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第22章 神の国編

394話 国王陛下

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 荘厳であり、豪華絢爛!
 そして満ち満ちた神聖な空気!!

「ふむ」

 苦笑いを浮かべたグラン様に謝罪されたあと、グラン様の案内で王城の廊下を歩いてるわけだけど……どうしよう?
 グラン様は本来なら女王であるお嬢様、魔法神ティフィア様が私達を出迎えるって言ってたけど……

 実際に私達がこれから会うのは、女王たる魔法神ティフィア様ではなく国王様。
 つまり、魔法神ティフィア様は不在、もしくは私達を出迎える事ができない状態にあるって事になる。

「う~む」

 娘であるルミエ様なら詳しい内情を知ってると思うけど……グラン様は魔法神ティフィア様じゃなくて、国王様が私達を出迎える事になった理由を話さなかったし。
 果たしてこれは聞いてもいいものなのか?

「ふふっ、ソフィーさっきから難しい顔をして、どうかしたの?」

「ルミエ様……えっと、その……」

 ど、どうしよう!
 気になる、気になるけど!  部外者である私が、国の機密かもしれない事を気軽に聞くのは……

「あら、お母様の事が気になってのね」

「っ!」

 ルミエ様!  また私の心を読んで!!

「ふふっ、ごめんなさい。
 ソフィーが気になっている事を教えてあげるから」

「いいんですか?」

「えぇ、構わないわ。
 お母様は今、この国にいないのよ」

 なるほど、魔法神ティフィア様はこの国にいな……

「えっ?」

「実はね、お母様とお父様は喧嘩中なの」

 喧嘩……

「お父様が浮気をしちゃってね」

「っ!!」

 う、浮気っ!?

「それでブチギレたお母様が家出……国を出ちゃったのよ。
 まぁ、実際にはお母様の勘違いで、喧嘩と言ってもお母様が一方的に怒ってるんだけど」

 おぉう、それはなんというか……うん。

「お父様も必死になって、お母様を連れ戻そうとはしてるんだけれど……結果は芳しくないわね」

「な、なるほど……」

 だから女王様である魔法神ティフィア様の代わりに、国王様が私達を出迎えてくださるってわけね。
 はぁ~、気になってた事が解消されてスッキリしたのはいいんだけど……

「あのソフィーちゃんが落ち着いてる!?」

「あぁ、ソフィーちゃんなら、もっとはしゃぐとばかり……」

「俺、お嬢が公爵令嬢だって事を久しぶりに実感したわ……」

 オラシオさんも!  イェーガーさんも!  ロイさんも!
 そしてそんなロイさんの言葉に、うんうんって感じで納得して頷いてるみんなも!!
 さすがに失礼すぎないっ!?

「ルミエ」

「「「「「「「「「「「「っ!!」」」」」」」」」」」」

 なに、この感覚?
 押し潰されるような感じとも、圧倒されるような感じとも違う。
 生物として核が……存在の次元が違う。

「あまりお父様の失敗談を広めないでくれますか?」

「あら、だって事実でしょ?」

 ついさっきまで、ほんの数瞬前までは廊下を歩いていたはずなのに……気がついたらいた、この場所。
 謁見の間だと思われるこの場所の、玉座に座っている人物……

 薄らと輝くようなプラチナブランドの髪に金色の瞳。
 今まで見てきたどの男性よりも!  乙女ゲームの攻略対象ヒーロー達なんて目じゃないほどに……まさに完成された美とも言うべき美貌。

「はぁ……おっと、待たせてしまってすみません。
 私はファルニクス、この国の国王でありルミエの父です。
 ようこそ、我らが王国へ」
 
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