455 / 460
第26章 神魔衝突編
455話 観戦準備
しおりを挟む
「っ~……えっ?」
ちょっ! ええっ!?
何これ? いま何が起こったの!?
「あはは……さすがですね」
「これは……」
フィルにエレンお兄様。
「いったい何が……」
「うそっ!?」
「マジかよ……」
「凄まじいですね……」
「おいおい、マジか!」
「びっくり、した」
「本当に!」
「これはこれは」
「ふむ……」
「あの国の方々は……」
イヴさん、ロイさん、ミルバレッドさん、イェーガーさん、ラピストさん、オラシオさん、シャドウさん、アルマさん、オネットさん!
みんなもここにっ!!
「ここは……」
王都の外壁の上みたいだけど……これってレフィーちゃんに、それも別々の場所にいた私達Sランク冒険者全員を、同じ場所に転移されたってことっ!?
「はぁ……まったく、お母様は」
「自由気ままというか、なんというかだな」
ルミエ様とガルスさんはなんでそんなに落ち着いて……って!
「何やってるんですかっ!?」
座り心地が良さそうなソファーにテーブル、飲み物と食べ物までっ!!
というか! そんなのどこから用意したんですかっ!?
「何って、観戦する準備に決まってるじゃねぇか」
「観戦する準備って……」
「ふふっ、ソフィーも早くこっちにいらっしゃい」
「……」
なんなの? ルミエ様とガルスさんの、この落ち着きようは!
今まさに上空で! 私たちの目の前で……神話に語られる400年前の大戦が再現されようとしているのにっ!!
「心配しなくても大丈夫よ。
ソフィーもだけど、フィルとエレン、あの場にいた貴方達は見たでしょう?
お母様のあの貌を」
「それは……見ましたけど」
さっきの女神アナスタシアに向かって、アイツは私の獲物って言った時のレフィーちゃんの顔。
基本的にいつも無表情で、ちょっとだけ口角が上がったりする程度だけど……
とっても、心底嬉しそうな表情。
それなのになぜかゾッとするような、生物としての本能が、魂の根底から恐怖を感じるような……レフィーちゃんの笑顔。
「はっきり言って、お母様の強さは異常よ。
お母様と同等に渡り合えるのはお父様くらいだし、ましてや勝てるのなんて……」
「この私、くらいだね!」
「っ!? ネ、ネフェリアス様っ!!」
いつの間に私の背後にっ!?
「久しぶりだね、ソフィーくん。
さてと! また前みたいにイタズラをしたいところだけど、悪魔ちゃんが怖いからそれはやめておくとして……このくらいでいいかな?」
瞬間──
「これはっ……!!」
ほんの一瞬。
常人はもちろん、超一流とされるAランク冒険者でも、それどころか一年前の私達Sランク冒険者ですら気づけない程の刹那……
ネフェリアス様から計り知れない魔素が放たれて、王都を……それ以上に広大な、私では感知しきれない範囲を包み込んだ。
「まさか……今のは神域、ですか?」
「おっ! さすがは悪魔ちゃんの愛子だね。
その通り! 悪魔ちゃんはもちろんだけど、アナスタシアもかつて主神の地位にいた存在だからね。
あの2人が本気でやり合うとなると……」
なると……?
「大陸……というか、この世界そのものが、ちょっとマズイ事になる可能性が高い。
だからとりあえず、この大陸を私の神域で覆って保護したんだよ」
世界そのもの、とりあえず大陸……さすがに話の規模が大きすぎて……
「っと、そろそろ始まるみたいだね。
ほら、キミ達も早く座って! 楽しむ悪魔ちゃんの……悪魔ちゃんとアナスタシアの戦いを観戦しようじゃないか!!」
ちょっ! ええっ!?
何これ? いま何が起こったの!?
「あはは……さすがですね」
「これは……」
フィルにエレンお兄様。
「いったい何が……」
「うそっ!?」
「マジかよ……」
「凄まじいですね……」
「おいおい、マジか!」
「びっくり、した」
「本当に!」
「これはこれは」
「ふむ……」
「あの国の方々は……」
イヴさん、ロイさん、ミルバレッドさん、イェーガーさん、ラピストさん、オラシオさん、シャドウさん、アルマさん、オネットさん!
みんなもここにっ!!
「ここは……」
王都の外壁の上みたいだけど……これってレフィーちゃんに、それも別々の場所にいた私達Sランク冒険者全員を、同じ場所に転移されたってことっ!?
「はぁ……まったく、お母様は」
「自由気ままというか、なんというかだな」
ルミエ様とガルスさんはなんでそんなに落ち着いて……って!
「何やってるんですかっ!?」
座り心地が良さそうなソファーにテーブル、飲み物と食べ物までっ!!
というか! そんなのどこから用意したんですかっ!?
「何って、観戦する準備に決まってるじゃねぇか」
「観戦する準備って……」
「ふふっ、ソフィーも早くこっちにいらっしゃい」
「……」
なんなの? ルミエ様とガルスさんの、この落ち着きようは!
今まさに上空で! 私たちの目の前で……神話に語られる400年前の大戦が再現されようとしているのにっ!!
「心配しなくても大丈夫よ。
ソフィーもだけど、フィルとエレン、あの場にいた貴方達は見たでしょう?
お母様のあの貌を」
「それは……見ましたけど」
さっきの女神アナスタシアに向かって、アイツは私の獲物って言った時のレフィーちゃんの顔。
基本的にいつも無表情で、ちょっとだけ口角が上がったりする程度だけど……
とっても、心底嬉しそうな表情。
それなのになぜかゾッとするような、生物としての本能が、魂の根底から恐怖を感じるような……レフィーちゃんの笑顔。
「はっきり言って、お母様の強さは異常よ。
お母様と同等に渡り合えるのはお父様くらいだし、ましてや勝てるのなんて……」
「この私、くらいだね!」
「っ!? ネ、ネフェリアス様っ!!」
いつの間に私の背後にっ!?
「久しぶりだね、ソフィーくん。
さてと! また前みたいにイタズラをしたいところだけど、悪魔ちゃんが怖いからそれはやめておくとして……このくらいでいいかな?」
瞬間──
「これはっ……!!」
ほんの一瞬。
常人はもちろん、超一流とされるAランク冒険者でも、それどころか一年前の私達Sランク冒険者ですら気づけない程の刹那……
ネフェリアス様から計り知れない魔素が放たれて、王都を……それ以上に広大な、私では感知しきれない範囲を包み込んだ。
「まさか……今のは神域、ですか?」
「おっ! さすがは悪魔ちゃんの愛子だね。
その通り! 悪魔ちゃんはもちろんだけど、アナスタシアもかつて主神の地位にいた存在だからね。
あの2人が本気でやり合うとなると……」
なると……?
「大陸……というか、この世界そのものが、ちょっとマズイ事になる可能性が高い。
だからとりあえず、この大陸を私の神域で覆って保護したんだよ」
世界そのもの、とりあえず大陸……さすがに話の規模が大きすぎて……
「っと、そろそろ始まるみたいだね。
ほら、キミ達も早く座って! 楽しむ悪魔ちゃんの……悪魔ちゃんとアナスタシアの戦いを観戦しようじゃないか!!」
0
お気に入りに追加
1,673
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢ですが最強ですよ??
鈴の音
ファンタジー
乙女ゲームでありながら戦闘ゲームでもあるこの世界の悪役令嬢である私、前世の記憶があります。
で??ヒロインを怖がるかって?ありえないw
ここはゲームじゃないですからね!しかも、私ゲームと違って何故か魂がすごく特別らしく、全属性持ちの神と精霊の愛し子なのですよ。
だからなにかあっても死なないから怖くないのでしてよw
主人公最強系の話です。
苦手な方はバックで!
異世界転生 転生後は自由気ままに〜
猫ダイスキー
ファンタジー
ある日通勤途中に車を運転していた青野 仁志(あおの ひとし)は居眠り運転のトラックに後ろから追突されて死んでしまった。
しかし目を覚ますと自称神様やらに出会い、異世界に転生をすることになってしまう。
これは異世界転生をしたが特に特別なスキルを貰うでも無く、主人公が自由気ままに自分がしたいことをするだけの物語である。
小説家になろうで少し加筆修正などをしたものを載せています。
更新はアルファポリスより遅いです。
ご了承ください。
黄金蒐覇のグリード 〜力と財貨を欲しても、理性と対価は忘れずに〜
黒城白爵
ファンタジー
とある異世界を救い、元の世界へと帰還した玄鐘理音は、その後の人生を平凡に送った末に病でこの世を去った。
死後、不可思議な空間にいた謎の神性存在から、異世界を救った報酬として全盛期の肉体と変質したかつての力である〈強欲〉を受け取り、以前とは別の異世界にて第二の人生をはじめる。
自由気儘に人を救い、スキルやアイテムを集め、敵を滅する日々は、リオンの空虚だった心を満たしていく。
黄金と力を蒐集し目指すは世界最高ランクの冒険者。
使命も宿命も無き救世の勇者は、今日も欲望と理性を秤にかけて我が道を往く。
※ 更新予定日は【月曜日】と【金曜日】です。
※第301話から更新時間を朝5時からに変更します。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる