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番外編 夢の続きをあなたと
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番外編 夢の続きをあなたと
モリンザはローゼンバルト帝国の北に位置する都市だ。古くから交易の要になっている場所なので、異国文化が絶妙に混ざり合い帝都ローザとはまったく異なる雰囲気を持つ街だ。
そのモリンザの中心街にあるカフェでアデリナはサーシャとお茶をしていた。
「サーシャってば、本当にこんなところまでついてきてくれて……よかったの?」
カイの赴任地であるこの街にアデリナはやや無理を言ってついてきたのだが、なんとサーシャまでもが一緒に来てくれたのだ。
「はい! 私は奥さまのお衣装を考えたり、髪を編むのが生きがいですので」
理由はよくわからないが、すっかり懐かれたようだ。もちろん新しい土地での暮らしに彼女がいてくれるのは心強いことなのだが……。
「でも、サーシャの結婚に支障が出ないかしら? そろそろ年頃なのに」
サーシャは今年で十九歳。彼女は貴族ではないが、裕福な商家の娘なのでいい縁に恵まれるはずだ。だが、彼女は気乗りしない顔で小さく首をすくめた。
「う~ん。私、結婚は遅ければ遅いほどラッキーだと思っているので」
「そうなの?」
アデリナは少し驚いた。この帝国では女性はよりよい結婚相手を求めるのが常だ。シャロットもそうだったし、アデリナだって自分の結婚がなかなか決まらないことに少なからずもやもやした過去がある。彼女のような意見を聞くのは初めてだ。
「どうして……って聞いてもいい?」
サーシャは運ばれてきたリンゴのパイをフォークでつつきながら、さらりと答える。
「だって、好きでもない人と一緒に暮らすなんて大変じゃないですか」
あまりにも率直な意見にアデリナは口ごもる。確かにそのとおりなのだが、そういうものとしてアデリナはそこを深く考えたことなどなかった。
(好きじゃなくても、気が合わなくても仕方ないと思ってたわ)
「旦那さまと奥さまは本当にラブラブで、お互いに運命の相手って感じですけど……そうじゃない夫婦もた~くさんいますよね」
サーシャは続ける。
「帝国だって適当に選んでいるわけじゃないってことはもちろん知ってます。神の意思って、要するに釣り合いの取れる相手ってことなんですよね? でも、釣り合いと相性はまた別なのかなって」
「な、なるほど」
もしかしたらサーシャと同じように思っている子はたくさんいるのかもしれないなとアデリナは思った。アデリナ自身は結果的に幸せな結婚をすることができたが、それはほんのひと握りの奇跡に近いものだろう。
「まぁ、決まったら決まったで、好きになれるよう努力したいなとは思いますけど!」
サーシャは明るく言って話題を変える。
「それにしても、モリンザはとってもおもしろい街ですね!」
「うん。初めて見る食べ物とか植物とかたくさんあるわ」
今飲んでいるお茶も帝都にはなかったものだ。薬草のような独特の香りがあり、なんだか癖になりそうな味だった。
夜、軍の任務から帰宅したカイにアデリナは話しかける。
「今日はサーシャと街に遊びに行ってきたの。帰りに見たことないほど大きな蜘蛛を見つけたわ」
新生活にウキウキしているアデリナとは対照的に、カイはなんだか疲れた様子だった。
「大丈夫? 任務がきついの?」
アデリナが気遣うように顔をのぞき込むと、カイは小さくぼやく。
「いや。任務かどうこうでなく、帝都とはあまりに勝手が違うから……」
アデリナはくすりと笑った。
「なんだ、ホームシックね。カイはお坊ちゃん育ちだから」
アデリナがからかうと、カイはふてくされたようにぷいと背を向ける。アデリナはそんな彼の背中をぎゅっと抱き締めて、優しい声で言う。
「冗談よ。怒った?」
「いや。実際、お前とサーシャのたくましさには舌を巻いている」
「ふふ。長年の貧乏暮らしはだてじゃないのよ」
カイは自身のお腹に回されたアデリナの手をそっと包みこむと、甘くささやく。
「――ホームシックには極上の癒やしが必要だ」
あっという間にアデリナの身体はカイに抱えられ、ベッドへと運ばれる。優しく横たえたかと思うと、彼はすぐに胸のリボンをするりと解く。
「もうっ」
強引なカイに唇をとがらせながらも、結局は彼のキスを受け入れる。甘く、優しく、彼のキスはいつもアデリナを夢心地にさせる。
「ふっ、んっ」
舌で上顎をなぞられると、アデリナの口からは切ない喘ぎが漏れる。彼の手が下から持ちあげるようにそっと胸に触れると、アデリナは白い喉をのけ反らせて反応する。
「以前にも増して、感度がよくなってるな」
繊細なシルクの夜着の上から彼はアデリナの敏感な場所を探る。そうして見つけた頂を薄布ごしにつまむ。
「ひあっ」
アデリナの喘ぎを飲み込むように、カイは深く口づけた。キスされながら、胸をもてあそばれるのにアデリナはとても弱い。それを知っている彼は、毎晩執拗なまでに繰り返すのだ。
いつの間にか夜着はたくしあげられ、彼の指が素肌に直接触れる。身体が熱くて、どうにかなりそうだ。
「も、もうっ」
「俺が欲しい?」
耳元でささやくカイの声はひどく官能的でアデリナを狂わせる。カイはアデリナを抱き起こすと、ベッドの上に座らせる。
「な、なに?」
「そっちに手をつけ」
目の前で四つん這いになれと言っているらしい。アデリナは羞恥に身を縮め、ブンブンと首を横に振る。
「は、恥ずかしいから」
カイは不敵で妖艶な笑みを浮かべると、アデリナの秘所に手を伸ばす。彼の指先が届いた瞬間にアデリナはびくりと大きく腰を震わせる。
「あ、あぁ」
くちゅりと、いやらしい音を立ててカイの指が侵入してくる。なかをかき混ぜられると、トロトロと蜜があふれてきてベッドに大きなシミを作る。
「あんっ」
アデリナの頭のなかは真っ白で、快楽だけに支配されている。あと少しで達するというところで、カイはぴたりと指を止める。
「どうして……」
アデリナが彼の目を見ると、カイはぐっと顔を近づけ悪魔の笑みでささやいた。
「続きを望むなら言うことを聞いてもらおうか」
アデリナのなかで羞恥心と情欲が天秤にかけられ、あっけなく後者に傾いた。恥ずかしさに身悶えながら、アデリナは彼の言うとおりのポーズを取る。羞恥心がよりいっそうのスパイスとなりアデリナの奥はしっとりと潤んでいく。あふれる蜜が太腿から膝へと伝う。
「綺麗だよ、アデリナ」
カイは獣のようにアデリナに覆いかぶさると後ろから胸を揉みしだいた。アデリナの昂りが最高潮に達するのを待ち構えていたかのように、一気に彼女の最奥を貫く。
「あぁ!」
目の前がチカチカと光の粒でいっぱいになり、アデリナはあっさりと陥落してしまった。
「ばてるのはまだ早い。もっとだ、もっとお前が欲しい」
カイが激しく腰を打ちつける淫らな音が、新居の寝室に響き続けた。
モリンザはローゼンバルト帝国の北に位置する都市だ。古くから交易の要になっている場所なので、異国文化が絶妙に混ざり合い帝都ローザとはまったく異なる雰囲気を持つ街だ。
そのモリンザの中心街にあるカフェでアデリナはサーシャとお茶をしていた。
「サーシャってば、本当にこんなところまでついてきてくれて……よかったの?」
カイの赴任地であるこの街にアデリナはやや無理を言ってついてきたのだが、なんとサーシャまでもが一緒に来てくれたのだ。
「はい! 私は奥さまのお衣装を考えたり、髪を編むのが生きがいですので」
理由はよくわからないが、すっかり懐かれたようだ。もちろん新しい土地での暮らしに彼女がいてくれるのは心強いことなのだが……。
「でも、サーシャの結婚に支障が出ないかしら? そろそろ年頃なのに」
サーシャは今年で十九歳。彼女は貴族ではないが、裕福な商家の娘なのでいい縁に恵まれるはずだ。だが、彼女は気乗りしない顔で小さく首をすくめた。
「う~ん。私、結婚は遅ければ遅いほどラッキーだと思っているので」
「そうなの?」
アデリナは少し驚いた。この帝国では女性はよりよい結婚相手を求めるのが常だ。シャロットもそうだったし、アデリナだって自分の結婚がなかなか決まらないことに少なからずもやもやした過去がある。彼女のような意見を聞くのは初めてだ。
「どうして……って聞いてもいい?」
サーシャは運ばれてきたリンゴのパイをフォークでつつきながら、さらりと答える。
「だって、好きでもない人と一緒に暮らすなんて大変じゃないですか」
あまりにも率直な意見にアデリナは口ごもる。確かにそのとおりなのだが、そういうものとしてアデリナはそこを深く考えたことなどなかった。
(好きじゃなくても、気が合わなくても仕方ないと思ってたわ)
「旦那さまと奥さまは本当にラブラブで、お互いに運命の相手って感じですけど……そうじゃない夫婦もた~くさんいますよね」
サーシャは続ける。
「帝国だって適当に選んでいるわけじゃないってことはもちろん知ってます。神の意思って、要するに釣り合いの取れる相手ってことなんですよね? でも、釣り合いと相性はまた別なのかなって」
「な、なるほど」
もしかしたらサーシャと同じように思っている子はたくさんいるのかもしれないなとアデリナは思った。アデリナ自身は結果的に幸せな結婚をすることができたが、それはほんのひと握りの奇跡に近いものだろう。
「まぁ、決まったら決まったで、好きになれるよう努力したいなとは思いますけど!」
サーシャは明るく言って話題を変える。
「それにしても、モリンザはとってもおもしろい街ですね!」
「うん。初めて見る食べ物とか植物とかたくさんあるわ」
今飲んでいるお茶も帝都にはなかったものだ。薬草のような独特の香りがあり、なんだか癖になりそうな味だった。
夜、軍の任務から帰宅したカイにアデリナは話しかける。
「今日はサーシャと街に遊びに行ってきたの。帰りに見たことないほど大きな蜘蛛を見つけたわ」
新生活にウキウキしているアデリナとは対照的に、カイはなんだか疲れた様子だった。
「大丈夫? 任務がきついの?」
アデリナが気遣うように顔をのぞき込むと、カイは小さくぼやく。
「いや。任務かどうこうでなく、帝都とはあまりに勝手が違うから……」
アデリナはくすりと笑った。
「なんだ、ホームシックね。カイはお坊ちゃん育ちだから」
アデリナがからかうと、カイはふてくされたようにぷいと背を向ける。アデリナはそんな彼の背中をぎゅっと抱き締めて、優しい声で言う。
「冗談よ。怒った?」
「いや。実際、お前とサーシャのたくましさには舌を巻いている」
「ふふ。長年の貧乏暮らしはだてじゃないのよ」
カイは自身のお腹に回されたアデリナの手をそっと包みこむと、甘くささやく。
「――ホームシックには極上の癒やしが必要だ」
あっという間にアデリナの身体はカイに抱えられ、ベッドへと運ばれる。優しく横たえたかと思うと、彼はすぐに胸のリボンをするりと解く。
「もうっ」
強引なカイに唇をとがらせながらも、結局は彼のキスを受け入れる。甘く、優しく、彼のキスはいつもアデリナを夢心地にさせる。
「ふっ、んっ」
舌で上顎をなぞられると、アデリナの口からは切ない喘ぎが漏れる。彼の手が下から持ちあげるようにそっと胸に触れると、アデリナは白い喉をのけ反らせて反応する。
「以前にも増して、感度がよくなってるな」
繊細なシルクの夜着の上から彼はアデリナの敏感な場所を探る。そうして見つけた頂を薄布ごしにつまむ。
「ひあっ」
アデリナの喘ぎを飲み込むように、カイは深く口づけた。キスされながら、胸をもてあそばれるのにアデリナはとても弱い。それを知っている彼は、毎晩執拗なまでに繰り返すのだ。
いつの間にか夜着はたくしあげられ、彼の指が素肌に直接触れる。身体が熱くて、どうにかなりそうだ。
「も、もうっ」
「俺が欲しい?」
耳元でささやくカイの声はひどく官能的でアデリナを狂わせる。カイはアデリナを抱き起こすと、ベッドの上に座らせる。
「な、なに?」
「そっちに手をつけ」
目の前で四つん這いになれと言っているらしい。アデリナは羞恥に身を縮め、ブンブンと首を横に振る。
「は、恥ずかしいから」
カイは不敵で妖艶な笑みを浮かべると、アデリナの秘所に手を伸ばす。彼の指先が届いた瞬間にアデリナはびくりと大きく腰を震わせる。
「あ、あぁ」
くちゅりと、いやらしい音を立ててカイの指が侵入してくる。なかをかき混ぜられると、トロトロと蜜があふれてきてベッドに大きなシミを作る。
「あんっ」
アデリナの頭のなかは真っ白で、快楽だけに支配されている。あと少しで達するというところで、カイはぴたりと指を止める。
「どうして……」
アデリナが彼の目を見ると、カイはぐっと顔を近づけ悪魔の笑みでささやいた。
「続きを望むなら言うことを聞いてもらおうか」
アデリナのなかで羞恥心と情欲が天秤にかけられ、あっけなく後者に傾いた。恥ずかしさに身悶えながら、アデリナは彼の言うとおりのポーズを取る。羞恥心がよりいっそうのスパイスとなりアデリナの奥はしっとりと潤んでいく。あふれる蜜が太腿から膝へと伝う。
「綺麗だよ、アデリナ」
カイは獣のようにアデリナに覆いかぶさると後ろから胸を揉みしだいた。アデリナの昂りが最高潮に達するのを待ち構えていたかのように、一気に彼女の最奥を貫く。
「あぁ!」
目の前がチカチカと光の粒でいっぱいになり、アデリナはあっさりと陥落してしまった。
「ばてるのはまだ早い。もっとだ、もっとお前が欲しい」
カイが激しく腰を打ちつける淫らな音が、新居の寝室に響き続けた。
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