パフィーニップル

佐倉 蘭

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Chapter 2

④ ♡

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「ちっ、くそっ……調子に乗って、先刻酒を呑み過ぎた。ごめん、勃ちが悪いんだ」

 はだけたバスローブの脚の間から見えたのは、彼の言うとおり半勃ちの状態だった。

「ねぇ……手でしごこうか?それとも、口でフェラした方がいい?」
 わたしは潤んだ上目遣いで尋ねた。

   この膣内に広がる空虚な穴を、彼のモノでぎっちりと満たしてくれるのであれば——なんでもするし……なんでもさせてほしい。

「いや……いい」
 だがしかし、彼はわたしの「申し出」をきっぱりと断った。

 落胆して、せつなげな表情をしてしまう。
 ——遠慮しなくても……言われるままに、いくらでも舐めたり吸ってあげたりしたいのに。

 そんなわたしを尻目に、彼はローブを乱暴に脱ぎ捨てたかと思うと、ベッドの向こうにぽーんと放り投げた。彼もまた下になにも着けておらず、全裸になった。

 それから彼は、半勃ちの先のめくれた皮をしっかりといて、自分で軽く二、三回扱いた。
 おもむろに、わたしのふわふわの乳輪に押し付けてくる。こりこりと固くなったわたしの乳首を、亀の頭をした先端で擦こすってもみる。

「すっげえ、気持ちいい……っ」

 みるみるうちに、彼のモノが糸で吊られたように天を向く。待ちきれないわたしは、乞うように自ら脚を左右に開いてしまった。

「あ、もうちょいだけ待って。ダメ押しするから」

 彼はすまなさそうにそう言うと、わたしの胸の谷間に、すっかり元気になった怒張を突っ込んで、双方のおっぱいで挟み込んだ。

「すんげぇ、エロい。エロ過ぎる。……パイズリって男の夢、ロマンだよなぁ。しかも、パフィーニップルで、だぜ?」

 たぎらせた怒張を、大きな両手のひらで持ち上げたわたしのおっぱいで包み込み、上下に扱きながらうっとりと、

「……最高かよ?……神じゃね?」

そう呟くその姿は、果てしなく「残念な男」そのものなんだけれども……

 でも、まぁ、わたしのこんなコンプレックスの塊のおっぱいで、そこまで恍惚の表情になってくれるのであれば……

 ——「それは、まぁ、なによりのことで、よかったね……」と遠い目をしておこう。


「ごめん、ごめん、待たせちゃったね。……ヤバいな、ここ乾いちゃったかなぁ。口でクンニしようか?」
 彼がわたしの膣内に指を挿れて確かめる。

「だ、大丈夫っ、平気だから……早く、早くちょうだいっ」

 だけど、待ちきれなくて、息を乱して男の怒張をせがむわたしだって、きっと「残念な女」そのものに違いない。

 すると、わたしがシャワーを浴びている間に準備していたのだろう、彼がヘッドボードから「男子の嗜みスキン」を取って——言ってくれれば着けてあげるのに——手慣れた様子でするするっと装着した。

 ——あぁ、いよいよだ……!

 わたしは彼のそそり勃った怒張をうっとりと見つめながら、先刻よりも大きく脚を開いた。

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