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第26章 神魔衝突編

453話 悪魔姫の軍勢

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「なにこれ……」

 レフィーちゃんが……あの超絶かわいいレフィーちゃんが!

「めっちゃカッコいいんですけどっ!!」

「「「ソフィー……」」」

「お前なぁ……」

 あ、あれ?
 おかしいな、なぜかルミエ様、フィル、エレンお兄様、ガラスさん、この場にいる全員から呆れたような目で見られてるんだけど……

「っと……そろそろね」

「へっ?」

 そろそろって、なにが……

「っ!!  ま、まさか……」

 バサァーっと漆黒の翼を広げるレフィーちゃんの後ろ。
 巨大な門から姿を現し、悪魔王国ナイトメアの……レフィーちゃんの軍勢が跪き、作り上げられた巨大な門から続く道を悠然と進む者達。

 総勢14人の燕尾服に身を包んだ執事と、メイド服に身を包んだメイド。
 悪魔王国が誇る語彙力がなくなるほどにヤバすぎる戦力である、悪魔王国軍を構成する軍団の一つ。

 悪魔軍団の中でも魔法神ティフィア様こと、レフィーちゃんのお世話を許された最精鋭。
 七魔公の皆様を省けば、悪魔族デーモンの中でも最高位に位置する14柱の最高位悪魔アークデーモン

「っ……!」

 思わず固唾を飲んで見入だちゃてるけど、それも仕方ないと思う!
 だって……あの14人、ソレイユさん達は冒険者ギルドの危険度でいえば神災級・特Sランクに位置する存在っ!!

 そしてルミエ様とも互角に渡り合うほどの実力者!!
 既にレフィーちゃんに向かって跪いて頭を垂れている方々とは、比べ物にならない圧倒的な存在感。

 日頃から荒事に関わりのない一般人ですら本能で察し、唖然としてしまうほどの魔素エネルギーを身に纏う高位悪魔達。
 そんな彼らすらも……スッと優雅に跪く。

「来るわよ」

 ルミエ様がポツリと呟いた瞬間──


「「「「「「「「「「っ!!」」」」」」」」」」


 空気が一瞬にして張り詰める。
 重々しく、重厚なプレッシャーが降り注ぐ!
 固唾を飲んで頭上を、レフィーちゃん達を見上げていた王都の人々が息を呑む!!

 悪魔王国が誇る軍勢が!
 その最精鋭であるソレイユさん達、14柱の最高位悪魔アークデーモンが跪く中、門から姿を現した存在……

「我らの神にして、至高の御方であらせられる魔神レフィー様が直属の配下。
 ご主人様が忠実なる僕である我ら七魔公、御身の前に」

「ん」

 ノワール様をはじめとする七魔公の方々が、レフィー様の前にて跪く!!

「あとは…… 来い、我が眷属達。
 私の前に顕現せよ」

 これは……七魔公の皆様の更に前。
 よりレフィーちゃんに近い場所に出現した7つの転移門が、ゆっくりと開いて行き……

「ご主人様が眷属。
 ミーシャ、御前に」

「レフィー様が眷属。
 ミリアーナ、御前に」

「お嬢様が眷属。
 グラン、御前に」

「陛下が眷属。
 リリィー・カーディナル、御前に」

「レフィー陛下が眷属。
 セラフィル、御前に」

「レフィーお姉様が眷属。
 アリシア、御前に」

「レフィーお嬢様が眷属。
 シルヴィア、御前に」

 悪魔王国の軍勢が!
 14柱の最高位悪魔アークデーモンが!
 七魔公の皆様方が!
 そして……顕現された方々が!!  レフィーちゃんに向かって跪き頭を垂れた。
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