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第14章 白銀の教師編
268話 明かされる正体
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ここ最近、世界三大学園の一角に名前を連ねる、オルガマギア魔法学園にて発生していた緊急事態。
生徒が突如として行方不明になる事件。
そして! その犯人である教団の最高幹部の1人、ペルセ・ベランによる七大迷宮・大罪の中への強制転移。
怪我は負ったものの、生徒達には指一本触れさせることなく! 拉致されていた生徒達も無事に救出された!!
まぁペルセ・ベランを倒したのも。
拉致されていた生徒達を私達と同じようにダンジョンの入り口まで転移させてくれたのも。
ダンジョンの守護者にして、七魔公と呼ばれる七柱の悪魔公。
大悪魔であるベル様で、みんなの先生は私なのに……私は大した活躍はしてないんだけど。
とにかくっ! この一連の事件は、こうして無事に事件は終結した!!
終結したんだけども……
「と、いうわけで、敵であるペルセ・ベランは倒され、ベル様によってダンジョンの入り口まで転移転移させてもらったというわけです」
「その通りで~す。
フィルくんの言う通り、私がソフィーちゃん達を助けたんですよ~。
私! 頑張りました~!」
「いつもなら広域殲滅魔法を放って、お昼寝を邪魔したモノ諸共全てを更地にするのに……」
えっ、ちょっと待って!
レヴィアさん、今なんてっ!?
「ソフィーちゃんをしっかりと守ったんですね」
「そうなんです~」
「ふふっ、偉いですよ、ベル」
「えへへ~! レヴィアちゃんに褒められちゃいました~!」
おぉ~、美少女のレヴィアさんに頭を撫でられて喜んでるちょっと幼さが残る美少女のベル様。
なんか和む光景というか、眼福だわ~。
「はぁ……貴女達ね、せめてソフィーちゃんの診察をしている間くらい静かにしててくれるかしら?」
「そうよ。
というか貴女達、少し寛ぎすぎじゃないかしら?」
私の膝の上で丸くなりながら、ジト目で苦言を呈するルミエ様……かわゆいっ!!
「あの、マリア様。
それでお嬢様のご容態は……」
「っ……!」
ファナもミネルバも、2人揃ってそんなに心配そうな顔をしなくても大丈夫なのに。
ウェルバーなんてフィル達と一緒に、優雅にお茶を飲んでるくらいだし。
いや、それはそれでどうなんだろ?
確かにウェルバーは王位継承権を放棄したとはいえ、第二王子で王族だけども……今は私の従者なわけだし、もうちょっと私を心配してもいいんじゃない?
いやまぁ、別に大丈夫だからいいんだけども!
とにかくっ! 2人は私のこととなると過保護すぎる!!
それでもお父様達がいないだけ、いつもと比べればマシな方なんだけど……
「ふふっ、大丈夫。
どこも問題はないわ」
「よ、よかったぁ……!」
「お姉様ぁ! 心配したんですからぁっ!!」
「あはは……だから大丈夫っていったでしょ?」
まったく……過保護で心配性なんだから。
「とにかく、そういうわけだからもうベッドから出ても……」
「「ダメですっ!!」」
「で、でも……」
ここは学園にある私の部屋で、今はマリア先生やフィルだけじゃなくてレヴィアさんとベル様もいるし。
大した怪我もしてないのに、部屋の主人である私がベッドの上っていうのは……
「あはは、まぁソフィーが怪我をするなんて滅多にないわけだし、そもそも本来ならソフィーの立場で怪我をするなんて有り得ないしね。
2人が心配するのも当然なんじゃないかな?」
「その通りです!」
「うんうん!」
フィル……いやまぁ、心配をかけちゃってるのは申し訳ないと思うけど。
「それに……ファナさんの魔法だと怪我は治っても、失った血液までは戻らないんでしょ?
念には念を入れて、安静にしておかないと」
「おぉ~、レヴィアちゃん! フィルくんが結構まともな事を言ってますよ~」
「そうですね。
昔は結構おバカなお調子者で、絶対に勝てない相手にも突っ込んでいくお子様でしたけど……フィルも成長しているという事ですね」
「ベル様、レヴィア様……」
う~ん……これって聞いちゃってもいいのかな? 聞いちゃっていいよね!?
フィルだって私の正体は既に知ってるわけだし!
「あの! 前々から気になってたんですけど、フィルとレヴィア様達の関係って……」
「そういえば……説明した事はなかったですね。
実はフィルとは、フィルが幼少の頃からの顔見知りなのです」
「そうなんですか?」
「フィルくんはレフィア神聖王国の第一王子ですからね~。
私達とはフィルくんが赤ちゃんの頃から、フィルくんの事を知ってるんですよ~?」
「なるほど……ん?」
えっ! ベ、ベル様、今なんと……?
「フィルが……レフィア神聖王国の、第一王子?」
いや、確かにどこかの国の貴族。
それも高位の貴族だとは思ってたけど……
「フィルが王族っ!?」
「あはは……まぁ、実はそうなんだよ」
「えぇぇっ!?」
生徒が突如として行方不明になる事件。
そして! その犯人である教団の最高幹部の1人、ペルセ・ベランによる七大迷宮・大罪の中への強制転移。
怪我は負ったものの、生徒達には指一本触れさせることなく! 拉致されていた生徒達も無事に救出された!!
まぁペルセ・ベランを倒したのも。
拉致されていた生徒達を私達と同じようにダンジョンの入り口まで転移させてくれたのも。
ダンジョンの守護者にして、七魔公と呼ばれる七柱の悪魔公。
大悪魔であるベル様で、みんなの先生は私なのに……私は大した活躍はしてないんだけど。
とにかくっ! この一連の事件は、こうして無事に事件は終結した!!
終結したんだけども……
「と、いうわけで、敵であるペルセ・ベランは倒され、ベル様によってダンジョンの入り口まで転移転移させてもらったというわけです」
「その通りで~す。
フィルくんの言う通り、私がソフィーちゃん達を助けたんですよ~。
私! 頑張りました~!」
「いつもなら広域殲滅魔法を放って、お昼寝を邪魔したモノ諸共全てを更地にするのに……」
えっ、ちょっと待って!
レヴィアさん、今なんてっ!?
「ソフィーちゃんをしっかりと守ったんですね」
「そうなんです~」
「ふふっ、偉いですよ、ベル」
「えへへ~! レヴィアちゃんに褒められちゃいました~!」
おぉ~、美少女のレヴィアさんに頭を撫でられて喜んでるちょっと幼さが残る美少女のベル様。
なんか和む光景というか、眼福だわ~。
「はぁ……貴女達ね、せめてソフィーちゃんの診察をしている間くらい静かにしててくれるかしら?」
「そうよ。
というか貴女達、少し寛ぎすぎじゃないかしら?」
私の膝の上で丸くなりながら、ジト目で苦言を呈するルミエ様……かわゆいっ!!
「あの、マリア様。
それでお嬢様のご容態は……」
「っ……!」
ファナもミネルバも、2人揃ってそんなに心配そうな顔をしなくても大丈夫なのに。
ウェルバーなんてフィル達と一緒に、優雅にお茶を飲んでるくらいだし。
いや、それはそれでどうなんだろ?
確かにウェルバーは王位継承権を放棄したとはいえ、第二王子で王族だけども……今は私の従者なわけだし、もうちょっと私を心配してもいいんじゃない?
いやまぁ、別に大丈夫だからいいんだけども!
とにかくっ! 2人は私のこととなると過保護すぎる!!
それでもお父様達がいないだけ、いつもと比べればマシな方なんだけど……
「ふふっ、大丈夫。
どこも問題はないわ」
「よ、よかったぁ……!」
「お姉様ぁ! 心配したんですからぁっ!!」
「あはは……だから大丈夫っていったでしょ?」
まったく……過保護で心配性なんだから。
「とにかく、そういうわけだからもうベッドから出ても……」
「「ダメですっ!!」」
「で、でも……」
ここは学園にある私の部屋で、今はマリア先生やフィルだけじゃなくてレヴィアさんとベル様もいるし。
大した怪我もしてないのに、部屋の主人である私がベッドの上っていうのは……
「あはは、まぁソフィーが怪我をするなんて滅多にないわけだし、そもそも本来ならソフィーの立場で怪我をするなんて有り得ないしね。
2人が心配するのも当然なんじゃないかな?」
「その通りです!」
「うんうん!」
フィル……いやまぁ、心配をかけちゃってるのは申し訳ないと思うけど。
「それに……ファナさんの魔法だと怪我は治っても、失った血液までは戻らないんでしょ?
念には念を入れて、安静にしておかないと」
「おぉ~、レヴィアちゃん! フィルくんが結構まともな事を言ってますよ~」
「そうですね。
昔は結構おバカなお調子者で、絶対に勝てない相手にも突っ込んでいくお子様でしたけど……フィルも成長しているという事ですね」
「ベル様、レヴィア様……」
う~ん……これって聞いちゃってもいいのかな? 聞いちゃっていいよね!?
フィルだって私の正体は既に知ってるわけだし!
「あの! 前々から気になってたんですけど、フィルとレヴィア様達の関係って……」
「そういえば……説明した事はなかったですね。
実はフィルとは、フィルが幼少の頃からの顔見知りなのです」
「そうなんですか?」
「フィルくんはレフィア神聖王国の第一王子ですからね~。
私達とはフィルくんが赤ちゃんの頃から、フィルくんの事を知ってるんですよ~?」
「なるほど……ん?」
えっ! ベ、ベル様、今なんと……?
「フィルが……レフィア神聖王国の、第一王子?」
いや、確かにどこかの国の貴族。
それも高位の貴族だとは思ってたけど……
「フィルが王族っ!?」
「あはは……まぁ、実はそうなんだよ」
「えぇぇっ!?」
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