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第4章 神聖の試練編
57話 完成です!!
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ナイトメアの基盤となる商会を立ち上げるに当たっての条件は大まかに分けて3
1つは人員、人手の確保。
これは既にコレール達眷属のみんなが従属を召喚してくれたので解決済みです。
残り2つの条件は、売り物となる商品。
そしてその売り場となる店舗の2つです。
そのうち後者は、帝国のお屋敷の有り余っている敷地内を利用すれば問題ありません。
形としては、お屋敷の玄関付近に店舗となる建物を増築。
その奥に商会本部となるお屋敷があり、店舗からお屋敷までの通路で繋ぐと言った具合になるでしょう。
店舗と通路を増築しなければならないので少し手間ですが、この世界には地球には無かった魔法があります。
それも、神獣とまで呼ばれるコレール達がいますからね。
大した問題とはなり得ない。
そして、商品の方ですが。
これは僕のユニークスキル〝等価交換〟を応用すれば解決です。
こう言ってはなんですが。
いくら地球には無かった魔法と言う技術が発達しているとは言え、この世界の技術レベルは地球に大きく劣ります。
僕の〝等価交換〟は地球の物であっても買うことが出来る。
これは大きなアドバンテージと言えるでしょう。
例えば、地球で長い時間をかけて研鑽され、食べる事に適した形に整えられた食材やお菓子類。
日常生活に役立つ、石鹸やシャンプーなどの消耗品。
石鹸でさえこの世界では高級品であり、庶民には馴染みの無い物。
それらを売るだけでも貴族やお金持ちに飛ぶように売れる事でしょう。
しかも、僕の等価交換では対価として払わなければなら無いのは魔力、もしくは魔物の素材などです。
ナイトメアの本部を深淵の迷宮に構える事で、魔物の素材は取り放題ですし。
僕が魔力を供給すれば、それなりの量を買う事が可能なのです。
それらを庶民でも手が出せる価格で売り出せば……仕入れ値が実質ゼロなので、どんな価格で売り出しても利益しかありません。
ふふふ! こんなにも楽な商売があっていいのでしょうか!?
「お嬢様、どうかなされたのですか?」
おっと、どうやらニヤケ顔が出てしまっていたら様ですね。
コレールに疑問を持たれてしまいました。
う~ん、やはり幼児退行してしまっているせいか、上手くポーカーフェイスが出来ませんね……
「いえ、何でもありませんよ。
では、始めるとしましょうか」
「承知致しました」
そう言うとコレールは恭しく一礼し、一度指を鳴らしました。
すると、前日従属の皆んなが整列していた草原の上空数メートル地点に暗い穴が空き……
ドサッ、と地面にかなりのサイズの物体が落下した音が連続で鳴り響く。
落下してきた物の正体、それはコレールが空間魔法で収納していた魔水晶です。
それも、本部で結界を維持するために使っている魔水晶とは比べ物にならないサイズ。
それが大量にです。
その中でも最も目を引くのは、直径30メートル程はあろうかと言う超巨大な魔水晶。
その見た目は圧巻の一言に尽きます。
その他にも、一番大きいその魔水晶の半分程度の大きさのものが10個。
5メートル程の物が30個。
30センチ程の物が箱にまとめられて100個ほどあります。
こんな数の魔水晶がどうして必要なのかと言うと。
魔水晶のデバイスネットワークを構築する為。
尤も、単純に強度の問題でもありますが。
軽く実験してみたところ。
純度の高い深淵の試練産の魔水晶と言えど、通常サイズの物では、ユニークスキルどころか僕が魔法を込めようとしただけで砕け散りました。
その後、何度かの実験を経てユニークスキルを魔水晶に込めるとすると、このサイズの魔水晶が必要になったという訳です。
では、30メートル以外の物は何なのかと言うと。
それはナイトメアの人が使える様にするために他なりません。
残念ながら30メートルもの大きさを誇る魔水晶は1つしか見つけられませんでしたからね。
だから、その魔水晶を大元のハードとして、その他の魔水晶を通して子機に分割しようと考えた訳です。
まぁ言ってしまえば30メートルの魔水晶をスーパーコンピュータに見立る。
その他の大きさの物はその中間処理や子機のハードという訳です。
まぁ尤も、やる事はいたって簡単。
一番大きい魔水晶に〝等価交換〟を込め、その他の魔水晶に魔力で繋いでパイプを通す、これだけです。
しかし、あの数の魔水晶1つ1つを接続するとなると、ハッキリ言って面倒です。
よって、一度で全てやってしまうとしましょう!!
魔水晶に向け手を掲げると、大量の魔力を練り上げる。
その影響で迷宮内に地鳴りが鳴り響き、軽く揺れが発生していますが……まぁ気にしないでおきましょう。
現在、この迷宮内にいるであろうあの人達にとっては災難でしょうが……必要犠牲です。
そして、それ自体はほぼ一瞬で終わりました。
なんと言っても、魔水晶に等価交換を込めてそれぞれを繋げるだけですからね。
並列思考や思念加速を駆使すれば、この程度の演算処理はほんの一瞬ですみます!
しかし、残念ながら迷宮全体を襲っているであろうこの地震は暫くは治りそうにありませんね……
「ふぅ~、完成です!!」
「お疲れ様でございます」
「ありがとうございます。
久し振りに本気で魔力を使ったので少し疲れました」
やっぱり身体が鈍っているようです……これは訓練が必要ですね。
とは言え、もし戦闘訓練を行うなんて言えば過保護な皆んなが何を言い出すか分かった物じゃありませんし……
「さて、どうしたものでしょうか……」
等価交換が無事込められた魔水晶を眼前に、コレール達をどう説得しようかと呟いた言葉は、魔力の放出に気づき飛び出してきた皆によって掻き消されました。
1つは人員、人手の確保。
これは既にコレール達眷属のみんなが従属を召喚してくれたので解決済みです。
残り2つの条件は、売り物となる商品。
そしてその売り場となる店舗の2つです。
そのうち後者は、帝国のお屋敷の有り余っている敷地内を利用すれば問題ありません。
形としては、お屋敷の玄関付近に店舗となる建物を増築。
その奥に商会本部となるお屋敷があり、店舗からお屋敷までの通路で繋ぐと言った具合になるでしょう。
店舗と通路を増築しなければならないので少し手間ですが、この世界には地球には無かった魔法があります。
それも、神獣とまで呼ばれるコレール達がいますからね。
大した問題とはなり得ない。
そして、商品の方ですが。
これは僕のユニークスキル〝等価交換〟を応用すれば解決です。
こう言ってはなんですが。
いくら地球には無かった魔法と言う技術が発達しているとは言え、この世界の技術レベルは地球に大きく劣ります。
僕の〝等価交換〟は地球の物であっても買うことが出来る。
これは大きなアドバンテージと言えるでしょう。
例えば、地球で長い時間をかけて研鑽され、食べる事に適した形に整えられた食材やお菓子類。
日常生活に役立つ、石鹸やシャンプーなどの消耗品。
石鹸でさえこの世界では高級品であり、庶民には馴染みの無い物。
それらを売るだけでも貴族やお金持ちに飛ぶように売れる事でしょう。
しかも、僕の等価交換では対価として払わなければなら無いのは魔力、もしくは魔物の素材などです。
ナイトメアの本部を深淵の迷宮に構える事で、魔物の素材は取り放題ですし。
僕が魔力を供給すれば、それなりの量を買う事が可能なのです。
それらを庶民でも手が出せる価格で売り出せば……仕入れ値が実質ゼロなので、どんな価格で売り出しても利益しかありません。
ふふふ! こんなにも楽な商売があっていいのでしょうか!?
「お嬢様、どうかなされたのですか?」
おっと、どうやらニヤケ顔が出てしまっていたら様ですね。
コレールに疑問を持たれてしまいました。
う~ん、やはり幼児退行してしまっているせいか、上手くポーカーフェイスが出来ませんね……
「いえ、何でもありませんよ。
では、始めるとしましょうか」
「承知致しました」
そう言うとコレールは恭しく一礼し、一度指を鳴らしました。
すると、前日従属の皆んなが整列していた草原の上空数メートル地点に暗い穴が空き……
ドサッ、と地面にかなりのサイズの物体が落下した音が連続で鳴り響く。
落下してきた物の正体、それはコレールが空間魔法で収納していた魔水晶です。
それも、本部で結界を維持するために使っている魔水晶とは比べ物にならないサイズ。
それが大量にです。
その中でも最も目を引くのは、直径30メートル程はあろうかと言う超巨大な魔水晶。
その見た目は圧巻の一言に尽きます。
その他にも、一番大きいその魔水晶の半分程度の大きさのものが10個。
5メートル程の物が30個。
30センチ程の物が箱にまとめられて100個ほどあります。
こんな数の魔水晶がどうして必要なのかと言うと。
魔水晶のデバイスネットワークを構築する為。
尤も、単純に強度の問題でもありますが。
軽く実験してみたところ。
純度の高い深淵の試練産の魔水晶と言えど、通常サイズの物では、ユニークスキルどころか僕が魔法を込めようとしただけで砕け散りました。
その後、何度かの実験を経てユニークスキルを魔水晶に込めるとすると、このサイズの魔水晶が必要になったという訳です。
では、30メートル以外の物は何なのかと言うと。
それはナイトメアの人が使える様にするために他なりません。
残念ながら30メートルもの大きさを誇る魔水晶は1つしか見つけられませんでしたからね。
だから、その魔水晶を大元のハードとして、その他の魔水晶を通して子機に分割しようと考えた訳です。
まぁ言ってしまえば30メートルの魔水晶をスーパーコンピュータに見立る。
その他の大きさの物はその中間処理や子機のハードという訳です。
まぁ尤も、やる事はいたって簡単。
一番大きい魔水晶に〝等価交換〟を込め、その他の魔水晶に魔力で繋いでパイプを通す、これだけです。
しかし、あの数の魔水晶1つ1つを接続するとなると、ハッキリ言って面倒です。
よって、一度で全てやってしまうとしましょう!!
魔水晶に向け手を掲げると、大量の魔力を練り上げる。
その影響で迷宮内に地鳴りが鳴り響き、軽く揺れが発生していますが……まぁ気にしないでおきましょう。
現在、この迷宮内にいるであろうあの人達にとっては災難でしょうが……必要犠牲です。
そして、それ自体はほぼ一瞬で終わりました。
なんと言っても、魔水晶に等価交換を込めてそれぞれを繋げるだけですからね。
並列思考や思念加速を駆使すれば、この程度の演算処理はほんの一瞬ですみます!
しかし、残念ながら迷宮全体を襲っているであろうこの地震は暫くは治りそうにありませんね……
「ふぅ~、完成です!!」
「お疲れ様でございます」
「ありがとうございます。
久し振りに本気で魔力を使ったので少し疲れました」
やっぱり身体が鈍っているようです……これは訓練が必要ですね。
とは言え、もし戦闘訓練を行うなんて言えば過保護な皆んなが何を言い出すか分かった物じゃありませんし……
「さて、どうしたものでしょうか……」
等価交換が無事込められた魔水晶を眼前に、コレール達をどう説得しようかと呟いた言葉は、魔力の放出に気づき飛び出してきた皆によって掻き消されました。
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