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第11章 魔人暗躍編
214話 バレちゃってるっ!?
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パチ、パチッ
ゆらゆらと揺れながら爆ぜる、淡いオレンジ色の綺麗な炎。
なんというか……いい、非常にいい! あぁ~、極度の緊張で疲弊した心身が癒される感じがする。
うん、延々と見てられるわ~。
「うん?」
そういえば……もう冒険者になって久しいけど、こうして本格的な野営をするのは何気に初めてな気がする。
周囲には結界を展開済だし、たまにはこういうのも悪くない!
「むふぅ~」
今日は疲れた。
それはもう! めちゃくちゃ疲れたっ!!
周囲への警戒はもちろんだけど……なにより! リアットさんと一緒の馬車に乗るという緊急事態っ!!
それでただでさえ、私の正体がバレちゃわないか緊張してたのに……馬車でリアットさんとバレルさんから聞かされたあの話。
まさか敵の黒幕が魔王の一柱だなんてっ!!
「はぁ……」
まさかこの短期間で、本来なら不可侵存在として恐れられている魔王2人と敵対することになるなんて。
「ため息なんてつかれて、どうかなさいましたか?」
「ほわっ!? リ、リアットさん!」
び、びっくりした~。
結界を展開済だし、フィルとルミエ様が周囲を見回りに行ってて1人だったから完全にリラックスして、油断してた!
というか! どうしてリアットさんがここにっ!?
「ば、馬車の中にいるはずじゃ……」
「ふふっ、少しお話がしたいと思いまして。
お隣に座っても、よろしいでしょうか?」
「えっ、その……はい」
「ありがとうございます」
ま、ままままずいっ!
昼間の馬車の中では主にフィルが話してくれて、私はずっと黙ってたけど……この至近距離でリアットさんと話しなんてしたら、バレちゃう可能性がっ!!
お、落ち着け私!
ここで動揺を悟られるわけにはいかない! どっしりと構えて、堂々としなければっ!!
「実は私、ソフィー様の大ファンなんです」
「ほぇ? だ、大ファン?」
「はい! 一昨年の新人戦は感動しました!!」
「あ、ありがとうございます」
こんなに目がキラキラしたリアットさんは初めて見た。
「っと、す、すみません……ずっと憧れていたソフィー様と、お話ができているのでつい……」
いつもはどちらかというと、クールな印象のリアットさんが恥ずかしがってる!!
なんかレアな姿を見ちゃった気がするわ!
「それで、先ほども説明しましたが、実は私もオルガマギア魔法学園に入学することになったのですが……」
「あっ、はい、おめでとうございます」
「あ、ありがとうございますっ!
そ、それでですね……先輩であるソフィー様に、色々と学園のお話をお聞きしたいのです」
なるほど、リアットさんの話ってこれか。
「ふふっ、わかりました」
ここは先輩! として、私がリアットさんに色々と教えてあげようじゃない!!
「ありがとうございます!
あっ、それと! ソフィア様のお兄様方はお元気ですか?」
「はい、それはもう」
今朝もわざわざ私を見送るために、お姉様達をほっぽって王都のお屋敷に帰ってきてたし。
「まぁ、お兄様達は元気というより……リ、リアットさん? いまなんて……?」
「ふふっ、すみません。
ソフィア様がいつまで経ってもご自身から教えてくださらないので、少し意地悪をしてしまいました」
「っ!!」
今はっきりソフィアってっ! やっぱり聞き間違いじゃなかった!
と、ということは……
「もう! お友達の私にも黙っているだなんて、少し傷つきましたよ?」
バレちゃってるっ!?
ゆらゆらと揺れながら爆ぜる、淡いオレンジ色の綺麗な炎。
なんというか……いい、非常にいい! あぁ~、極度の緊張で疲弊した心身が癒される感じがする。
うん、延々と見てられるわ~。
「うん?」
そういえば……もう冒険者になって久しいけど、こうして本格的な野営をするのは何気に初めてな気がする。
周囲には結界を展開済だし、たまにはこういうのも悪くない!
「むふぅ~」
今日は疲れた。
それはもう! めちゃくちゃ疲れたっ!!
周囲への警戒はもちろんだけど……なにより! リアットさんと一緒の馬車に乗るという緊急事態っ!!
それでただでさえ、私の正体がバレちゃわないか緊張してたのに……馬車でリアットさんとバレルさんから聞かされたあの話。
まさか敵の黒幕が魔王の一柱だなんてっ!!
「はぁ……」
まさかこの短期間で、本来なら不可侵存在として恐れられている魔王2人と敵対することになるなんて。
「ため息なんてつかれて、どうかなさいましたか?」
「ほわっ!? リ、リアットさん!」
び、びっくりした~。
結界を展開済だし、フィルとルミエ様が周囲を見回りに行ってて1人だったから完全にリラックスして、油断してた!
というか! どうしてリアットさんがここにっ!?
「ば、馬車の中にいるはずじゃ……」
「ふふっ、少しお話がしたいと思いまして。
お隣に座っても、よろしいでしょうか?」
「えっ、その……はい」
「ありがとうございます」
ま、ままままずいっ!
昼間の馬車の中では主にフィルが話してくれて、私はずっと黙ってたけど……この至近距離でリアットさんと話しなんてしたら、バレちゃう可能性がっ!!
お、落ち着け私!
ここで動揺を悟られるわけにはいかない! どっしりと構えて、堂々としなければっ!!
「実は私、ソフィー様の大ファンなんです」
「ほぇ? だ、大ファン?」
「はい! 一昨年の新人戦は感動しました!!」
「あ、ありがとうございます」
こんなに目がキラキラしたリアットさんは初めて見た。
「っと、す、すみません……ずっと憧れていたソフィー様と、お話ができているのでつい……」
いつもはどちらかというと、クールな印象のリアットさんが恥ずかしがってる!!
なんかレアな姿を見ちゃった気がするわ!
「それで、先ほども説明しましたが、実は私もオルガマギア魔法学園に入学することになったのですが……」
「あっ、はい、おめでとうございます」
「あ、ありがとうございますっ!
そ、それでですね……先輩であるソフィー様に、色々と学園のお話をお聞きしたいのです」
なるほど、リアットさんの話ってこれか。
「ふふっ、わかりました」
ここは先輩! として、私がリアットさんに色々と教えてあげようじゃない!!
「ありがとうございます!
あっ、それと! ソフィア様のお兄様方はお元気ですか?」
「はい、それはもう」
今朝もわざわざ私を見送るために、お姉様達をほっぽって王都のお屋敷に帰ってきてたし。
「まぁ、お兄様達は元気というより……リ、リアットさん? いまなんて……?」
「ふふっ、すみません。
ソフィア様がいつまで経ってもご自身から教えてくださらないので、少し意地悪をしてしまいました」
「っ!!」
今はっきりソフィアってっ! やっぱり聞き間違いじゃなかった!
と、ということは……
「もう! お友達の私にも黙っているだなんて、少し傷つきましたよ?」
バレちゃってるっ!?
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