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第17章 任務開始編
313話 海底王国
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「ソフィー、寒くない?」
「うん、大丈夫」
さっきフィルが持ってきてくれた、真っ白なモコモココートを羽織ってるし。
「けど……さっきまでとは大違いの光景だよね」
「確かにね。
なんか今日だけで世界の広さを実感したよ」
「私も」
それに他のSランク冒険者のみんなも同じだと思う。
Sランク冒険者だとしても、さすがに深海に来るのは初めてだろうし。
さっきまでは太陽の光を受けて、綺麗に輝いていたのに。
徐々に暗くなって行き……ついには地上の光が一切届かない真っ暗闇に!
「本当に世界は広い」
前世の知識で深海が真っ暗だってことは知ってたけど、実際に自分の目で見ると世界の広さを身に染みて痛感するというかなんというか……とりあえず、圧倒されちゃう。
しかも……私は、私達は夜目が効いて、この深海でも地上と変わらず遠くまで見通せるからなおさら!
今もちょっと離れたところに、名前は知らないけどこの船よりも大きい魚が蠢いてるし。
今回の依頼にあたって、海に存在する魔物をはじめ、注意すべき存在のことはかなり勉強してきた自負があるけど。
断言できる、確実にあの巨大魚とかはまだ人類が発見していない存在!
まぁここは人類の生息圏から離れすぎてるというか、今の人間は海を渡れるほどの技術はない。
よって大陸から遠く離れた海に出ることなんて殆どないから、未知の存在が多くいるのは当然なんだろうけど……
「ふふっ」
未知の存在が蠢く、未知の場所を冒険する!
冒険者をしてる! って感じがして、めちゃくちゃワクワクするわっ!!
「なぁ、ルミエさんよ。
一つ聞いていいか?」
「何かしら?」
「あの2人って……」
えっ? なになに、なんの話?
私とフィルがどうかしたのかな?
というかロイさん、まだルミエに未練が……
ギルド本部に招集されて初めて会った日、ルミエ様を口説こうとしてボコボコにされてたのに。
いやまぁ、ルミエ様は超絶美人だし、人の好みをとやかくいうつもりはないけども。
「あっ! それ私も気になってた!!」
「えっ、でもソフィーさんって婚約者が……」
「そう! だからこれは禁断のっ!!」
オラシオさんがめっちゃ興奮した様子で、ちょっとイヴさんが苦笑いを浮かべて引いちゃってるけど。
「なんの話をしてるのかな?」
「あはは……さぁ、なんの話だろうね?」
ていうか確かに私には婚約者がいる、けどセドリックとの婚約はあくまでも仮だから!!
これは訂正しなければ!
「あの私の婚約は……っ! これは……」
この魔力反応は……ということはまさか!!
『ふふっ、お気づきになられたようですね』
「海竜さん、これって」
『えぇ、お待たせしました。
到着です』
海竜さんが私達の方に振り向いてそう告げた瞬間薄い膜のようななにか、おそらく結界を通り抜け……
「っ~!!」
真っ暗な深海から一転!
明るい太陽の光のような温かな光が差し込み……活気に満ちた巨大な都市がっ!!
「ふふふ」
ルミエ様とガルスさん以外の全員が、Sランク冒険者にあるまじきポカンと間抜けな表情で唖然とし。
「改めまして。
ようこそ、私の領域……海底の王国、マリンニアへ」
「うん、大丈夫」
さっきフィルが持ってきてくれた、真っ白なモコモココートを羽織ってるし。
「けど……さっきまでとは大違いの光景だよね」
「確かにね。
なんか今日だけで世界の広さを実感したよ」
「私も」
それに他のSランク冒険者のみんなも同じだと思う。
Sランク冒険者だとしても、さすがに深海に来るのは初めてだろうし。
さっきまでは太陽の光を受けて、綺麗に輝いていたのに。
徐々に暗くなって行き……ついには地上の光が一切届かない真っ暗闇に!
「本当に世界は広い」
前世の知識で深海が真っ暗だってことは知ってたけど、実際に自分の目で見ると世界の広さを身に染みて痛感するというかなんというか……とりあえず、圧倒されちゃう。
しかも……私は、私達は夜目が効いて、この深海でも地上と変わらず遠くまで見通せるからなおさら!
今もちょっと離れたところに、名前は知らないけどこの船よりも大きい魚が蠢いてるし。
今回の依頼にあたって、海に存在する魔物をはじめ、注意すべき存在のことはかなり勉強してきた自負があるけど。
断言できる、確実にあの巨大魚とかはまだ人類が発見していない存在!
まぁここは人類の生息圏から離れすぎてるというか、今の人間は海を渡れるほどの技術はない。
よって大陸から遠く離れた海に出ることなんて殆どないから、未知の存在が多くいるのは当然なんだろうけど……
「ふふっ」
未知の存在が蠢く、未知の場所を冒険する!
冒険者をしてる! って感じがして、めちゃくちゃワクワクするわっ!!
「なぁ、ルミエさんよ。
一つ聞いていいか?」
「何かしら?」
「あの2人って……」
えっ? なになに、なんの話?
私とフィルがどうかしたのかな?
というかロイさん、まだルミエに未練が……
ギルド本部に招集されて初めて会った日、ルミエ様を口説こうとしてボコボコにされてたのに。
いやまぁ、ルミエ様は超絶美人だし、人の好みをとやかくいうつもりはないけども。
「あっ! それ私も気になってた!!」
「えっ、でもソフィーさんって婚約者が……」
「そう! だからこれは禁断のっ!!」
オラシオさんがめっちゃ興奮した様子で、ちょっとイヴさんが苦笑いを浮かべて引いちゃってるけど。
「なんの話をしてるのかな?」
「あはは……さぁ、なんの話だろうね?」
ていうか確かに私には婚約者がいる、けどセドリックとの婚約はあくまでも仮だから!!
これは訂正しなければ!
「あの私の婚約は……っ! これは……」
この魔力反応は……ということはまさか!!
『ふふっ、お気づきになられたようですね』
「海竜さん、これって」
『えぇ、お待たせしました。
到着です』
海竜さんが私達の方に振り向いてそう告げた瞬間薄い膜のようななにか、おそらく結界を通り抜け……
「っ~!!」
真っ暗な深海から一転!
明るい太陽の光のような温かな光が差し込み……活気に満ちた巨大な都市がっ!!
「ふふふ」
ルミエ様とガルスさん以外の全員が、Sランク冒険者にあるまじきポカンと間抜けな表情で唖然とし。
「改めまして。
ようこそ、私の領域……海底の王国、マリンニアへ」
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