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最初の魔法④

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 中は、入り口を登る時ほどの地形の険しさはまるでなく、整地されたように通れる箇所がほとんどだった。

「日が沈む前に終わらせないとな」

 岩の隙間を見上げながら、ジャックはミーナの前を歩く。
 二人が得られる明かりは、所々の天井から漏れる光や、洞窟の端を流れるマグマによって確保出来る程度だった。

「あんた、上ばっか見てると死ぬわよ?」

 そんなジャックの前には、小さなマグマ溜まりが広がっていた。

「あぶねっ!助かった······」
「あと一歩だったのにね」
「おい」
「前を見ないあなたが悪いのよ。ちゃんと注意して」
「······あぁ、すまん」

 二人は警戒しながら、さらに奥へと進んでいく。
 そして、五分程歩き、細い通路を抜けた先、今までよりも圧倒的に光の得られる空間へと出られた。

「はぁー、まるで湖だな」

 その空間は床の半分以上マグマで埋まっており、入った瞬間から熱が伝わってくる程にマグマが満ちていた。天井は通ってきた何処よりも大きな穴を開け、外界との繋がりを強調していた。
 そして、その空から落ちたであろう岩石が、あちらこちらへと散らばっている。

「すげぇ······」

 その光景に圧巻をとられたジャックは、無意識に前へと歩いていた。「ちょっと······」と彼を小さく制止しようとするミーナだったが、岩の向こうに何かの影を発見し、急に声を荒げた。

「ジャック!? 左!!」

 彼が視線をそちらに移すと、先程まで岩の陰に隠れて見えなかったドラゴンが口を開けて、側に立っていた。
 刹那、ドラゴンが咆哮を上げ、ジャックに襲いかかる。

 ーーガキィン!!

 鳴り響く牙の音。
 間一髪、顔スレスレで、その攻撃をかわすと、ジャックは尻餅をついた。

「あっぶねぇ······」
「逃げるわよ!!」

 ミーナの声を聞いたジャックは、急いで体勢を立て直し、彼女の方へと走り出す。

「助かったよ、ミーナ」
「いいから走って」

 二人が走り出して数秒後、ドラゴンも彼らを追うため走り始める。

「来たぞ!!」

 ジャックは走りながら後ろを見ては、敵の様子を見ていた。
 だが、彼女は振り返らず、黙々淡々と走り続けている。

「どうした?」

 変わらずミーナからの返事はない。

「おい、ミーナ。大丈夫か? 足でも痛めたんじゃーー」
「違うわよ!! 怒ってんの! 全部台無しじゃない!」
「悪かったって。でもそんな怒んなくてもいいだろーー」
「怒るわよ! バカ!!」
「バカ!? お前、さっきの俺じゃなかったらとっくに死んでたぞ! 見ただろ、あの俺の回避能力(スキル)。」
「知らないわよ! 私が叫ばなきゃ、今頃その頭無くなってたくせに! それに、マグマに足入れそうになったのだって、私のおかげで助かったんでしょ?! このバカ!」
「はぁ?! あんなの足突っ込んでも”あちっ”だけで済んだわ! そもそもーー」

 ジャックは一度後ろを振り返り、指を差す。

「なんでいきなりドラゴンなんだよ! バカ!」
「しょうがないでしょ! 一番可能性があると思ったんだから! それに誰も倒せなんて言ってないわよ!バカ!」

 喧嘩しながら走る分、二人の体力の消耗も激しかった。おまけにマグマによるこの暑さが追い打ちをかける。

「ちょっと、そこ······そこの岩に隠れよう······!」

 ジャックが指を指した先には、二人よりも少し大きな岩があった。二人は岩の陰に隠れて、ドラゴンの視界に入らないよう岩に背をつける。

「こんなん聞いてないぞ······まったく······」
「私だってこんなんだとは思わなかったわよ······」

 はぁはぁ······と息をつく二人の向こうでは、ドラゴンが鼻をひくつかせていた。

「最初からこんなんじゃ先が思いやられるな······」
「そうね······」

 だがすぐに「いえ······」と言い、彼女は顔を上げた。

「そもそも、あなたが歩いてかなきゃ見つからなかったのよ!」
「そんなの分かんないだろ! 二人で行ってたら、二人でガブッってなってるかもしんないし!」
「いいえ!! 注意しないあなたが悪いのよ!!」

 その声を聞いたドラゴンは、ぽっかり空いた口から鋭い牙を覗かせ、彼らを見ていた。

「······とりあえず逃げるぞ」
「ええ······」

 二人はまたドラゴンに追いかけられながらも、違う岩へと隠れる。

「はぁ······はぁ······とにかく、確かにあれに噛まれたら、怪我じゃ済まないかもな」
「でも近付かなきゃ、採取なんて出来ないわよ」
「だから! あんなのどうやって近付くんだって!」
「だから! あなたが歩いてかなきゃ······」

 直前の事を思い出し、ミーナは深く息を吐き、冷静になる。

「······やめましょう。また見つかるわ」
「······あぁ、そうだな」

 先程よりもドラゴンと離れた岩の端から、ジャックはしゃがんで顔を覗かせる。

「どうやって近付こうかね······」

 彼女もジャックの上からドラゴンを覗き見る。
 そして、開けた左の方を二、三度確かめると、ジャックの肩をポンポンと叩く。

「······ねぇ、ちょうどあそこの岩と岩の幅、ドラゴンと同じくらいじゃない?」

 ジャックは彼女が指差す先を確認する。

「······あぁ、そうだな。でも、それがどうしたんだ?」

 視線を戻し、敵を捉えたままのジャックは、彼女に尋ねる。

「······私が正面からドラゴンを引きつけて岩に隠れるから、あなたは反対側の岩から、血を採ってちょうだい」
「······ミーナ、それお前、大丈夫か?」
「危険なのはお互い様よ。それにあなたの方が近付くんだから、あなたの方が危ないわよ」
「うーん······」

 彼が答えに詰まっていると、ミーナが尋ねる。

「やれる?」

 彼女のほうを一度見て、またドラゴンへ視線を戻すジャック。

「······やるしかないだろ」
「じゃ、きまりね」

 ミーナは「それで······」と言うと、ジャックを岩陰に引っ張り、右手を彼の前に差し出した。

「タイミングは『アレ』使うわよ。昔やったでしょ?」
「ん? ······あぁ。『アレ』か」

 二人がやろうとしていたのは、魔法『コンタクト』だった。
 術者と術者が手を重ね、重ねた所に両者が魔力を送ると、片方が魔力を切るか、どちらかの魔力が尽きない限り、喋らずとも数十メートルの距離、お互い頭の中へと話しかけることが出来るようになる。

 所謂、魔力による思念の結合だ。

 ジャックは、差し出されたその右手に、自身の左手を重ねた。
 ほんの一瞬、光が瞬くと、二人は手を離す。

 (聞こえる?)
 (あぁ。聞こえるよ)

 だが、ジャックはすぐに口を開いた。

「これ、頭に直接響くから苦手なんだよな」
「つべこべ言わないの。あなたの魔力からして五分くらいしかもたないんだから、さっさと片付けるわよ」

 そう言うと、ミーナは取り出した小ビンをジャックに渡し、ドラゴンの位置を確認すると、左斜めに走っていった。
 それを見つけたドラゴンは彼女のほうへと注意を払う。

 (いいわ)

 それを聞いたジャックは体を屈ませ、見つからぬよう対の岩へと向かう。
 そして、無事辿り着くと彼女へ連絡を送る。

 (こっちも位置についたぞ)
 (私が石を投げて気を引くから、そしたら静かに尻尾に取り掛かって)
 (オッケー)

 ジャックは岩を背にして、その時を待つ。

 (··················今よ!)

 彼が岩から身体を出すと、ドラゴンの尻尾は目の前にあった。
 ゆっくりと左右に揺れる尻尾。
 ジャックはそろりそろり、とそれに近付く。
 時折、コツっ、コツっ、という石の音が、彼の鼓膜に届く。

 (鱗を持ち上げて隙間にナイフを······)

  ジャックは、左手でドラゴンのその硬い鱗を何とか持ち上げると、隙間に見えた皮膚へと、一気にナイフを突き刺した。

 ーーブスッ

 同時に、ドラゴンが咆哮と共に尻尾を暴れさせた。
 吹き飛ばされたジャックは、岩へと、背中から激しくぶつかる。

 (なに!? 大丈夫!?)

 ミーナの声がジャックへ響く。

 (なんとか······。でも、かなり怒ってるみたいだ······)

 ドラゴンは、ジャックのほうを見続けていた。
 ミーナは顔を出し、石を投げて注意を引こうとするも、怒りを浮かべた龍は、全く振り向く素振りを見せない。

 ジリジリと詰め寄られ、岩を背にするジャック。

 すると次の瞬間、ドラゴンが口から炎を吐き出した。
 直撃はなんとか避けるも、彼の右肘を炎はかすめる。

「っっつ!!」

 ジャックは顔を歪めて、痛みに耐えながら岩陰へと隠れる。

 (ジャック! 大丈夫!?)
 (あぁ······、炎吐くなんて驚いたけどな)

 岩の向こうではコツっ、コツっ、と鱗に弾かれては落ちる、石の音がする。だがもはや敵は、石で注意を引こうとするミーナには目もくれていなかった。

 (まずいな······)

 左右に広がる炎の熱を浴びながら、ジャックは次の手を考えていると、離れたミーナからコンタクトがくる。

 (ジャック。あなた、そこから逃げられるの?)
 (そうだな······炎が止んだ時に、ちょっと顔出して、逆から逃れば······多分、逃げられるかもな)
 (そう······じゃあもう少しだけ、もう少しだけそこで我慢してちょうだい)
 (おい、なにするつもりだ)

 彼女は、ドラゴンに刺さったままのナイフへ近寄ろうとしていた。刺さったナイフの柄から、血がポタっ、ポタっ、ポタっ、とこぼれ出ていたからだった。

 彼女は、ジャックに渡したのとは別の、予備の小ビンをポケットから取りだすと栓を開け、そろりそろりと尻尾へ近付いていく。
 炎を吐いてる間のドラゴンは全身に力が入って、尻尾もほとんど動かずにいた。

 (今から血を採るわ)
 (はぁっ?!)

 岩の向こうで何が起きているのか分からないジャックは、思わず声を上げる。
 だが、ミーナはもう尻尾の辺りまでいるんだろう、と思うと、彼はそれ以上、何も言えなかった。

 (······頼むから気を付けてくれよ)

 ジャックは祈りながら、かすめた右腕を抑える。

 (もう少し······)

 彼女の持つ容器に、滴る血が集まり始める。
 炎を吐き続けるドラゴン。

 (半分越えたわ)

 ドラゴンはまだ、背後の彼女には気付かない。

 (あとちょっと······)

 残り四分の一を超える。そして、

 (············やったわ!)
 (よし! 俺もすぐ行くから、お前は先に逃げろ!)
 (わかったわ!)

 小ビンに栓をしたミーナは岩陰を迂回し、急いで、来た通路へと走る。

 (······ここまでこれば、私は大丈夫!)

 通路の目の前まで来たミーナは、彼にその知らせを送る。
 それを聞いたジャックは胸を撫で下ろし返事をする。

 (オッケー。俺も今行く)

 左右の炎が止むタイミングを見計う。

 (··················今だ!!)

 ドラゴンは岩の右から顔を出したジャックに、牙を見せ、走って追いかける。だが、岩の裏まで追いかけて、ドラゴンは一度彼を見失う。
 ジャックは敵にフェイントを見せ、逆へと走っていた。

 しかしすぐに、入り口に向け走る、彼の姿を見つけたドラゴン。
 するとドラゴンは突然その場で飛び上がり、滑空をして彼を追いかけ始めた。
 それは走っていた時よりも格段に速く、一気に彼との距離を縮めていく。

 (ジャック! はやく!!)
 (わかってるよ!!)

 彼との距離をある程度まで詰めたドラゴンは、口を開けると、大きく息を吸い込んだ。
 それを走りながら見たジャックが、入り口側の彼女に言う。

 (炎がくるぞ! ミーナ! 先に奥走れ!!)

 それを聞くと彼女は頷いて振り返り、通路を奥へと進む。
 彼の予想通り、大きく息を吸い込んだドラゴンは炎を吐いた。
 それはジャックのほうへと徐々に迫っていく。

 彼の背中を熱が襲い始める。
 足が千切れそうな思いで彼は走る。

 (たのむっ······!!)

 なんとか通路へと逃げ込んだジャック。
 だが彼はまだ走り続けた。
 通路に入った彼の後ろではまだ、炎が差し迫っていたからだった。
 徐々に身体に帯びる熱量。

 (もうだめか······!?)

 しかしそう思ったその時、ガラガラガラガラン!! と激しい揺れと轟音が響いた。それは、ドラゴンが細い通路に衝突し、落石を起こした音だった。
 彼の背中まで迫っていた炎は、その岩々が寸断をする。
 彼はなんとか、その身を焼かれずに済んだのだった。

 (助かった······)

 九死に一生を得たジャックは胸を撫でおろし、前を向いて、壁に手を当てながらゆっくり歩き出す。

 しばらくして通路の終わりが見える。
 細いその道の出口では、不安な表情で中を覗くミーナ。

 『コンタクト』の魔法は、既に効果が切れていた。

 やがて、通路から出てくるジャック。
 その姿を見た彼女は、真っ直ぐ彼に抱きついていた。

「よかった······」

 それだけ言うと彼女は、彼に見えないよう鼻をすすりながら、しばらくの間、その身体を抱き締めていた。
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