した様に声を荒げました。
まぁそれも仕方無いでしょうね。
何せ、今僕たちの視界には一面の海水の壁が聳え立っている訳ですし。
高さ数十メートル、幅は視界いっぱいと言うありえない規模の海水の壁。
超巨大な津波。
流石は海竜、やりますね!
さてさて、この異常事態に対して勇者くん達がどの様な対処法を見せてくれるのか……非常に楽しみですね!!
「こんなの聞いてねぇよっ!?」
「おい! どうすんだよこれぇ!!」
「どうするって、こんなの逃げるしかねぇだろうが!!」
……本当に残念ですねぇ。
もうちょっと頑張ってくれても良かったと思うのですが。
「はぁ、仕方ありませんね」
今であれば僕が魔法を使っても、勇者くん達がやった事になってくれるでしょうし。
僕がお手本を見せてあげるとしましょう!!
アヴァリスに抱っこされながら、荒れ狂う程の魔力を練り上げて……
「凍てつけ!!」
一瞬にして広がる銀世界。
解き放たれた氷結魔法の魔力が、迫り来る津波をその猛威の中に封じ込めました。
20
お気に入りに追加
2,156
あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる