2 / 83
「七色の贈り物」
「七色の贈り物」 1
しおりを挟む
少年の細い指が、暗闇に浮かぶ七色の粒にそっとふれた…
海の中に浮かぶ、その光景に見とれながら、20センチほどのクリスタルで出来た丸い容器のフタをはずすと、その中に七色の粒をおさめた。
フワリと七色の粒が、透明な球体の中で舞っている…
少年は、足もとに落ちていた七色サンゴのカケラを中に入れると、フタを閉めた。
ブレスレット型のライトを球体に当て、ながめていると背後から元気な声がかけられた。
「とれた~?ロイズ!」
その少年よりもさらに小さい、金髪の男の子が、後ろから抱き着いてきた。
ロイズと呼ばれた少年は、黒い髪と瞳をした少年で、13・4才ぐらいに見え、自分よりも小さな男の子の頭をなでるとたずねた。
「うん…ユラの方は、どう?」
「うん、バッチリ!」
そう言って、ポーチから小さいサイズの球体を取り出すと、手の平に乗せたて見せた。
「…かわいいね…」
ロイズがしゃがんでのぞき込むと、いろいろなサンゴの胞子がフワフワと舞っている…
海の中に浮かぶ、その光景に見とれながら、20センチほどのクリスタルで出来た丸い容器のフタをはずすと、その中に七色の粒をおさめた。
フワリと七色の粒が、透明な球体の中で舞っている…
少年は、足もとに落ちていた七色サンゴのカケラを中に入れると、フタを閉めた。
ブレスレット型のライトを球体に当て、ながめていると背後から元気な声がかけられた。
「とれた~?ロイズ!」
その少年よりもさらに小さい、金髪の男の子が、後ろから抱き着いてきた。
ロイズと呼ばれた少年は、黒い髪と瞳をした少年で、13・4才ぐらいに見え、自分よりも小さな男の子の頭をなでるとたずねた。
「うん…ユラの方は、どう?」
「うん、バッチリ!」
そう言って、ポーチから小さいサイズの球体を取り出すと、手の平に乗せたて見せた。
「…かわいいね…」
ロイズがしゃがんでのぞき込むと、いろいろなサンゴの胞子がフワフワと舞っている…
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
夫を愛することはやめました。
杉本凪咲
恋愛
私はただ夫に好かれたかった。毎日多くの時間をかけて丹念に化粧を施し、豊富な教養も身につけた。しかし夫は私を愛することはなく、別の女性へと愛を向けた。夫と彼女の不倫現場を目撃した時、私は強いショックを受けて、自分が隣国の王女であった時の記憶が蘇る。それを知った夫は手のひらを返したように愛を囁くが、もう既に彼への愛は尽きていた。
私はいけにえ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「ねえ姉さん、どうせ生贄になって死ぬのに、どうしてご飯なんて食べるの? そんな良いものを食べたってどうせ無駄じゃない。ねえ、どうして食べてるの?」
ねっとりと息苦しくなるような声で妹が言う。
私はそうして、一緒に泣いてくれた妹がもう存在しないことを知ったのだ。
****リハビリに書いたのですがダークすぎる感じになってしまって、暗いのが好きな方いらっしゃったらどうぞ。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
【完結】王太子妃の初恋
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
カテリーナは王太子妃。しかし、政略のための結婚でアレクサンドル王太子からは嫌われている。
王太子が側妃を娶ったため、カテリーナはお役御免とばかりに王宮の外れにある森の中の宮殿に追いやられてしまう。
しかし、カテリーナはちょうど良かったと思っていた。婚約者時代からの激務で目が悪くなっていて、これ以上は公務も社交も難しいと考えていたからだ。
そんなカテリーナが湖畔で一人の男に出会い、恋をするまでとその後。
★ざまぁはありません。
全話予約投稿済。
携帯投稿のため誤字脱字多くて申し訳ありません。
報告ありがとうございます。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
形だけの妻ですので
hana
恋愛
結婚半年で夫のワルツは堂々と不倫をした。
相手は伯爵令嬢のアリアナ。
栗色の長い髪が印象的な、しかし狡猾そうな女性だった。
形だけの妻である私は黙認を強制されるが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる