315 / 460
第17章 任務開始編
315話 さすがは竜王
しおりを挟む
海の覇者と称される海竜。
その頂点に君臨し、海底の大都市……海底王国マリンニアを統べる女王。
本来は美しい青色の鱗を持つ美しい竜種であり。
人化した姿では、腰あたりまであるサラッサラな青い髪と瞳をした絶世の美女!
海竜の竜王マーレさん!!
「はぁぁ~!」
なのに! 凛々しく美しい絶世の美女で、誇り高く気高い竜王様なのにっ!!
「ソフィーさんのほっぺ、スベスベですぅ~」
なんなのこの状況はっ!?
マーレさんの案内で、美しい海底都市を観光しながらお城に招かれたのはいいよ?
この都市にいる人達……というか存在達のほとんどが高位の存在。
冒険者ギルドの危険度いう特Aランク、災禍級以上なのもまだなんとか飲み込めた。
「うぅ……」
けど! けどっ! なんで私は今、誇り高き竜王であるマーレさんに抱きしめられて、撫でくりまわされながら頬ずりされてるわけっ!?
さっきまでは確かに優雅で美しい女王様って感じだったし。
女王として、竜王としての威厳もたっぷりあった。
なのに……ものの数時間でこの豹変ぶりっ!!
「ルミエ様」
これってどういことなんですか!
ていうか、どっちがマーレさんの本当の姿なのっ!?
「ふふふっ、変わってないわね。
実はマーレはすごくお酒に弱くて、ちょっとお酒を飲んだだけでこうなってしまうのよ」
「へっ?」
な、なんですと!!
なるほど、だから晩餐のときにはガルスさん達にはお酒を振る舞っていたのに、自分は飲んでいなかったんだ。
それで晩餐会も終わって、Sランク冒険者の女性陣と一緒に女子会を開始して。
ルミエ様に無理やりお酒を飲まされてこうなったと……
「って、ルミエ様っ!?」
それじゃあマーレさんがこうなるとわかってて、わざとお酒を飲ませたってことじゃないですか!!
「なんで……」
「なんでって……そっちの方が面白そうじゃない」
「ルミエ様……そんな理由でお酒を飲めない人に、無理やりお酒を飲ませるのはやめてくださいっ!!
そのせいでわたぷっ!?」
「うふふ、ギュッてしちゃいますよ」
もう! まともに喋ることもできないっ!!
この海底王国の女王にして竜王であるマーレさんに失礼かもしれないけど……誰かこの酔っぱらいをどうにかしてっ!
「ぷはっ! そのせいでこうして、私という被害者が出てるんですからね!
猛省してくださいっ!」
そして……
「面白そうな見てないで、誰か助けてよぉ~!!」
イヴさんも、オネットさん、フラン先輩も、オラシオさんも、ラピストさんもなんで静観してるんですかっ!
「まぁまぁ、今回の我々の依頼において、この国を拠点に使わせてもらえる事になりましたし。
許可してくださったマーレ様にはお礼をしなければなりませんから」
「それに他にも有益な情報をもらえましたしね」
「マーレ様! 私も混ぜてくださいっ!!」
「ソフィーちゃん……よくわからないけど頑張れ!!」
「……ソフィーなら、できる」
そ、そんな……確かにイヴさんのいう通り、今回の依頼を遂行するにあたってこの海底王国を拠点にしていいって許可をくれたし。
オネットさんのいう通り、非常に有益な情報を得ることもできた。
それも、この海底王国があるは私達の大陸と目的地……すなわち魔法神ティフィア様が治める伝説の楽園との、中間地点であり。
この先は危険度が今までの比ではないほどに跳ね上がるって超重大な情報を。
けど! けどだよ!? みんなして私のことを生贄にするなんて酷いっ!
「あぁ! もう本当にソフィーさんは、あのお方にそっくりですね~」
「あ、あの方?」
「そうです!
あっ、そうでした! 明日は私の子供達にあってくださいね!!
ちょっとヤンチャでクラーケンに殺されちゃったりしましたけど、それはもう可愛い双子ちゃん達なんですよ~?」
「なるほど」
そりゃあマーレさんの子供なら可愛くて当然……ん?
「マーレさん、今クラーケンなら殺されちゃったりっていいました?」
「そうなんです!
上の男の子の方なんですけど、もう好奇心旺盛というかなんというか。
蘇生した後は心を鬼にして、流石に厳しく叱りましたけど……」
「蘇生……」
マジですか。
死者蘇生って……さすがは竜王というべきか、まさかそんなことまでできちゃうなんて。
いやまぁ、今の姿を見たらとてもそうは思えないけど、マーレさんは竜種の頂点たる竜王の一柱だし。
ルミエ様やガルスさんとも旧知の仲らしいし、死者蘇生ができても不思議じゃない……のかな?
その頂点に君臨し、海底の大都市……海底王国マリンニアを統べる女王。
本来は美しい青色の鱗を持つ美しい竜種であり。
人化した姿では、腰あたりまであるサラッサラな青い髪と瞳をした絶世の美女!
海竜の竜王マーレさん!!
「はぁぁ~!」
なのに! 凛々しく美しい絶世の美女で、誇り高く気高い竜王様なのにっ!!
「ソフィーさんのほっぺ、スベスベですぅ~」
なんなのこの状況はっ!?
マーレさんの案内で、美しい海底都市を観光しながらお城に招かれたのはいいよ?
この都市にいる人達……というか存在達のほとんどが高位の存在。
冒険者ギルドの危険度いう特Aランク、災禍級以上なのもまだなんとか飲み込めた。
「うぅ……」
けど! けどっ! なんで私は今、誇り高き竜王であるマーレさんに抱きしめられて、撫でくりまわされながら頬ずりされてるわけっ!?
さっきまでは確かに優雅で美しい女王様って感じだったし。
女王として、竜王としての威厳もたっぷりあった。
なのに……ものの数時間でこの豹変ぶりっ!!
「ルミエ様」
これってどういことなんですか!
ていうか、どっちがマーレさんの本当の姿なのっ!?
「ふふふっ、変わってないわね。
実はマーレはすごくお酒に弱くて、ちょっとお酒を飲んだだけでこうなってしまうのよ」
「へっ?」
な、なんですと!!
なるほど、だから晩餐のときにはガルスさん達にはお酒を振る舞っていたのに、自分は飲んでいなかったんだ。
それで晩餐会も終わって、Sランク冒険者の女性陣と一緒に女子会を開始して。
ルミエ様に無理やりお酒を飲まされてこうなったと……
「って、ルミエ様っ!?」
それじゃあマーレさんがこうなるとわかってて、わざとお酒を飲ませたってことじゃないですか!!
「なんで……」
「なんでって……そっちの方が面白そうじゃない」
「ルミエ様……そんな理由でお酒を飲めない人に、無理やりお酒を飲ませるのはやめてくださいっ!!
そのせいでわたぷっ!?」
「うふふ、ギュッてしちゃいますよ」
もう! まともに喋ることもできないっ!!
この海底王国の女王にして竜王であるマーレさんに失礼かもしれないけど……誰かこの酔っぱらいをどうにかしてっ!
「ぷはっ! そのせいでこうして、私という被害者が出てるんですからね!
猛省してくださいっ!」
そして……
「面白そうな見てないで、誰か助けてよぉ~!!」
イヴさんも、オネットさん、フラン先輩も、オラシオさんも、ラピストさんもなんで静観してるんですかっ!
「まぁまぁ、今回の我々の依頼において、この国を拠点に使わせてもらえる事になりましたし。
許可してくださったマーレ様にはお礼をしなければなりませんから」
「それに他にも有益な情報をもらえましたしね」
「マーレ様! 私も混ぜてくださいっ!!」
「ソフィーちゃん……よくわからないけど頑張れ!!」
「……ソフィーなら、できる」
そ、そんな……確かにイヴさんのいう通り、今回の依頼を遂行するにあたってこの海底王国を拠点にしていいって許可をくれたし。
オネットさんのいう通り、非常に有益な情報を得ることもできた。
それも、この海底王国があるは私達の大陸と目的地……すなわち魔法神ティフィア様が治める伝説の楽園との、中間地点であり。
この先は危険度が今までの比ではないほどに跳ね上がるって超重大な情報を。
けど! けどだよ!? みんなして私のことを生贄にするなんて酷いっ!
「あぁ! もう本当にソフィーさんは、あのお方にそっくりですね~」
「あ、あの方?」
「そうです!
あっ、そうでした! 明日は私の子供達にあってくださいね!!
ちょっとヤンチャでクラーケンに殺されちゃったりしましたけど、それはもう可愛い双子ちゃん達なんですよ~?」
「なるほど」
そりゃあマーレさんの子供なら可愛くて当然……ん?
「マーレさん、今クラーケンなら殺されちゃったりっていいました?」
「そうなんです!
上の男の子の方なんですけど、もう好奇心旺盛というかなんというか。
蘇生した後は心を鬼にして、流石に厳しく叱りましたけど……」
「蘇生……」
マジですか。
死者蘇生って……さすがは竜王というべきか、まさかそんなことまでできちゃうなんて。
いやまぁ、今の姿を見たらとてもそうは思えないけど、マーレさんは竜種の頂点たる竜王の一柱だし。
ルミエ様やガルスさんとも旧知の仲らしいし、死者蘇生ができても不思議じゃない……のかな?
0
お気に入りに追加
1,673
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢ですが最強ですよ??
鈴の音
ファンタジー
乙女ゲームでありながら戦闘ゲームでもあるこの世界の悪役令嬢である私、前世の記憶があります。
で??ヒロインを怖がるかって?ありえないw
ここはゲームじゃないですからね!しかも、私ゲームと違って何故か魂がすごく特別らしく、全属性持ちの神と精霊の愛し子なのですよ。
だからなにかあっても死なないから怖くないのでしてよw
主人公最強系の話です。
苦手な方はバックで!
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
“絶対悪”の暗黒龍
alunam
ファンタジー
暗黒龍に転生した俺、今日も女勇者とキャッキャウフフ(?)した帰りにオークにからまれた幼女と出会う。
幼女と最強ドラゴンの異世界交流に趣味全開の要素をプラスして書いていきます。
似たような主人公の似たような短編書きました
こちらもよろしくお願いします
オールカンストキャラシート作ったら、そのキャラが現実の俺になりました!~ダイスの女神と俺のデタラメTRPG~
http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/402051674/
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる