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第19章 ゲーム開始編
328話 あ、あれ?
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セドリックと別れて、セドリックから見えないように廊下を曲がり……認識阻害魔法、発動っ!!
「むふふっ!」
さぁ! これで準備は整ったっ!!
魔力感知でセドリックだけじゃなく、誰にも見られてない事は確認済みだし……
「では! ルミエ様、セドリックとエマの様子を覗き見……こほんっ、監視しに行きましょう!!」
『ふふっ、楽しそうね』
「べ、別にそんな事はありませんよ?」
もし前世の記憶にある乙女ゲームの通り、セドリックがエマに惹かれる事になれば……私は徐々に疎まれ、軽蔑され、周囲から軽視されるようになるんですよ?
それなのに楽しんでるなんて……
まぁ確かに、セドリックの非礼を咎める私のファナを悪く言ったりするから軽蔑してるし。
嫌いなセドリックから、付き纏われないで済むようになるのは心の底から嬉しいけどっ!
それとこれとは別の話っ!
私の人生に大きな陰りができる事になるかもしれないのに……セドリックとの仮婚約を破棄できるって喜んでいだとしても、この状況を楽しんでるわけないじゃないですか!!
「さっ! セドリックを追跡しますよ!!」
猫ちゃんサイズのルミエ様を腕に抱いていざ行かんっ!!
『やっぱり楽しんでるじゃない』
「こ、こほん! とにかく、周囲にバレないように慎重に行動しないと」
『ふふふ』
ルミエ様に微笑まし気に笑われちゃったけど、細かい事は気にしない。
それよりも今はセドリックを尾行中なわけだし、こっちに意識を集中しないと!
まぁ光属性魔法の応用で認識阻害魔法を展開してるから、堂々と廊下の真ん中を歩いてセドリックの後をついて行ったとしても……この学園の生徒達のレベルなら、誰にもバレないんだけど。
「ふんふんふふ~ん!」
だからこうして! 腕の中のルミエ様をなでなでして、さっきセドリックに腰を抱かれて擦り減った精神を癒しつつ、鼻歌を歌っても全くもって問題ないのである!!
まっ、私は世界で15人しか存在しないSランク冒険者の1人なわけだし?
それなりに優秀な人もいるとはいえ、普通の学生に過ぎない彼らが、認識阻害魔法を使ってる私に気付けないのも仕方のない事!
『それで、本当にセドリックとエマは出会うのかしら?』
「間違いありません」
エマは学園の見学に訪れていて、案内役の先生と逸れて初めて訪れる学園内で迷子になってしまう。
どうしようかと彷徨っていると、いつの間にか庭園に辿り着く。
そして、木の上に登って降りれなくなっている子猫を発見。
その子猫を助けるために木に登り、子猫を掴んだところで枝が折れて落下し……偶々近くを通り掛かっていたセドリックに助けられる。
とまぁ、定番も定番って感じの出会い方で、今日2人は運命の出会いを果たす! はず……
実際にセドリックはカフェテリアへの近道である、庭園の方に向かってるし。
この学園全体を余裕で魔力感知で把握できる私にかかれば、その庭園の近くに聖女エマがいる事もわかってる!
木から降りれなくなってる子猫ちゃんも、可哀想だから転移魔法で逃がしてあげ……
「ん?」
あ、あれ? 咄嗟に猫ちゃんを逃してあげちゃったけど、それってまずいんじゃ……
「むふふっ!」
さぁ! これで準備は整ったっ!!
魔力感知でセドリックだけじゃなく、誰にも見られてない事は確認済みだし……
「では! ルミエ様、セドリックとエマの様子を覗き見……こほんっ、監視しに行きましょう!!」
『ふふっ、楽しそうね』
「べ、別にそんな事はありませんよ?」
もし前世の記憶にある乙女ゲームの通り、セドリックがエマに惹かれる事になれば……私は徐々に疎まれ、軽蔑され、周囲から軽視されるようになるんですよ?
それなのに楽しんでるなんて……
まぁ確かに、セドリックの非礼を咎める私のファナを悪く言ったりするから軽蔑してるし。
嫌いなセドリックから、付き纏われないで済むようになるのは心の底から嬉しいけどっ!
それとこれとは別の話っ!
私の人生に大きな陰りができる事になるかもしれないのに……セドリックとの仮婚約を破棄できるって喜んでいだとしても、この状況を楽しんでるわけないじゃないですか!!
「さっ! セドリックを追跡しますよ!!」
猫ちゃんサイズのルミエ様を腕に抱いていざ行かんっ!!
『やっぱり楽しんでるじゃない』
「こ、こほん! とにかく、周囲にバレないように慎重に行動しないと」
『ふふふ』
ルミエ様に微笑まし気に笑われちゃったけど、細かい事は気にしない。
それよりも今はセドリックを尾行中なわけだし、こっちに意識を集中しないと!
まぁ光属性魔法の応用で認識阻害魔法を展開してるから、堂々と廊下の真ん中を歩いてセドリックの後をついて行ったとしても……この学園の生徒達のレベルなら、誰にもバレないんだけど。
「ふんふんふふ~ん!」
だからこうして! 腕の中のルミエ様をなでなでして、さっきセドリックに腰を抱かれて擦り減った精神を癒しつつ、鼻歌を歌っても全くもって問題ないのである!!
まっ、私は世界で15人しか存在しないSランク冒険者の1人なわけだし?
それなりに優秀な人もいるとはいえ、普通の学生に過ぎない彼らが、認識阻害魔法を使ってる私に気付けないのも仕方のない事!
『それで、本当にセドリックとエマは出会うのかしら?』
「間違いありません」
エマは学園の見学に訪れていて、案内役の先生と逸れて初めて訪れる学園内で迷子になってしまう。
どうしようかと彷徨っていると、いつの間にか庭園に辿り着く。
そして、木の上に登って降りれなくなっている子猫を発見。
その子猫を助けるために木に登り、子猫を掴んだところで枝が折れて落下し……偶々近くを通り掛かっていたセドリックに助けられる。
とまぁ、定番も定番って感じの出会い方で、今日2人は運命の出会いを果たす! はず……
実際にセドリックはカフェテリアへの近道である、庭園の方に向かってるし。
この学園全体を余裕で魔力感知で把握できる私にかかれば、その庭園の近くに聖女エマがいる事もわかってる!
木から降りれなくなってる子猫ちゃんも、可哀想だから転移魔法で逃がしてあげ……
「ん?」
あ、あれ? 咄嗟に猫ちゃんを逃してあげちゃったけど、それってまずいんじゃ……
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