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第五章 ~なんのかんの言っても、文化祭の華~
「引退の打ち上げとか、やんないの?」 4
しおりを挟む「ありがとうございます…たぶん皆、帰ったと思いますよ?」
「パネルとかは?」
「それは昨日のうちに業者が来て、片付けましたから…レンタル料、結構するんですよ」
「なるほど…でも片付けんの早いなぁ…やる事多かったろ?」
「ええ、なので午前中に終わらせるつもりで、がんばりましたよ…」
「そっか…で、冬馬は何やってんの?」
「ああ、ちょっと持って帰る作品を物色してて…」
冬馬はそう言うと、自分の今までに描いた絵を選び始めた。
「持って帰るの大変そうだな」
椿は冬馬の隣に来ると、50号のキャンバスを眺めた。
それから椿はイスを三つ用意して、その一つにペットボトルを置くと気づいた。
「あ、紙コップ忘れた」
「ああ、確か文化祭で使ったのが余ってましたよ…」
と言って棚から紙コップを持って来ると、冬馬がコーラを注いだ。
「…三年間、お疲れ様でした」
椿はコーラの入った紙コップを冬馬に向けると、言った。
「パネルとかは?」
「それは昨日のうちに業者が来て、片付けましたから…レンタル料、結構するんですよ」
「なるほど…でも片付けんの早いなぁ…やる事多かったろ?」
「ええ、なので午前中に終わらせるつもりで、がんばりましたよ…」
「そっか…で、冬馬は何やってんの?」
「ああ、ちょっと持って帰る作品を物色してて…」
冬馬はそう言うと、自分の今までに描いた絵を選び始めた。
「持って帰るの大変そうだな」
椿は冬馬の隣に来ると、50号のキャンバスを眺めた。
それから椿はイスを三つ用意して、その一つにペットボトルを置くと気づいた。
「あ、紙コップ忘れた」
「ああ、確か文化祭で使ったのが余ってましたよ…」
と言って棚から紙コップを持って来ると、冬馬がコーラを注いだ。
「…三年間、お疲れ様でした」
椿はコーラの入った紙コップを冬馬に向けると、言った。
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