上 下
251 / 460
第14章 白銀の教師編

251話 緊急招集

しおりを挟む
 オルガマギア魔法学園、オルガラミナ武術学園、王立神聖レフィアからなる世界三大学園をはじめ。
 イストワール王国にあるイストワール王立学園とか、学園世界各国にいろんな学園があるわけだけど……

 七不思議というのは、不思議と各国のいたる学園に存在する。
 かくいう、ここオルガマギア魔法学園にも七不思議が存在する!!

「こほん!  オルガマギア魔法学園……というより、三大学園には共通した七不思議が存在します。
 三大学園七不思議その1、消える食事」

 食堂の食事のみならず、個人のお菓子とか、お弁当のおかずとかが、気がついたらなくなっているというもの。

「その2、学園を徘徊する謎の少女」

 これは夜に誰もいないはずの校舎や学園寮を、誰も知らない少女が徘徊しているというもので、事実として多くの生徒に目撃されている。

「その3、真夜中の宴」

 誰もいないはずの深夜の校舎や、グラウンドから楽しげな声や音が聞こえて来る。
 中には様子を見に行って、翌朝グランドのど真ん中で発見された生徒に事情を聞くと、宴に参加してたなんて話も存在する。

「その4、消えるメイドさん」

 ふと振り返ると廊下の角を曲がるメイドさんの姿が…しかし、その廊下を除いてもそこには誰も存在せず。
 後を追っても煙のように消えてしまうメイドさんが、学園のいたる所で見たという噂がある。

「その5、悪戯の笑い声」

 笑い声が聞こえてふと夜中に目が覚めたけど、寝ぼけてただけだろうと思って寝て……朝起きると顔に落書きされていたりと。
 笑い声が聞こえできて、イタズラされるというもの。

「その6、開かずの間」

 これはオーソドックス!
 実際に三大学園ではそれぞれ、決して開けることができない部屋が存在しており……その中は先生達ですら知らず、中を見てしまった者は……

「そして最後が、幸運を運ぶ白銀の妖精」

 三大学園には可憐な妖精が存在しており、その神出鬼没な妖精を見る事ができた者には幸福が訪れるというもの。
 まぁこの学園の妖精の正体は、レフィーちゃんだったわけだけど。

「ん?」

 そういえば、結局レフィーちゃんって何者なんだろ?

「ソフィア先生?」

「っと、すみません。
 とにかく!  これらがこの学園、三大学園共通の七不思議なります。
 ちなみに、開かずの間は実在しますし、妖精の存在は確認しています」

「えっ!?」

「うそ!」

「本当ですか!?」

「ふふ~ん!  本当です!!」

 交流会でレフィーちゃんに会ったあと、他の七不思議も本当なのか気になってフィルとミラさんと一緒に調査したのだ。

「まぁ、他のものについては、そういう噂がある程度にしかわからなかったですけど。
 開かずの間と学園の妖精は事実です」

 しかも……三大学園それぞれに存在する開かずの間は、私達が力を合わせても開けることができなかった。

「けど……これがどうかしたんですか?」

「っとそうだ、実は今!  そこにもう1つ、まことしやかに囁かれる噂があるんです!!」

「もう1つ?」

「はい、実は生徒達の間で噂になってるんですけど……昨日までは普通にいた生徒が次の日には消えちゃってるらしいんです」

「生徒が消える……」

「そうです。
 まぁ本当かはわかりませんけど、実際に何人かの生徒が行方不明になってるとか」

「それは初耳ですね……」

 学園内で生徒が行方不明に……

「あのお姉……こほん、ソフィア先生」

「ん?  リアットさん、どうかしましたか?」

「お話の所、申し訳ありませんが……あちらの先生がマリア様が教員全員を緊急招集してるから、ソフィア先生と補佐をしているフィルさんにも来てほしいと」

「緊急招集?」
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢ですが最強ですよ??

鈴の音
ファンタジー
乙女ゲームでありながら戦闘ゲームでもあるこの世界の悪役令嬢である私、前世の記憶があります。 で??ヒロインを怖がるかって?ありえないw ここはゲームじゃないですからね!しかも、私ゲームと違って何故か魂がすごく特別らしく、全属性持ちの神と精霊の愛し子なのですよ。 だからなにかあっても死なないから怖くないのでしてよw 主人公最強系の話です。 苦手な方はバックで!

異世界転生!俺はここで生きていく

おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。 同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。 今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。 だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。 意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった! 魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。 俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。 それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ! 小説家になろうでも投稿しています。 メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。 宜しくお願いします。

異世界転生 転生後は自由気ままに〜

猫ダイスキー
ファンタジー
ある日通勤途中に車を運転していた青野 仁志(あおの ひとし)は居眠り運転のトラックに後ろから追突されて死んでしまった。 しかし目を覚ますと自称神様やらに出会い、異世界に転生をすることになってしまう。 これは異世界転生をしたが特に特別なスキルを貰うでも無く、主人公が自由気ままに自分がしたいことをするだけの物語である。 小説家になろうで少し加筆修正などをしたものを載せています。 更新はアルファポリスより遅いです。 ご了承ください。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。 そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。 その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。

ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった 16歳の少年【カン】 しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ これで魔導まで極めているのだが 王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ 渋々それに付き合っていた… だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである ※タイトルは思い付かなかったので適当です ※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました 以降はあとがきに変更になります ※現在執筆に集中させて頂くべく 必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします ※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください

公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)

音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。 魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。 だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。 見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。 「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

処理中です...