1 / 83
Prologue(プロローグ)
しおりを挟む
ここは小国『ウィルドニア』にある、とある農園。
いつもより暖かい一日となった今日、一人の少年が木陰で気持ち良く眠っていた。その気持ち良さからか、顔はゆるみ、だらしない格好をしている。
だが、そんな心地よい夢の中にいる銀髪の少年を、どこからか、飛んできた木の実が叩き起こした。
「いてっ、なんだよ············リンゴ?」
彼が顔を押さえながら周りを見ると、ちょうど食べ頃の真っ赤な林檎が落ちていた。
ちなみに、彼が寝ていたのはナラの木である。
「ミーナ······おまえだろ」
「ばれた?」
彼の寝ていた木の後ろから、白いワンピースを着た少女がひょこっと現れる。
腰の辺りまで伸びサラリとした赤い髪は、その白の上に浮かんで、彼女の存在をより際立たせている。
「たべよっ。ジャック」
そう言う彼女の手には、小さなナイフが握られていた。
そして、刃先を向けたまま近づく彼女。
「まてまて! あぶねぇから! 刃をこっち向けるなって!」
ぷすっと顔を膨らませて、ナイフを下に向けると、少女は彼の隣へと座る。
「······いいじゃん」
「ぜんぜん良くねぇよ。ったく、どうせなら、剥いてもらってからこいよ」
「だっていまママ、街いってて家いないんだもん」
「じゃあ帰ってくるまでガマンしたらいいだろ?」
「そしたら暗くなるじゃん」
ミーナは、顔をぷいっと逸らす。
「······ったく、まぁいいや、かせって」
ジャックは彼女からナイフを受け取ると、九歳というその年齢とは似合わず、器用にその皮をスルスルと剥いていく。だが、
「板か、なんかもってるか?」
「ううん」
二人は黙って目を合わせる。
「······じゃあ、分けれないじゃん」
「いいよ。わたしがひとりで食べるから」
「いや、おれも食べてぇよ」
仕方なく彼は、林檎を手に乗せて、ゆっくりと押しながらナイフを入れていく。しかし、
「いてっ」
林檎は二つに割れたが、最後の最後で、彼は自分の指をかすめてしまった。
それを見て、慌てる少女。
「だ、だいじょうぶ? ジャック」
「うーん、ちょっと切れただけかな」
左手の人差し指から、膨らむように出た血が、ゆっくりと流れ出てくる。
「まぁ、すぐとまるだろ」
彼はナイフを草の上に置くと、血の付いてない片割れを少女に渡す。
不安な表情でそれを受け取る少女。
ジャックは、傷ついた指を口に含むとすぐに離し、持っていた林檎を彼女に見せる。
「とりあえず食べようぜ。水含んでるうちのほうがうまいだろ?」
ミーナはまだ食べずに怪我の心配をしていたが、彼はそんなことは気にせず、その果実へとかぶりつく。
「あぁ、うめぇー。やっぱお前んちのリンゴさいこうだなー」
罪悪感をまだ持っていた彼女だったが、美味しそうに食べる彼の姿を見て、持っていた林檎をゆっくりとかじり始める。
「ごめん······」
「いいんだよ、治るもんだから」
それから二人は黙って林檎を食べていた。
草原の枯れた匂いが秋風と共に、時折やってくる。
彼らから少し離れた所で、農夫が街に売りに行く野菜を、荷台に積んでるのが見えた。
「ジャックはさ、将来どうするの? あの人みたいになるの?」
彼女の声の調子は、先程よりも少し戻ってきていた。
「うーん······なんも考えてない」
「なりたいものとかないの?」
「なりたいものかぁ······。そうだなー、どうせなら城の兵士とかかなー」
「ふーん」
林檎を先に食べ終えたジャックは、芯を草むらへ放ると、自身のズボンで、濡れた手を拭う。
「おまえはなんか決めてるのか?」
彼女は手を止め、目の前の林檎をじっと見た。
「わたしは、なりたいってより、やりたいことかな·······」
「へぇー。なにするんだ?」
ジャックは仰向けに寝転がって、彼女の返事を待つ。
「わらわない?」
「たぶん」
「たぶん? じゃあ言わない」
ぷいっ、と顔をそらすミーナ。
二人の間に無音が流れる。
なんとなく気まずくなるジャック。
「わ、わかったって······。笑わないから」
「ほんとに?」
「あぁ」
それを聞いて、ゆっくりと深呼吸をするミーナ。
そして、意を決した彼女は、秘めた想いを彼に打ち明ける。
「······わたしね、魔法をつくりたいの」
「へ?」
寝転がるジャックは、思わず彼女の方を見る。
「モンスターから魔法をつくるの」
刹那、彼らの横を風が吹き抜ける。
食べかけの林檎を持つ少女は、この季節とは真逆の、清々しい、晴れやかな表情をしていた。
それを見たジャックは言葉を失う。
「それでね、魔法をつかって、色んな人のためになる物をつくりたいの」
そう言って彼女は、林檎を一口パクッとし、彼の反応を待ってた。しかし、いくら待っても返ってこない返事に、彼女は痺れを切らし、先に口を開いてしまう。
「ねぇ、笑わないでとは言ったけど、聞いといてなにも言わないのもどうなの?」
その声に、ようやく我へと返るジャック。
「あ、あぁ、わるい。ちょっと驚いただけだよ」
彼は目を背け、いましがた彼女に見惚れていた事をごまかす。
「いいんじゃないか。ずっと魔法すきだったもんな」
「でしょ!?」
「あぁ」
彼女は嬉しそうに林檎の続きを食べる。
ジャックはまだ、透き通るような深紅の目を輝かせた、彼女の横顔が忘れられなかった。
「そうだジャック! せっかくだから、その手治してあげる」
「まだそんなことできないだろ?」
「それでもちょっとは治せるよ」
彼女は急いで残りの部分を食べると、その手のまま、ジャックの傷口を両手を覆った。
彼の手に、彼女のものとは違う熱が伝わってくる。
「モンスターから魔法ねぇ······」
「まだカノウセイの段階だけどね、きっとできるの」
「ふーん······」
ジャックは自分が怪我した原因をふと思い出す。
「ったく、それだけ頭いいなら、まな板でもなんでも持ってきてくれよ」
「そ、それは······」
彼女は視線を横にずらす。
「つぎ······覚えてたらね」
「いや、覚えてろよ」
そうして彼らは、幼い頃を共に過ごしていたのだった。
いつもより暖かい一日となった今日、一人の少年が木陰で気持ち良く眠っていた。その気持ち良さからか、顔はゆるみ、だらしない格好をしている。
だが、そんな心地よい夢の中にいる銀髪の少年を、どこからか、飛んできた木の実が叩き起こした。
「いてっ、なんだよ············リンゴ?」
彼が顔を押さえながら周りを見ると、ちょうど食べ頃の真っ赤な林檎が落ちていた。
ちなみに、彼が寝ていたのはナラの木である。
「ミーナ······おまえだろ」
「ばれた?」
彼の寝ていた木の後ろから、白いワンピースを着た少女がひょこっと現れる。
腰の辺りまで伸びサラリとした赤い髪は、その白の上に浮かんで、彼女の存在をより際立たせている。
「たべよっ。ジャック」
そう言う彼女の手には、小さなナイフが握られていた。
そして、刃先を向けたまま近づく彼女。
「まてまて! あぶねぇから! 刃をこっち向けるなって!」
ぷすっと顔を膨らませて、ナイフを下に向けると、少女は彼の隣へと座る。
「······いいじゃん」
「ぜんぜん良くねぇよ。ったく、どうせなら、剥いてもらってからこいよ」
「だっていまママ、街いってて家いないんだもん」
「じゃあ帰ってくるまでガマンしたらいいだろ?」
「そしたら暗くなるじゃん」
ミーナは、顔をぷいっと逸らす。
「······ったく、まぁいいや、かせって」
ジャックは彼女からナイフを受け取ると、九歳というその年齢とは似合わず、器用にその皮をスルスルと剥いていく。だが、
「板か、なんかもってるか?」
「ううん」
二人は黙って目を合わせる。
「······じゃあ、分けれないじゃん」
「いいよ。わたしがひとりで食べるから」
「いや、おれも食べてぇよ」
仕方なく彼は、林檎を手に乗せて、ゆっくりと押しながらナイフを入れていく。しかし、
「いてっ」
林檎は二つに割れたが、最後の最後で、彼は自分の指をかすめてしまった。
それを見て、慌てる少女。
「だ、だいじょうぶ? ジャック」
「うーん、ちょっと切れただけかな」
左手の人差し指から、膨らむように出た血が、ゆっくりと流れ出てくる。
「まぁ、すぐとまるだろ」
彼はナイフを草の上に置くと、血の付いてない片割れを少女に渡す。
不安な表情でそれを受け取る少女。
ジャックは、傷ついた指を口に含むとすぐに離し、持っていた林檎を彼女に見せる。
「とりあえず食べようぜ。水含んでるうちのほうがうまいだろ?」
ミーナはまだ食べずに怪我の心配をしていたが、彼はそんなことは気にせず、その果実へとかぶりつく。
「あぁ、うめぇー。やっぱお前んちのリンゴさいこうだなー」
罪悪感をまだ持っていた彼女だったが、美味しそうに食べる彼の姿を見て、持っていた林檎をゆっくりとかじり始める。
「ごめん······」
「いいんだよ、治るもんだから」
それから二人は黙って林檎を食べていた。
草原の枯れた匂いが秋風と共に、時折やってくる。
彼らから少し離れた所で、農夫が街に売りに行く野菜を、荷台に積んでるのが見えた。
「ジャックはさ、将来どうするの? あの人みたいになるの?」
彼女の声の調子は、先程よりも少し戻ってきていた。
「うーん······なんも考えてない」
「なりたいものとかないの?」
「なりたいものかぁ······。そうだなー、どうせなら城の兵士とかかなー」
「ふーん」
林檎を先に食べ終えたジャックは、芯を草むらへ放ると、自身のズボンで、濡れた手を拭う。
「おまえはなんか決めてるのか?」
彼女は手を止め、目の前の林檎をじっと見た。
「わたしは、なりたいってより、やりたいことかな·······」
「へぇー。なにするんだ?」
ジャックは仰向けに寝転がって、彼女の返事を待つ。
「わらわない?」
「たぶん」
「たぶん? じゃあ言わない」
ぷいっ、と顔をそらすミーナ。
二人の間に無音が流れる。
なんとなく気まずくなるジャック。
「わ、わかったって······。笑わないから」
「ほんとに?」
「あぁ」
それを聞いて、ゆっくりと深呼吸をするミーナ。
そして、意を決した彼女は、秘めた想いを彼に打ち明ける。
「······わたしね、魔法をつくりたいの」
「へ?」
寝転がるジャックは、思わず彼女の方を見る。
「モンスターから魔法をつくるの」
刹那、彼らの横を風が吹き抜ける。
食べかけの林檎を持つ少女は、この季節とは真逆の、清々しい、晴れやかな表情をしていた。
それを見たジャックは言葉を失う。
「それでね、魔法をつかって、色んな人のためになる物をつくりたいの」
そう言って彼女は、林檎を一口パクッとし、彼の反応を待ってた。しかし、いくら待っても返ってこない返事に、彼女は痺れを切らし、先に口を開いてしまう。
「ねぇ、笑わないでとは言ったけど、聞いといてなにも言わないのもどうなの?」
その声に、ようやく我へと返るジャック。
「あ、あぁ、わるい。ちょっと驚いただけだよ」
彼は目を背け、いましがた彼女に見惚れていた事をごまかす。
「いいんじゃないか。ずっと魔法すきだったもんな」
「でしょ!?」
「あぁ」
彼女は嬉しそうに林檎の続きを食べる。
ジャックはまだ、透き通るような深紅の目を輝かせた、彼女の横顔が忘れられなかった。
「そうだジャック! せっかくだから、その手治してあげる」
「まだそんなことできないだろ?」
「それでもちょっとは治せるよ」
彼女は急いで残りの部分を食べると、その手のまま、ジャックの傷口を両手を覆った。
彼の手に、彼女のものとは違う熱が伝わってくる。
「モンスターから魔法ねぇ······」
「まだカノウセイの段階だけどね、きっとできるの」
「ふーん······」
ジャックは自分が怪我した原因をふと思い出す。
「ったく、それだけ頭いいなら、まな板でもなんでも持ってきてくれよ」
「そ、それは······」
彼女は視線を横にずらす。
「つぎ······覚えてたらね」
「いや、覚えてろよ」
そうして彼らは、幼い頃を共に過ごしていたのだった。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
半身転生
片山瑛二朗
ファンタジー
忘れたい過去、ありますか。やり直したい過去、ありますか。
元高校球児の大学一年生、千葉新(ちばあらた)は通り魔に刺され意識を失った。
気が付くと何もない真っ白な空間にいた新は隣にもう1人、自分自身がいることに理解が追い付かないまま神を自称する女に問われる。
「どちらが元の世界に残り、どちらが異世界に転生しますか」
実質的に帰還不可能となった剣と魔術の異世界で、青年は何を思い、何を成すのか。
消し去りたい過去と向き合い、その上で彼はもう一度立ち上がることが出来るのか。
異世界人アラタ・チバは生きる、ただがむしゃらに、精一杯。
少なくとも始めのうちは主人公は強くないです。
強くなれる素養はありますが強くなるかどうかは別問題、無双が見たい人は主人公が強くなることを信じてその過程をお楽しみください、保証はしかねますが。
異世界は日本と比較して厳しい環境です。
日常的に人が死ぬことはありませんがそれに近いことはままありますし日本に比べればどうしても命の危険は大きいです。
主人公死亡で主人公交代! なんてこともあり得るかもしれません。
つまり主人公だから最強! 主人公だから死なない! そう言ったことは保証できません。
最初の主人公は普通の青年です。
大した学もなければ異世界で役立つ知識があるわけではありません。
神を自称する女に異世界に飛ばされますがすべてを無に帰すチートをもらえるわけではないです。
もしかしたらチートを手にすることなく物語を終える、そんな結末もあるかもです。
ここまで何も確定的なことを言っていませんが最後に、この物語は必ず「完結」します。
長くなるかもしれませんし大して話数は多くならないかもしれません。
ただ必ず完結しますので安心してお読みください。
ブックマーク、評価、感想などいつでもお待ちしています。
この小説は同じ題名、作者名で「小説家になろう」、「カクヨム」様にも掲載しています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
裏庭が裏ダンジョンでした@完結
まっど↑きみはる
ファンタジー
結界で隔離されたど田舎に住んでいる『ムツヤ』。彼は裏庭の塔が裏ダンジョンだと知らずに子供の頃から遊び場にしていた。
裏ダンジョンで鍛えた力とチート級のアイテムと、アホのムツヤは夢を見て外の世界へと飛び立つが、早速オークに捕らえれてしまう。
そこで知る憧れの世界の厳しく、残酷な現実とは……?
挿絵結構あります
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
対人恐怖症は異世界でも下を向きがち
こう7
ファンタジー
円堂 康太(えんどう こうた)は、小学生時代のトラウマから対人恐怖症に陥っていた。学校にほとんど行かず、最大移動距離は200m先のコンビニ。
そんな彼は、とある事故をきっかけに神様と出会う。
そして、過保護な神様は異世界フィルロードで生きてもらうために多くの力を与える。
人と極力関わりたくない彼を、老若男女のフラグさん達がじわじわと近づいてくる。
容赦なく迫ってくるフラグさん。
康太は回避するのか、それとも受け入れて前へと進むのか。
なるべく間隔を空けず更新しようと思います!
よかったら、読んでください
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる