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第7章 新人戦編
116話 打ち上げ!
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オルガマギア魔法学園の新人戦1日目。
特に問題もなく無事に予選が終わって……夜! 心配そうにするファナに見送られて私は今っ!
「では皆々様、グラスを持って!
無事に予選を突破して決勝トーナメントに出場するソフィーちゃん達の更なる活躍と、残念ながら予選で敗退してしまった俺達の健闘を讃えて……乾杯っ!!」
「「「「「「「「「「乾杯~っ!!」」」」」」」」」」
Sクラスのみんなと一緒におしゃれなレストランで打ち上げをしているっ!!
打ち上げの前にみんなで屋台を巡って、食べ歩きをして、しっかりとお祭りも満喫したし!
事前にルミエ様にかけてもらった認識阻害の魔法のおかげで、仮面を外しててもクラスメイトのみんなや私が許したもの以外に私の素顔を見られる心配もない。
つまり! 心ゆくまでみんなと一緒に打ち上げを楽しめるっ!!
「むふっ!」
グラスの中身がジュースなのは残念だけど……まぁ、まだ10歳だしこればっかりは仕方ない。
誰にも咎められることなく、まるでお兄様達が持ってる冒険小説とか前世の記憶にあるマンガとかアニメみたいにみんなと乾杯できただけでよしとしよう!!
「ふふ、ソフィー」
「なぁ~に?」
「うん、ジュースの入ったグラスを両手で持ってて可愛いけど、さっきからずっとニマニマしてるよ?」
「えっ!?」
ニ、ニマニマっ……いやでも、頬が緩んじゃうのも仕方ない!
だって……だって! 夜にクラスメイト達とっ! 友達と一緒に打ち上げをしてるんだもんっ!!
「あら、フィルったらおませさんね。
そんな事言って私達のソフィーちゃんを口説こうだなんて!」
口説く?
「違いますよミラさん。
フィルにとって女の子に可愛いっていうのは挨拶みたいなもの! 別に私を口説いてるわけじゃないのです!!」
なんたってミラさん達には内緒にしてるけどフィルは私と同じ貴族!
貴族の令息にとって可愛いとか、綺麗とかいって女性を褒めるのは社交辞令だもん。
フィルのためにも私がしっかりとミラさんの誤解を解かなければっ!!
「「……」」
「つまり! フィルは女の子なら誰にでも丁寧に接して、可愛いだったり綺麗って褒めるのです」
「……ソフィー、それだと僕がとんでもなくチャラい最低な男に聞こえるんだけど」
「へ? 大丈夫! フィルは優しくていい子だよ!!
それに安心して、フィルは大切なお友達だもん! 私がちゃんとミラさんの誤解を解いてあげるから!!」
「……」
「大切なお友達、ね。
フィル、貴方も大変ね」
「はは……全くです」
「?」
なにかわからないけど……フィルが私を口説いてるって誤解は解けた?
「にゅふふっ!」
ふっふっふ~ん! さすがは私!!
「フィルもミラさんも、みんなも大好き~!!」
もうミラさんにギュッてしちゃいます!!
「ソ、ソフィーちゃん! って、顔が真っ赤じゃないっ!?」
「っ! もしかしてっ!!
ソフィー、そのグラスを見せて」
「むっ?」
グラス?
「やっぱり……」
「これ! お酒じゃないっ!!」
お酒?
「もう! ミラさんったら、なにいってるんでしゅか!
わたしが、のんでたのはジュースですよ?」
「呂律も回ってないし、完全に酔っ払ってるわね」
「どうりで、流石にちょっと様子がおかしいと思ったら……いつの間に」
もう! だから、わたしがのんだのはジュースだもん!!
「幸いそれほど強いお酒ではないみたいだけど」
「一応、解毒と回復の魔法をかけておきますね」
「お願いね」
まほう? いったいなんのはなしを……
「ふぁ~……んにゅ?」
あれ? おかしいな……なんだか、ねむたくなって……
「ん? ソフィー、眠たくなったの?」
「う、ん……」
「なら、ちょっと寝たほうがいいよ」
「はいはい! みんなちょっと場所を開けてちょうだい!!
ソフィーちゃんが通るわよ!」
「ふふっ、おやすみ、ソフィー」
特に問題もなく無事に予選が終わって……夜! 心配そうにするファナに見送られて私は今っ!
「では皆々様、グラスを持って!
無事に予選を突破して決勝トーナメントに出場するソフィーちゃん達の更なる活躍と、残念ながら予選で敗退してしまった俺達の健闘を讃えて……乾杯っ!!」
「「「「「「「「「「乾杯~っ!!」」」」」」」」」」
Sクラスのみんなと一緒におしゃれなレストランで打ち上げをしているっ!!
打ち上げの前にみんなで屋台を巡って、食べ歩きをして、しっかりとお祭りも満喫したし!
事前にルミエ様にかけてもらった認識阻害の魔法のおかげで、仮面を外しててもクラスメイトのみんなや私が許したもの以外に私の素顔を見られる心配もない。
つまり! 心ゆくまでみんなと一緒に打ち上げを楽しめるっ!!
「むふっ!」
グラスの中身がジュースなのは残念だけど……まぁ、まだ10歳だしこればっかりは仕方ない。
誰にも咎められることなく、まるでお兄様達が持ってる冒険小説とか前世の記憶にあるマンガとかアニメみたいにみんなと乾杯できただけでよしとしよう!!
「ふふ、ソフィー」
「なぁ~に?」
「うん、ジュースの入ったグラスを両手で持ってて可愛いけど、さっきからずっとニマニマしてるよ?」
「えっ!?」
ニ、ニマニマっ……いやでも、頬が緩んじゃうのも仕方ない!
だって……だって! 夜にクラスメイト達とっ! 友達と一緒に打ち上げをしてるんだもんっ!!
「あら、フィルったらおませさんね。
そんな事言って私達のソフィーちゃんを口説こうだなんて!」
口説く?
「違いますよミラさん。
フィルにとって女の子に可愛いっていうのは挨拶みたいなもの! 別に私を口説いてるわけじゃないのです!!」
なんたってミラさん達には内緒にしてるけどフィルは私と同じ貴族!
貴族の令息にとって可愛いとか、綺麗とかいって女性を褒めるのは社交辞令だもん。
フィルのためにも私がしっかりとミラさんの誤解を解かなければっ!!
「「……」」
「つまり! フィルは女の子なら誰にでも丁寧に接して、可愛いだったり綺麗って褒めるのです」
「……ソフィー、それだと僕がとんでもなくチャラい最低な男に聞こえるんだけど」
「へ? 大丈夫! フィルは優しくていい子だよ!!
それに安心して、フィルは大切なお友達だもん! 私がちゃんとミラさんの誤解を解いてあげるから!!」
「……」
「大切なお友達、ね。
フィル、貴方も大変ね」
「はは……全くです」
「?」
なにかわからないけど……フィルが私を口説いてるって誤解は解けた?
「にゅふふっ!」
ふっふっふ~ん! さすがは私!!
「フィルもミラさんも、みんなも大好き~!!」
もうミラさんにギュッてしちゃいます!!
「ソ、ソフィーちゃん! って、顔が真っ赤じゃないっ!?」
「っ! もしかしてっ!!
ソフィー、そのグラスを見せて」
「むっ?」
グラス?
「やっぱり……」
「これ! お酒じゃないっ!!」
お酒?
「もう! ミラさんったら、なにいってるんでしゅか!
わたしが、のんでたのはジュースですよ?」
「呂律も回ってないし、完全に酔っ払ってるわね」
「どうりで、流石にちょっと様子がおかしいと思ったら……いつの間に」
もう! だから、わたしがのんだのはジュースだもん!!
「幸いそれほど強いお酒ではないみたいだけど」
「一応、解毒と回復の魔法をかけておきますね」
「お願いね」
まほう? いったいなんのはなしを……
「ふぁ~……んにゅ?」
あれ? おかしいな……なんだか、ねむたくなって……
「ん? ソフィー、眠たくなったの?」
「う、ん……」
「なら、ちょっと寝たほうがいいよ」
「はいはい! みんなちょっと場所を開けてちょうだい!!
ソフィーちゃんが通るわよ!」
「ふふっ、おやすみ、ソフィー」
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