26 / 375
第2章 幼女誕生編
26話 ……これは反則でしょう
しおりを挟む
微睡みの中。
意識が深層から上昇すると……全く身動きが取れない状況にあります。
目を開けると、そこに広がるのは一面の紅。
しかし、俺に不安や焦りはありません。
そもそも俺が現在身動きが取れないのは当然の事です。
何せ俺は今、フェルに下敷きにされている訳ですからね。
あの後フェルを起こして寝室で寝ようとしたところ……寝ぼけたフェルに拉致られると言う事件が発生しました。
まさに一瞬の出来事でした。
眠たそうに目をこすり、俺の手を握って欠伸するフェルを連れて移動しようとした瞬間……
突然フェルが俺の腰に抱きついてきたかと思うと、突如として視界がブレれ……次の瞬間満天の星空の下にいました。
とは言っても迷宮から出た訳では無く、階層すら変わっていません。
つまりは屋敷の外に出ただけですけど、まさかフェルにこんな形で拉致されるとは思ってもいませんでした。
俺だってこの迷宮を攻略した訳ですし、過信はしていないつもりですが、そこそこ強いだろうと。
迷宮生活で鍛えられた察知能力もそれなりのモノだと勝手に思ってました。
現に裏ルートの最後の方では、魔物達に周囲を取り囲まれても一撃も喰らわない程度の事はで出来る様になっていましたからね。
ですが、流石は神代の時を生きる神獣ですね。
まさか、こんなにも簡単に強制転移されるなんて。
そこから先はもう見た通りです。
フェルは寝ぼけたまま本来の姿に戻り、その翼で俺を抱きかかえるようにして眠り始めたという事です。
まぁ、俺もフェルのふさふさ、ふわふわの翼を布団にして、気持ちいい夜風に当たりながら寝てしまった訳ですが……
本来の姿に戻ったフェルの翼の下敷きになった俺は現在満足に動けない状況に陥っていると言う訳です。
当然、動こうと思えば動く事はできます。
フェルは本来の姿に戻っても羽のように軽いですし。
ですが、それではせっかく気持ち良さそうに寝ているフェルが起きてしまう可能性があります。
それに、ここは地下迷宮の地下200階層ですが。
今は空があり、太陽があって暖かいですしね。
ここのダンジョンマスターは俺ですが、俺もどうやってこの空間を作り上げているのかはイマイチ理解できていません。
まぁそれも仕方のないことです。
ここを作ったのは深淵の大神ですからね、普通の人間である俺が理解できるハズもありません。
わかるのは、空間魔法で作られた亜空間を利用して俺の魔力で作り変えていると言う事程度ですが。
まぁ詳細まではわかりませんし、この程度であれば誰でもわかる程度の事です。
この程度で、この空間を理解したなんて言うのは烏滸がましいでしょう。
とまぁそんな訳で今、動く事が出来ませんし仕方ありませんね。
もう一度寝る事にしましょう。
これは断じて俺が二度寝したいからとか、動くのが面倒だからと言った訳では無い。
あくまでまでもフェルを起こさないための処置です……
言い訳するのはやめましょう。
そもそもここは異世界であり、言い訳をすべき厳しかった両親も執事さんも居ないのですから。
では、心置き無く二度寝タイムと行きましょう!
「お目覚めですかコウキ様」
目を閉じるのと、オルグイユに声をかけられるのは同時の事でした。
ビックリしました。
まさか二度寝する事に対して自問自答していたとは言え、ここまで近づいて来ている事に気がつか無いとは……
「おはようございます、オルグイユ」
しかし、裏世界の支配者となると決めた俺は、この程度の事で動揺を表に出す様なヘマはしません。
とは言え、迷宮を攻略してからと言うもの、少したるみ過ぎですね。
初心に戻って鍛え直す必要があるかもしれませんね。
「コレールの姿が見えないようですが?」
因みに、これは余談だが。
コレールとオルグイユは各々の自室を持っているので、2人は自室にて就寝しています。
勿論フェルにも自室を用意したのですが、本人がどうしても嫌だと主張。
フェルの要求通り見事、俺と一緒の部屋になったと言う背景があります。
断じて俺がフェルと一緒に寝たいと望んだ訳ではありません。
「コレールはお屋敷の方で朝食の準備をしております」
一人で朝食の準備とか、コレールは出来る執事を通り越して、もう専業主夫みたいになってますね。
というか、カッコいい龍のはずなのに、この女子力の高さを誇るコレール。
ギャップが凄すぎます。
「ふぁ~……ん、起きた」
そんな事を考えていると、何とも気の抜けた欠伸をしながらフェルが目を覚ましました。
「おはようございます、フェル」
「おはようございます。
それはそうと、起きたのであればコウキ様の上から降りなさい」
何やら母親のような事をフェルに言うオルグイユ。
フェルはそれに、ん~とまだ眠たそうに力のない返事を返します。
しかし眠たいながらも言われた事はしっかり守る様で、一瞬でフェルの姿が少女のものに変わりました。
そして、そのまま俺の胸に寝転がって丸くなってしまいました。
うん、何と言うか、オルグイユはもうフェルの保護者と化してますね。
まぁ実際こうしてみてみれば、まさしく親と子供にしか見えないのですけどね。
「フェル、そろそろ起きなさい」
「むぅ」
注意するオルグイユの言葉を受け、不満気に声を漏らすと、懇願するように俺を見つめてくる……これは反則でしょう。
こんな事をされたら誰でもフェルのワガママを許してしまいます。
現にその様子を見ていたオルグイユも既にフェルを愛おしそうな目で見ていますしね。
「全く、仕方ありませんね。
では俺がフェルを抱っこして移動するとしましょう」
フェルを俗に言うお姫様抱っこして立ち上がる。
するとフェルは満足そうに頷き、脱力したように俺にその身を預けてきました。
さて、組織を作ると言う事で今後の方針は決まった訳ですが。
俺にはそれとは別に大きな問題があります。
あっ、因みにコレールの作った朝食は大変美味でしたよ。
やっぱり何でも出来る執事は凄いですよね。もう一家に一人いなくてはなら無いと言っても過言では無いでしょう。
さて、現在俺が直面している問題。
それは勿論、帝国の重鎮であろうギルドマスターに俺の顔を知られた可能性がある事です。
あの時、俺は仮面を着けてましたが、副ギルドマスターにはバッチリと素顔を目撃されてますからね。
良い意味で知られたのであれば別に問題ではありません。
ですが、吸血鬼としてギルドマスターに顔を知られてしまいましたからね。
しかも、敵対するような事もしてしまってますし。
これから先、俺は帝都で満足に活動する事は確実に難しいでしょう。
それどころか、この事が他国にも広がればこの先どこの国でも満足に活動する事はできなくなるでしょう。
まぁ、解決法が無い訳ではありません。
ですが、これがあの時に言った最悪の手段である事は間違いありません。
しかし、こうなってしまっては俺も覚悟を決めるしかありませんね。
出来ればやりたくなかった……いや冗談でも何でも無く、本当にやりたくなかったです、マジで!
けれど仕方ありませんね。
俺の異世界自堕落スローライフの夢が潰える事になりかねませんので……
「では、出来ればやりたくありませんでしたが。
この現状を打破するための最終手段を行いたいと思います」
「それは、どのような事なのでしょうか?」
いつになく真剣な俺の表情を見て、オルグイユ達も事の重大さが理解できたようですね。
オルグイユが不安を露わに聞いてきます。
コレールは無言で紅茶を入れながらも気を抜かずに俺の言葉に耳を傾け。
フェルも不安そうに俺の服の裾を掴む手を強めました。
皆んなが心配になる気持ちもよくわかります。
はっきり言って、俺もこれまでに無い程の不安で一杯ですからね。
「簡単です。
これから俺は“俺”を殺すだけです」
そんな重い空気の中。
遂に意を決して、最悪の打開策を打ち明けました。
意識が深層から上昇すると……全く身動きが取れない状況にあります。
目を開けると、そこに広がるのは一面の紅。
しかし、俺に不安や焦りはありません。
そもそも俺が現在身動きが取れないのは当然の事です。
何せ俺は今、フェルに下敷きにされている訳ですからね。
あの後フェルを起こして寝室で寝ようとしたところ……寝ぼけたフェルに拉致られると言う事件が発生しました。
まさに一瞬の出来事でした。
眠たそうに目をこすり、俺の手を握って欠伸するフェルを連れて移動しようとした瞬間……
突然フェルが俺の腰に抱きついてきたかと思うと、突如として視界がブレれ……次の瞬間満天の星空の下にいました。
とは言っても迷宮から出た訳では無く、階層すら変わっていません。
つまりは屋敷の外に出ただけですけど、まさかフェルにこんな形で拉致されるとは思ってもいませんでした。
俺だってこの迷宮を攻略した訳ですし、過信はしていないつもりですが、そこそこ強いだろうと。
迷宮生活で鍛えられた察知能力もそれなりのモノだと勝手に思ってました。
現に裏ルートの最後の方では、魔物達に周囲を取り囲まれても一撃も喰らわない程度の事はで出来る様になっていましたからね。
ですが、流石は神代の時を生きる神獣ですね。
まさか、こんなにも簡単に強制転移されるなんて。
そこから先はもう見た通りです。
フェルは寝ぼけたまま本来の姿に戻り、その翼で俺を抱きかかえるようにして眠り始めたという事です。
まぁ、俺もフェルのふさふさ、ふわふわの翼を布団にして、気持ちいい夜風に当たりながら寝てしまった訳ですが……
本来の姿に戻ったフェルの翼の下敷きになった俺は現在満足に動けない状況に陥っていると言う訳です。
当然、動こうと思えば動く事はできます。
フェルは本来の姿に戻っても羽のように軽いですし。
ですが、それではせっかく気持ち良さそうに寝ているフェルが起きてしまう可能性があります。
それに、ここは地下迷宮の地下200階層ですが。
今は空があり、太陽があって暖かいですしね。
ここのダンジョンマスターは俺ですが、俺もどうやってこの空間を作り上げているのかはイマイチ理解できていません。
まぁそれも仕方のないことです。
ここを作ったのは深淵の大神ですからね、普通の人間である俺が理解できるハズもありません。
わかるのは、空間魔法で作られた亜空間を利用して俺の魔力で作り変えていると言う事程度ですが。
まぁ詳細まではわかりませんし、この程度であれば誰でもわかる程度の事です。
この程度で、この空間を理解したなんて言うのは烏滸がましいでしょう。
とまぁそんな訳で今、動く事が出来ませんし仕方ありませんね。
もう一度寝る事にしましょう。
これは断じて俺が二度寝したいからとか、動くのが面倒だからと言った訳では無い。
あくまでまでもフェルを起こさないための処置です……
言い訳するのはやめましょう。
そもそもここは異世界であり、言い訳をすべき厳しかった両親も執事さんも居ないのですから。
では、心置き無く二度寝タイムと行きましょう!
「お目覚めですかコウキ様」
目を閉じるのと、オルグイユに声をかけられるのは同時の事でした。
ビックリしました。
まさか二度寝する事に対して自問自答していたとは言え、ここまで近づいて来ている事に気がつか無いとは……
「おはようございます、オルグイユ」
しかし、裏世界の支配者となると決めた俺は、この程度の事で動揺を表に出す様なヘマはしません。
とは言え、迷宮を攻略してからと言うもの、少したるみ過ぎですね。
初心に戻って鍛え直す必要があるかもしれませんね。
「コレールの姿が見えないようですが?」
因みに、これは余談だが。
コレールとオルグイユは各々の自室を持っているので、2人は自室にて就寝しています。
勿論フェルにも自室を用意したのですが、本人がどうしても嫌だと主張。
フェルの要求通り見事、俺と一緒の部屋になったと言う背景があります。
断じて俺がフェルと一緒に寝たいと望んだ訳ではありません。
「コレールはお屋敷の方で朝食の準備をしております」
一人で朝食の準備とか、コレールは出来る執事を通り越して、もう専業主夫みたいになってますね。
というか、カッコいい龍のはずなのに、この女子力の高さを誇るコレール。
ギャップが凄すぎます。
「ふぁ~……ん、起きた」
そんな事を考えていると、何とも気の抜けた欠伸をしながらフェルが目を覚ましました。
「おはようございます、フェル」
「おはようございます。
それはそうと、起きたのであればコウキ様の上から降りなさい」
何やら母親のような事をフェルに言うオルグイユ。
フェルはそれに、ん~とまだ眠たそうに力のない返事を返します。
しかし眠たいながらも言われた事はしっかり守る様で、一瞬でフェルの姿が少女のものに変わりました。
そして、そのまま俺の胸に寝転がって丸くなってしまいました。
うん、何と言うか、オルグイユはもうフェルの保護者と化してますね。
まぁ実際こうしてみてみれば、まさしく親と子供にしか見えないのですけどね。
「フェル、そろそろ起きなさい」
「むぅ」
注意するオルグイユの言葉を受け、不満気に声を漏らすと、懇願するように俺を見つめてくる……これは反則でしょう。
こんな事をされたら誰でもフェルのワガママを許してしまいます。
現にその様子を見ていたオルグイユも既にフェルを愛おしそうな目で見ていますしね。
「全く、仕方ありませんね。
では俺がフェルを抱っこして移動するとしましょう」
フェルを俗に言うお姫様抱っこして立ち上がる。
するとフェルは満足そうに頷き、脱力したように俺にその身を預けてきました。
さて、組織を作ると言う事で今後の方針は決まった訳ですが。
俺にはそれとは別に大きな問題があります。
あっ、因みにコレールの作った朝食は大変美味でしたよ。
やっぱり何でも出来る執事は凄いですよね。もう一家に一人いなくてはなら無いと言っても過言では無いでしょう。
さて、現在俺が直面している問題。
それは勿論、帝国の重鎮であろうギルドマスターに俺の顔を知られた可能性がある事です。
あの時、俺は仮面を着けてましたが、副ギルドマスターにはバッチリと素顔を目撃されてますからね。
良い意味で知られたのであれば別に問題ではありません。
ですが、吸血鬼としてギルドマスターに顔を知られてしまいましたからね。
しかも、敵対するような事もしてしまってますし。
これから先、俺は帝都で満足に活動する事は確実に難しいでしょう。
それどころか、この事が他国にも広がればこの先どこの国でも満足に活動する事はできなくなるでしょう。
まぁ、解決法が無い訳ではありません。
ですが、これがあの時に言った最悪の手段である事は間違いありません。
しかし、こうなってしまっては俺も覚悟を決めるしかありませんね。
出来ればやりたくなかった……いや冗談でも何でも無く、本当にやりたくなかったです、マジで!
けれど仕方ありませんね。
俺の異世界自堕落スローライフの夢が潰える事になりかねませんので……
「では、出来ればやりたくありませんでしたが。
この現状を打破するための最終手段を行いたいと思います」
「それは、どのような事なのでしょうか?」
いつになく真剣な俺の表情を見て、オルグイユ達も事の重大さが理解できたようですね。
オルグイユが不安を露わに聞いてきます。
コレールは無言で紅茶を入れながらも気を抜かずに俺の言葉に耳を傾け。
フェルも不安そうに俺の服の裾を掴む手を強めました。
皆んなが心配になる気持ちもよくわかります。
はっきり言って、俺もこれまでに無い程の不安で一杯ですからね。
「簡単です。
これから俺は“俺”を殺すだけです」
そんな重い空気の中。
遂に意を決して、最悪の打開策を打ち明けました。
21
お気に入りに追加
2,156
あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる