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第4章 始動編
56話 想定外です
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「ふぅ~」
ゆっくりと息を吐きながら、ふかふかでぬくぬくなベッドに倒れ込む。
『ふふっ、お疲れね』
「疲れました……」
だって、今日はただでさえ初めての冒険で緊張してたのに……緊急依頼でダンジョンの調査に向かうことになったり。
向かったダンジョンが魔法神様のダンジョンで、アクアさんやガルスさんに出会ったりと色々あってさすがに疲れた~。
「それに、お風呂に入ったからか、今になって疲労感が……」
まっ! それだけ、私の初冒険は壮絶でスゴイものだったってことなんだけど!!
『壮絶な冒険……というよりも、湖で遊んだからだと思うけど』
「……ま、まぁ! それはともかく!!
もうちょっと帰って来るのが遅かったらヤバかったですね」
『ふふふ、まぁソフィーの家族だもの』
「それはそうなんですけど……」
私を溺愛しすぎの過保護すぎでちょっとウザいけど大好きなお父様やお兄様達が暴走する可能性は私も考慮してたけど。
私達がギルドで報告をして、なぜかしばらく黙り込んでいたギルマスのグレンさん達と別れて転移で我が家。
王都にある公爵邸に帰ってきたとき……お庭で整列する大勢の騎士達に……
『これより、我らは身命を賭して私の愛娘を……我らがルスキューレ公爵家の天使たるソフィーの救出作戦を開始するっ!!』
今朝まではなかった壇上に立ち。
フル装備に身を包んで、整列する騎士達に向かって演説するお父様と、お兄様達。
そして……
『全軍……』
『ただちに全軍出撃っ!!
全速力でソフィーちゃんの元まで駆けつけて、ソフィーちゃんを守るのですっ!!』
お父様のセリフを遮って騎士達に出撃の号令を出す、赤いパンツにジャケットを羽織った。
まさしく男装の麗人と化したお母様!!
『ユ、ユリアナ、それは私の……』
珍しく暴走する残念なお父様達を止めることなく、むしろ先頭に立って騎士達を従えるお母様にセリフを奪われたお父様の呟き声は……
『『『『『────っ!!』』』』』
お母様の号令を受けた騎士達の地面を揺らすような雄叫びによって虚しく掻き消された。
『っ~!!』
整列する騎士達のうしろで思わずその光景を見て、呆れちゃってた私と目があったお母様が息を呑み……
『ソフィーっ!!』
次の瞬間には速攻で抱き締められた。
『ソフィーっ!?』
『無事でよかった!!』
『ソフィーっ!』
そしてお母様が抱き締めてるのが私だということに一瞬遅れて気が付いたお父様とお兄様達も即座に私の周囲に集まり、めちゃくちゃ心配したことを伝えられ。
ダンジョンに向かうのになんの連絡も寄越さなかったことを叱られた。
「残念なお父様達のストッパー役であるお母様が、まさかお父様達を差し置いて先頭に立つなんて……さすがに想定外です」
『ふふふ、とか言いつつ嬉しそうな顔をしているわよ?』
「そ、そんなことないですよ!?」
ま、まぁ確かに、みんなに心配されてちょっと嬉しかったですけど……
『ふふふ!』
「こほん! とりあえず、叱られはしましたが。
あのあと、リビングでダンジョンであったことを報告して褒めてもらえましたし。
初冒険ってことで疲れはしましたが、今日は楽しかったです!」
『それは良かったわね』
「はい! っと、そうだ、ステータスの確認をしないと」
とりあえずベッドに寝転んでないで座り直して、猫ちゃんサイズのルミエ様を膝の上に乗せてっと!
「よし!」
これで準備は整った!
では早速……
「〝探究者〟!!」
ゆっくりと息を吐きながら、ふかふかでぬくぬくなベッドに倒れ込む。
『ふふっ、お疲れね』
「疲れました……」
だって、今日はただでさえ初めての冒険で緊張してたのに……緊急依頼でダンジョンの調査に向かうことになったり。
向かったダンジョンが魔法神様のダンジョンで、アクアさんやガルスさんに出会ったりと色々あってさすがに疲れた~。
「それに、お風呂に入ったからか、今になって疲労感が……」
まっ! それだけ、私の初冒険は壮絶でスゴイものだったってことなんだけど!!
『壮絶な冒険……というよりも、湖で遊んだからだと思うけど』
「……ま、まぁ! それはともかく!!
もうちょっと帰って来るのが遅かったらヤバかったですね」
『ふふふ、まぁソフィーの家族だもの』
「それはそうなんですけど……」
私を溺愛しすぎの過保護すぎでちょっとウザいけど大好きなお父様やお兄様達が暴走する可能性は私も考慮してたけど。
私達がギルドで報告をして、なぜかしばらく黙り込んでいたギルマスのグレンさん達と別れて転移で我が家。
王都にある公爵邸に帰ってきたとき……お庭で整列する大勢の騎士達に……
『これより、我らは身命を賭して私の愛娘を……我らがルスキューレ公爵家の天使たるソフィーの救出作戦を開始するっ!!』
今朝まではなかった壇上に立ち。
フル装備に身を包んで、整列する騎士達に向かって演説するお父様と、お兄様達。
そして……
『全軍……』
『ただちに全軍出撃っ!!
全速力でソフィーちゃんの元まで駆けつけて、ソフィーちゃんを守るのですっ!!』
お父様のセリフを遮って騎士達に出撃の号令を出す、赤いパンツにジャケットを羽織った。
まさしく男装の麗人と化したお母様!!
『ユ、ユリアナ、それは私の……』
珍しく暴走する残念なお父様達を止めることなく、むしろ先頭に立って騎士達を従えるお母様にセリフを奪われたお父様の呟き声は……
『『『『『────っ!!』』』』』
お母様の号令を受けた騎士達の地面を揺らすような雄叫びによって虚しく掻き消された。
『っ~!!』
整列する騎士達のうしろで思わずその光景を見て、呆れちゃってた私と目があったお母様が息を呑み……
『ソフィーっ!!』
次の瞬間には速攻で抱き締められた。
『ソフィーっ!?』
『無事でよかった!!』
『ソフィーっ!』
そしてお母様が抱き締めてるのが私だということに一瞬遅れて気が付いたお父様とお兄様達も即座に私の周囲に集まり、めちゃくちゃ心配したことを伝えられ。
ダンジョンに向かうのになんの連絡も寄越さなかったことを叱られた。
「残念なお父様達のストッパー役であるお母様が、まさかお父様達を差し置いて先頭に立つなんて……さすがに想定外です」
『ふふふ、とか言いつつ嬉しそうな顔をしているわよ?』
「そ、そんなことないですよ!?」
ま、まぁ確かに、みんなに心配されてちょっと嬉しかったですけど……
『ふふふ!』
「こほん! とりあえず、叱られはしましたが。
あのあと、リビングでダンジョンであったことを報告して褒めてもらえましたし。
初冒険ってことで疲れはしましたが、今日は楽しかったです!」
『それは良かったわね』
「はい! っと、そうだ、ステータスの確認をしないと」
とりあえずベッドに寝転んでないで座り直して、猫ちゃんサイズのルミエ様を膝の上に乗せてっと!
「よし!」
これで準備は整った!
では早速……
「〝探究者〟!!」
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