51 / 460
第3章 冒険者登録編
51話 突然の乱入者
しおりを挟む
拝啓、お父様、お母様、アルトお兄様、エレンお兄様。
ファナに他のみんなも!
「ふぃ~」
小さい頃からの憧れであり。
5年前、5歳の時に前世の記憶が……セドリック殿下と異世界から召喚される聖女の恋を盛り上げる踏み台にして魔王の前座の悪役令嬢として、冤罪で殺されることを知った日に最強になることを誓い、絶対になると決めた冒険者。
「むふっ!」
そんな積年の第一目標である冒険者に、特別推薦試験で数百年ぶりにAランク試験に合格してなった昨日から1日!
冒険者ギルド、イストワール王国王都ノリアナ支部のギルドマスターであるグレンさんから持ちかけられた緊急依頼を受けて速攻でやったきたダンジョン。
「むふふふっ!!」
なんでいきなり王都の近郊にこのダンジョンが出現したのか理由はわからないけど伝説の魔法神様が創ったらしい迷宮、魔法神の休息所。
そのダンジョンの第一階層の最奥にあった巨大な湖にて……
「ふふふ、機嫌がいいわね、ソフィー」
『楽しんでいただけているのなら何よりです』
「もう大満足です!!」
私達は現在! 優雅なバカンスを楽しんでいますっ!!
『ふふふ、楽しい?』
「もちろんです!」
『えへへ、ボクたちも楽しい!』
「っ!!」
ん~! もうっ、水の精霊さん達はなんでこんなにも可愛いのっ!?
私の周りを楽しそうで飛び回ってる姿を見ると、この子達が上位精霊で特Aランク、ギルドの定める基準でいうと災禍級の存在だなんてとても信じられない!!
『ソフィアさんは、面白いお方ですね。
最初はあんなにも恥ずかしがっていらしたのに、もう気にもしていませんよ。
今もあの子達をみて内心悶えていらっしゃいますし』
「ふふふ、可愛いでしょ?
ソフィーもルスキューレ公爵家の一員と言うわけね」
「うぅ~」
ふ、2人ともバッチリと聞こえてるんですからね!
せっかく淑女教育で鍛え抜いた貴族令嬢らしい微笑みの仮面を浮かべて表情に出さずに乗り切ったのに……私の思考を読める2人には一切通用しないっ!!
「あら、ごめんなさい。
でも……恥ずかしがってモジモジしてるソフィーも可愛かったわよ?」
「っ! わ、忘れてくださいっ!!」
だってだって! 仕方ないじゃないですかっ!!
こう見えて私はルスキューレ公爵家の公爵令嬢だし、人前で肌を見せることなんて殆どなかった。
しいていえば、お風呂のときとか、着替えるときとかにファナを筆頭に私の世話を焼こうとしてくるメイド軍団に見られることくらいで、他には修行のときに膝上丈のショートパンツをはくことがあった程度!
『ふふっ、確かに微笑ましい愛らしさが溢れていましたね』
「うぅ~」
は、恥ずかしい! 穴があったら入って、引きこもりたいっ!
だって! 水着なんて着るの初めてだったんだもんっ!!
しかも、ダンジョン内とはいえ屋外でなんて……最初は恥ずかしくて当然だと……
「おいおい」
「ッ!?」
背後から聞こえていた声に……突然、湧いて出た気配に飛び退いて身構える。
なにこれ!? なんでいきなり人が! 水着姿を見られ……いや! それどころじゃない!
「だれ?」
なにこの圧倒的な気配!? 初めて会ったときのルミエ様と同じ感じがするんですけど……
「あ~、驚かせて悪いな嬢ちゃん。
一応言っておくが、俺は決して怪しい者じゃない」
「……」
「って、言っても信じられないか。
はぁ……やっと到着したと思ったら……これはいったい、どういう状況なんだ?」
いきなり現れた怪しい大柄な男性が肩を落としてため息をついてるけど……それはこっちのセリフだ!!
ファナに他のみんなも!
「ふぃ~」
小さい頃からの憧れであり。
5年前、5歳の時に前世の記憶が……セドリック殿下と異世界から召喚される聖女の恋を盛り上げる踏み台にして魔王の前座の悪役令嬢として、冤罪で殺されることを知った日に最強になることを誓い、絶対になると決めた冒険者。
「むふっ!」
そんな積年の第一目標である冒険者に、特別推薦試験で数百年ぶりにAランク試験に合格してなった昨日から1日!
冒険者ギルド、イストワール王国王都ノリアナ支部のギルドマスターであるグレンさんから持ちかけられた緊急依頼を受けて速攻でやったきたダンジョン。
「むふふふっ!!」
なんでいきなり王都の近郊にこのダンジョンが出現したのか理由はわからないけど伝説の魔法神様が創ったらしい迷宮、魔法神の休息所。
そのダンジョンの第一階層の最奥にあった巨大な湖にて……
「ふふふ、機嫌がいいわね、ソフィー」
『楽しんでいただけているのなら何よりです』
「もう大満足です!!」
私達は現在! 優雅なバカンスを楽しんでいますっ!!
『ふふふ、楽しい?』
「もちろんです!」
『えへへ、ボクたちも楽しい!』
「っ!!」
ん~! もうっ、水の精霊さん達はなんでこんなにも可愛いのっ!?
私の周りを楽しそうで飛び回ってる姿を見ると、この子達が上位精霊で特Aランク、ギルドの定める基準でいうと災禍級の存在だなんてとても信じられない!!
『ソフィアさんは、面白いお方ですね。
最初はあんなにも恥ずかしがっていらしたのに、もう気にもしていませんよ。
今もあの子達をみて内心悶えていらっしゃいますし』
「ふふふ、可愛いでしょ?
ソフィーもルスキューレ公爵家の一員と言うわけね」
「うぅ~」
ふ、2人ともバッチリと聞こえてるんですからね!
せっかく淑女教育で鍛え抜いた貴族令嬢らしい微笑みの仮面を浮かべて表情に出さずに乗り切ったのに……私の思考を読める2人には一切通用しないっ!!
「あら、ごめんなさい。
でも……恥ずかしがってモジモジしてるソフィーも可愛かったわよ?」
「っ! わ、忘れてくださいっ!!」
だってだって! 仕方ないじゃないですかっ!!
こう見えて私はルスキューレ公爵家の公爵令嬢だし、人前で肌を見せることなんて殆どなかった。
しいていえば、お風呂のときとか、着替えるときとかにファナを筆頭に私の世話を焼こうとしてくるメイド軍団に見られることくらいで、他には修行のときに膝上丈のショートパンツをはくことがあった程度!
『ふふっ、確かに微笑ましい愛らしさが溢れていましたね』
「うぅ~」
は、恥ずかしい! 穴があったら入って、引きこもりたいっ!
だって! 水着なんて着るの初めてだったんだもんっ!!
しかも、ダンジョン内とはいえ屋外でなんて……最初は恥ずかしくて当然だと……
「おいおい」
「ッ!?」
背後から聞こえていた声に……突然、湧いて出た気配に飛び退いて身構える。
なにこれ!? なんでいきなり人が! 水着姿を見られ……いや! それどころじゃない!
「だれ?」
なにこの圧倒的な気配!? 初めて会ったときのルミエ様と同じ感じがするんですけど……
「あ~、驚かせて悪いな嬢ちゃん。
一応言っておくが、俺は決して怪しい者じゃない」
「……」
「って、言っても信じられないか。
はぁ……やっと到着したと思ったら……これはいったい、どういう状況なんだ?」
いきなり現れた怪しい大柄な男性が肩を落としてため息をついてるけど……それはこっちのセリフだ!!
0
お気に入りに追加
1,673
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢ですが最強ですよ??
鈴の音
ファンタジー
乙女ゲームでありながら戦闘ゲームでもあるこの世界の悪役令嬢である私、前世の記憶があります。
で??ヒロインを怖がるかって?ありえないw
ここはゲームじゃないですからね!しかも、私ゲームと違って何故か魂がすごく特別らしく、全属性持ちの神と精霊の愛し子なのですよ。
だからなにかあっても死なないから怖くないのでしてよw
主人公最強系の話です。
苦手な方はバックで!
異世界転生 転生後は自由気ままに〜
猫ダイスキー
ファンタジー
ある日通勤途中に車を運転していた青野 仁志(あおの ひとし)は居眠り運転のトラックに後ろから追突されて死んでしまった。
しかし目を覚ますと自称神様やらに出会い、異世界に転生をすることになってしまう。
これは異世界転生をしたが特に特別なスキルを貰うでも無く、主人公が自由気ままに自分がしたいことをするだけの物語である。
小説家になろうで少し加筆修正などをしたものを載せています。
更新はアルファポリスより遅いです。
ご了承ください。
黄金蒐覇のグリード 〜力と財貨を欲しても、理性と対価は忘れずに〜
黒城白爵
ファンタジー
とある異世界を救い、元の世界へと帰還した玄鐘理音は、その後の人生を平凡に送った末に病でこの世を去った。
死後、不可思議な空間にいた謎の神性存在から、異世界を救った報酬として全盛期の肉体と変質したかつての力である〈強欲〉を受け取り、以前とは別の異世界にて第二の人生をはじめる。
自由気儘に人を救い、スキルやアイテムを集め、敵を滅する日々は、リオンの空虚だった心を満たしていく。
黄金と力を蒐集し目指すは世界最高ランクの冒険者。
使命も宿命も無き救世の勇者は、今日も欲望と理性を秤にかけて我が道を往く。
※ 更新予定日は【月曜日】と【金曜日】です。
※第301話から更新時間を朝5時からに変更します。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる