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第16章 集結編
293話 9人目
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ここは冒険者ギルド本部の一室。
さっきから一度全開で発動させた魔力感知によると、ここはアバンの中央に聳え立つ冒険者ギルド本部の最上階に位置する。
そして現在、この階にはこの部屋にいる私達以外には誰もいない。
まぁSランク冒険者が集結するわけたわし、他の人達が避難するのも当然なんだけども。
なにせSランク冒険者は、全員が我の強い個性の塊!
ちょっとした些細なことで、Sランク冒険者同士の衝突が起こっても不思議じゃないわけだし。
むしろ避難させるのが正しい判断だと思う。
「うんうん」
それだけSランク冒険者は、非常識な者の集まりってことだけど……それにしたって、ちょっとは常識ってものを身につけてほしいものだわ!
これでも仮にも第一王子の婚約者で、未来の王妃なわけですし。
為政者の立場からいわせてもらうと、強大な力を持った非常識な存在、これ以上に怖いものはない。
まったく、Sランク冒険者達には私の前世の記憶にある古くからの格言にして名言!!
大いなる力には、大いなる責任が伴う! って言葉を語って聞かせてやりたいわ!!
「ソフィー、これも食べるか?」
っと、かなり話が脱線してしまったけど……とにかく! まだ他のSランク冒険者は誰も来てないみたいだし。
いつものようにエレンお兄様のお膝の上に座らされていても、まったく問題ないとはいえ……
「ふっ」
エレンお兄様、私を何歳だと思ってるんですか?
私はもう12歳ですよ!? それなのに人前でお膝の上に座らされて、エレンお兄様にあ~んでケーキなんて……
「もちろんです!」
当然! 美味しくいただくに決まってるじゃないですかっ!!
確かに他のSランク冒険者の人達が来てたのなら、恥ずかしいから遠慮しただろうけど……ここにいるのは全員が顔見知り!!
既にエレンお兄様のお膝の上に座らされてる姿を見られちゃってるわけだし。
ガルスさんとミルバレッドさんに至っては、エレンお兄様から私の話をそれはもうよ~く聞いてるだろうから、今更恥ずかしがることなんて何もない!
それに今も現在進行形でこの階だけだけど、魔力感知を展開し続けてるから、他のSランク冒険者が来たらならすぐにわかる。
よって、こうしていても何も問題はないのであるっ!!
「むふふ~」
「美味いか?」
「うん!」
「ふふっ、こっちも美味しいわよ?」
「ありがとうございます!」
さすがは冒険者ギルド本部が、Sランク冒険者のためにようにしたお菓子!
このケーキもだけど、他のお菓子も素晴らしい!!
「話には聞いてたが……というか、ルミエもまったく不自然なく混じってやがる」
「一応私達もいるんですけどね……」
「もう我々のことなんてまったく眼中にないですね」
「はわわわ! あ~んしてるよ!?」
「まぁ、いつもの事ですので……」
ガルスさんを筆頭に外野が何やらいってるけど……この輝くようなスイーツを前に、細かいことは気にしないっ!!
「むふ~!」
我がスイーツ道は、何人たりとも邪魔できな……
「っ! エレンお兄様」
「チッ! もう来やがったのか。
仕方ない……ソフィー、俺のそばから離れたらダメだからな?」
「もう、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ」
私もSランク冒険者の1人なんだし。
それよりも! たった今感知した、この部屋に向かって接近してくる強大な魔力!!
あと数秒で到着するだろうけど……
「さて」
エレンお兄様。
ガルスさん。
ミルバレッドさん。
フラン先輩。
オネットさん。
そして私とフィルとルミエ様。
今この場には既に8人のSランク冒険者が揃ってるわけだけど……9人目、この魔力は誰のものかな~?
「来た」
バン!
勢いよく、扉が開け放たれ……
「おっ! マジかよ……俺が一番乗りかと思ってたんだが……いつのまに時間前に来る常識人がこんなにも増えたんだっ!?」
姿を現したアッシュグレーの髪に、淡い緑の瞳をした人物が驚愕に目を見開いた。
さっきから一度全開で発動させた魔力感知によると、ここはアバンの中央に聳え立つ冒険者ギルド本部の最上階に位置する。
そして現在、この階にはこの部屋にいる私達以外には誰もいない。
まぁSランク冒険者が集結するわけたわし、他の人達が避難するのも当然なんだけども。
なにせSランク冒険者は、全員が我の強い個性の塊!
ちょっとした些細なことで、Sランク冒険者同士の衝突が起こっても不思議じゃないわけだし。
むしろ避難させるのが正しい判断だと思う。
「うんうん」
それだけSランク冒険者は、非常識な者の集まりってことだけど……それにしたって、ちょっとは常識ってものを身につけてほしいものだわ!
これでも仮にも第一王子の婚約者で、未来の王妃なわけですし。
為政者の立場からいわせてもらうと、強大な力を持った非常識な存在、これ以上に怖いものはない。
まったく、Sランク冒険者達には私の前世の記憶にある古くからの格言にして名言!!
大いなる力には、大いなる責任が伴う! って言葉を語って聞かせてやりたいわ!!
「ソフィー、これも食べるか?」
っと、かなり話が脱線してしまったけど……とにかく! まだ他のSランク冒険者は誰も来てないみたいだし。
いつものようにエレンお兄様のお膝の上に座らされていても、まったく問題ないとはいえ……
「ふっ」
エレンお兄様、私を何歳だと思ってるんですか?
私はもう12歳ですよ!? それなのに人前でお膝の上に座らされて、エレンお兄様にあ~んでケーキなんて……
「もちろんです!」
当然! 美味しくいただくに決まってるじゃないですかっ!!
確かに他のSランク冒険者の人達が来てたのなら、恥ずかしいから遠慮しただろうけど……ここにいるのは全員が顔見知り!!
既にエレンお兄様のお膝の上に座らされてる姿を見られちゃってるわけだし。
ガルスさんとミルバレッドさんに至っては、エレンお兄様から私の話をそれはもうよ~く聞いてるだろうから、今更恥ずかしがることなんて何もない!
それに今も現在進行形でこの階だけだけど、魔力感知を展開し続けてるから、他のSランク冒険者が来たらならすぐにわかる。
よって、こうしていても何も問題はないのであるっ!!
「むふふ~」
「美味いか?」
「うん!」
「ふふっ、こっちも美味しいわよ?」
「ありがとうございます!」
さすがは冒険者ギルド本部が、Sランク冒険者のためにようにしたお菓子!
このケーキもだけど、他のお菓子も素晴らしい!!
「話には聞いてたが……というか、ルミエもまったく不自然なく混じってやがる」
「一応私達もいるんですけどね……」
「もう我々のことなんてまったく眼中にないですね」
「はわわわ! あ~んしてるよ!?」
「まぁ、いつもの事ですので……」
ガルスさんを筆頭に外野が何やらいってるけど……この輝くようなスイーツを前に、細かいことは気にしないっ!!
「むふ~!」
我がスイーツ道は、何人たりとも邪魔できな……
「っ! エレンお兄様」
「チッ! もう来やがったのか。
仕方ない……ソフィー、俺のそばから離れたらダメだからな?」
「もう、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ」
私もSランク冒険者の1人なんだし。
それよりも! たった今感知した、この部屋に向かって接近してくる強大な魔力!!
あと数秒で到着するだろうけど……
「さて」
エレンお兄様。
ガルスさん。
ミルバレッドさん。
フラン先輩。
オネットさん。
そして私とフィルとルミエ様。
今この場には既に8人のSランク冒険者が揃ってるわけだけど……9人目、この魔力は誰のものかな~?
「来た」
バン!
勢いよく、扉が開け放たれ……
「おっ! マジかよ……俺が一番乗りかと思ってたんだが……いつのまに時間前に来る常識人がこんなにも増えたんだっ!?」
姿を現したアッシュグレーの髪に、淡い緑の瞳をした人物が驚愕に目を見開いた。
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