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二章4
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馬車に乗り込むと、カイはアデリナの身体を抱いたまま彼女に詫びた。
「俺の責任だ、悪かった」
アデリナは全身の震えをこらえながら、なんとか言葉を紡いだ。
「カイの部下だって聞いて、だから……」
「直属の部下ではない。あいつらは西の所属だ」
カイの話によると、彼らは西の騎士団所属。カイが暴いた横領事件の主犯格で除団処分になったらしい。要するに、ただの逆恨みだ。
「それで、お前はなにをされた?」
カイは後悔をにじませた瞳でアデリナの顔をのぞき込む。
「よくわからない強いお酒を」
アデリナがそう言うと、カイはほっと胸を撫でおろした。
「酒か。それならまぁ」
「と思っていたんだけど、あの男は媚薬だって……」
アデリナが続けると、カイは目を見開いた。怒りに眉をつりあげて、震える声で言う。
「あいつらに、触られたか」
息も絶えだえになりながら、アデリナは首を横に振る。
「その直前でカイが来てくれた」
カイは大きく息を吐いた。アデリナの肩に顔を埋めてうめくように声を絞り出す。
「悪かった。本当にごめん」
「うかつだった私も悪い……からっ。んっ」
カイの吐息が鎖骨にかかる。その刺激にアデリナは身をよじった。身体の震えが止まらない。熱くて、とろけていくようだ。
「大丈夫か」
カイがアデリナの腕をさすると、アデリナの身体はびくりと大きく跳ねた。
「さ、触らないでっ。呼吸が苦しくて、どうにかなってしまいそうなの……」
まるで全身の神経がむき出しになったかのようで、今のアデリナは小さな刺激にすら過敏に反応してしまう。カイの触れた場所が痛いほどの熱を持つ。
カイはアデリナを落ち着かせようと低い声でゆっくりと話した。
「大丈夫だ、おそらく媚薬なんてはったりだろう。落ち着け」
(はったり? でも私の身体は確かに……)
身体の奥で得体の知れないものがうごめいている。その疼きをアデリナは確かに感じていた。
馬車がカイの屋敷に到着すると、彼は壊れ物を扱うような優しい手つきでアデリナを自室へと連れていく。そっとベッドに横たえると、短く告げた。
「着替えと水を持ってくる」
背を向けようとする彼の手を、アデリナは思わずつかんでしまった。
「どうした?」
カイの声は優しい。優しくて、ひどく官能的に響く。その声を聞いているだけで、アデリナの最奥が潤んでしっとりとぬれていく。アデリナは浅い呼吸を繰り返し、唇の端からは銀糸がこぼれた。ぬれた瞳でカイを見つめる。
「行かないで。一緒にいて……」
カイはごくりと喉を鳴らす。惑うようにアデリナから目を背け、細く息を吐いた。
「お願い、カイ。今はそばにいて」
「お前が泣くほど嫌ならと、ずっと我慢していたのに」
アデリナの色香に引き寄せられるかのように、カイはゆっくりと彼女の上に覆いかぶさった。彼女の頬に触れ、唇を割って自身の指を差し入れた。アデリナの舌がぎこちなく彼の指をしゃぶる。その刺激にカイは耐えかねたようなうめき声を漏らした。
「カイ……」
「もし媚薬が本物なら……こうするのが一番手っ取り早いかもな」
言うなり、カイはアデリナの首筋に唇を寄せた。荒々しい手つきで破れたドレスの上からアデリナの胸を撫で回す。ドレスの布地が敏感な先端に擦れて、アデリナははしたない声をあげた。淫らな喘ぎに触発され、カイの動きも激しくなっていく。性急な仕草でドレスをはぎとり、床に放った。
カイは荒く息を吐きながら、アデリナに告げる。
「今夜は、お前がどれだけ泣きわめいても俺は止まれない。覚悟しておけ」
アデリナはこくりとうなずくと、彼の首に腕を回した。唇が重なり、絡み合う舌がぴちゃりといやらしい音を立てた。唾液が混ざり合い、どちらのものかわからなくなる。とろりとした蜜が全身に流れこんでくるような甘い快楽をアデリナは貪るように味わった。
すでに用をなしていない彼女の下着をカイは乱暴にずらし、あらわになった双丘に唇を這わせる。その存在を主張するかのようにつんと上を向いた頂を指先で弾き、執拗にこねくり回す。
「やぁ、はあっ」
カイが触れる度にアデリナはかわいく淫らに啼く。その声がカイの嗜虐心を煽り、理性を奪い去る。カイはアデリナの胸の先端を口に含む寸前でぴたりと動きを止めた。焦らすように、ふぅと息を吹きかけるとアデリナは苦しげに身をよじった。
「あ、ああぁ」
甘い刺激を待ち望む果実が疼いてたまらない。じんじんと痛いほどだ。
「カイ、どうして?」
カイは扇情的な笑みを浮かべて、アデリナに耳打ちする。
「上手にねだれたら、続きをしてやる」
アデリナは羞恥に頬を真っ赤に染め、悶えるようにゆるゆると首を振る。
「いらないのか?」
悪魔のささやきに揺さぶられ、アデリナはあっさりと陥落してしまう。
「あ……お願い、カイ。続きを」
「もっとだ」
カイは強欲だった。アデリナは羞恥と理性が、欲望にかき消されていくのを感じながら叫んだ。
「カイのその唇でっ、かわいがってほしいの」
彼は満足げにほほ笑むと、ぷっくりと膨れた先端を優しく食んだ。舌先で転がし、強くなぶった。アデリナの背中ががくがくと震え出す。もぞもぞと膝を擦り合わせ快楽に耐えている彼女を見て、カイはぺろりと舌なめずりをする。彼女の秘所に手を伸ばし、指先でそっとさする。薬の効果なのだろうか。たったそれだけでアデリナのそこはじっとりと湿り気を帯びてきた。
「うっ、あぁ」
アデリナはより強い刺激を求めて、腰を浮かせた。それでも、カイは焦らすように優しい刺激だけを与え続ける。とろとろとあふれてくる蜜がシーツにシミを作る。
「カイ、カイ! もうっ」
情欲でとろけきった顔でアデリナが訴える。
「それじゃダメだ。もっとはっきり言葉にしてみろ」
アデリナは宝石のように美しい瞳に涙をにじませて、イヤイヤと身体をよじる。カイは指先だけをなかに差し入れ、アデリナに聞かせるように水音を響かせた。
「もっ、そんなに意地悪しないで」
「無理だ。お前が俺を欲しがる顔はたまらない。もっと、もっと見たい」
カイの攻めは永遠のように続き、アデリナは心も身体も彼に支配された。
「カイ、お願い。あなたが欲しくて、おかしくなりそう」
何度目かのお願いで、カイはようやくアデリナの望みを聞き入れた。ゆっくりと腰を沈めると、ひと息に彼女の身体を貫いた。
「あぁん!」
頭のてっぺんから足先まで、アデリナの全身を電流が走り抜けた。待ちわびていた痺れるような快感に、アデリナはあっさりと達してしまった。ふっと身体から力が抜ける。だが、その余韻にひたることをカイは許してはくれなかった。
「この程度で終われると思うなよ。俺は、まだ足りてない。もっと、何度でもお前が欲しい」
カイはたぎる熱を幾度もアデリナに注ぎ込んだ。彼は決して、アデリナを解放してはくれなかった。アデリナの身体はカイで埋めつくされ、カイしか見えず彼の声以外はなにも耳に入らなかった。
濃密な時間はいつまでもいつまでも続いていた。
「俺の責任だ、悪かった」
アデリナは全身の震えをこらえながら、なんとか言葉を紡いだ。
「カイの部下だって聞いて、だから……」
「直属の部下ではない。あいつらは西の所属だ」
カイの話によると、彼らは西の騎士団所属。カイが暴いた横領事件の主犯格で除団処分になったらしい。要するに、ただの逆恨みだ。
「それで、お前はなにをされた?」
カイは後悔をにじませた瞳でアデリナの顔をのぞき込む。
「よくわからない強いお酒を」
アデリナがそう言うと、カイはほっと胸を撫でおろした。
「酒か。それならまぁ」
「と思っていたんだけど、あの男は媚薬だって……」
アデリナが続けると、カイは目を見開いた。怒りに眉をつりあげて、震える声で言う。
「あいつらに、触られたか」
息も絶えだえになりながら、アデリナは首を横に振る。
「その直前でカイが来てくれた」
カイは大きく息を吐いた。アデリナの肩に顔を埋めてうめくように声を絞り出す。
「悪かった。本当にごめん」
「うかつだった私も悪い……からっ。んっ」
カイの吐息が鎖骨にかかる。その刺激にアデリナは身をよじった。身体の震えが止まらない。熱くて、とろけていくようだ。
「大丈夫か」
カイがアデリナの腕をさすると、アデリナの身体はびくりと大きく跳ねた。
「さ、触らないでっ。呼吸が苦しくて、どうにかなってしまいそうなの……」
まるで全身の神経がむき出しになったかのようで、今のアデリナは小さな刺激にすら過敏に反応してしまう。カイの触れた場所が痛いほどの熱を持つ。
カイはアデリナを落ち着かせようと低い声でゆっくりと話した。
「大丈夫だ、おそらく媚薬なんてはったりだろう。落ち着け」
(はったり? でも私の身体は確かに……)
身体の奥で得体の知れないものがうごめいている。その疼きをアデリナは確かに感じていた。
馬車がカイの屋敷に到着すると、彼は壊れ物を扱うような優しい手つきでアデリナを自室へと連れていく。そっとベッドに横たえると、短く告げた。
「着替えと水を持ってくる」
背を向けようとする彼の手を、アデリナは思わずつかんでしまった。
「どうした?」
カイの声は優しい。優しくて、ひどく官能的に響く。その声を聞いているだけで、アデリナの最奥が潤んでしっとりとぬれていく。アデリナは浅い呼吸を繰り返し、唇の端からは銀糸がこぼれた。ぬれた瞳でカイを見つめる。
「行かないで。一緒にいて……」
カイはごくりと喉を鳴らす。惑うようにアデリナから目を背け、細く息を吐いた。
「お願い、カイ。今はそばにいて」
「お前が泣くほど嫌ならと、ずっと我慢していたのに」
アデリナの色香に引き寄せられるかのように、カイはゆっくりと彼女の上に覆いかぶさった。彼女の頬に触れ、唇を割って自身の指を差し入れた。アデリナの舌がぎこちなく彼の指をしゃぶる。その刺激にカイは耐えかねたようなうめき声を漏らした。
「カイ……」
「もし媚薬が本物なら……こうするのが一番手っ取り早いかもな」
言うなり、カイはアデリナの首筋に唇を寄せた。荒々しい手つきで破れたドレスの上からアデリナの胸を撫で回す。ドレスの布地が敏感な先端に擦れて、アデリナははしたない声をあげた。淫らな喘ぎに触発され、カイの動きも激しくなっていく。性急な仕草でドレスをはぎとり、床に放った。
カイは荒く息を吐きながら、アデリナに告げる。
「今夜は、お前がどれだけ泣きわめいても俺は止まれない。覚悟しておけ」
アデリナはこくりとうなずくと、彼の首に腕を回した。唇が重なり、絡み合う舌がぴちゃりといやらしい音を立てた。唾液が混ざり合い、どちらのものかわからなくなる。とろりとした蜜が全身に流れこんでくるような甘い快楽をアデリナは貪るように味わった。
すでに用をなしていない彼女の下着をカイは乱暴にずらし、あらわになった双丘に唇を這わせる。その存在を主張するかのようにつんと上を向いた頂を指先で弾き、執拗にこねくり回す。
「やぁ、はあっ」
カイが触れる度にアデリナはかわいく淫らに啼く。その声がカイの嗜虐心を煽り、理性を奪い去る。カイはアデリナの胸の先端を口に含む寸前でぴたりと動きを止めた。焦らすように、ふぅと息を吹きかけるとアデリナは苦しげに身をよじった。
「あ、ああぁ」
甘い刺激を待ち望む果実が疼いてたまらない。じんじんと痛いほどだ。
「カイ、どうして?」
カイは扇情的な笑みを浮かべて、アデリナに耳打ちする。
「上手にねだれたら、続きをしてやる」
アデリナは羞恥に頬を真っ赤に染め、悶えるようにゆるゆると首を振る。
「いらないのか?」
悪魔のささやきに揺さぶられ、アデリナはあっさりと陥落してしまう。
「あ……お願い、カイ。続きを」
「もっとだ」
カイは強欲だった。アデリナは羞恥と理性が、欲望にかき消されていくのを感じながら叫んだ。
「カイのその唇でっ、かわいがってほしいの」
彼は満足げにほほ笑むと、ぷっくりと膨れた先端を優しく食んだ。舌先で転がし、強くなぶった。アデリナの背中ががくがくと震え出す。もぞもぞと膝を擦り合わせ快楽に耐えている彼女を見て、カイはぺろりと舌なめずりをする。彼女の秘所に手を伸ばし、指先でそっとさする。薬の効果なのだろうか。たったそれだけでアデリナのそこはじっとりと湿り気を帯びてきた。
「うっ、あぁ」
アデリナはより強い刺激を求めて、腰を浮かせた。それでも、カイは焦らすように優しい刺激だけを与え続ける。とろとろとあふれてくる蜜がシーツにシミを作る。
「カイ、カイ! もうっ」
情欲でとろけきった顔でアデリナが訴える。
「それじゃダメだ。もっとはっきり言葉にしてみろ」
アデリナは宝石のように美しい瞳に涙をにじませて、イヤイヤと身体をよじる。カイは指先だけをなかに差し入れ、アデリナに聞かせるように水音を響かせた。
「もっ、そんなに意地悪しないで」
「無理だ。お前が俺を欲しがる顔はたまらない。もっと、もっと見たい」
カイの攻めは永遠のように続き、アデリナは心も身体も彼に支配された。
「カイ、お願い。あなたが欲しくて、おかしくなりそう」
何度目かのお願いで、カイはようやくアデリナの望みを聞き入れた。ゆっくりと腰を沈めると、ひと息に彼女の身体を貫いた。
「あぁん!」
頭のてっぺんから足先まで、アデリナの全身を電流が走り抜けた。待ちわびていた痺れるような快感に、アデリナはあっさりと達してしまった。ふっと身体から力が抜ける。だが、その余韻にひたることをカイは許してはくれなかった。
「この程度で終われると思うなよ。俺は、まだ足りてない。もっと、何度でもお前が欲しい」
カイはたぎる熱を幾度もアデリナに注ぎ込んだ。彼は決して、アデリナを解放してはくれなかった。アデリナの身体はカイで埋めつくされ、カイしか見えず彼の声以外はなにも耳に入らなかった。
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