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第五章 ~なんのかんの言っても、文化祭の華~
「引退の打ち上げとか、やんないの?」 3
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「文化部の展示は面白そうなの多いから、他も見て来るわ」
「ええ、ここぞとばかりに気合い入れて展示してますからね、文化部は」
「ははは、年に一度の見せ場だもんな~」
「ふだん目立たないですからね…」
「じゃあ、またな~」
「いってらっしゃい…」
来場者でにぎわう校内に、椿はくり出して行った。
「…あれ?元通りじゃん…」
文化祭の翌日…
文化祭の後片付けに追われる人の間を通って、椿は美術室の扉を開けた。
てっきり、美術部もまだ片付けで忙しいだろうと思って来てみると、いつもの部室に戻っていて、文化祭などなかったように静まり返っていた。
「あ、椿君…いいんですか?クラスの片付け手伝わなくても」
唯一、部室にいた冬馬が椿に気づくと、絵を整理していた手を止めて話しかけた。
「ああ、ちょっと抜けて来た…これ、差し入れ…誰もいないのか?」
椿は1・5リットル入りのコーラのペットボトルを持ち上げると、冬馬に見せた。
「ええ、ここぞとばかりに気合い入れて展示してますからね、文化部は」
「ははは、年に一度の見せ場だもんな~」
「ふだん目立たないですからね…」
「じゃあ、またな~」
「いってらっしゃい…」
来場者でにぎわう校内に、椿はくり出して行った。
「…あれ?元通りじゃん…」
文化祭の翌日…
文化祭の後片付けに追われる人の間を通って、椿は美術室の扉を開けた。
てっきり、美術部もまだ片付けで忙しいだろうと思って来てみると、いつもの部室に戻っていて、文化祭などなかったように静まり返っていた。
「あ、椿君…いいんですか?クラスの片付け手伝わなくても」
唯一、部室にいた冬馬が椿に気づくと、絵を整理していた手を止めて話しかけた。
「ああ、ちょっと抜けて来た…これ、差し入れ…誰もいないのか?」
椿は1・5リットル入りのコーラのペットボトルを持ち上げると、冬馬に見せた。
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