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第10章 英雄台頭編
180話 統括
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「ここは……」
品のいい装飾が施された広々とした通路。
そして目の前には……落ち着きのある深い黒色で、シックな洗礼されたデザインの重厚感がある荘厳な扉!!
「ふふっ、見ていればわかるわ」
おぉ~、ちょっと悪戯っぽいお顔!!
人の姿になってるときは、カッコよくて妖艶な美女って感じだけど……
「ふふ~ん!」
ルミエ様にはこんな、お茶目で可愛い一面のあるのだ!!
「なんでソフィーちゃんが得意そうなんだ?」
「ギルマス、それよりもここって……」
「あぁ、まかさとは思うが……ルミエ様ここって、もしかして……?」
ん? グランさんも、ミレーネさんも、頬を引きつらせた苦笑いを浮かべてどうしたんだろ?
というか! グランさん達もここがどこか知ってるの? もしかして、知らないのは私だけっ!?
「まったく貴女は……」
「「「っ!!」」」
び、びっくりした~。
いきなり背後から声が……んん? ちょ、ちょっと待って! さっきまでこの廊下には私達以外は誰もいなかった。
にも関わらず、背後から声が……それも女性の声が聞こえてくるってことは!
ま、まままままさかっ! お、おばけっ!!
「今回は正式なお客様もいるのですから」
ポン……
ポン? えっ、ちょっ……私の肩に置かれた白い手は……
「たまには正式な手続きを……」
「ひぇぇっ~!!?」
お、おおおお、おば! おお、おばっ!??
「えっ? あの……」
「おばけぇっ!!」
やばいやばいやばいやばい! おばけが! おばけが私の肩にぃぃっ!!
もうダメ! これはアレだ、絶対に後ろを見たらダメなやつだ!!
一度でも、一瞬でも後ろを振り向いたら……
か、確実に終わる!
公爵令嬢にあるまじき悲鳴をあげて、人目も憚らずにルミエ様に抱きついちゃったけど、こればっかりは仕方ない。
はっ! グランさんと、ミレーネさんは……
「「……」」
えっ? なに? なにその呆れたような、微笑ましものを見るような目は!!
おばけだよ! おばけが出たんだよ!?
私はこんなにもガクブル状態なのに、なんで2人ともそんなに冷静でいられるの!?
「ふふっ、大丈夫よ。
ソフィー、落ち着いて」
「うぅ、でも……ルミエしゃまぁ~」
「よしよし、大丈夫だから」
そうはいわれても! 頭を優しく撫でられても! 怖いものは怖いんですっ!!
「まったく……いきなり貴女のせいで、ソフィーが怖がって泣いちゃったじゃない」
べ、別に泣いてなんか!
た、確かにちょっとだけ涙目になってるかもだけど……仮面をつけてるからバレてないはず!!
「そ、それはごめんなさい。
驚かせるつもりはなかっのですが……」
「その無意識で気配を消してしまう癖、治した方がいいわよ?
気配を完全に遮断して背後から近づくなんて、非常識にも程があるわ」
えっ つ、つまり……私が気配を察知できないほどに、気配を消して近づいてきたから私が気づかなかっただけ?
この声の女性は、私の肩に手を置いた人は……おばけじゃない?
「この癖については善処します……ですが、常識云々については、貴女には言われたくないですね。
そもそも! 貴女が正式な手続きを踏んでさえいれば、このような事にはならなかったのですよ?」
おばけじゃないとしてたら、さっきからルミエ様と話してる人はいったい……
「っ!!」
「ソフィー? どうかした?」
さらっとした金の髪、緑の瞳に整った容姿。
そしてなにより……違った耳!!
「エ……」
「エ?」
「エルフだっ!!」
おぉ~! 何気に初めて見たっ!!
地味に感動だわ~。
「ふふっ、初めまして。
私は冒険者ギルド組合副統括のクリスティアといいます」
「は、はじめまして! ルス……こほん、Aランク冒険者ソフィーです」
危ない、危ない!
ついつい、ルスキューレ公爵家っていいそうになっちゃったわ。
「グランと、ミレーネもお久しぶりです」
「ご無沙汰してます。
副統括がいらっしゃるという事はやっぱり……」
「まさかとは思いましたが、まさか本当に……」
「さぁ、こちらへどうぞ」
グランさんと、ミレーネさんの言葉に笑みを浮かべたクリスティアさんが黒い扉を開け放ち……
「ようこそ、我が冒険者ギルド本部へ。
私は冒険者ギルド組合統括のガルドだ。
待っていたぞ、諸君」
品のいい装飾が施された広々とした通路。
そして目の前には……落ち着きのある深い黒色で、シックな洗礼されたデザインの重厚感がある荘厳な扉!!
「ふふっ、見ていればわかるわ」
おぉ~、ちょっと悪戯っぽいお顔!!
人の姿になってるときは、カッコよくて妖艶な美女って感じだけど……
「ふふ~ん!」
ルミエ様にはこんな、お茶目で可愛い一面のあるのだ!!
「なんでソフィーちゃんが得意そうなんだ?」
「ギルマス、それよりもここって……」
「あぁ、まかさとは思うが……ルミエ様ここって、もしかして……?」
ん? グランさんも、ミレーネさんも、頬を引きつらせた苦笑いを浮かべてどうしたんだろ?
というか! グランさん達もここがどこか知ってるの? もしかして、知らないのは私だけっ!?
「まったく貴女は……」
「「「っ!!」」」
び、びっくりした~。
いきなり背後から声が……んん? ちょ、ちょっと待って! さっきまでこの廊下には私達以外は誰もいなかった。
にも関わらず、背後から声が……それも女性の声が聞こえてくるってことは!
ま、まままままさかっ! お、おばけっ!!
「今回は正式なお客様もいるのですから」
ポン……
ポン? えっ、ちょっ……私の肩に置かれた白い手は……
「たまには正式な手続きを……」
「ひぇぇっ~!!?」
お、おおおお、おば! おお、おばっ!??
「えっ? あの……」
「おばけぇっ!!」
やばいやばいやばいやばい! おばけが! おばけが私の肩にぃぃっ!!
もうダメ! これはアレだ、絶対に後ろを見たらダメなやつだ!!
一度でも、一瞬でも後ろを振り向いたら……
か、確実に終わる!
公爵令嬢にあるまじき悲鳴をあげて、人目も憚らずにルミエ様に抱きついちゃったけど、こればっかりは仕方ない。
はっ! グランさんと、ミレーネさんは……
「「……」」
えっ? なに? なにその呆れたような、微笑ましものを見るような目は!!
おばけだよ! おばけが出たんだよ!?
私はこんなにもガクブル状態なのに、なんで2人ともそんなに冷静でいられるの!?
「ふふっ、大丈夫よ。
ソフィー、落ち着いて」
「うぅ、でも……ルミエしゃまぁ~」
「よしよし、大丈夫だから」
そうはいわれても! 頭を優しく撫でられても! 怖いものは怖いんですっ!!
「まったく……いきなり貴女のせいで、ソフィーが怖がって泣いちゃったじゃない」
べ、別に泣いてなんか!
た、確かにちょっとだけ涙目になってるかもだけど……仮面をつけてるからバレてないはず!!
「そ、それはごめんなさい。
驚かせるつもりはなかっのですが……」
「その無意識で気配を消してしまう癖、治した方がいいわよ?
気配を完全に遮断して背後から近づくなんて、非常識にも程があるわ」
えっ つ、つまり……私が気配を察知できないほどに、気配を消して近づいてきたから私が気づかなかっただけ?
この声の女性は、私の肩に手を置いた人は……おばけじゃない?
「この癖については善処します……ですが、常識云々については、貴女には言われたくないですね。
そもそも! 貴女が正式な手続きを踏んでさえいれば、このような事にはならなかったのですよ?」
おばけじゃないとしてたら、さっきからルミエ様と話してる人はいったい……
「っ!!」
「ソフィー? どうかした?」
さらっとした金の髪、緑の瞳に整った容姿。
そしてなにより……違った耳!!
「エ……」
「エ?」
「エルフだっ!!」
おぉ~! 何気に初めて見たっ!!
地味に感動だわ~。
「ふふっ、初めまして。
私は冒険者ギルド組合副統括のクリスティアといいます」
「は、はじめまして! ルス……こほん、Aランク冒険者ソフィーです」
危ない、危ない!
ついつい、ルスキューレ公爵家っていいそうになっちゃったわ。
「グランと、ミレーネもお久しぶりです」
「ご無沙汰してます。
副統括がいらっしゃるという事はやっぱり……」
「まさかとは思いましたが、まさか本当に……」
「さぁ、こちらへどうぞ」
グランさんと、ミレーネさんの言葉に笑みを浮かべたクリスティアさんが黒い扉を開け放ち……
「ようこそ、我が冒険者ギルド本部へ。
私は冒険者ギルド組合統括のガルドだ。
待っていたぞ、諸君」
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