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夕陽の橋
しおりを挟む抱えきれない気持ちに耐えられなくなったとき、あたしはいつもこの橋にやってくる。
゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚
そして、この橋の欄干に身体を預けて、川の向こうに広がる山の稜線を目指し刻々と沈んでいく夕陽を、ひとり眺める。
目の前の橙色に燃える太陽が大きすぎて……
なんだか、近くに見えすぎて……
今だったら——
なんだか手を伸ばせば、届いてしまうような気がして……
だから、あたしは欄干から身を乗り出した。
この手を、この腕を……夕闇迫る空に向けて、めいっぱい差し出した。
「わかば……っ!」
いきなり、あたしはものすごい力で欄干から引き剥がされた。
そして、そのあと……だれかに思いっきり抱きしめられた。
——もしかして……あの人が、来てくれた?
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