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第16章 集結編
299話 受けるつもりはあるかな?
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会議室に沈黙が舞い降りる……そりゃそうだろう。
いくらSランク冒険者といえども、今のアイシャさんの言葉を受けたら驚いて黙り込んじゃうのも仕方がない。
だって……だって魔法神ティフィア様が治めるとされる楽園だよっ!?
誰もが一度は聞いたことがあるだろう子供向けの御伽噺にも出てくる、魔法神が作り上げた神の国!!
いってしまえば、神話上の国なのだ。
依頼内容がその神の国を見つけることともならば、驚くのは当然というもの!
というかっ!!
「魔法神様の治める国って実在するんですかっ!?」
確かに海の向こうに魔法神様の国があるって話はめちゃくちゃ有名だよ?
けどそれはあくまでも物語とか御伽噺の中の話だと思ってたんですけど!!
魔法神様の娘であるルミエ様からも、そんな話は聞いたことないし!
いやまぁ、確かに魔法神様の国が実在するのか聞いてみたこともないけども!!
あれ? でもそういえばあのとき……
そう、ルミエ様と行った迷宮・魔法神の休息所で出会った水の大精霊、精霊公のアクアさんがルミエ様のことを姫様って呼んでたような……?
あのときは特に気に留めてなかったけど、ルミエ様が姫様ってことは本当に魔法神様の国が?
もし……そう! もし仮に、本当に海の向こうに魔法神様の国が実在するのなら……
「そうですね……これは情報の出どころを明かせない、最重要機密ですが。
最新の研究結果では実在する可能性が極めて高いとの結論に至っています」
「っ~!!」
マジですかっ!
「フィル! 今の聞いたっ!?」
「うんうん、しっかりと聞いてるからちょっと落ち着こうか」
落ち着こうかって、これが落ち着いていられるわけがないっ!!
だって魔法神ティフィアの国が実在する可能性大なんだよっ!?
「どうどう、とりあえず落ち着いて周りを見て?」
「えっ?」
周りって、この部屋にはアイシャさんとガルドさんとクリスティアさん。
それに他のSランク冒険者達、しか……
「ふふふっ、もうソフィーは本当に可愛いんだから!」
「あぁ! ソフィーっ!!」
「まぁ……お嬢ちゃんなら、こんな反応をするよな」
ルミエ様とエレンお兄様はいつも通りだし、ガルスさんも顔見知りだからいいとして……
「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」
や、やってしまったぁ~!!
めっちゃ見られてるんですけどっ!?
あぁっ! 何事もそつなくこなしちゃう、クールでカッコいい私のイメージが……!!
「まぁ……とにかくだ。
アイシャ殿が言ったように、研究結果では実在する可能性が高い。
しかし、未だに誰かが実際に確認したというわけじゃない」
「そこで最高位の冒険者であるSランク冒険者の皆様方に、このような依頼をすることとなったのです」
「とまぁ、そういうことだ。
知っての通り、海には強大な魔物も多く、はっきり言うがこの依頼の難易度は極めて高い。
一般には発表されてないが昔あるSランク冒険者が伝説の国を探して、単身海に出たまま消息を絶ったこともある」
その話なら聞いたことがある。
確か今から100年ほど前、当時最強と謳われたSランク冒険者が海に出て、そのまま帰ってこなかったとか……
「だからこそ、今回の依頼を遂行するにあたってお前らにも多少は仲良くして力を合わせてもらう必要があるってわけだ」
なるほど。
いかにSランク冒険者といえども……足場も不安定でなにが起こるか、どんな化け物がいるかもわからない海を航海する。
その上でどこにあるのかもはっきりとはわからない、伝説の国を探すなんて困難を極めるもんね。
ガルドさんの言う通り、力を合わせる必要がある。
「勿論、断っていただいても構いません。
しかし……この依頼を受けていただけるのならば、その成功報酬は我々がご用意できるモノであればどのようなものでも確約します」
アイシャさんの話を聞いて、再び会議室に沈黙が舞い降りる。
「さて……じゃあ1人ずつ聞いていこうか」
静まり返った会議室にガルドさんの声が鳴り響き……
「Sランク冒険者の諸君、この依頼を受けるつもりはあるかな?」
いくらSランク冒険者といえども、今のアイシャさんの言葉を受けたら驚いて黙り込んじゃうのも仕方がない。
だって……だって魔法神ティフィア様が治めるとされる楽園だよっ!?
誰もが一度は聞いたことがあるだろう子供向けの御伽噺にも出てくる、魔法神が作り上げた神の国!!
いってしまえば、神話上の国なのだ。
依頼内容がその神の国を見つけることともならば、驚くのは当然というもの!
というかっ!!
「魔法神様の治める国って実在するんですかっ!?」
確かに海の向こうに魔法神様の国があるって話はめちゃくちゃ有名だよ?
けどそれはあくまでも物語とか御伽噺の中の話だと思ってたんですけど!!
魔法神様の娘であるルミエ様からも、そんな話は聞いたことないし!
いやまぁ、確かに魔法神様の国が実在するのか聞いてみたこともないけども!!
あれ? でもそういえばあのとき……
そう、ルミエ様と行った迷宮・魔法神の休息所で出会った水の大精霊、精霊公のアクアさんがルミエ様のことを姫様って呼んでたような……?
あのときは特に気に留めてなかったけど、ルミエ様が姫様ってことは本当に魔法神様の国が?
もし……そう! もし仮に、本当に海の向こうに魔法神様の国が実在するのなら……
「そうですね……これは情報の出どころを明かせない、最重要機密ですが。
最新の研究結果では実在する可能性が極めて高いとの結論に至っています」
「っ~!!」
マジですかっ!
「フィル! 今の聞いたっ!?」
「うんうん、しっかりと聞いてるからちょっと落ち着こうか」
落ち着こうかって、これが落ち着いていられるわけがないっ!!
だって魔法神ティフィアの国が実在する可能性大なんだよっ!?
「どうどう、とりあえず落ち着いて周りを見て?」
「えっ?」
周りって、この部屋にはアイシャさんとガルドさんとクリスティアさん。
それに他のSランク冒険者達、しか……
「ふふふっ、もうソフィーは本当に可愛いんだから!」
「あぁ! ソフィーっ!!」
「まぁ……お嬢ちゃんなら、こんな反応をするよな」
ルミエ様とエレンお兄様はいつも通りだし、ガルスさんも顔見知りだからいいとして……
「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」
や、やってしまったぁ~!!
めっちゃ見られてるんですけどっ!?
あぁっ! 何事もそつなくこなしちゃう、クールでカッコいい私のイメージが……!!
「まぁ……とにかくだ。
アイシャ殿が言ったように、研究結果では実在する可能性が高い。
しかし、未だに誰かが実際に確認したというわけじゃない」
「そこで最高位の冒険者であるSランク冒険者の皆様方に、このような依頼をすることとなったのです」
「とまぁ、そういうことだ。
知っての通り、海には強大な魔物も多く、はっきり言うがこの依頼の難易度は極めて高い。
一般には発表されてないが昔あるSランク冒険者が伝説の国を探して、単身海に出たまま消息を絶ったこともある」
その話なら聞いたことがある。
確か今から100年ほど前、当時最強と謳われたSランク冒険者が海に出て、そのまま帰ってこなかったとか……
「だからこそ、今回の依頼を遂行するにあたってお前らにも多少は仲良くして力を合わせてもらう必要があるってわけだ」
なるほど。
いかにSランク冒険者といえども……足場も不安定でなにが起こるか、どんな化け物がいるかもわからない海を航海する。
その上でどこにあるのかもはっきりとはわからない、伝説の国を探すなんて困難を極めるもんね。
ガルドさんの言う通り、力を合わせる必要がある。
「勿論、断っていただいても構いません。
しかし……この依頼を受けていただけるのならば、その成功報酬は我々がご用意できるモノであればどのようなものでも確約します」
アイシャさんの話を聞いて、再び会議室に沈黙が舞い降りる。
「さて……じゃあ1人ずつ聞いていこうか」
静まり返った会議室にガルドさんの声が鳴り響き……
「Sランク冒険者の諸君、この依頼を受けるつもりはあるかな?」
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