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第7章 新人戦編
121話 勝者は……
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「では、いきますよ!
舞いなさい……」
「っ!」
メイさんの背後に咲き誇っていた水の花が、ブワッて一斉に花びらになって散ったっ!!
「水花の花弁」
「おぉ~」
無数の水の花が散って、更に膨大な数となった水の花びらが視界いっぱいに広がって襲いかかってくる!
「ふむ……」
あれほどの数の水球を一度に生み出す魔力量。
それら全てを完全にコントロールして水の花を咲かせて見せた魔力制御と魔力操作。
どれをとっても申し分ない!
しかも……よく見ると、あの花びらの1つ1つが流動して高速回転してる。
この高速回転する水の花びらなら鉄さえも容易く切り裂くだろうし、学園の保護結界も簡単に破壊できる。
つまり! 襲いかかってくる無数の花びら1つにでも触れてしまった瞬間、私の敗北が決定する……わけだけど。
「むふふっ!」
思考能力、思考速度、演算能力を向上させるスキル・森羅万象の上位互換にして。
それに加えて更に事象に対する理解力すら上昇させるエクストラスキル・叡智!!
これをほぼ常時発動している私には、思考加速で思考速度を加速させれば無数の花びらもゆっくり止まっているように見える!!
まぁ、だからこそ今まさに花びらが襲いかかって来てる真っ最中にも関わらずこんなにのんびりとメイさんの攻撃を観察できてるわけだけども……
「さて」
どうしたものか。
叡智に魔力感知を組み合わせて、この攻撃をかわすこと自体はそう難しくないけど……避けてるだけじゃあ試合には勝てないし……
「よし!」
スッと優雅な所作で前方に……迫り来る水でできた無数の花びらに手を翳し……
「ふふっ!」
パキッ──ッ!!!
「なっ!?」
まるで津波のような襲いかかって来ていた無数の水の花びらが一瞬で凍りつく!!
「ふふ~ん!」
水の花びらが凍りつき、出来上がった幻想的な氷像!!
むふふっ! どうだ見たか!! 世界よ、これが私の力の一端なのだ!!
そしてっ!!
パチンっ!
私が指を打ち鳴らした瞬間!
凍りついていた花びらが全て砕けて、氷の結晶となってキラキラと輝きながら消滅する!!
「……ふふっ、話には聞いていたけれど、まさかこれ程とは。
残念ですが、私ではソフィーちゃんの相手にはならないようですね。
降参します、私の負けです」
「えっ、もういいのですか?」
メイさんの水魔法に関する造詣は素晴らしい。
私としてはもっと手合わせをしたいんだけど……
「えぇ、今のを見てしまうと……ふふっ、先程の攻撃は今の私にできる全力だったのですよ?
それに、これでは流石にこれ以上続けるのは厳しそうですから」
「へっ? っ!?」
メ、メイさんの足が凍りついてっ!?
な、ななななんで!! 学園の保護結界があるからメイさんに影響は出ないはずじゃ……!
「大丈夫ですか!?」
もしこれが原因で凍傷になったりしたら……ど、どうすれば! 私のせいでメイさんがっ!!
「はいはい、ソフィーちゃん落ち着いて」
「マ、マリア先生っ!!」
「大賢者様っ!?」
「ソフィーちゃんの氷結魔法の冷気が保護結界を凍り付かせちゃったようね。
まぁ、このくらいなら凍傷になる事もないから大丈夫よ」
ピシっ!!
「「っ!!」」
マリア先生が軽く手を翳しただけで、次の瞬間にはメイさんの足を凍りつかせていた氷が砕けて消えた!
「だ、大賢者様……どうして貴女様が……」
「ふふっ、私はオルガマギア魔法学園の学園長なのよ? 生徒の安全を守るのは当然でしょう?」
「っ!!」
「おぉ~」
さすがはマリア先生! カッコいいっ!!
『え~、学園の保護結界が凍り付くという前代未聞のイレギュラーがあったようですが……メイ選手の棄権により! 第一試合の勝者は~、白銀の天使っ! ソフィア選手っ!!』
舞いなさい……」
「っ!」
メイさんの背後に咲き誇っていた水の花が、ブワッて一斉に花びらになって散ったっ!!
「水花の花弁」
「おぉ~」
無数の水の花が散って、更に膨大な数となった水の花びらが視界いっぱいに広がって襲いかかってくる!
「ふむ……」
あれほどの数の水球を一度に生み出す魔力量。
それら全てを完全にコントロールして水の花を咲かせて見せた魔力制御と魔力操作。
どれをとっても申し分ない!
しかも……よく見ると、あの花びらの1つ1つが流動して高速回転してる。
この高速回転する水の花びらなら鉄さえも容易く切り裂くだろうし、学園の保護結界も簡単に破壊できる。
つまり! 襲いかかってくる無数の花びら1つにでも触れてしまった瞬間、私の敗北が決定する……わけだけど。
「むふふっ!」
思考能力、思考速度、演算能力を向上させるスキル・森羅万象の上位互換にして。
それに加えて更に事象に対する理解力すら上昇させるエクストラスキル・叡智!!
これをほぼ常時発動している私には、思考加速で思考速度を加速させれば無数の花びらもゆっくり止まっているように見える!!
まぁ、だからこそ今まさに花びらが襲いかかって来てる真っ最中にも関わらずこんなにのんびりとメイさんの攻撃を観察できてるわけだけども……
「さて」
どうしたものか。
叡智に魔力感知を組み合わせて、この攻撃をかわすこと自体はそう難しくないけど……避けてるだけじゃあ試合には勝てないし……
「よし!」
スッと優雅な所作で前方に……迫り来る水でできた無数の花びらに手を翳し……
「ふふっ!」
パキッ──ッ!!!
「なっ!?」
まるで津波のような襲いかかって来ていた無数の水の花びらが一瞬で凍りつく!!
「ふふ~ん!」
水の花びらが凍りつき、出来上がった幻想的な氷像!!
むふふっ! どうだ見たか!! 世界よ、これが私の力の一端なのだ!!
そしてっ!!
パチンっ!
私が指を打ち鳴らした瞬間!
凍りついていた花びらが全て砕けて、氷の結晶となってキラキラと輝きながら消滅する!!
「……ふふっ、話には聞いていたけれど、まさかこれ程とは。
残念ですが、私ではソフィーちゃんの相手にはならないようですね。
降参します、私の負けです」
「えっ、もういいのですか?」
メイさんの水魔法に関する造詣は素晴らしい。
私としてはもっと手合わせをしたいんだけど……
「えぇ、今のを見てしまうと……ふふっ、先程の攻撃は今の私にできる全力だったのですよ?
それに、これでは流石にこれ以上続けるのは厳しそうですから」
「へっ? っ!?」
メ、メイさんの足が凍りついてっ!?
な、ななななんで!! 学園の保護結界があるからメイさんに影響は出ないはずじゃ……!
「大丈夫ですか!?」
もしこれが原因で凍傷になったりしたら……ど、どうすれば! 私のせいでメイさんがっ!!
「はいはい、ソフィーちゃん落ち着いて」
「マ、マリア先生っ!!」
「大賢者様っ!?」
「ソフィーちゃんの氷結魔法の冷気が保護結界を凍り付かせちゃったようね。
まぁ、このくらいなら凍傷になる事もないから大丈夫よ」
ピシっ!!
「「っ!!」」
マリア先生が軽く手を翳しただけで、次の瞬間にはメイさんの足を凍りつかせていた氷が砕けて消えた!
「だ、大賢者様……どうして貴女様が……」
「ふふっ、私はオルガマギア魔法学園の学園長なのよ? 生徒の安全を守るのは当然でしょう?」
「っ!!」
「おぉ~」
さすがはマリア先生! カッコいいっ!!
『え~、学園の保護結界が凍り付くという前代未聞のイレギュラーがあったようですが……メイ選手の棄権により! 第一試合の勝者は~、白銀の天使っ! ソフィア選手っ!!』
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