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第三章 ~上下関係がない…ヘタすると、横の関係もない~
「美術部顧問の仕事って?」 2
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「はぁ?訳分かんないけど…」
椿は榎本の方を見て、たずねた。
「あぁ~つまりなぁ…冬馬が一年の時にさぁ、オレが張り切って絵のアドバイスをしたら、どうなったと思う?」
「さぁ…?」
「ふっふっふ…何でなんだろうなぁ…見事に、調子くずしやがってなぁ…」
「すみません…」
冬馬が赤面しながら、謝った。
椿はまだ訳が分からず、冬馬をガン見した。
「つまり、ものすっごく繊細なんだよ、冬馬は……ホメても、ガタガタと絵が崩壊するし…冬馬だけかと思いきや、ほぼ全員、さっきまで良く描けてた絵が崩壊するもんだから、オレは何も言えなくなってなぁ…」
榎本は切なげに、ため息をついた。
「…意外だな…」
椿が感心しながら冬馬を見ると、冬馬はそっぽを向いた。
「じゃあ、先生の仕事って?」
「品評会で、批評しまくってるぜ…文化祭前にやるから、見に来いや…」
「…ふだん言いたい事を抑えているせいか、長い…いや、熱いよ…面白いから、見に来れば?」
椿は榎本の方を見て、たずねた。
「あぁ~つまりなぁ…冬馬が一年の時にさぁ、オレが張り切って絵のアドバイスをしたら、どうなったと思う?」
「さぁ…?」
「ふっふっふ…何でなんだろうなぁ…見事に、調子くずしやがってなぁ…」
「すみません…」
冬馬が赤面しながら、謝った。
椿はまだ訳が分からず、冬馬をガン見した。
「つまり、ものすっごく繊細なんだよ、冬馬は……ホメても、ガタガタと絵が崩壊するし…冬馬だけかと思いきや、ほぼ全員、さっきまで良く描けてた絵が崩壊するもんだから、オレは何も言えなくなってなぁ…」
榎本は切なげに、ため息をついた。
「…意外だな…」
椿が感心しながら冬馬を見ると、冬馬はそっぽを向いた。
「じゃあ、先生の仕事って?」
「品評会で、批評しまくってるぜ…文化祭前にやるから、見に来いや…」
「…ふだん言いたい事を抑えているせいか、長い…いや、熱いよ…面白いから、見に来れば?」
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