36 / 83
英雄(ヒーロー)⑦
しおりを挟む
彼らはあれからエドワードの工房へと戻っていた。
「しかし、わざわざ回り道して来なくても」
フィリカは床に布を敷いて、体育座りをしていた。
「いや、あの流れは、絶対あの去り方のほうがカッコいいだろ」
「もう完全にその流れだったわよねぇ?」
少年に手を振った二人は、一度街に戻ると、行きとは違う道を通ってこの建物へと帰って来ていた。
「じゃが、その事実を知ってしまうと······カッコ悪いのぉー!」
「別にいいだろ! エドじい!」
「そうよ!」
膝に顎を乗せるフィリカは、目を細めている。
「浮かれてますね······二人とも」
彼らは、時折その余韻に浸っては、エドワードから、からかわれていた。
そして、暫くして落ち着き始めた頃。
「それで、どうするんだ? フィリカ」
四人は、小銃をどうするかの話へと戻っていた。
「······私、これ使います。使いたいです」
真摯な眼差しを三人に向ける。
「エドじいさんが使ってるのを見て、これなら、私にも出来そうだと思いました」
「の? 簡単じゃったろ?」
「はい。それにカッコ良かったです」
「そうじゃろー?」
「じゃあ決まりね」
「ちょっと残念だなぁー。断ったら俺使ったのに」
エドワードは立ち上がると、小銃と小さな二つの矢筒を彼女に渡す。
「後は、自分に合うサイズの手袋を手に入れるんじゃ。皮のやつじゃぞ。それで——この白い筒が試用の、黒い筒が麻痺性の矢じゃ。最初は試用の矢でしっかり練習するといい」
「はい! ありがとうございます!」
彼女はそれを受け取ると、肩から下げていた鞄へとしまう。
それらはどれも、鞄にちょうどいい具合のサイズで収まる。
「エドじい。請求書はまた、城の私宛にしておいてちょうだい」
「ふむ。わかった」
「それと、ゴタゴタして言えなかったけど、実はもう一つ相談があるの」
「なんじゃ?」
エドワードは眉を上げる。
「ジャック、剣貸して」
「ん? あぁ」
彼は理由も分からずミーナに渡す。
「ちょっと見て欲しいの」
彼女はそう言って、鞘から剣を抜くと、それをエドワードへと渡した。
炉の明かりを頼りに、先のモンスターの血が僅かに染みた、そのボロボロの刃先をまじまじと見る。
「こりゃまた······どうしたらこうなるんじゃ?」
彼がさらによく見ると、ヒビも入って、いつ壊れてもおかしくない状態に気付く。
「魔法を使って斬ると、剣がついていけないみたいなの」
「どんな魔法じゃ?」
「身体強化、と言えばいいかしら」
エドワードは彼女に剣を返し、煙草を手に取ると、それを吸いながら原因を考える。
「じゃと······単純に強度不足か、刃の斬れ味不足かのう」
「でも、今以上の精錬方法が思いつかないのよ」
「なるほどのぉ······」
「いい手はないかしら?」
「うーん、あるにはあるがのぉ······」
老人は浮かない顔をしている。
「鍛錬ならワシに任せておけばいいが、斬れ味を上げるにも、強度を求めるにも、仕上げに"あるもの"がいるんじゃ」
「あるもの?」
煙草の灰をトントン、と壺に捨てる。
「······ゴーレムの魔石じゃ」
彼女の表情が一段と重くなる。
そのことに、ジャックは気付く。
「どうしたんだ? 珍しくそんな顔して」
彼女は口を尖らせて言う。
「ゴーレムは······今の私たちじゃ倒せないの」
「倒せない? そんな事ないだろ、魔法もあるんだし」
「その魔法が通用しないのよ。ゴーレムは石の魔物。私の炎も、あなたの剣も、フィリカの小銃も、その敵の前じゃ無力なの」
「じゃあ、ゴーレムを倒す術は全くないのか?」
ミーナは黙って考え込んでしまう。
「そうじゃなぁ······奴の身体にある核——コアを破壊すれば倒せるんじゃが、それもまた硬くてのぉ」
三人が顔を渋らせていると、端で聞いていたフィリカが喋る。
「あ、あの、エドじいさん。······その情報があるって事は、倒した人がいるって事ですよね?」
「あぁ、そうじゃな。じゃが、わしがまだ若い時に聞いた話だから、もうそれが誰だったかは思い出せんがのぉ······」
「それに若い時なら、その人ももう死んでそうだな······」
「そうじゃのぉ······」
再び沈黙が通る。
その中で、次に口を開いたのはミーナだった。
「エドじい、そのゴーレムの話、何処のことかは分かるかしら?」
「場所か? それなら覚えとるよ。その村の名前と、ゴーレムが出た、ってセットで何度も騒がれておったからの」
「名前だけ覚えられてないその人も可哀想ね。——それで、その村の名前は?」
「『ザバ』じゃ」
「ザバね······」
「ザバ?」
ジャックが首を傾げ、二人に尋ねる。
「ここから海を越えて、南東の大陸にある砂漠の村よ」
「海の向こうかよ······」
「それはまた遠いですね」
「ええ」
「行くのか?」
「他に手掛かりがないんだもの。行くしかないわ。それにあなたの剣のためでもあるのよ?」
ジャックは深く溜息をつく。
「······それじゃあ行くしかないか。フィリカ、お前はどうする? 何日も休みもらう事になるだろ?」
「そうですね······。でも、私もついて行きたいです」
「大丈夫なのか?」
「司書仲間と相談して、頼んでみます」
「そうか」
「私も、司令官に確認を取ってからじゃないと分からないわ。多分、大丈夫でしょうけど」
「じゃあ決まりですね」
「明日にでも準備をしましょ」
「はい。遠出ですからね。今回は準備も大変ですね」
「そうね。後で必要なものリストアップしておきましょう」
そうしてザバに向けての計画がどんどん立っていく。
「そうじゃ。この剣、鍛え直しておくから、出発前に取りに来るといい。前より丈夫にしておくぞ」
「助かるわ、エドじい」
「任せておけぃ」
どんどん話を進めるミーナ達。
しかしその時、思いっきり手を挙げ、三人の間に割って入るジャックがいた。
「なぁ······一つ言いたい事あるんだけど」
彼は、いつになく真剣な顔をしていた。
そのあまりの気迫に、皆が気圧される。
「な、なによ······」
彼は手を下ろすと顔をすごめて、彼女らを一瞥する。
「······オレ身体痛い。オレ休み欲しい」
彼女たちは呆然とする。
「そういえば」
「忘れてたわ」
「忘れんなよ······。俺いま、足もパンパンになってんだぞ!」
「そんなの分かるわけないでしょ。普通に立ってんだから! この——」
彼女はジャックの足を軽く蹴る。
それだけでヨロヨロと倒れそうになるジャック。
「なにすんだ!」
「確かにそんな身体じゃ足手まといね」
「おい、わざわざ確かめんなよ」
ミーナは、次の煙草を吸おうとする老人を見る。
「エドじい、鍛錬はどれくらいかかるかしら?」
「三日ぐらいかの」
彼のほうを向き直すミーナ。
「じゃあ、明日と言わず三日あげるわ」
「いや、なんでそんな上からなんだよ······。完全にエドじいに合わせただけだろ?」
「つまり、四日後に出発よ」
「聞けよ!」
「エドじい、剣はその時にまた取りに来るわ」
「あぁ、待っとるぞ」
二人に最後の確認を取るミーナ。
「それじゃあ四日後——それまでに準備、休息をしっかり取ること。いいわね!?」
「はいはい······」
「はい!」
こうして初めての大陸、初めてのザバに向けての旅が始まろうとしていた。
——つづく。
「しかし、わざわざ回り道して来なくても」
フィリカは床に布を敷いて、体育座りをしていた。
「いや、あの流れは、絶対あの去り方のほうがカッコいいだろ」
「もう完全にその流れだったわよねぇ?」
少年に手を振った二人は、一度街に戻ると、行きとは違う道を通ってこの建物へと帰って来ていた。
「じゃが、その事実を知ってしまうと······カッコ悪いのぉー!」
「別にいいだろ! エドじい!」
「そうよ!」
膝に顎を乗せるフィリカは、目を細めている。
「浮かれてますね······二人とも」
彼らは、時折その余韻に浸っては、エドワードから、からかわれていた。
そして、暫くして落ち着き始めた頃。
「それで、どうするんだ? フィリカ」
四人は、小銃をどうするかの話へと戻っていた。
「······私、これ使います。使いたいです」
真摯な眼差しを三人に向ける。
「エドじいさんが使ってるのを見て、これなら、私にも出来そうだと思いました」
「の? 簡単じゃったろ?」
「はい。それにカッコ良かったです」
「そうじゃろー?」
「じゃあ決まりね」
「ちょっと残念だなぁー。断ったら俺使ったのに」
エドワードは立ち上がると、小銃と小さな二つの矢筒を彼女に渡す。
「後は、自分に合うサイズの手袋を手に入れるんじゃ。皮のやつじゃぞ。それで——この白い筒が試用の、黒い筒が麻痺性の矢じゃ。最初は試用の矢でしっかり練習するといい」
「はい! ありがとうございます!」
彼女はそれを受け取ると、肩から下げていた鞄へとしまう。
それらはどれも、鞄にちょうどいい具合のサイズで収まる。
「エドじい。請求書はまた、城の私宛にしておいてちょうだい」
「ふむ。わかった」
「それと、ゴタゴタして言えなかったけど、実はもう一つ相談があるの」
「なんじゃ?」
エドワードは眉を上げる。
「ジャック、剣貸して」
「ん? あぁ」
彼は理由も分からずミーナに渡す。
「ちょっと見て欲しいの」
彼女はそう言って、鞘から剣を抜くと、それをエドワードへと渡した。
炉の明かりを頼りに、先のモンスターの血が僅かに染みた、そのボロボロの刃先をまじまじと見る。
「こりゃまた······どうしたらこうなるんじゃ?」
彼がさらによく見ると、ヒビも入って、いつ壊れてもおかしくない状態に気付く。
「魔法を使って斬ると、剣がついていけないみたいなの」
「どんな魔法じゃ?」
「身体強化、と言えばいいかしら」
エドワードは彼女に剣を返し、煙草を手に取ると、それを吸いながら原因を考える。
「じゃと······単純に強度不足か、刃の斬れ味不足かのう」
「でも、今以上の精錬方法が思いつかないのよ」
「なるほどのぉ······」
「いい手はないかしら?」
「うーん、あるにはあるがのぉ······」
老人は浮かない顔をしている。
「鍛錬ならワシに任せておけばいいが、斬れ味を上げるにも、強度を求めるにも、仕上げに"あるもの"がいるんじゃ」
「あるもの?」
煙草の灰をトントン、と壺に捨てる。
「······ゴーレムの魔石じゃ」
彼女の表情が一段と重くなる。
そのことに、ジャックは気付く。
「どうしたんだ? 珍しくそんな顔して」
彼女は口を尖らせて言う。
「ゴーレムは······今の私たちじゃ倒せないの」
「倒せない? そんな事ないだろ、魔法もあるんだし」
「その魔法が通用しないのよ。ゴーレムは石の魔物。私の炎も、あなたの剣も、フィリカの小銃も、その敵の前じゃ無力なの」
「じゃあ、ゴーレムを倒す術は全くないのか?」
ミーナは黙って考え込んでしまう。
「そうじゃなぁ······奴の身体にある核——コアを破壊すれば倒せるんじゃが、それもまた硬くてのぉ」
三人が顔を渋らせていると、端で聞いていたフィリカが喋る。
「あ、あの、エドじいさん。······その情報があるって事は、倒した人がいるって事ですよね?」
「あぁ、そうじゃな。じゃが、わしがまだ若い時に聞いた話だから、もうそれが誰だったかは思い出せんがのぉ······」
「それに若い時なら、その人ももう死んでそうだな······」
「そうじゃのぉ······」
再び沈黙が通る。
その中で、次に口を開いたのはミーナだった。
「エドじい、そのゴーレムの話、何処のことかは分かるかしら?」
「場所か? それなら覚えとるよ。その村の名前と、ゴーレムが出た、ってセットで何度も騒がれておったからの」
「名前だけ覚えられてないその人も可哀想ね。——それで、その村の名前は?」
「『ザバ』じゃ」
「ザバね······」
「ザバ?」
ジャックが首を傾げ、二人に尋ねる。
「ここから海を越えて、南東の大陸にある砂漠の村よ」
「海の向こうかよ······」
「それはまた遠いですね」
「ええ」
「行くのか?」
「他に手掛かりがないんだもの。行くしかないわ。それにあなたの剣のためでもあるのよ?」
ジャックは深く溜息をつく。
「······それじゃあ行くしかないか。フィリカ、お前はどうする? 何日も休みもらう事になるだろ?」
「そうですね······。でも、私もついて行きたいです」
「大丈夫なのか?」
「司書仲間と相談して、頼んでみます」
「そうか」
「私も、司令官に確認を取ってからじゃないと分からないわ。多分、大丈夫でしょうけど」
「じゃあ決まりですね」
「明日にでも準備をしましょ」
「はい。遠出ですからね。今回は準備も大変ですね」
「そうね。後で必要なものリストアップしておきましょう」
そうしてザバに向けての計画がどんどん立っていく。
「そうじゃ。この剣、鍛え直しておくから、出発前に取りに来るといい。前より丈夫にしておくぞ」
「助かるわ、エドじい」
「任せておけぃ」
どんどん話を進めるミーナ達。
しかしその時、思いっきり手を挙げ、三人の間に割って入るジャックがいた。
「なぁ······一つ言いたい事あるんだけど」
彼は、いつになく真剣な顔をしていた。
そのあまりの気迫に、皆が気圧される。
「な、なによ······」
彼は手を下ろすと顔をすごめて、彼女らを一瞥する。
「······オレ身体痛い。オレ休み欲しい」
彼女たちは呆然とする。
「そういえば」
「忘れてたわ」
「忘れんなよ······。俺いま、足もパンパンになってんだぞ!」
「そんなの分かるわけないでしょ。普通に立ってんだから! この——」
彼女はジャックの足を軽く蹴る。
それだけでヨロヨロと倒れそうになるジャック。
「なにすんだ!」
「確かにそんな身体じゃ足手まといね」
「おい、わざわざ確かめんなよ」
ミーナは、次の煙草を吸おうとする老人を見る。
「エドじい、鍛錬はどれくらいかかるかしら?」
「三日ぐらいかの」
彼のほうを向き直すミーナ。
「じゃあ、明日と言わず三日あげるわ」
「いや、なんでそんな上からなんだよ······。完全にエドじいに合わせただけだろ?」
「つまり、四日後に出発よ」
「聞けよ!」
「エドじい、剣はその時にまた取りに来るわ」
「あぁ、待っとるぞ」
二人に最後の確認を取るミーナ。
「それじゃあ四日後——それまでに準備、休息をしっかり取ること。いいわね!?」
「はいはい······」
「はい!」
こうして初めての大陸、初めてのザバに向けての旅が始まろうとしていた。
——つづく。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
半身転生
片山瑛二朗
ファンタジー
忘れたい過去、ありますか。やり直したい過去、ありますか。
元高校球児の大学一年生、千葉新(ちばあらた)は通り魔に刺され意識を失った。
気が付くと何もない真っ白な空間にいた新は隣にもう1人、自分自身がいることに理解が追い付かないまま神を自称する女に問われる。
「どちらが元の世界に残り、どちらが異世界に転生しますか」
実質的に帰還不可能となった剣と魔術の異世界で、青年は何を思い、何を成すのか。
消し去りたい過去と向き合い、その上で彼はもう一度立ち上がることが出来るのか。
異世界人アラタ・チバは生きる、ただがむしゃらに、精一杯。
少なくとも始めのうちは主人公は強くないです。
強くなれる素養はありますが強くなるかどうかは別問題、無双が見たい人は主人公が強くなることを信じてその過程をお楽しみください、保証はしかねますが。
異世界は日本と比較して厳しい環境です。
日常的に人が死ぬことはありませんがそれに近いことはままありますし日本に比べればどうしても命の危険は大きいです。
主人公死亡で主人公交代! なんてこともあり得るかもしれません。
つまり主人公だから最強! 主人公だから死なない! そう言ったことは保証できません。
最初の主人公は普通の青年です。
大した学もなければ異世界で役立つ知識があるわけではありません。
神を自称する女に異世界に飛ばされますがすべてを無に帰すチートをもらえるわけではないです。
もしかしたらチートを手にすることなく物語を終える、そんな結末もあるかもです。
ここまで何も確定的なことを言っていませんが最後に、この物語は必ず「完結」します。
長くなるかもしれませんし大して話数は多くならないかもしれません。
ただ必ず完結しますので安心してお読みください。
ブックマーク、評価、感想などいつでもお待ちしています。
この小説は同じ題名、作者名で「小説家になろう」、「カクヨム」様にも掲載しています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
裏庭が裏ダンジョンでした@完結
まっど↑きみはる
ファンタジー
結界で隔離されたど田舎に住んでいる『ムツヤ』。彼は裏庭の塔が裏ダンジョンだと知らずに子供の頃から遊び場にしていた。
裏ダンジョンで鍛えた力とチート級のアイテムと、アホのムツヤは夢を見て外の世界へと飛び立つが、早速オークに捕らえれてしまう。
そこで知る憧れの世界の厳しく、残酷な現実とは……?
挿絵結構あります
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
対人恐怖症は異世界でも下を向きがち
こう7
ファンタジー
円堂 康太(えんどう こうた)は、小学生時代のトラウマから対人恐怖症に陥っていた。学校にほとんど行かず、最大移動距離は200m先のコンビニ。
そんな彼は、とある事故をきっかけに神様と出会う。
そして、過保護な神様は異世界フィルロードで生きてもらうために多くの力を与える。
人と極力関わりたくない彼を、老若男女のフラグさん達がじわじわと近づいてくる。
容赦なく迫ってくるフラグさん。
康太は回避するのか、それとも受け入れて前へと進むのか。
なるべく間隔を空けず更新しようと思います!
よかったら、読んでください
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる