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第1章 幼少期編
06話 冒険者になります!!
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「お嬢様、本当に大丈夫なのですか?
やはり今日はもうお部屋でお休みになられた方が……」
もう! ファナは心配性なんだから。
「大丈夫! 大丈夫!」
なにせ! かつて大陸の半分を支配下に置いたという魔王と戦った、永き時を生きる魔女。
子供用の絵本とかにもなってて、伝説に語られる大賢者であるマリア先生からの太鼓判をもらってるんだもん!!
最低でも今日1日は部屋で安静に、とは言われてるけど。
ちゃあんとマリア先生の言いつけ通りお庭で遊んでないし。
前にルスキューレ家の騎士団の倉庫からこっそりと拝借した剣を振ってもいない。
それに、お父様達と一緒に夜ご飯も食べた!
まぁ、お母様もだけど、それ以上にお父様とお兄様達から心配そうに見つめられ。
病み上がりで動くのは辛いだろうから食べさせてあげるって手取り足取りちょっとウザかったけど……英気もしっかりと養ったからなんの問題もないのだ!!
「わかりました。
でも、少しでも体調が悪くなれば隠さずにすぐに仰ってくださいね?」
「は~い」
っと、そうこうしている間に到着したわね。
ちょっと遅めのお昼ご飯を自分の部屋で食べてからずっと、最強を目指すのは大前提として今後どうするべきかを考えてきた。
「よし!」
さぁ準備は整った!
いざ! 決戦の時っ!!
「お待たせしてごめんなさい」
「待っていたよ」
「ふふ、さぁソフィーちゃんもこっちにいらっしゃい」
「はい」
リビングには既にお父様、お母様、お兄様達も揃っていて、お母様の隣のソファーに座る。
3人掛けのソファーに座ってて間に座って欲しそうにしてたお兄様達には悪いけど……お兄様達には挟まれて座ったら延々と頭を撫で続けられる未来しか見えない。
まぁ、べつに私もお兄様達はもちろん。
お母様やお父様、ファナ達に頭を撫でられるのが嫌いなわけではない。
むしろ結構好きだけど、今回は大事な話なのだから仕方ない。
「それでソフィー、私達に話と言うのは?」
まだ子供で大した教育も始まっていない5歳児幼女の私とは違って、いつもお母様に怒られてる残念なイメージしかないけどお父様は仮にも公爵だし。
当主のお父様を退けて、ルスキューレ公爵家のヒエラルキートップに君臨するお母様は公爵夫人。
お兄様達はそれぞれが天才と名高い賢者にSランク冒険者でめちゃくちゃ多忙。
そんな中私のために集まってもらって無駄話もなんだし、お父様もこういってることだから早速本題に入ろう。
「こほん、では……」
カッコよく咳払いをしながら立ち上がって、みんなの顔を軽く見渡す!
何故か全員が微笑ましそうな顔をしてるけど、細かいことは気にしない!!
「お父様とお母様はもちろん、もう既にアルトお兄様とエレンお兄様も知っていると思いますが。
私は昨日、セドリック殿下との顔合わせで謎の高熱を出して倒れてしまいました」
そして前世の記憶を思い出したり。
私は悪役令嬢とやらで破滅の運命にあるらしいことを知ったり。
最強になること決意したり。
まぁ、結構濃密な1日だったと思う。
「というわけでお父様! 私、手始めにまず冒険者になります!!」
やはり今日はもうお部屋でお休みになられた方が……」
もう! ファナは心配性なんだから。
「大丈夫! 大丈夫!」
なにせ! かつて大陸の半分を支配下に置いたという魔王と戦った、永き時を生きる魔女。
子供用の絵本とかにもなってて、伝説に語られる大賢者であるマリア先生からの太鼓判をもらってるんだもん!!
最低でも今日1日は部屋で安静に、とは言われてるけど。
ちゃあんとマリア先生の言いつけ通りお庭で遊んでないし。
前にルスキューレ家の騎士団の倉庫からこっそりと拝借した剣を振ってもいない。
それに、お父様達と一緒に夜ご飯も食べた!
まぁ、お母様もだけど、それ以上にお父様とお兄様達から心配そうに見つめられ。
病み上がりで動くのは辛いだろうから食べさせてあげるって手取り足取りちょっとウザかったけど……英気もしっかりと養ったからなんの問題もないのだ!!
「わかりました。
でも、少しでも体調が悪くなれば隠さずにすぐに仰ってくださいね?」
「は~い」
っと、そうこうしている間に到着したわね。
ちょっと遅めのお昼ご飯を自分の部屋で食べてからずっと、最強を目指すのは大前提として今後どうするべきかを考えてきた。
「よし!」
さぁ準備は整った!
いざ! 決戦の時っ!!
「お待たせしてごめんなさい」
「待っていたよ」
「ふふ、さぁソフィーちゃんもこっちにいらっしゃい」
「はい」
リビングには既にお父様、お母様、お兄様達も揃っていて、お母様の隣のソファーに座る。
3人掛けのソファーに座ってて間に座って欲しそうにしてたお兄様達には悪いけど……お兄様達には挟まれて座ったら延々と頭を撫で続けられる未来しか見えない。
まぁ、べつに私もお兄様達はもちろん。
お母様やお父様、ファナ達に頭を撫でられるのが嫌いなわけではない。
むしろ結構好きだけど、今回は大事な話なのだから仕方ない。
「それでソフィー、私達に話と言うのは?」
まだ子供で大した教育も始まっていない5歳児幼女の私とは違って、いつもお母様に怒られてる残念なイメージしかないけどお父様は仮にも公爵だし。
当主のお父様を退けて、ルスキューレ公爵家のヒエラルキートップに君臨するお母様は公爵夫人。
お兄様達はそれぞれが天才と名高い賢者にSランク冒険者でめちゃくちゃ多忙。
そんな中私のために集まってもらって無駄話もなんだし、お父様もこういってることだから早速本題に入ろう。
「こほん、では……」
カッコよく咳払いをしながら立ち上がって、みんなの顔を軽く見渡す!
何故か全員が微笑ましそうな顔をしてるけど、細かいことは気にしない!!
「お父様とお母様はもちろん、もう既にアルトお兄様とエレンお兄様も知っていると思いますが。
私は昨日、セドリック殿下との顔合わせで謎の高熱を出して倒れてしまいました」
そして前世の記憶を思い出したり。
私は悪役令嬢とやらで破滅の運命にあるらしいことを知ったり。
最強になること決意したり。
まぁ、結構濃密な1日だったと思う。
「というわけでお父様! 私、手始めにまず冒険者になります!!」
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