124 / 460
第7章 新人戦編
124話 2人の天使
しおりを挟む
「ふんふんふ~ん」
オルガマギア魔法学園、新人戦2日目!
決勝トーナメント一回戦はBクラスのメイさんに勝利を収めた!!
『さぁ! いよいよこの時がやってきた~!!』
控え室代わりの訓練場でアナウンスよりも早く試合会場で試合をしてたヨーグさんの勝敗を知ることができた理由をミラさん達に詰め寄られ、魔力感知について根掘り葉掘り聞かれたけど……
あのあと! フィルも、ミラさんも無事に勝利を収めて、二回戦進出を決め!!
『果たして誰がこのような事態を予期していた事でしょう!?
今年の新人戦は前代未聞の例外尽くしっ! 我々が今現在、目にしている光景は歴史に深く刻まれ、多くの人々によって語り継がれることでしょうっ!!』
そしてっ! 第二回戦はヨーグさんと。
第三回戦は私と当たるまで負けないってビシッと、カッコよく宣言して見事に有言実行してみせたヘレンさんと。
『昨日の予選より本日の決勝に進んだ選手32名中、Sクラスから24名もの選手が決勝トーナメントにその名を残し!
ベスト8以上をSクラスが占めるという前代未聞の偉業っ!!』
準決勝では当然のように余裕をもって勝ち進んできたミラさんとぶつかり、さすがに手強かったけど……
「ふふん!」
当然、私が勝利を収めた!!
『そして……今大会のクライマックス! フィナーレを飾るのは勿論、この2人っ!!
両者とも仮面に素顔を隠した、謎多き幼い少年少女!
しかしその実力はもはや疑う余地もないっ! この決勝の舞台まで、文字通り対戦相手を圧倒して見せた!
隔絶したその力はこの場にいる全員に……いや! 世界中の人々へと知れ渡った事でしょうっ!!』
「ソフィーちゃん!」
「っ! ミラさん!?」
私との試合で全力を出し切って、魔力不足……魔力欠乏症で倒れちゃったのになんでこんなところにっ!?
「な、なんで!? 早く救護室にっ!」
「ふふっ、もう大丈夫よ」
「大丈夫って……」
そんなわけない!
私も5年間の修行で幾度となく魔力欠乏症になって倒れたことがあるけど……すさまじい頭痛と吐き気に倦怠感、あれはこんなにすぐに回復するようなものじゃないっ!!
「もう、そんな顔をしない!
マリア先生に回復してもらったから、私は本当に大丈夫よ」
「マリア先生が?」
う~ん、幼少期の魔力欠乏症は保有魔力量を底上げするとかで、私は魔力欠乏症になったときマリア先生に診てもらわなかったけど……マリア先生はファナやお兄様達いわく私の主治医でもあるし。
確かにマリア先生なら魔力欠乏症をどうにかできても不思議じゃない……かな?
「そんな事より! ソフィーちゃん!!」
「は、はい!」
「こほん! 私に勝ったんだから、フィルなんかに負けないで優勝してね!!」
「ふっふっふ~ん! もちろんですっ!!」
「まぁ、ソフィーちゃんなら心配ないだろうけど……みんなと一緒に応援してるから頑張って!」
「はい! じゃあ、行ってきます!!」
『今年のオルガマギア魔法学園の新入生210名の頂点! その雌雄を決する決勝戦!!
この歴史に残る新人戦を制するのは果たしてどちらかっ!?』
おぉ~、さすがはオルガマギア魔法学園の新人戦決勝!!
試合会場に転移した瞬間、花火が打ち上がって観客の歓声がすごいっ!!
『白銀の天使と黄金の天使! 2人の天使が今っ……この決勝の舞台で対峙するぅっ!!』
「むふっ!」
これは私が最強に至るための! 名実ともにこの私こそが最強だと世界に知らしめるための晴れ舞台っ!!
「ソフィー、楽しそうだね」
「フィル! 悪いけどこの試合、私が勝たせてもらうっ!!」
「ふふふっ、やる気十分! って感じだね。
けど……僕もそう簡単に負けるつもりはないよ? お互いに全力を尽くそう」
「当然!!」
『オルガマギア魔法学園が新人戦!
決勝戦っ! 白銀の天使ソフィア選手VS黄金の天使フィル選手……試合開始ぃ~っ!!』
オルガマギア魔法学園、新人戦2日目!
決勝トーナメント一回戦はBクラスのメイさんに勝利を収めた!!
『さぁ! いよいよこの時がやってきた~!!』
控え室代わりの訓練場でアナウンスよりも早く試合会場で試合をしてたヨーグさんの勝敗を知ることができた理由をミラさん達に詰め寄られ、魔力感知について根掘り葉掘り聞かれたけど……
あのあと! フィルも、ミラさんも無事に勝利を収めて、二回戦進出を決め!!
『果たして誰がこのような事態を予期していた事でしょう!?
今年の新人戦は前代未聞の例外尽くしっ! 我々が今現在、目にしている光景は歴史に深く刻まれ、多くの人々によって語り継がれることでしょうっ!!』
そしてっ! 第二回戦はヨーグさんと。
第三回戦は私と当たるまで負けないってビシッと、カッコよく宣言して見事に有言実行してみせたヘレンさんと。
『昨日の予選より本日の決勝に進んだ選手32名中、Sクラスから24名もの選手が決勝トーナメントにその名を残し!
ベスト8以上をSクラスが占めるという前代未聞の偉業っ!!』
準決勝では当然のように余裕をもって勝ち進んできたミラさんとぶつかり、さすがに手強かったけど……
「ふふん!」
当然、私が勝利を収めた!!
『そして……今大会のクライマックス! フィナーレを飾るのは勿論、この2人っ!!
両者とも仮面に素顔を隠した、謎多き幼い少年少女!
しかしその実力はもはや疑う余地もないっ! この決勝の舞台まで、文字通り対戦相手を圧倒して見せた!
隔絶したその力はこの場にいる全員に……いや! 世界中の人々へと知れ渡った事でしょうっ!!』
「ソフィーちゃん!」
「っ! ミラさん!?」
私との試合で全力を出し切って、魔力不足……魔力欠乏症で倒れちゃったのになんでこんなところにっ!?
「な、なんで!? 早く救護室にっ!」
「ふふっ、もう大丈夫よ」
「大丈夫って……」
そんなわけない!
私も5年間の修行で幾度となく魔力欠乏症になって倒れたことがあるけど……すさまじい頭痛と吐き気に倦怠感、あれはこんなにすぐに回復するようなものじゃないっ!!
「もう、そんな顔をしない!
マリア先生に回復してもらったから、私は本当に大丈夫よ」
「マリア先生が?」
う~ん、幼少期の魔力欠乏症は保有魔力量を底上げするとかで、私は魔力欠乏症になったときマリア先生に診てもらわなかったけど……マリア先生はファナやお兄様達いわく私の主治医でもあるし。
確かにマリア先生なら魔力欠乏症をどうにかできても不思議じゃない……かな?
「そんな事より! ソフィーちゃん!!」
「は、はい!」
「こほん! 私に勝ったんだから、フィルなんかに負けないで優勝してね!!」
「ふっふっふ~ん! もちろんですっ!!」
「まぁ、ソフィーちゃんなら心配ないだろうけど……みんなと一緒に応援してるから頑張って!」
「はい! じゃあ、行ってきます!!」
『今年のオルガマギア魔法学園の新入生210名の頂点! その雌雄を決する決勝戦!!
この歴史に残る新人戦を制するのは果たしてどちらかっ!?』
おぉ~、さすがはオルガマギア魔法学園の新人戦決勝!!
試合会場に転移した瞬間、花火が打ち上がって観客の歓声がすごいっ!!
『白銀の天使と黄金の天使! 2人の天使が今っ……この決勝の舞台で対峙するぅっ!!』
「むふっ!」
これは私が最強に至るための! 名実ともにこの私こそが最強だと世界に知らしめるための晴れ舞台っ!!
「ソフィー、楽しそうだね」
「フィル! 悪いけどこの試合、私が勝たせてもらうっ!!」
「ふふふっ、やる気十分! って感じだね。
けど……僕もそう簡単に負けるつもりはないよ? お互いに全力を尽くそう」
「当然!!」
『オルガマギア魔法学園が新人戦!
決勝戦っ! 白銀の天使ソフィア選手VS黄金の天使フィル選手……試合開始ぃ~っ!!』
10
お気に入りに追加
1,673
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢ですが最強ですよ??
鈴の音
ファンタジー
乙女ゲームでありながら戦闘ゲームでもあるこの世界の悪役令嬢である私、前世の記憶があります。
で??ヒロインを怖がるかって?ありえないw
ここはゲームじゃないですからね!しかも、私ゲームと違って何故か魂がすごく特別らしく、全属性持ちの神と精霊の愛し子なのですよ。
だからなにかあっても死なないから怖くないのでしてよw
主人公最強系の話です。
苦手な方はバックで!
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一する事になった。〜おっさんから夜王への転身〜
ちょび
ファンタジー
萌渕 優は高校時代柔道部にも所属し数名の友達とわりと充実した高校生活を送っていた。
しかし気付けば大人になり友達とも疎遠になっていた。
「人生何とかなるだろ」
楽観的に考える優であったが32歳現在もフリーターを続けていた。
そしてある日神の手違いで突然死んでしまった結果別の世界に転生する事に!
…何故かサキュバスの眷属として……。
転生先は魔法や他種族が存在する世界だった。
名を持つものが強者とされるその世界で新たな名を授かる優。
そして任せられた使命は世界の掌握!?
そんな主人公がサキュバス達と世界統一を目指すお話しです。
お気に入りや感想など励みになります!
お気軽によろしくお願いいたします!
第13回ファンタジー小説大賞エントリー作品です!
異世界転生 転生後は自由気ままに〜
猫ダイスキー
ファンタジー
ある日通勤途中に車を運転していた青野 仁志(あおの ひとし)は居眠り運転のトラックに後ろから追突されて死んでしまった。
しかし目を覚ますと自称神様やらに出会い、異世界に転生をすることになってしまう。
これは異世界転生をしたが特に特別なスキルを貰うでも無く、主人公が自由気ままに自分がしたいことをするだけの物語である。
小説家になろうで少し加筆修正などをしたものを載せています。
更新はアルファポリスより遅いです。
ご了承ください。
黄金蒐覇のグリード 〜力と財貨を欲しても、理性と対価は忘れずに〜
黒城白爵
ファンタジー
とある異世界を救い、元の世界へと帰還した玄鐘理音は、その後の人生を平凡に送った末に病でこの世を去った。
死後、不可思議な空間にいた謎の神性存在から、異世界を救った報酬として全盛期の肉体と変質したかつての力である〈強欲〉を受け取り、以前とは別の異世界にて第二の人生をはじめる。
自由気儘に人を救い、スキルやアイテムを集め、敵を滅する日々は、リオンの空虚だった心を満たしていく。
黄金と力を蒐集し目指すは世界最高ランクの冒険者。
使命も宿命も無き救世の勇者は、今日も欲望と理性を秤にかけて我が道を往く。
※ 更新予定日は【月曜日】と【金曜日】です。
※第301話から更新時間を朝5時からに変更します。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる