62 / 375
第5章 瀑水の試練編
62話 幼女の身体恐るべし、です
しおりを挟む
僕は今、久し振りの強敵との戦いに直面しています。
最近はモフモフに包まれる生活を送っていたせいか、少し身体が鈍ってしまっていた様です。
まさか、この僕がこうも容易く追い詰められ、窮地に立たされる事になろうとは……
「うぇっ、し、死にそうです」
「お嬢様、お気を確かに」
「大丈夫ですか?」
「お嬢様、ほらシアの尻尾ですよぉ~」
心配そうに伺って来る、原種吸血鬼であるメルヴィーと白狐の双子姉妹であるノアとシア。
「あ、ありがとうございます」
目の前に差し出された真っ白なモフモフな尻尾に包まりその場に横たわる。
何とかお礼は述べましたが、意識が朦朧と……
脳裏に過ぎる、緊急会議。
そろそろ商会……リーヴ商会を他国にも進出しようという話になった事が全ての元凶。
リーヴ商会は今や帝国を代表する大商会。
各国から支店進出の書状が大量に送られて来ていました。
その中から勇者やアレサレム王国の介入を受けても大丈夫な国を選抜。
遂に他国への進出が決定したのです。
そんな訳で現在、二台の馬車にて世界最大の商業大国。
海洋国家フェーニル王国に向かっている訳ですが……
普段であれば、コレールの転移魔法を用いて一瞬のうちに移動する、と言うのが僕達の基本スタンスです。
しかし! 今回はフェーニルが世界有数のリゾート地だと言う事。
そして最近、働き過ぎだと思った事もあり。
海外進出するついでに、皆んなでバカンスにでも行こうと思い立った。
これが地獄の始まりだった。
バカンス、旅行となればその道中も醍醐味の1つと言えます。
よって転移魔法を用いて行くと言う案は却下される事になったのです。
因みに、馬車に乗る際にも、ちょっとしたやり取りが行われました。
この馬車に乗っているのは僕を含め専属メイドであるメルヴィー、ノア、シアの4人。
眷属の皆んなはもう一台の馬車に乗っています。
当然、フェルやオルグイユが僕と一緒の馬車に乗るとゴネた。
しかし、専属メイドの3人は断固として譲りませんでした。
あの時のメルヴィー達の気迫は、それは凄まかったですね……
因みに、コレールは書類の山を処理したのち転移で合流すると言う流れになっています。
流石に女性だけの中、唯一の男性であるコレールは居心地が悪いのでしょう。
これは仕方がありません。
とまぁ、そんな訳で人生初めての馬車の旅をしているのですが……
まさかこんな伏兵がいようとは想定外です!!
馬車。
その絶え間なく襲い来る揺れに、僕の身体が悲鳴を上げたのが出発から30分くらい経った頃。
それから今まで約一時間。
流石にもう限界です! グロッキーなのです!!
「あ~、視界がぐらぐら揺れて見えます」
「少しお眠りになられた方が良いですね」
優しく目を細めるメルヴィーの言葉に軽く頷いて答えて、目を瞑る。
すると、今までの苦しみがスゥッと和らぎ、意識が眠りに落ちていく。
それにしても、この程度でダウンしてしまうとは、幼女の身体恐るべし……
「お嬢様、お嬢様、ご到着で御座いますよ」
「ふぁ、おはようございます」
どのくらい寝ていたのでしょうか?
しょぼつく目を擦りながらメルヴィーに答えて、手元にある尻尾をモフる。
「お気分は如何ですか?」
「お陰様でだいぶ良くなりました」
常に気を張っていた少し前までは、ほんの些細な事でも直ぐに目が覚めていたのに。
今は信頼出来る仲間に囲まれている時限定ですが、熟睡出来るようになりました。
これは素晴らしい進歩です!
食事・睡眠・娯楽を追求する者として非常に喜ばしい限りですね!!
「どうぞ」
「ありがとうございます」
起き上がると、すかさずノアがホットミルクを差し出てくれる。
「お嬢様が元気になられて良かったです」
いつのまにか僕を膝の上に座らせていたシアが微笑みを浮かべて、優しく撫でられる。
専属メイドの3人は、気づいたらよくこうして僕を膝の上に座らせていますが……
当人である僕でさえ感知する事が出来ない時があるから驚きです。
「ご覧下さい」
メルヴィーが馬車の窓を開けると、そこには視界一面に広がる幻想的な水平線。
手前はここからでも底か見える透明度を誇るサンゴ礁。
奥の方は夕日か朝日かは分かりませんが太陽の光に照らされてキラキラと反射する大海原。
「おぉ~、久し振りの海ですね」
「お嬢様は海に来た事がおありなのですか?」
「一応ですけどね」
ノアの質問に対し曖昧な答えになってしまいましたが……まぁ仕方がありませんね。
海に行った事があると言っても別に海水浴をした事はありませんでしたし。
初めて海に行ったのが修学旅行のあの時でしたしね。
そもそも、それは向こうの世界の事であって、この世界の海に来たのはこれが初めてです。
「しかし……」
僕達が表向きの本拠地としているネルウァクス帝国帝都から海洋国家フェーニルまでは馬車で約5日。
今回は道中を楽しむ事を考慮して、約1週間程の予定だったのですが。
僕はその初日にて早々にダウンして、そして目が覚めたら既に海が見えている。
つまり、既にこの場所がフェーニル又はフェーニル近郊だと言う事。
「メルヴィー、ここって既にフェーニル王国なのですか?」
「はい、つい先程フェーニル王国の領土に入りました」
な、なんと言う事でしょうか!
つまりそれは僕が約一週間。
僕が寝込んだ事でスピードを上げたとしても5日間は眠り続けていたと言う……
「ふふふ、ご安心下さい。
お嬢様がお眠りになっていたのは、ほんの半日ほどで御座います」
男を一瞬で虜にしてしまいそうな微笑みを浮かべるメルヴィー。
そんなメルヴィーが、僕の懸念を見越したようにそう告げました。
「実は先程コレール様が合流なされまして、全員で協議を行い、フェーニル王国の国境手前まで転移する事になったのです」
「なるほど~」
フェーニルからの書状を見せれば直ぐに国境の関所を超えられますからね。
フェーニル王都まで転移しなかったのは、僕の旅の道中を楽しむと言う希望を考慮してくれた結果ですね。
これは後で皆んなに何かお礼をしなければなりませんね。
けれまぁ、それはそれとして……
「これは、予想外ですね」
自身の幼女ボディーの脆弱さに思わず呟きが漏れた。
最近はモフモフに包まれる生活を送っていたせいか、少し身体が鈍ってしまっていた様です。
まさか、この僕がこうも容易く追い詰められ、窮地に立たされる事になろうとは……
「うぇっ、し、死にそうです」
「お嬢様、お気を確かに」
「大丈夫ですか?」
「お嬢様、ほらシアの尻尾ですよぉ~」
心配そうに伺って来る、原種吸血鬼であるメルヴィーと白狐の双子姉妹であるノアとシア。
「あ、ありがとうございます」
目の前に差し出された真っ白なモフモフな尻尾に包まりその場に横たわる。
何とかお礼は述べましたが、意識が朦朧と……
脳裏に過ぎる、緊急会議。
そろそろ商会……リーヴ商会を他国にも進出しようという話になった事が全ての元凶。
リーヴ商会は今や帝国を代表する大商会。
各国から支店進出の書状が大量に送られて来ていました。
その中から勇者やアレサレム王国の介入を受けても大丈夫な国を選抜。
遂に他国への進出が決定したのです。
そんな訳で現在、二台の馬車にて世界最大の商業大国。
海洋国家フェーニル王国に向かっている訳ですが……
普段であれば、コレールの転移魔法を用いて一瞬のうちに移動する、と言うのが僕達の基本スタンスです。
しかし! 今回はフェーニルが世界有数のリゾート地だと言う事。
そして最近、働き過ぎだと思った事もあり。
海外進出するついでに、皆んなでバカンスにでも行こうと思い立った。
これが地獄の始まりだった。
バカンス、旅行となればその道中も醍醐味の1つと言えます。
よって転移魔法を用いて行くと言う案は却下される事になったのです。
因みに、馬車に乗る際にも、ちょっとしたやり取りが行われました。
この馬車に乗っているのは僕を含め専属メイドであるメルヴィー、ノア、シアの4人。
眷属の皆んなはもう一台の馬車に乗っています。
当然、フェルやオルグイユが僕と一緒の馬車に乗るとゴネた。
しかし、専属メイドの3人は断固として譲りませんでした。
あの時のメルヴィー達の気迫は、それは凄まかったですね……
因みに、コレールは書類の山を処理したのち転移で合流すると言う流れになっています。
流石に女性だけの中、唯一の男性であるコレールは居心地が悪いのでしょう。
これは仕方がありません。
とまぁ、そんな訳で人生初めての馬車の旅をしているのですが……
まさかこんな伏兵がいようとは想定外です!!
馬車。
その絶え間なく襲い来る揺れに、僕の身体が悲鳴を上げたのが出発から30分くらい経った頃。
それから今まで約一時間。
流石にもう限界です! グロッキーなのです!!
「あ~、視界がぐらぐら揺れて見えます」
「少しお眠りになられた方が良いですね」
優しく目を細めるメルヴィーの言葉に軽く頷いて答えて、目を瞑る。
すると、今までの苦しみがスゥッと和らぎ、意識が眠りに落ちていく。
それにしても、この程度でダウンしてしまうとは、幼女の身体恐るべし……
「お嬢様、お嬢様、ご到着で御座いますよ」
「ふぁ、おはようございます」
どのくらい寝ていたのでしょうか?
しょぼつく目を擦りながらメルヴィーに答えて、手元にある尻尾をモフる。
「お気分は如何ですか?」
「お陰様でだいぶ良くなりました」
常に気を張っていた少し前までは、ほんの些細な事でも直ぐに目が覚めていたのに。
今は信頼出来る仲間に囲まれている時限定ですが、熟睡出来るようになりました。
これは素晴らしい進歩です!
食事・睡眠・娯楽を追求する者として非常に喜ばしい限りですね!!
「どうぞ」
「ありがとうございます」
起き上がると、すかさずノアがホットミルクを差し出てくれる。
「お嬢様が元気になられて良かったです」
いつのまにか僕を膝の上に座らせていたシアが微笑みを浮かべて、優しく撫でられる。
専属メイドの3人は、気づいたらよくこうして僕を膝の上に座らせていますが……
当人である僕でさえ感知する事が出来ない時があるから驚きです。
「ご覧下さい」
メルヴィーが馬車の窓を開けると、そこには視界一面に広がる幻想的な水平線。
手前はここからでも底か見える透明度を誇るサンゴ礁。
奥の方は夕日か朝日かは分かりませんが太陽の光に照らされてキラキラと反射する大海原。
「おぉ~、久し振りの海ですね」
「お嬢様は海に来た事がおありなのですか?」
「一応ですけどね」
ノアの質問に対し曖昧な答えになってしまいましたが……まぁ仕方がありませんね。
海に行った事があると言っても別に海水浴をした事はありませんでしたし。
初めて海に行ったのが修学旅行のあの時でしたしね。
そもそも、それは向こうの世界の事であって、この世界の海に来たのはこれが初めてです。
「しかし……」
僕達が表向きの本拠地としているネルウァクス帝国帝都から海洋国家フェーニルまでは馬車で約5日。
今回は道中を楽しむ事を考慮して、約1週間程の予定だったのですが。
僕はその初日にて早々にダウンして、そして目が覚めたら既に海が見えている。
つまり、既にこの場所がフェーニル又はフェーニル近郊だと言う事。
「メルヴィー、ここって既にフェーニル王国なのですか?」
「はい、つい先程フェーニル王国の領土に入りました」
な、なんと言う事でしょうか!
つまりそれは僕が約一週間。
僕が寝込んだ事でスピードを上げたとしても5日間は眠り続けていたと言う……
「ふふふ、ご安心下さい。
お嬢様がお眠りになっていたのは、ほんの半日ほどで御座います」
男を一瞬で虜にしてしまいそうな微笑みを浮かべるメルヴィー。
そんなメルヴィーが、僕の懸念を見越したようにそう告げました。
「実は先程コレール様が合流なされまして、全員で協議を行い、フェーニル王国の国境手前まで転移する事になったのです」
「なるほど~」
フェーニルからの書状を見せれば直ぐに国境の関所を超えられますからね。
フェーニル王都まで転移しなかったのは、僕の旅の道中を楽しむと言う希望を考慮してくれた結果ですね。
これは後で皆んなに何かお礼をしなければなりませんね。
けれまぁ、それはそれとして……
「これは、予想外ですね」
自身の幼女ボディーの脆弱さに思わず呟きが漏れた。
10
お気に入りに追加
2,156
あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる