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第13章 動き出す運命編
236話 我が宿敵っ!!
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「お姉様!」
「ん?」
この声は……
「リアットさん?」
「はい、ごきげんよう」
「ごきげんよう」
って、そうじゃなくて!!
「リ、リアットさん、どうして貴女がここに?」
リアットさんはオルガマギア魔法学園に入学するはずじゃ……
「ふふっ、オルガマギア魔法学園もですが、お姉様とも一緒にいたくて来ちゃいました」
「まぁ!」
来ちゃいましたって、そんな軽く!
「オルガマギア魔法学園はどうするのですか?」
「そちらも問題ありません!
私にはお姉様に教えていただいた、転移魔法がありますから!!」
「なるほど……」
確かに転移魔法を駆使すれば、イストワール王立学園とオルガマギア魔法学園を行き来することは不可能じゃない。
事実、私もそうするつもりだったし……
しかし……アクムス王国から帰る最終日に、ちょっと教えただけで転移魔法を習得しちゃうなんて。
さすがは攻略対象の妹というべきか、すさまじい才能!!
「これでお姉様と一緒に学園生活が送れます!」
「っ~!!」
リアットさん……! 周りに人がいなかったら抱きしめてるところなのにっ!!
「あっ、でもイストワール王立学園ではお姉様とお呼びするのはまずいですね」
「それは……そうですね」
なにせこの学園にはリアットさんの双子の兄。
私の婚約者たるセドリックの側近にして、攻略対象の1人であるサイラスも当然いるわけだし。
サイラスはアクムス王国で、リアットさんが私のことをお姉様って呼んでることを知っている。
冒険者ソフィーとして活動してるときと同じように、お姉様って呼ばれたらバレちゃうかもしれないからね。
「では、こちらの学園では今まで通り、ソフィア様とお呼びさせていただきますね」
「わかりました。
では私もリアット様と」
なんか前世の記憶にある乙女ゲームとか、ミュールさんの予言の件でイストワール王立学園に入学するのが不安になってたけど……
「「ふふふっ」」
いいっ! リアットさんと目を合わせて笑い合う。
なんかお友達とちゃんとした学園生活をしてる! って感じがする!!
『青春ね~』
「ふふっ、お嬢様が楽しそうで何よりです」
ル、ルミエ様、ファナもそんな微笑ましそうな目で見ないで!
恥ずかし……
「リア、ここにいたのか」
「っ!」
こ、この声は……
「あら、お兄様。
なにかご用ですか?」
やっぱり! そしてサイラスがいるということは……
「いや、我々も偶然通りかかっただけだ」
「ソフィア嬢、おはようございます」
でたな! 我が宿敵っ!!
「セドリック殿下……おはようございます」
私としたことが! リアットさんと話していて油断した!!
学園ではセドリック達のことは可能な限り避けようと思ってたのに……まさか、初日にここまで接近を許しちゃうなんてっ!
「お手を。
私は新入生総代としての挨拶があるので、途中までしか一緒にいられませんが……せめて、会場までエスコートさせていただきます」
いやいやいや! 別にしなくていいから!!
けど……仮にも婚約者って立場だし、人目があるここでセドリックのエスコートを断るのは不自然すぎる……!
「ふふふ……ありがとうございます」
「いえ、貴女の婚約者として、この程度は当然です。
むしろ最後まで貴女のそばにいられない事を許してください」
許すもなにも、その方がありがたいんだけど。
「では、参りましょうか」
「はい」
あぁ、リアットさんと楽しく話してたのに。
なにが楽しくてセドリック、ガイル、サイラスの3人と、私の宿敵ともいえる3人と一緒に行動しなくちゃダメなのよ!
もう1人の側近、宰相アイビー侯爵の嫡男にして攻略対象でもあるオズワルドはなぜかいないけど。
急速にテンションが落ちていくわ……せめてリアットさんも一緒に来てくれたら……
「お兄様、当然私のことをエスコートしてくれますよね?」
「は?」
リアットさん!! 貴女は女神ですかっ!?
「さっ、行きますよ」
「ちょっ!」
「ソフィア様! 先程の話の続きなのですが、今話題のブティックのドレスがそれはもう素晴らしいらしいのです」
「まぁ! それは気になりますね」
一緒に来てくれるだけでなく、男性が口出ししにくいドレスの話題を!
セドリックなんかより、リアットさんに惚れちゃいそうだわ!!
「ん?」
この声は……
「リアットさん?」
「はい、ごきげんよう」
「ごきげんよう」
って、そうじゃなくて!!
「リ、リアットさん、どうして貴女がここに?」
リアットさんはオルガマギア魔法学園に入学するはずじゃ……
「ふふっ、オルガマギア魔法学園もですが、お姉様とも一緒にいたくて来ちゃいました」
「まぁ!」
来ちゃいましたって、そんな軽く!
「オルガマギア魔法学園はどうするのですか?」
「そちらも問題ありません!
私にはお姉様に教えていただいた、転移魔法がありますから!!」
「なるほど……」
確かに転移魔法を駆使すれば、イストワール王立学園とオルガマギア魔法学園を行き来することは不可能じゃない。
事実、私もそうするつもりだったし……
しかし……アクムス王国から帰る最終日に、ちょっと教えただけで転移魔法を習得しちゃうなんて。
さすがは攻略対象の妹というべきか、すさまじい才能!!
「これでお姉様と一緒に学園生活が送れます!」
「っ~!!」
リアットさん……! 周りに人がいなかったら抱きしめてるところなのにっ!!
「あっ、でもイストワール王立学園ではお姉様とお呼びするのはまずいですね」
「それは……そうですね」
なにせこの学園にはリアットさんの双子の兄。
私の婚約者たるセドリックの側近にして、攻略対象の1人であるサイラスも当然いるわけだし。
サイラスはアクムス王国で、リアットさんが私のことをお姉様って呼んでることを知っている。
冒険者ソフィーとして活動してるときと同じように、お姉様って呼ばれたらバレちゃうかもしれないからね。
「では、こちらの学園では今まで通り、ソフィア様とお呼びさせていただきますね」
「わかりました。
では私もリアット様と」
なんか前世の記憶にある乙女ゲームとか、ミュールさんの予言の件でイストワール王立学園に入学するのが不安になってたけど……
「「ふふふっ」」
いいっ! リアットさんと目を合わせて笑い合う。
なんかお友達とちゃんとした学園生活をしてる! って感じがする!!
『青春ね~』
「ふふっ、お嬢様が楽しそうで何よりです」
ル、ルミエ様、ファナもそんな微笑ましそうな目で見ないで!
恥ずかし……
「リア、ここにいたのか」
「っ!」
こ、この声は……
「あら、お兄様。
なにかご用ですか?」
やっぱり! そしてサイラスがいるということは……
「いや、我々も偶然通りかかっただけだ」
「ソフィア嬢、おはようございます」
でたな! 我が宿敵っ!!
「セドリック殿下……おはようございます」
私としたことが! リアットさんと話していて油断した!!
学園ではセドリック達のことは可能な限り避けようと思ってたのに……まさか、初日にここまで接近を許しちゃうなんてっ!
「お手を。
私は新入生総代としての挨拶があるので、途中までしか一緒にいられませんが……せめて、会場までエスコートさせていただきます」
いやいやいや! 別にしなくていいから!!
けど……仮にも婚約者って立場だし、人目があるここでセドリックのエスコートを断るのは不自然すぎる……!
「ふふふ……ありがとうございます」
「いえ、貴女の婚約者として、この程度は当然です。
むしろ最後まで貴女のそばにいられない事を許してください」
許すもなにも、その方がありがたいんだけど。
「では、参りましょうか」
「はい」
あぁ、リアットさんと楽しく話してたのに。
なにが楽しくてセドリック、ガイル、サイラスの3人と、私の宿敵ともいえる3人と一緒に行動しなくちゃダメなのよ!
もう1人の側近、宰相アイビー侯爵の嫡男にして攻略対象でもあるオズワルドはなぜかいないけど。
急速にテンションが落ちていくわ……せめてリアットさんも一緒に来てくれたら……
「お兄様、当然私のことをエスコートしてくれますよね?」
「は?」
リアットさん!! 貴女は女神ですかっ!?
「さっ、行きますよ」
「ちょっ!」
「ソフィア様! 先程の話の続きなのですが、今話題のブティックのドレスがそれはもう素晴らしいらしいのです」
「まぁ! それは気になりますね」
一緒に来てくれるだけでなく、男性が口出ししにくいドレスの話題を!
セドリックなんかより、リアットさんに惚れちゃいそうだわ!!
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