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第3章 冒険者登録編
54話 帰還っ!!
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「よっと!」
何事もなく、無事にダンジョンの入り口に到着っと!
まぁ、この第一階層は魔法神様の別荘地をモデルに造られた場所で安全地帯だから何事もなく到着するのは当然だけど。
「ふむ」
私達がこのダンジョンに入ってから湖で遊んだりして、もう6時間以上は経ってるハズ。
お昼前にダンジョンに来たから、今は夕方だけど……このダンジョンの第一階層に広がってる草原エリアは外の時間とリンクしてるようだし、これはまず間違いない。
だってあの湖を含め、このダンジョンの第一階層を統括してるアクアさんから直接聞いた話だし。
とにかく! もう夕方なのに、どうやら他の冒険者達はまだ誰もこのダンジョンには来てないらしい。
「う~ん」
どうしてだろ?
今日このダンジョンに足を踏み入れたのは私達と冒険王たるガルスさんのみ。
本当なら他の冒険者が何組かやって来てもいい頃なのに……外でなにかあったのかな?
「ふふふ、ソフィーどうしたの?」
「いえ、どうして他の冒険者達が誰も現れないんだろうと思って」
「あら、そんな事を気にしてたの?」
「はい」
そんなことって……ルミエ様、緊急依頼を受けた冒険者達が1人もダンジョンに来ないってのは結構な異常事態だと思うのですが……
「ふふっ、そう心配しなくて大丈夫よ。
グレンが言ってたでしょ? この依頼の期間は2週間で、期間内ならいつ調査に向かってもいいって」
「そういえば……確かにいってました」
緊急依頼の説明をされたときにグレンさんがそんなこといってたけど……それがどうしたんだろ?
「イストワール王国の冒険者で最高位のSランクはエレン1人だけ」
「うんうん!」
さすがはエレンお兄様! イストワール王国で唯一のSランク冒険者!!
まぁ、近いうちに私もSランクになるつもりだから、もうすぐ唯一じゃなくなっちゃうけど。
「Aランクは数名。
Bランクはそれなりにいるようだけど、王都支部にいる者となるとその数はさらに少なくなるわ」
「確かに……」
仮にも第一王子の婚約者で公爵令嬢でもある私がいうのもなんだけど……イストワール王国は小国ではないけど、大国ってほどの規模でもない中堅国家。
隣国である2大超大国の片割れたるレフィア神聖王国と比べるとだいぶ見劣りするし。
その中でも現在イストワール王国にいる冒険者が全員、王都にいるわけじゃないもんね。
「しかも今回の緊急依頼は何があるのかわからない、新たに出現した迷宮の調査。
私達のように空間魔法や、スキルで作った亜空間に必要な荷物を詰めてあらかじめ準備を終わらせているならともかく、普通はすぐにダンジョンに向かわずに入念な準備を整えるものなのよ」
「なるほど~、だから他の冒険者が誰もいなかったんですね」
「そう言うこと、おそらく今日は誰も来ないわね。
王都に着いて、その足でダンジョンに来たガルスが例外なのよ」
「まぁ、ガルスさんは伝説に語られる英雄の1人。
冒険王ですからね」
あの人が例外なのも納得できる!
うんうん! 気になってた疑問も解決したことだし、そろそろ帰るとしよう!!
「ふふっ、その前にそろそろ仮面をつけないと」
「っ! そうでした!!」
ダンジョンの外で緊急事態や、ダンジョンに一般市民が入り込んじゃわないように監視してる騎士団を率いてるのは王国騎士団の現副団長にして、未来の騎士団長。
乙女ゲームにおける攻略対象の一人であるガイル・アレスの父親で私とも面識のあるバリアード・アレス伯爵!!
危ない、危ない。
もうちょっとで仮面をつけずにダンジョンから出ていっちゃうところだったわ!
そんなことになれば、私の正体がバレることは確実だから気をつけないと!!
「これでよし! じゃあ、行きましょう!!」
「ふふふ、そうね」
ルミエ様の手を引いて、ダンジョンの扉をくぐり……
「無事、帰還っ!!」
「ソフィー殿、ルミエ殿、ご無事でなによりです」
アレス伯爵!?
うん、本当に仮面を着け忘れなくてよかった。
何事もなく、無事にダンジョンの入り口に到着っと!
まぁ、この第一階層は魔法神様の別荘地をモデルに造られた場所で安全地帯だから何事もなく到着するのは当然だけど。
「ふむ」
私達がこのダンジョンに入ってから湖で遊んだりして、もう6時間以上は経ってるハズ。
お昼前にダンジョンに来たから、今は夕方だけど……このダンジョンの第一階層に広がってる草原エリアは外の時間とリンクしてるようだし、これはまず間違いない。
だってあの湖を含め、このダンジョンの第一階層を統括してるアクアさんから直接聞いた話だし。
とにかく! もう夕方なのに、どうやら他の冒険者達はまだ誰もこのダンジョンには来てないらしい。
「う~ん」
どうしてだろ?
今日このダンジョンに足を踏み入れたのは私達と冒険王たるガルスさんのみ。
本当なら他の冒険者が何組かやって来てもいい頃なのに……外でなにかあったのかな?
「ふふふ、ソフィーどうしたの?」
「いえ、どうして他の冒険者達が誰も現れないんだろうと思って」
「あら、そんな事を気にしてたの?」
「はい」
そんなことって……ルミエ様、緊急依頼を受けた冒険者達が1人もダンジョンに来ないってのは結構な異常事態だと思うのですが……
「ふふっ、そう心配しなくて大丈夫よ。
グレンが言ってたでしょ? この依頼の期間は2週間で、期間内ならいつ調査に向かってもいいって」
「そういえば……確かにいってました」
緊急依頼の説明をされたときにグレンさんがそんなこといってたけど……それがどうしたんだろ?
「イストワール王国の冒険者で最高位のSランクはエレン1人だけ」
「うんうん!」
さすがはエレンお兄様! イストワール王国で唯一のSランク冒険者!!
まぁ、近いうちに私もSランクになるつもりだから、もうすぐ唯一じゃなくなっちゃうけど。
「Aランクは数名。
Bランクはそれなりにいるようだけど、王都支部にいる者となるとその数はさらに少なくなるわ」
「確かに……」
仮にも第一王子の婚約者で公爵令嬢でもある私がいうのもなんだけど……イストワール王国は小国ではないけど、大国ってほどの規模でもない中堅国家。
隣国である2大超大国の片割れたるレフィア神聖王国と比べるとだいぶ見劣りするし。
その中でも現在イストワール王国にいる冒険者が全員、王都にいるわけじゃないもんね。
「しかも今回の緊急依頼は何があるのかわからない、新たに出現した迷宮の調査。
私達のように空間魔法や、スキルで作った亜空間に必要な荷物を詰めてあらかじめ準備を終わらせているならともかく、普通はすぐにダンジョンに向かわずに入念な準備を整えるものなのよ」
「なるほど~、だから他の冒険者が誰もいなかったんですね」
「そう言うこと、おそらく今日は誰も来ないわね。
王都に着いて、その足でダンジョンに来たガルスが例外なのよ」
「まぁ、ガルスさんは伝説に語られる英雄の1人。
冒険王ですからね」
あの人が例外なのも納得できる!
うんうん! 気になってた疑問も解決したことだし、そろそろ帰るとしよう!!
「ふふっ、その前にそろそろ仮面をつけないと」
「っ! そうでした!!」
ダンジョンの外で緊急事態や、ダンジョンに一般市民が入り込んじゃわないように監視してる騎士団を率いてるのは王国騎士団の現副団長にして、未来の騎士団長。
乙女ゲームにおける攻略対象の一人であるガイル・アレスの父親で私とも面識のあるバリアード・アレス伯爵!!
危ない、危ない。
もうちょっとで仮面をつけずにダンジョンから出ていっちゃうところだったわ!
そんなことになれば、私の正体がバレることは確実だから気をつけないと!!
「これでよし! じゃあ、行きましょう!!」
「ふふふ、そうね」
ルミエ様の手を引いて、ダンジョンの扉をくぐり……
「無事、帰還っ!!」
「ソフィー殿、ルミエ殿、ご無事でなによりです」
アレス伯爵!?
うん、本当に仮面を着け忘れなくてよかった。
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