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第25章 女神降臨編
439話 本部の真上
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この木の形。
この地形。
間違いない……間違うはずもない!
「ここはっ……!」
「ふふっ、懐かしいわね」
「初めてルミエ様と出会った場所っ!?」
私がルミエ様と初めて出会ったのは、10歳の誕生日を目前に控えた9歳の時。
もうすぐで17歳になるから、もう7年くらい前の記憶だけど、私の記憶力を侮ってもらっては困る!!
これでも私は月の女神と称され、各国の社交界にその名を轟かせる天才的!
それになにより……ルミエ様と初めて出会った印象深い場所だもん、忘れるわけがない!
「うそ……」
私達はミカエルが教団の本部へと繋がってるって言ってた、転移魔法陣で転移した。
それでここに転移したって事は……ここが光の使徒の本部なのっ!?
いや確かにルミエ様と初めて出会った場所は、魔の森の深層……中心部付近だったけども。
まさかそこが教団の! 光の使徒の本部だったなんてっ!!
どんな偶然……いや。
「こんな偶然があり得るの?」
さすがこれが偶然である可能性は低い。
そもそもなんでルミエ様はあの時、魔の森の深層に……この場所にいたんだろ?
ここでお昼寝してたって話は聞いてるけど……
ルミエ様はその気になれば、今みたいに完璧な人間の姿になることもできるし。
伝説に語られる神の国、悪魔王国ナイトメアの頂点に君臨される魔法神ティフィアの愛娘。
つまりはお姫様なわけだし。
そんなルミエ様がこの場所でお昼寝してるって、今にして考えれみれば不自然すぎる。
「なにか理由があったとしか……」
「あら、そういえばソフィーには話してなかったかしら?」
「っ!」
やっぱり! なにか理由があるんですねっ!!
「初めてソフィーと出会った時、私がここにいたのは……この場所のちょうど真下。
特異迷宮がこの者達、光の使徒の総本部だからよ」
「なるほ……ん?」
ちょ、ちょっと待って!
聞き覚えのない特異迷宮って言葉はまぁひとまず置いておくとして……この真下が教団の総本部だから!?
「まさか知ってたんですかっ!?」
「ふふっ、もちろんよ。
我が国の情報網をもってすれば、この程度のことは知っていても当然よ」
当然って……いやまぁ確かに、悪魔王国ナイトメアを実際にこの目で見た今となっては、当然だって納得できちゃうのよね。
「それでね……」
えっ、な、なに!
ルミエ様のお顔が近付いて……!!
「内緒だけど、お母様がお父様にブチギレて国を出ちゃったのは知ってるでしょ?
それで私も退屈だったから、暇つぶしに教団を軽~く捻り潰してやろうと思ってこの場所に来てたのよ」
暇つぶしで教団を潰そうとするあたりが、魔法神様と竜神様の愛娘に相応しい規格外っぷりを感じるけど。
そんな事より! お顔! お顔が近いですよ!!
「でもね、この私でも突破するのに手こずる結界が展開されていてね。
どうしようかと思って昼寝をしている時に……ソフィーと運命の出会いを果たしたのよっ!!」
「はわっ!?」
も、もう! いきなり高い高いするみたいに、持ち上げないでくださいよ!
びっくりするじゃないですか!!
「ソフィーと出会って、教団の事なんてどうでもよくなったから放置する事にしたのよ。
今までと同じようにね」
「な、なるほど!」
ルミエ様がここにいた理由はわかったし、納得もできた!
あとはこの状況をどうにかして切り抜けなければ!!
幸いなことにびっくりして、変な声が出ちゃったことには誰も気づいてな……
「それにしても……エレン、今のソフィーの可愛い驚いた声を聞いたかしら?」
「当然ですよ!」
しっかり聞かれてたっ!!
「ウフフ、本当にソフィーは可愛いわ~」
「えぇ、俺達の妹は世界一ですからね!」
「ミ、ミカエルさん! 早く行きましょう!!
早速案内してくださいっ!!」
この地形。
間違いない……間違うはずもない!
「ここはっ……!」
「ふふっ、懐かしいわね」
「初めてルミエ様と出会った場所っ!?」
私がルミエ様と初めて出会ったのは、10歳の誕生日を目前に控えた9歳の時。
もうすぐで17歳になるから、もう7年くらい前の記憶だけど、私の記憶力を侮ってもらっては困る!!
これでも私は月の女神と称され、各国の社交界にその名を轟かせる天才的!
それになにより……ルミエ様と初めて出会った印象深い場所だもん、忘れるわけがない!
「うそ……」
私達はミカエルが教団の本部へと繋がってるって言ってた、転移魔法陣で転移した。
それでここに転移したって事は……ここが光の使徒の本部なのっ!?
いや確かにルミエ様と初めて出会った場所は、魔の森の深層……中心部付近だったけども。
まさかそこが教団の! 光の使徒の本部だったなんてっ!!
どんな偶然……いや。
「こんな偶然があり得るの?」
さすがこれが偶然である可能性は低い。
そもそもなんでルミエ様はあの時、魔の森の深層に……この場所にいたんだろ?
ここでお昼寝してたって話は聞いてるけど……
ルミエ様はその気になれば、今みたいに完璧な人間の姿になることもできるし。
伝説に語られる神の国、悪魔王国ナイトメアの頂点に君臨される魔法神ティフィアの愛娘。
つまりはお姫様なわけだし。
そんなルミエ様がこの場所でお昼寝してるって、今にして考えれみれば不自然すぎる。
「なにか理由があったとしか……」
「あら、そういえばソフィーには話してなかったかしら?」
「っ!」
やっぱり! なにか理由があるんですねっ!!
「初めてソフィーと出会った時、私がここにいたのは……この場所のちょうど真下。
特異迷宮がこの者達、光の使徒の総本部だからよ」
「なるほ……ん?」
ちょ、ちょっと待って!
聞き覚えのない特異迷宮って言葉はまぁひとまず置いておくとして……この真下が教団の総本部だから!?
「まさか知ってたんですかっ!?」
「ふふっ、もちろんよ。
我が国の情報網をもってすれば、この程度のことは知っていても当然よ」
当然って……いやまぁ確かに、悪魔王国ナイトメアを実際にこの目で見た今となっては、当然だって納得できちゃうのよね。
「それでね……」
えっ、な、なに!
ルミエ様のお顔が近付いて……!!
「内緒だけど、お母様がお父様にブチギレて国を出ちゃったのは知ってるでしょ?
それで私も退屈だったから、暇つぶしに教団を軽~く捻り潰してやろうと思ってこの場所に来てたのよ」
暇つぶしで教団を潰そうとするあたりが、魔法神様と竜神様の愛娘に相応しい規格外っぷりを感じるけど。
そんな事より! お顔! お顔が近いですよ!!
「でもね、この私でも突破するのに手こずる結界が展開されていてね。
どうしようかと思って昼寝をしている時に……ソフィーと運命の出会いを果たしたのよっ!!」
「はわっ!?」
も、もう! いきなり高い高いするみたいに、持ち上げないでくださいよ!
びっくりするじゃないですか!!
「ソフィーと出会って、教団の事なんてどうでもよくなったから放置する事にしたのよ。
今までと同じようにね」
「な、なるほど!」
ルミエ様がここにいた理由はわかったし、納得もできた!
あとはこの状況をどうにかして切り抜けなければ!!
幸いなことにびっくりして、変な声が出ちゃったことには誰も気づいてな……
「それにしても……エレン、今のソフィーの可愛い驚いた声を聞いたかしら?」
「当然ですよ!」
しっかり聞かれてたっ!!
「ウフフ、本当にソフィーは可愛いわ~」
「えぇ、俺達の妹は世界一ですからね!」
「ミ、ミカエルさん! 早く行きましょう!!
早速案内してくださいっ!!」
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