政略結婚はせつない恋の予感⁉︎

佐倉 蘭

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Chapter 16

ココロまで正直になってます ① ♡

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「……こういうこと、か」
 将吾さんが低ーい声でつぶやいた。

 そうです、こういうことです。もう……わかったでしょ?

 わたしは服を着るために、ベッドから起き上がろうとした。

「おい、彩乃、どこへ行く?……これからだぞ」

 ——はぁ!?

「すぐに『回復』するから、もう少しだけ待ってろ」
 将吾さんはこともなげに言った。
「おまえ……『巾着』だったんだな」

 キンチャク?

「入り口が締まるんだよ。男にとっちゃ根元が締まるもんだから、たまったもんじゃねえな。それも……いきなり、だしな」
 将吾さんが口の片端を上げて苦笑する。

「ガキの頃なら、こんな目に遭わされたら、再起不能だろうな。おまえと枕を並べたヤツらは全員、討ち死にしていったろ?」

 ——ええ、何人ものしかばねが、奈落の底にちていったのを目撃しました。

「だが、安心しろ、彩乃。……今後の『傾向と対策』はバッチリだ」
 そう言って、琥珀色の瞳をギラリと輝かせた。

「おれは、おまえと枕を並べて討ち死にしたヤツらとは違うぞ。覚悟しろ、彩乃。おまえを初めて、膣内なかでイカせてやる」


 それからまもなく、将吾さんは反り返るほどすっかり「回復」させた。

 思いがけず、突然彼に抱かれることになりテンパっていたわたしは、今までしっかりと見てなかったけれど……フニャッとなっていたときには、わからなかったけれど……

 ——お、おっきい……ふ、ふっとい……

 やっぱり「外国人」の「サイズ」というのは、長さも太さも日本人から見ると規格外だというのは、本当なんだ……

 わたしはごくり、と唾を飲み込んだ。


 将吾さんは、今度はわざとわたしの膣内の「途中」までしか挿れなかった。
 それでも、彼の張りつめた怒張によって、わたしの膣口はいっぱいに頬張らされていた。

「……彩乃、思いっきり締めてみろ」

 別に意図的に締めているわけではなくて、カラダが勝手にそうするのだが、将吾さんの怒張をぐいぐい締めてつけてるみたいで、顔をしかめている。

 時折、彼がわたしにむようにくちづけたり、両方のおっぱいを持ち上げてるようにしてまさぐったりしたが、そうするとますます締まるみたいだ。

 ——でも、さすがに限界がある。

 それに、なにより、わたしが「中途半端」はイヤだった。将吾さんの屹立した怒張に、わたしの膣奥おくまでしっかりと満たしてほしかった。

 だから、焦れる欲望で潤んだ瞳を、彼に向ける。

 すると、将吾さんがわたしの片足を肩に乗せて、脚を大きく広げた。

 そのとたん、わたしの膣内を締める力がふわっと緩んで広がったのが、わかった。
 と、同時に、ぐっと将吾さんが腰を押し出し、彼の怒張が膣内の一番奥深くまで挿入はいってきた。

 ——わたしのカラダに雷が落ちた、と思った。

 そのあとは、息も吸うことも、吐くことも、できないくらい、将吾さんに激しく穿ちつけられる。

 嬌声も、悲鳴すら、出てこなかった。

 自分が、いま、どんな顔をしてるのかも……わからない。

 わたしは将吾さんに、一気に頂上にまで駆け上らされ、そして即座に、一気に底辺までとされた。

 息も絶え絶えに、欲望が満たされた瞳で、彼を見上げる。

 ベッドの上でわたしを見下ろす将吾さんの目は、捕らえた獲物を決して放さない、獰猛な肉食獣そのものだった。

「まだ……こんなもんじゃないぞ、彩乃」


 今度は上体を起こされ、対面で抱えられて、将吾さんが打って変わって、ゆっくりと腰を送り出す。

 尽きることなく淫らにあふれ出るわたしの膣内を、じっくりと、じーっくりと、何度も粘るように彼の怒張が突かれる。

 もう、わたしのカラダは、芯を抜かれて……ぐにゃぐにゃだ。わたしの意思だけでは、どうにもならない。

「……ぅん……ぁあ……っ……ぃや……っ」

 ただ、くちびるからは、縋るように媚びた嬌声が漏れるだけだ。

 将吾さんが、わたしのカラダを、がっちりと支えてくれないと……
 わたしは、前にも、後ろにも、どちらにでも、倒れてしまう……

 こんなにも、わたしを抱く将吾さんの前では、為すすべもなく無力なのを、思い知らされる。

「彩乃、わかったか?気持ちいいだろ?……これが、セックスだ」

 将吾さんが、わたしの耳を甘噛みしてささやく。

 本能が「知ってはいけない」と、警鐘を鳴らすくらいの、すさまじい快楽を……わたしにもたらす。


 また、ベッドに押し倒されて、息も吸うことも、吐くことも、できないくらい、将吾さんの怒張で激しく穿ちつけられるのが……始まる。

 はじめと違って、すっかりぐにゃぐにゃになってしまったわたしのカラダにも、彼は容赦なかった。

 だけど、わたしはもう、わたしのカラダはもう……将吾さんからは……逃れられない。

 なのに……今日が、最期だなんて。

 ——これが最初で、最期だなんて……

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