10 / 375
第1章 深淵の試練編
10話 落ち込みます
しおりを挟む
俺は今、空を飛んでいる。
いや厳格に言えば俺が飛んでいるのは地下迷宮の中なので空では無いのだが……そんな事はこの際関係ない。
大事なのは空を飛ぶ事は素晴らしいと言う事ですから。
まぁもっと正確に言えば、空を飛んでるのは俺じゃなくて俺が乗っているフェルなんですけどね。
なぜ俺がフェルの背に乗って迷宮の天井付近を飛んでいるのかを説明しましょう。
始まりはベッドでの安眠から目覚めて、迷宮攻略を開始してから少しの事でした。
前の10層とは打って変わり、絶え間なく襲いかかってくる魔物達に、思わず面倒だと愚痴を漏らしました。
するとフェルが。
「じゃあ吾が、運んであげる」
と言ったことが事の発端。
フェルの提案に乗り、今こうしてフェルに跨って飛んでいる訳ですが……これがどうして、全く魔物達が襲って来ない。
この階層にも前回のアラクネの様に天井を這いずり回っている様な奴も存在する。
しかしそんな魔物達でさえ、フェルが一定の距離に近づくと、まるで道を譲るかの様に避けて行く。
当たり前ですがフェルは現在、霊鳥の姿に戻っている。
人型でも飛べるらしいですけど……流石に自分より幼い少女に乗るのは絵面的にも、俺の精神的にもマズイ。
そんな訳でフェルには霊鳥型になってもらっています。
「フェル、疲れたらすぐに言って下さいね。
陸路に切り替えますから」
「ん、わかった」
フェルは霊鳥型なので直接話している訳では無く。
何やら念話の様に直接声が聞こえて来ると言う不思議体験を初めてしたのが約2日前の事。
因みに俺たちは今、第187階層を飛んでいます。
ここまで来るのに、フェルがいた180階層のボス部屋を出て僅かに2日。
驚異的なスピードと言っていい速さで攻略が進んでいます。
何せ俺1人であれば、ボス部屋から7階層進むのに、今までの過去最高記録で体感5日かかってましたからね。
寝ずの強行を続けてやっとの5日に比べ、休憩や仮眠を十分に取りつつ僅かに2日……俺の今までの苦労は一体何だったのでしょうか。
普通に凹みますよ、これは。
しかも、このままの速度で行けば4日目にはボス部屋に着いてしまいますよ……
まぁこんなに速く進めているのも、魔物達がフェルを避けて行くからなんですけどね。
それにしても何故、魔物達はフェルを避けて行くのでしょうか?
仮眠を取っている時も、フェルの事を魔物達が避けるので一度も襲われない。
お陰でかなり負担が軽減されましたけど、不思議ですね。
これも魔物特有の生態なのでしょうか?
そんな事を考えているうちに、次の階層への道が見えて来ました。
4日目どころか今日中にはボス部屋に到着しそうな勢いですね。
「フェル、まだ飛べますか?」
「ん、余裕」
「じゃあ取り敢えず、次の階層の水辺に降りて休憩を挟みましょうか」
「わかった」
この迷宮内には何故かどの階層にも一つ大きな地底湖の様なものがあり、そこに行けば飲み水を確保する事ができる様になっています。
まぁ俺の場合は〝等価交換〟と言うと公式チートがあるので、今までは縁のない場所でしたけど。
フェルの体を洗いたいし、水辺の方が寝るとき気持ち良いと言う要求を得て、各階層の地底湖に寄る事にしました。
今まで、この地底湖を活用しなかった理由として〝等価交換〟で補える以外に、魔物が大量に集まって来るからと言うのもありました。
と言うかこっちが本命です。
飲み水はあるのに、そんな命がけのリスクを背負ってまで、そんな場所を使う必要はありませんからね。
しかし! そんなリスクもフェルがいたら全てが解決!!
何せ魔物達自身が、蜘蛛の子を散らす様にフェルを避けて行き一切近寄って寄ってこないですからね。
「ここを出たら本当の空を飛んでみたいですね」
「ん、わかった。
ここを出たら、乗せてあげる」
「それは楽しみです」
水辺にベッドを出して、その上に寝転んでいるのだが。
こうしていると、ここが迷宮、それも世界最大級の八第迷宮だとはとても思えませんね。
因みに休憩の時や仮眠中は、フェルも人型になっています。
そうしないとベッドに乗る事が出来ませんからね。
フェルも既に人間が生み出した叡智の結晶たる、ベッドの虜です。
床で寝るよりもベッドにで寝た方が気持ち良い、とは他ならぬフェルの言葉です。
フェルを虜にしたベッドは〝等価交換〟で買った、何処ぞの王宮にある様なやつと同等かそれ以上の逸品!
それなりに痛い出費でしたが、安眠には変えられないので仕方がない事なのです!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「つ、着いてしまった…」
「コウキ、何をしている?」
休憩を終え、再びフェルに跨がり出発してから数時間後。
俺たちは無事に第190階層ボス部屋前まで辿り着いた。
そう、辿り着いてしまったのだ。
俺が本気の強行を行なっても、恐らく2週間はかかるであろう道のりを経ったの3日で……
よって俺は今、四つん這いになって項垂れていると言う訳です。
フェルはそんな俺を無気力な目で見詰めながら首を傾げています。
俺が、この俺がこんな醜態をを晒す事になるとは思いもしませんでした……
父はいつも、「強くあれ、それが成功の秘訣だ」と教訓を語っていました。
しかし俺は今、その教訓をとても守れそうにありません。
「よしよし」
フェルが俺の頭を慰める様に優しく撫でる。
幼女と言っても過言では無い少女に頭を撫でて慰められる。
側から見れば途轍も無くシュールな光景だと思うのは俺だけだろうか?
これがまた俺に多少のダメージを与えている事にフェルは気付いてい無い。
「もう、今日はダメだ、何も出来る気がしない」
「コウキ、大丈夫?」
「フェル、今日はもう寝るぞ」
ベッドを〝無限収納〟から取り出し、もぞもぞと布団の中に潜り込む。
その俺の後をフェルも付いて来て、いつもの様にベッドに寝転ぶ。
そのまま目を瞑るが、隣から感じる視線にふと目を開けると……フェルがいつもの無気力な瞳で俺の顔をジッと見詰めていた。
「どうした?」
「コウキ、いつもと口調が違う」
端的に言うフェルのその言葉にハッとなる。
どうやら、またやってしまった様だ。
「どうしたの?」
「すみません、気を悪くしたのなら謝ります」
俺は何かショックを受けたりすると、無意識的に言葉遣いが素になる事があるのです。
小さい頃からこの容姿のせいで周囲からイジメられていた事もあり、一時期俺はかなりグレてしまいました。
中学に上がり、両親から言われて荒い口調を直そうと奮闘した結果、今の口調になったのですが。
激しく動揺したりすると、無意識の内につい素の口調が出る様になってしまったらしいのです。
これもまた、両親からはよく注意されましたが、治る事なく未だにこの通り……
「ん、別にいい。
コウキが、楽な方で、話せばいい」
「ありがとうございます。
今後も素の口調が出る事があると思いますが、その時は俺を宥めて下さいね」
「ん」
そう言って頷くフェルには感謝しなければなりませんね。
俺の口調の変化について詮索してこないのですから。
尤も、本当に興味が無いだけかも知れませんが。
別に理由を言いたく無い訳でも無いですけど、これと言って特に人に言いたいとも思いませんからね。
全く、厄介な癖がついてしまったものです。
ため息をつきつつ、隣を見ると。
俺に抱き着きながらフェルはもう既に寝息を立てていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「フェル、そろそろ行きますよ」
装備を整えて、未だに眠たそうにしているフェルに声をかける。
本当にフェルが羨ましいです。
俺はこの迷宮での経験で新たな癖がついてしまった様で。
寝ていても脳のどこかは必ず起きている、と言うイルカみたいな状態になる事ができる様になりました。
そのせいで、未だに真の意味での安眠はこの世界に来てから一度もした事がありません。
それに比べてフェルの安眠ぶりときたら……羨ましい限りです。
「ん」
欠伸を噛み殺したフェルが頷き、俺の方に駆けて来ました。
「さて、次は一体どんな奴がいるんでしょうね?」
「吾、知ってる」
したり顔で言うフェル。
どうやらフェルは、ここの階層ボスを迷宮の創造者に頼まれた際に他のボス達の事を聞いた事があるらしいです。
聞いても教えてくれませんでしたけど。
「鬼が出るか蛇が出るか、楽しみですね」
もうお馴染みの黒い扉に手を当てる。
いい加減、見飽きて来た光景を目にしながら中に入り、そして。
「ここで来ますか……」
「どう、驚いた?」
いつも無気力なフェルが珍しく楽しげに、いたずらに成功した子供みたい聞いて来る。
こう言うところを見ていると、普通の少女にしか思えませんね。
「ええ、驚きました。
まさか、こんな所でフラグが回収されるとは……予想外です」
視線の先、ボス部屋の中央には。
俺たちをジッと睨む様に見詰める巨体。
漆黒のドラゴンが押しつぶす様な威圧を放ちながら座していた。
いや厳格に言えば俺が飛んでいるのは地下迷宮の中なので空では無いのだが……そんな事はこの際関係ない。
大事なのは空を飛ぶ事は素晴らしいと言う事ですから。
まぁもっと正確に言えば、空を飛んでるのは俺じゃなくて俺が乗っているフェルなんですけどね。
なぜ俺がフェルの背に乗って迷宮の天井付近を飛んでいるのかを説明しましょう。
始まりはベッドでの安眠から目覚めて、迷宮攻略を開始してから少しの事でした。
前の10層とは打って変わり、絶え間なく襲いかかってくる魔物達に、思わず面倒だと愚痴を漏らしました。
するとフェルが。
「じゃあ吾が、運んであげる」
と言ったことが事の発端。
フェルの提案に乗り、今こうしてフェルに跨って飛んでいる訳ですが……これがどうして、全く魔物達が襲って来ない。
この階層にも前回のアラクネの様に天井を這いずり回っている様な奴も存在する。
しかしそんな魔物達でさえ、フェルが一定の距離に近づくと、まるで道を譲るかの様に避けて行く。
当たり前ですがフェルは現在、霊鳥の姿に戻っている。
人型でも飛べるらしいですけど……流石に自分より幼い少女に乗るのは絵面的にも、俺の精神的にもマズイ。
そんな訳でフェルには霊鳥型になってもらっています。
「フェル、疲れたらすぐに言って下さいね。
陸路に切り替えますから」
「ん、わかった」
フェルは霊鳥型なので直接話している訳では無く。
何やら念話の様に直接声が聞こえて来ると言う不思議体験を初めてしたのが約2日前の事。
因みに俺たちは今、第187階層を飛んでいます。
ここまで来るのに、フェルがいた180階層のボス部屋を出て僅かに2日。
驚異的なスピードと言っていい速さで攻略が進んでいます。
何せ俺1人であれば、ボス部屋から7階層進むのに、今までの過去最高記録で体感5日かかってましたからね。
寝ずの強行を続けてやっとの5日に比べ、休憩や仮眠を十分に取りつつ僅かに2日……俺の今までの苦労は一体何だったのでしょうか。
普通に凹みますよ、これは。
しかも、このままの速度で行けば4日目にはボス部屋に着いてしまいますよ……
まぁこんなに速く進めているのも、魔物達がフェルを避けて行くからなんですけどね。
それにしても何故、魔物達はフェルを避けて行くのでしょうか?
仮眠を取っている時も、フェルの事を魔物達が避けるので一度も襲われない。
お陰でかなり負担が軽減されましたけど、不思議ですね。
これも魔物特有の生態なのでしょうか?
そんな事を考えているうちに、次の階層への道が見えて来ました。
4日目どころか今日中にはボス部屋に到着しそうな勢いですね。
「フェル、まだ飛べますか?」
「ん、余裕」
「じゃあ取り敢えず、次の階層の水辺に降りて休憩を挟みましょうか」
「わかった」
この迷宮内には何故かどの階層にも一つ大きな地底湖の様なものがあり、そこに行けば飲み水を確保する事ができる様になっています。
まぁ俺の場合は〝等価交換〟と言うと公式チートがあるので、今までは縁のない場所でしたけど。
フェルの体を洗いたいし、水辺の方が寝るとき気持ち良いと言う要求を得て、各階層の地底湖に寄る事にしました。
今まで、この地底湖を活用しなかった理由として〝等価交換〟で補える以外に、魔物が大量に集まって来るからと言うのもありました。
と言うかこっちが本命です。
飲み水はあるのに、そんな命がけのリスクを背負ってまで、そんな場所を使う必要はありませんからね。
しかし! そんなリスクもフェルがいたら全てが解決!!
何せ魔物達自身が、蜘蛛の子を散らす様にフェルを避けて行き一切近寄って寄ってこないですからね。
「ここを出たら本当の空を飛んでみたいですね」
「ん、わかった。
ここを出たら、乗せてあげる」
「それは楽しみです」
水辺にベッドを出して、その上に寝転んでいるのだが。
こうしていると、ここが迷宮、それも世界最大級の八第迷宮だとはとても思えませんね。
因みに休憩の時や仮眠中は、フェルも人型になっています。
そうしないとベッドに乗る事が出来ませんからね。
フェルも既に人間が生み出した叡智の結晶たる、ベッドの虜です。
床で寝るよりもベッドにで寝た方が気持ち良い、とは他ならぬフェルの言葉です。
フェルを虜にしたベッドは〝等価交換〟で買った、何処ぞの王宮にある様なやつと同等かそれ以上の逸品!
それなりに痛い出費でしたが、安眠には変えられないので仕方がない事なのです!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「つ、着いてしまった…」
「コウキ、何をしている?」
休憩を終え、再びフェルに跨がり出発してから数時間後。
俺たちは無事に第190階層ボス部屋前まで辿り着いた。
そう、辿り着いてしまったのだ。
俺が本気の強行を行なっても、恐らく2週間はかかるであろう道のりを経ったの3日で……
よって俺は今、四つん這いになって項垂れていると言う訳です。
フェルはそんな俺を無気力な目で見詰めながら首を傾げています。
俺が、この俺がこんな醜態をを晒す事になるとは思いもしませんでした……
父はいつも、「強くあれ、それが成功の秘訣だ」と教訓を語っていました。
しかし俺は今、その教訓をとても守れそうにありません。
「よしよし」
フェルが俺の頭を慰める様に優しく撫でる。
幼女と言っても過言では無い少女に頭を撫でて慰められる。
側から見れば途轍も無くシュールな光景だと思うのは俺だけだろうか?
これがまた俺に多少のダメージを与えている事にフェルは気付いてい無い。
「もう、今日はダメだ、何も出来る気がしない」
「コウキ、大丈夫?」
「フェル、今日はもう寝るぞ」
ベッドを〝無限収納〟から取り出し、もぞもぞと布団の中に潜り込む。
その俺の後をフェルも付いて来て、いつもの様にベッドに寝転ぶ。
そのまま目を瞑るが、隣から感じる視線にふと目を開けると……フェルがいつもの無気力な瞳で俺の顔をジッと見詰めていた。
「どうした?」
「コウキ、いつもと口調が違う」
端的に言うフェルのその言葉にハッとなる。
どうやら、またやってしまった様だ。
「どうしたの?」
「すみません、気を悪くしたのなら謝ります」
俺は何かショックを受けたりすると、無意識的に言葉遣いが素になる事があるのです。
小さい頃からこの容姿のせいで周囲からイジメられていた事もあり、一時期俺はかなりグレてしまいました。
中学に上がり、両親から言われて荒い口調を直そうと奮闘した結果、今の口調になったのですが。
激しく動揺したりすると、無意識の内につい素の口調が出る様になってしまったらしいのです。
これもまた、両親からはよく注意されましたが、治る事なく未だにこの通り……
「ん、別にいい。
コウキが、楽な方で、話せばいい」
「ありがとうございます。
今後も素の口調が出る事があると思いますが、その時は俺を宥めて下さいね」
「ん」
そう言って頷くフェルには感謝しなければなりませんね。
俺の口調の変化について詮索してこないのですから。
尤も、本当に興味が無いだけかも知れませんが。
別に理由を言いたく無い訳でも無いですけど、これと言って特に人に言いたいとも思いませんからね。
全く、厄介な癖がついてしまったものです。
ため息をつきつつ、隣を見ると。
俺に抱き着きながらフェルはもう既に寝息を立てていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「フェル、そろそろ行きますよ」
装備を整えて、未だに眠たそうにしているフェルに声をかける。
本当にフェルが羨ましいです。
俺はこの迷宮での経験で新たな癖がついてしまった様で。
寝ていても脳のどこかは必ず起きている、と言うイルカみたいな状態になる事ができる様になりました。
そのせいで、未だに真の意味での安眠はこの世界に来てから一度もした事がありません。
それに比べてフェルの安眠ぶりときたら……羨ましい限りです。
「ん」
欠伸を噛み殺したフェルが頷き、俺の方に駆けて来ました。
「さて、次は一体どんな奴がいるんでしょうね?」
「吾、知ってる」
したり顔で言うフェル。
どうやらフェルは、ここの階層ボスを迷宮の創造者に頼まれた際に他のボス達の事を聞いた事があるらしいです。
聞いても教えてくれませんでしたけど。
「鬼が出るか蛇が出るか、楽しみですね」
もうお馴染みの黒い扉に手を当てる。
いい加減、見飽きて来た光景を目にしながら中に入り、そして。
「ここで来ますか……」
「どう、驚いた?」
いつも無気力なフェルが珍しく楽しげに、いたずらに成功した子供みたい聞いて来る。
こう言うところを見ていると、普通の少女にしか思えませんね。
「ええ、驚きました。
まさか、こんな所でフラグが回収されるとは……予想外です」
視線の先、ボス部屋の中央には。
俺たちをジッと睨む様に見詰める巨体。
漆黒のドラゴンが押しつぶす様な威圧を放ちながら座していた。
21
お気に入りに追加
2,156
あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる