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第4章 始動編
58話 並列存在
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「おぉ~」
目の前に私のステータスが光の板みたいなやつに載って現れた!
これはまさしくアレだ! 前世の記憶にある、異世界転生とか異世界転移した主人公がステータス! とか叫ぶと出てくるやつ!!
『どうやら成功したようね』
「はい! 見てください!!
予想通りルミエ様の竜眼は獲得できませんでしたが、代替え処置として特殊スキル・ステータスを獲得できました!!」
私としたことが! 世界の声も、ユニークスキル・探究者の通知音も当事者以外には聞こえないんだからルミエ様にもしっかりと説明してあげないと!
『ふふふ、その心配は無用よ。
確かにソフィーのユニークスキルである探究者の声は聞こえないけど、私には権限……世界の声の方は聞くことができるから』
「っ! むふふっ、さすがはルミエ様です!!
すごいです! 可愛いです! もうギュッてしちゃいますっ!!」
ただでさえ気を抜くと抱きしめて、なでなでしちゃう程に猫ちゃんサイズのルミエ様は可愛いのに……ちょっとドヤ顔をしたときの圧倒的な破壊力っ!!
『もう、ソフィーったら……それより、ステータスの確認をしなくていいの?』
「っと、そうでした!」
名前:ソフィア・ルスキューレ
種族:人間
称号:「公爵令嬢」「お転婆令嬢」「ルスキューレ家の天使」「転生者」「愛子」「最強を目指す者」「Aランク冒険者」「ーーーのお気に入り」
加護:「ーーーの加護」「白竜王の加護」
・ユニークスキル
「探究者」「並列存在」
・エクストラスキル
「叡智」「魔導」「千里眼」
・特殊スキル
「ステータス」
・スキル
「魔力操作」「魔力感知」「属性魔法」「上位属性魔法」「空間魔法」「身体強化」「剣術」「闘術」「魔闘法」「抜刀術」
・耐性
「魔法攻撃耐性」「物理攻撃耐性」「状態異常耐性」
最後に……というか、初めてだったわけだけど、以前にステータスを確認したのは5歳のとき。
修行を始める初日にアルトお兄様がマリア先生に頼んでオルガマギア魔法学園で保管してた神器を借りて測定したときだけど……
「ふむふむ」
改めて見ると、結構以前ステータスを見たときにはなかったスキルがある。
まぁ全部、獲得したときの世界の声で把握してるけど。
お兄様達いわく、本来ならスキルを獲得するたびに世界の声は聞こえないらしい。
なんでも世界の声が聞こえるのはユニークスキルを獲得したときくらいなんだとか。
なぜか私は普通に全部聞こえるわけだけど……そういうわけで、一流の人は鍛錬の中で自分のできることを把握して、自ずと自身の保有するスキルを把握していくらしいし。
当然! 一流たる私は自分の保有するスキルはその殆どを正確に把握してる!! ハズ……とまぁ、それは今は置いておいて。
「むふふ!」
さて! 神器を使ってステータスを確認するときは、神器である水晶に触れながらスキル名を思い浮かべれば詳細が表示されたけど……
「〝探究者〟」
『解析が完了しました。
解析結果を特殊スキル・ステータス上に表示します』
ユニークスキル・並列存在
ソフィア・ルスキューレが保有するユニークスキル、ーーーのギフトにより獲得。
自身の魔素を分割することによって自身の分体を創り出す。
「ふっふっふ~!」
探究者の権能を使えばこの通り!!
『ふふふ、流石はソフィーね。
それにしても分体をね……まぁ、予想通りの権能ね』
「? ルミエ様はこのユニークスキルの権能を知ってたのですか?」
『知ってたわけではいけど、同じような権能を有している人を知ってるから予想できただけよ。
ユニークスキルは保有者独自のスキル、だけど少し名前が違うだけで権能は同じだったり。
権能はちょっと違うけど、同じ名前だったりするユニークスキルは結構あるのよ』
「へぇ~」
さすがはルミエ様、なんでも知ってる!
『ふふっ、流石に何でもは知らないわよ』
「またまた、ご謙遜を~」
『ほら、ふざけてないで並列存在の権能を試してみましょう』
「は~い」
じゃあ、張り切っていってみようか~!!
「〝並列存在〟っ!! うっ、これは……!」
頭が、割れるぅ~!!
『ぴろん!
エクストラスキル・並列思考を獲得しました!』
「っ!」
おぉ……アレだけ凄まじかった頭痛が一瞬にして治った!
そして……
「なるほど、これが並列存在」
目の前にいるのは紛れもないパジャマのネグリジェに身を包んだ私。
もう1人の私だけど、私自身でもある。
「「なんか変な感じです」」
目の前に私のステータスが光の板みたいなやつに載って現れた!
これはまさしくアレだ! 前世の記憶にある、異世界転生とか異世界転移した主人公がステータス! とか叫ぶと出てくるやつ!!
『どうやら成功したようね』
「はい! 見てください!!
予想通りルミエ様の竜眼は獲得できませんでしたが、代替え処置として特殊スキル・ステータスを獲得できました!!」
私としたことが! 世界の声も、ユニークスキル・探究者の通知音も当事者以外には聞こえないんだからルミエ様にもしっかりと説明してあげないと!
『ふふふ、その心配は無用よ。
確かにソフィーのユニークスキルである探究者の声は聞こえないけど、私には権限……世界の声の方は聞くことができるから』
「っ! むふふっ、さすがはルミエ様です!!
すごいです! 可愛いです! もうギュッてしちゃいますっ!!」
ただでさえ気を抜くと抱きしめて、なでなでしちゃう程に猫ちゃんサイズのルミエ様は可愛いのに……ちょっとドヤ顔をしたときの圧倒的な破壊力っ!!
『もう、ソフィーったら……それより、ステータスの確認をしなくていいの?』
「っと、そうでした!」
名前:ソフィア・ルスキューレ
種族:人間
称号:「公爵令嬢」「お転婆令嬢」「ルスキューレ家の天使」「転生者」「愛子」「最強を目指す者」「Aランク冒険者」「ーーーのお気に入り」
加護:「ーーーの加護」「白竜王の加護」
・ユニークスキル
「探究者」「並列存在」
・エクストラスキル
「叡智」「魔導」「千里眼」
・特殊スキル
「ステータス」
・スキル
「魔力操作」「魔力感知」「属性魔法」「上位属性魔法」「空間魔法」「身体強化」「剣術」「闘術」「魔闘法」「抜刀術」
・耐性
「魔法攻撃耐性」「物理攻撃耐性」「状態異常耐性」
最後に……というか、初めてだったわけだけど、以前にステータスを確認したのは5歳のとき。
修行を始める初日にアルトお兄様がマリア先生に頼んでオルガマギア魔法学園で保管してた神器を借りて測定したときだけど……
「ふむふむ」
改めて見ると、結構以前ステータスを見たときにはなかったスキルがある。
まぁ全部、獲得したときの世界の声で把握してるけど。
お兄様達いわく、本来ならスキルを獲得するたびに世界の声は聞こえないらしい。
なんでも世界の声が聞こえるのはユニークスキルを獲得したときくらいなんだとか。
なぜか私は普通に全部聞こえるわけだけど……そういうわけで、一流の人は鍛錬の中で自分のできることを把握して、自ずと自身の保有するスキルを把握していくらしいし。
当然! 一流たる私は自分の保有するスキルはその殆どを正確に把握してる!! ハズ……とまぁ、それは今は置いておいて。
「むふふ!」
さて! 神器を使ってステータスを確認するときは、神器である水晶に触れながらスキル名を思い浮かべれば詳細が表示されたけど……
「〝探究者〟」
『解析が完了しました。
解析結果を特殊スキル・ステータス上に表示します』
ユニークスキル・並列存在
ソフィア・ルスキューレが保有するユニークスキル、ーーーのギフトにより獲得。
自身の魔素を分割することによって自身の分体を創り出す。
「ふっふっふ~!」
探究者の権能を使えばこの通り!!
『ふふふ、流石はソフィーね。
それにしても分体をね……まぁ、予想通りの権能ね』
「? ルミエ様はこのユニークスキルの権能を知ってたのですか?」
『知ってたわけではいけど、同じような権能を有している人を知ってるから予想できただけよ。
ユニークスキルは保有者独自のスキル、だけど少し名前が違うだけで権能は同じだったり。
権能はちょっと違うけど、同じ名前だったりするユニークスキルは結構あるのよ』
「へぇ~」
さすがはルミエ様、なんでも知ってる!
『ふふっ、流石に何でもは知らないわよ』
「またまた、ご謙遜を~」
『ほら、ふざけてないで並列存在の権能を試してみましょう』
「は~い」
じゃあ、張り切っていってみようか~!!
「〝並列存在〟っ!! うっ、これは……!」
頭が、割れるぅ~!!
『ぴろん!
エクストラスキル・並列思考を獲得しました!』
「っ!」
おぉ……アレだけ凄まじかった頭痛が一瞬にして治った!
そして……
「なるほど、これが並列存在」
目の前にいるのは紛れもないパジャマのネグリジェに身を包んだ私。
もう1人の私だけど、私自身でもある。
「「なんか変な感じです」」
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