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オアシス 後編⑨
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彼らはオアシスの真ん中で、穴を掘り続けるザバの人の元へ向かっていた。
彼らが穴の縁に着くと、相変わらず男達は働き続けているのが見えた。ただ、その中に一人だけ、道具を持たず、その様子をウンザリとして見ていた金髪の女性がいた。
「あれ、姉貴。何やってんだ?」
「この男どもの飯ができたから呼びに来たのよ。それなのに、こいつらときたら······」
「はやくしないと······みんなが死んじまうだろ······」
「それはあんた達も同じでしょ!」
「あの、少しだけ、御飯を食べる間だけでもいいので、泉のことは私に任せてもらえませんか?」
「あぁ? なんでだって?」
そのことに、昨日ミーナと会話した男性が答える。だが、彼も極限に近い状態から不機嫌を露わにする。
側にいたエルシアが、宥めるように男の身体を動かす。
作業に戻っていく男。
「ごめんね、ミナちゃん。そっちは上手くいったの?」
「まだちょっとしか試してませんが、出来ると思います」
「そう」
「でもこのままじゃ······」
ミーナは掘り続ける男たちのほうを見る。
その視線の先を追うエルシア。
「あぁ、そういうことね······」
スライのほうをチラッとみるエルシア。
彼女は、スライと数秒間目を合わせると、軽く頷いた。
「三人とも気にすんなよ」
「えっ」
ボソッと、側のミーナ達に呟くスライ。
すると突然、エルシアがものすごい剣幕で、穴を掘る男たちに対して、怒鳴り声を上げた。
「あんたらねぇいい加減にしなさいよ!! 誰のおかげで美味い飯食えると思ってんのよ!! そこまで来ないって言うんなら、作ってくれた人達に"今まで我慢してクソみたいな飯食ってた"って伝えといてあげるわ!!」
作業をしていた男たちは驚いて、掘るのを中断し、一斉に彼女のほうを見る。
「ちょ、ちょっとエルちゃん······落ち着いて——」
「うっさい!! 人の話を聞かなかったのはあんたらでしょ!!」
そう言って梯子を上ろうとする彼女。上る途中で後ろを振り向き、さらに追い打ちをかけるよう言葉を吐き捨てる。
「水が湧いてももう、あんた達に飯なんかないわよ!! 居場所もね!」
その言葉を聞いて、男たちは同時に青ざめ、顔を見合わせる。
ザバで居場所がなくなる、それはつまり、ザバから出て行かなくてはならないことを表していた。ましてや彼らは妻子のある身で、もしそうなったらと思うと、気が気ではなかった。
「わ、わかった! すぐ行く! すぐ行くから! エルちゃん、頼むからそんな事だけは、嘘でも彼女らに言わないでくれ!」
エルシアは何も言わずそのまま上がっていくと、穴の外で両腕を組みながら男たちを待つ。
男たちは道具をその場に置くと、急いで梯子を上る。そしてそのまま、彼女の前をそそくさと通ると、家のあるほうへと早足で立ち去っていった。
男たちが消えたのを確認すると、エルシアは深く溜息をついた。
「ありがとね。あの男どもに気を遣ってくれたんでしょ?」
「いえ、こちらこそありがとうございました」
ミーナはエルシアに会釈をする。
「いいのよ。どうせ元々呼びに来てたんだから。——それより、もし邪魔じゃなければ私も見てていい? 魔法ってのがどんなのか見てみたいの」
「はい。今のお礼もありますし、もちろんです」
そうして、ジャック達が穴の中にある道具を片付けると、五人は、ミーナを先頭に穴の脇へと立った。
「まだ、効果は切れてなさそうね······」
彼女は手を見て、独り言を呟く。
「ちゃんと見てるからな、しっかり頼むぜ?」
少し後ろに立つジャックが小さくそう言うと、彼女は「ふふっ」っと口角を上げる。
そして、「任せなさい」と彼に返すと、彼女はしゃがんで、地面に手を着いた。
ミーナはその態勢で魔法を発動する。
それからすぐのことだった。
さっき彼らが歩いてきた道——ジャックが膝を抱えて座っていた場所へと向かって、地面が広がるように割れていく。否、正確には、泉の砂が道を作るように、左右に盛り上がっていく。
するとその途中、ミーナとその木を直線で結ぶ間に、出発前、彼女が気にしていた大きな岩が立ちはだかる。
「やっぱり、あの岩なのね」
そう彼女が口にした瞬間、直径六メートルはあるその大岩が、横へと転がり始めた。
なぜひとりでに転がったのか。それは、ミーナが魔法で、岩の左側にある砂をどかしていたからだった。
流砂に飲まれるように、出来た穴へ転がる巨岩。
その時、彼女の作った砂の道にチョロチョロチョロ······と水が流れ始めるのがわかった。
「すごい······! 水が!」
エルシアが声を上げる。
「これで水脈は戻るはず······。あとは······」
ここでは駄目だと判断したミーナは、四人を引き連れ、ザバの男たちが掘った穴から、二十メートルほど離れる。
そこでミーナは再び、その穴に向け手をかざす。
すると今度は、その穴を中心に砂が放射状に散り、あっという間に、隕石が落ちたような、半径七メートル程の大きな窪みが出来上がった。
そして、その窪みが出来ると同時の事だった。
「おいっ! あれ!」
声を上げたジャックだけでなく、ミーナの魔法を見た全員が、その光景に驚いた。
窪みの中心から湯水のように水が溢れ出て、あっという間にその空間一杯を満たしたのだ。しかもそれは、そこで留まることなく、とめどなく溢れ続ける。
それは、彼らのいるところまでも満たし始めた。
「やったなミーナ!」
「やりましたね! ミーナさん!」
ジャックとフィリカは、手を取り合って喜んでいた。
「すげぇ······」
スライも声を漏らす。
その隣では、エルシアが膝から崩れるように腰を落とし、顔に手を当て、泣いていた。
「あ······あぁ······よかった······」
程なくして、泉の変化に気付き始めたザバの人々が、泉の周りに集まり始めていた。
水を見て泣いて喜ぶ人。
抱き合って笑う人。
飛び込んでその恵みを堪能する人。
我先にと水を口に含む人。
ザバに住む——ザバにいる全ての人がその奇跡に溺れた。
「よかった······」
安堵の声を漏らすミーナ。
そこに、一喜び終えたジャックがやってくる。
「ミーナ、おつかれ。すごい魔法だな」
「当然よ。私が作ったんだもの」
「へへっ、生意気な。でもそうだな——」
そう言って彼は、右左に視線を巡らし、泉の復活に喜ぶ人たちを顔で示す。
「感動したよ、ミーナ」
ミーナは彼に向け「でしょ?」と言って目を細めて笑うと、手を後ろに組んで、歓喜に溺れるザバの人達を、屈託ない笑顔で見た。
こうして、一度は枯れたザバに、再びオアシスが戻った。
——それから二日後。
「お世話になりました」
家の前で、ミーナはエルシアに挨拶をしていた。
「もう行っちゃうの? 寂しいわ」
「また近いうち遊びに来るよ」
「あんたは二十歳まで帰ってこないでいいわよ」
「なんだよそれ、ひでぇ」
両手を頭の後ろで組みながらムッとするスライ。
「でもまた、時間が出来たら遊びにきますね」
「そう。じゃあその時は、また水着着て、一緒に遊びましょう?」
「えっ······いや、それは······」
言葉を濁すミーナ。
一昨日、五人は泉で水遊びをしていたのだが、その中でミーナだけは、ちょっとした災難に見舞われていた。だがその詳しい話は、また次回に······。
「まぁ、なんにしても、あなた達が居なかったらザバの人はみんな死んでたわ。改めてお礼を言わせてちょうだい」
エルシアは深々と四人に頭を下げる。
「そんな、頭をあげてください」
「そうだよ。どうせついでだったんだから気にすんなって。それに姉に頭下げられてるって変な感じなんだよ」
「何言ってるの? あなた以外にありがとうって思ったに決まってるでしょ?」
「なんだと! おい、やっぱさっきの無しだ! 俺にも感謝しろ!」
「嫌よ。自分で、いいって言ったんじゃない」
「ふざけんな!」
そんな二人の喧嘩を見て、笑うジャック達。
しばらくして、それも一段落する。
「もう行くよ。······ったく、ザバ出るまでに陽が沈んじまうよ」
「あんたのせいでしょ」
「まだ言うか」
軽く睨み合うスライとエルシア。
だが表情を先に崩したのは彼女だった。
「気をつけて行きなさいよ」
「あぁ」
笑顔で彼女は、他の三人にも言う。
そして歩みを進めるジャック達。
「それじゃあまた、いつでも待ってるわよー! 行ってらっしゃーい!」
「おう! 行ってくる! 姉貴も元気でな!」
そうして彼らはエルシアに別れを告げ、ザバを出発した。
そんな四人の姿が見えなくなるまで、エルシアは大きく手を振り、彼らの旅路を見送っていた。
彼らが穴の縁に着くと、相変わらず男達は働き続けているのが見えた。ただ、その中に一人だけ、道具を持たず、その様子をウンザリとして見ていた金髪の女性がいた。
「あれ、姉貴。何やってんだ?」
「この男どもの飯ができたから呼びに来たのよ。それなのに、こいつらときたら······」
「はやくしないと······みんなが死んじまうだろ······」
「それはあんた達も同じでしょ!」
「あの、少しだけ、御飯を食べる間だけでもいいので、泉のことは私に任せてもらえませんか?」
「あぁ? なんでだって?」
そのことに、昨日ミーナと会話した男性が答える。だが、彼も極限に近い状態から不機嫌を露わにする。
側にいたエルシアが、宥めるように男の身体を動かす。
作業に戻っていく男。
「ごめんね、ミナちゃん。そっちは上手くいったの?」
「まだちょっとしか試してませんが、出来ると思います」
「そう」
「でもこのままじゃ······」
ミーナは掘り続ける男たちのほうを見る。
その視線の先を追うエルシア。
「あぁ、そういうことね······」
スライのほうをチラッとみるエルシア。
彼女は、スライと数秒間目を合わせると、軽く頷いた。
「三人とも気にすんなよ」
「えっ」
ボソッと、側のミーナ達に呟くスライ。
すると突然、エルシアがものすごい剣幕で、穴を掘る男たちに対して、怒鳴り声を上げた。
「あんたらねぇいい加減にしなさいよ!! 誰のおかげで美味い飯食えると思ってんのよ!! そこまで来ないって言うんなら、作ってくれた人達に"今まで我慢してクソみたいな飯食ってた"って伝えといてあげるわ!!」
作業をしていた男たちは驚いて、掘るのを中断し、一斉に彼女のほうを見る。
「ちょ、ちょっとエルちゃん······落ち着いて——」
「うっさい!! 人の話を聞かなかったのはあんたらでしょ!!」
そう言って梯子を上ろうとする彼女。上る途中で後ろを振り向き、さらに追い打ちをかけるよう言葉を吐き捨てる。
「水が湧いてももう、あんた達に飯なんかないわよ!! 居場所もね!」
その言葉を聞いて、男たちは同時に青ざめ、顔を見合わせる。
ザバで居場所がなくなる、それはつまり、ザバから出て行かなくてはならないことを表していた。ましてや彼らは妻子のある身で、もしそうなったらと思うと、気が気ではなかった。
「わ、わかった! すぐ行く! すぐ行くから! エルちゃん、頼むからそんな事だけは、嘘でも彼女らに言わないでくれ!」
エルシアは何も言わずそのまま上がっていくと、穴の外で両腕を組みながら男たちを待つ。
男たちは道具をその場に置くと、急いで梯子を上る。そしてそのまま、彼女の前をそそくさと通ると、家のあるほうへと早足で立ち去っていった。
男たちが消えたのを確認すると、エルシアは深く溜息をついた。
「ありがとね。あの男どもに気を遣ってくれたんでしょ?」
「いえ、こちらこそありがとうございました」
ミーナはエルシアに会釈をする。
「いいのよ。どうせ元々呼びに来てたんだから。——それより、もし邪魔じゃなければ私も見てていい? 魔法ってのがどんなのか見てみたいの」
「はい。今のお礼もありますし、もちろんです」
そうして、ジャック達が穴の中にある道具を片付けると、五人は、ミーナを先頭に穴の脇へと立った。
「まだ、効果は切れてなさそうね······」
彼女は手を見て、独り言を呟く。
「ちゃんと見てるからな、しっかり頼むぜ?」
少し後ろに立つジャックが小さくそう言うと、彼女は「ふふっ」っと口角を上げる。
そして、「任せなさい」と彼に返すと、彼女はしゃがんで、地面に手を着いた。
ミーナはその態勢で魔法を発動する。
それからすぐのことだった。
さっき彼らが歩いてきた道——ジャックが膝を抱えて座っていた場所へと向かって、地面が広がるように割れていく。否、正確には、泉の砂が道を作るように、左右に盛り上がっていく。
するとその途中、ミーナとその木を直線で結ぶ間に、出発前、彼女が気にしていた大きな岩が立ちはだかる。
「やっぱり、あの岩なのね」
そう彼女が口にした瞬間、直径六メートルはあるその大岩が、横へと転がり始めた。
なぜひとりでに転がったのか。それは、ミーナが魔法で、岩の左側にある砂をどかしていたからだった。
流砂に飲まれるように、出来た穴へ転がる巨岩。
その時、彼女の作った砂の道にチョロチョロチョロ······と水が流れ始めるのがわかった。
「すごい······! 水が!」
エルシアが声を上げる。
「これで水脈は戻るはず······。あとは······」
ここでは駄目だと判断したミーナは、四人を引き連れ、ザバの男たちが掘った穴から、二十メートルほど離れる。
そこでミーナは再び、その穴に向け手をかざす。
すると今度は、その穴を中心に砂が放射状に散り、あっという間に、隕石が落ちたような、半径七メートル程の大きな窪みが出来上がった。
そして、その窪みが出来ると同時の事だった。
「おいっ! あれ!」
声を上げたジャックだけでなく、ミーナの魔法を見た全員が、その光景に驚いた。
窪みの中心から湯水のように水が溢れ出て、あっという間にその空間一杯を満たしたのだ。しかもそれは、そこで留まることなく、とめどなく溢れ続ける。
それは、彼らのいるところまでも満たし始めた。
「やったなミーナ!」
「やりましたね! ミーナさん!」
ジャックとフィリカは、手を取り合って喜んでいた。
「すげぇ······」
スライも声を漏らす。
その隣では、エルシアが膝から崩れるように腰を落とし、顔に手を当て、泣いていた。
「あ······あぁ······よかった······」
程なくして、泉の変化に気付き始めたザバの人々が、泉の周りに集まり始めていた。
水を見て泣いて喜ぶ人。
抱き合って笑う人。
飛び込んでその恵みを堪能する人。
我先にと水を口に含む人。
ザバに住む——ザバにいる全ての人がその奇跡に溺れた。
「よかった······」
安堵の声を漏らすミーナ。
そこに、一喜び終えたジャックがやってくる。
「ミーナ、おつかれ。すごい魔法だな」
「当然よ。私が作ったんだもの」
「へへっ、生意気な。でもそうだな——」
そう言って彼は、右左に視線を巡らし、泉の復活に喜ぶ人たちを顔で示す。
「感動したよ、ミーナ」
ミーナは彼に向け「でしょ?」と言って目を細めて笑うと、手を後ろに組んで、歓喜に溺れるザバの人達を、屈託ない笑顔で見た。
こうして、一度は枯れたザバに、再びオアシスが戻った。
——それから二日後。
「お世話になりました」
家の前で、ミーナはエルシアに挨拶をしていた。
「もう行っちゃうの? 寂しいわ」
「また近いうち遊びに来るよ」
「あんたは二十歳まで帰ってこないでいいわよ」
「なんだよそれ、ひでぇ」
両手を頭の後ろで組みながらムッとするスライ。
「でもまた、時間が出来たら遊びにきますね」
「そう。じゃあその時は、また水着着て、一緒に遊びましょう?」
「えっ······いや、それは······」
言葉を濁すミーナ。
一昨日、五人は泉で水遊びをしていたのだが、その中でミーナだけは、ちょっとした災難に見舞われていた。だがその詳しい話は、また次回に······。
「まぁ、なんにしても、あなた達が居なかったらザバの人はみんな死んでたわ。改めてお礼を言わせてちょうだい」
エルシアは深々と四人に頭を下げる。
「そんな、頭をあげてください」
「そうだよ。どうせついでだったんだから気にすんなって。それに姉に頭下げられてるって変な感じなんだよ」
「何言ってるの? あなた以外にありがとうって思ったに決まってるでしょ?」
「なんだと! おい、やっぱさっきの無しだ! 俺にも感謝しろ!」
「嫌よ。自分で、いいって言ったんじゃない」
「ふざけんな!」
そんな二人の喧嘩を見て、笑うジャック達。
しばらくして、それも一段落する。
「もう行くよ。······ったく、ザバ出るまでに陽が沈んじまうよ」
「あんたのせいでしょ」
「まだ言うか」
軽く睨み合うスライとエルシア。
だが表情を先に崩したのは彼女だった。
「気をつけて行きなさいよ」
「あぁ」
笑顔で彼女は、他の三人にも言う。
そして歩みを進めるジャック達。
「それじゃあまた、いつでも待ってるわよー! 行ってらっしゃーい!」
「おう! 行ってくる! 姉貴も元気でな!」
そうして彼らはエルシアに別れを告げ、ザバを出発した。
そんな四人の姿が見えなくなるまで、エルシアは大きく手を振り、彼らの旅路を見送っていた。
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