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第14章 白銀の教師編
259話 特別授業をします!
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生徒達の……私達の視線の先。
ダンジョンの暗闇に紛れているだろう人を、今回の一連の事件の黒幕だろう人を見据えて……ビシッ!!
「私を誰だと思ってるんですか?
私はこの子達の先生! 大切な生徒達はこの私が守ります!!」
そう! たとえ誰が相手でも……
「私の生徒達には指一本触れさせない!!」
「クフフ……ひゃはっはっはっはっ!」
笑い声と、コツコツと靴音が鳴り響き……
「面白い! 面白いですねぇ!!
ならば、本当にその大切な生徒達を守り切れるのか試してみましょうかぁ?」
何の前触れもなく当然、私達の目の前に姿を現した人物が。
白衣を身に纏った、ボサついた黒髪の青年が姿を現し……ニタァっと愉悦に歪んだ笑みを浮かべていい放つ。
「「「「「「「「ッ!!」」」」」」」」
その青年の言葉を受けて。
愉悦に歪んだ表情を見て。
生徒達が息を呑んで、体を縮こまらせてるけど……
今あの人から向けられた、純粋な殺気とも違う異質な悪意。
命をかけた駆け引きとか、本気の殺意を向けられた経験なんてこの場にいる生徒達のほとんどがないだろうし。
私が展開してる結界越しとはいえ、あんな気持ち悪い異質な悪意を向けられたら萎縮しちゃうのも無理はない。
私ですらちょっとゾワッとして、鳥肌が立ったほどだもん。
「そうですねぇ~」
何気なく。
普通に街中にある道でも歩いてるかのように、真っ直ぐ歩みを進め……
「うそっ……」
「そんなっ!」
目の前で起こった光景に、生徒達が唖然と目を見開き。
リアットさんと、アメリアさんの悲鳴のような声がこだまする。
「確定だね」
「うん」
だがしかしっ! この程度で……あの人が結界に触れそうになった瞬間に、私の結界に溶けるようにして穴が空いた程度で取り乱す私達ではない!!
そもそも、昨日の夜にマリア先生が展開している学園の結界に穴が開く光景を見てるわけだし。
あの男が一連の事件の黒幕である可能性が高い以上、こうなることも想定済みなのだよ!
「まずは……貴女にしましょう」
「ひっ……」
スッと、視線を向けられた女子生徒が喉をひきつらせた悲鳴をあげて後ずさる。
「傀儡支配」
女子生徒に翳された男の手から、禍々しい魔力でできた無数の漆黒の糸が伸び……
バチィッ!!
女子生徒の前に割り込んで、亜空間から取り出した愛刀・白を一閃!!
細切れに切り刻んでやった漆黒の糸が、弾け飛んで空気中に溶けるように霧散する。
「へぇ~」
スゥッと目を細める男に、切っ先を向けて……
バチッ、バチッ!
「いったはずですよ?」
青白く弾ける雷を纏いながらいい放つ!
「私の生徒達には、指一本触れさせないと!!」
「ソフィア先生!」
「お姉様っ!」
あっ、リアットさんったら私が先生として学園にあるときは、先生と呼ぶようにっていったのに。
まぁでも……今は緊急事態だし、今のは見逃してあげよう。
「ふふっ、いい機会なので皆さんの先生として、ここで1つ特別授業をします!
そこでよく見ていてください、今から皆さんには人類最強の一角とされるSランク冒険者の闘いを。
命をかけた最高峰の闘い見せてあげましょう」
ダンジョンの暗闇に紛れているだろう人を、今回の一連の事件の黒幕だろう人を見据えて……ビシッ!!
「私を誰だと思ってるんですか?
私はこの子達の先生! 大切な生徒達はこの私が守ります!!」
そう! たとえ誰が相手でも……
「私の生徒達には指一本触れさせない!!」
「クフフ……ひゃはっはっはっはっ!」
笑い声と、コツコツと靴音が鳴り響き……
「面白い! 面白いですねぇ!!
ならば、本当にその大切な生徒達を守り切れるのか試してみましょうかぁ?」
何の前触れもなく当然、私達の目の前に姿を現した人物が。
白衣を身に纏った、ボサついた黒髪の青年が姿を現し……ニタァっと愉悦に歪んだ笑みを浮かべていい放つ。
「「「「「「「「ッ!!」」」」」」」」
その青年の言葉を受けて。
愉悦に歪んだ表情を見て。
生徒達が息を呑んで、体を縮こまらせてるけど……
今あの人から向けられた、純粋な殺気とも違う異質な悪意。
命をかけた駆け引きとか、本気の殺意を向けられた経験なんてこの場にいる生徒達のほとんどがないだろうし。
私が展開してる結界越しとはいえ、あんな気持ち悪い異質な悪意を向けられたら萎縮しちゃうのも無理はない。
私ですらちょっとゾワッとして、鳥肌が立ったほどだもん。
「そうですねぇ~」
何気なく。
普通に街中にある道でも歩いてるかのように、真っ直ぐ歩みを進め……
「うそっ……」
「そんなっ!」
目の前で起こった光景に、生徒達が唖然と目を見開き。
リアットさんと、アメリアさんの悲鳴のような声がこだまする。
「確定だね」
「うん」
だがしかしっ! この程度で……あの人が結界に触れそうになった瞬間に、私の結界に溶けるようにして穴が空いた程度で取り乱す私達ではない!!
そもそも、昨日の夜にマリア先生が展開している学園の結界に穴が開く光景を見てるわけだし。
あの男が一連の事件の黒幕である可能性が高い以上、こうなることも想定済みなのだよ!
「まずは……貴女にしましょう」
「ひっ……」
スッと、視線を向けられた女子生徒が喉をひきつらせた悲鳴をあげて後ずさる。
「傀儡支配」
女子生徒に翳された男の手から、禍々しい魔力でできた無数の漆黒の糸が伸び……
バチィッ!!
女子生徒の前に割り込んで、亜空間から取り出した愛刀・白を一閃!!
細切れに切り刻んでやった漆黒の糸が、弾け飛んで空気中に溶けるように霧散する。
「へぇ~」
スゥッと目を細める男に、切っ先を向けて……
バチッ、バチッ!
「いったはずですよ?」
青白く弾ける雷を纏いながらいい放つ!
「私の生徒達には、指一本触れさせないと!!」
「ソフィア先生!」
「お姉様っ!」
あっ、リアットさんったら私が先生として学園にあるときは、先生と呼ぶようにっていったのに。
まぁでも……今は緊急事態だし、今のは見逃してあげよう。
「ふふっ、いい機会なので皆さんの先生として、ここで1つ特別授業をします!
そこでよく見ていてください、今から皆さんには人類最強の一角とされるSランク冒険者の闘いを。
命をかけた最高峰の闘い見せてあげましょう」
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