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第十七話 女神のお告げは突然に?です
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「ねーね!起きて、起きて!起きてライナー!」
もう…なに?うるさいなぁ~…
「……トラックに運悪くつぶされる残念な死に方した人~」
「うるさーーーっい!どんな死に方だろーが私望んで死んだ訳じゃないんだからーー!」
ガバッ!
「あー!おはよー!ライナ!」
「……ここ、どこ?てか、女神!?」
私は目をパチパチとしばたかせた。
なになに、また私死んだの?
「違う違うーー!今回は違う!」
あーっ!良かった!
ちょっと安心して胸をなでおろす。
「で、女神がなんのごようで?」
「えーー!冷たいーー!」
うるせー!あんたのせーであのバカ王子に媚び売るはめになったんだから!
「もー!しつこい女は嫌われるよ!」
プンプンと怒るような仕草をする女神を私は無言で見つめた。
「あの、で、要件は?」
「ライナ、聖女放置してるでしょう?」
ぎくり。
「私が聖女の職業与えた意味ないんですけど」
ぎくぎく。
「てか台無しだよね!」
「確かにそーだね!」
私はあっさりと自首した。
だって女神に隠してもバレるじゃん?
「もー!ちゃんと仕事してよ!」
「やだ。全力で拒否る」
「なんで!」
「あんなバカ王子のもので働けるかーーー!」
「どこもかしこも王子なんて同じようなもんだよ?」
嘘つきーーっ!他国の王子はみんな優しいもん!
「あれ外モード、だよ?」
外モード?
「そ!あのライヴ王子にも、イケメン外モードがあるんだから!」
ライヴ王子が、イケメン?
うへぇ
「ま、とりあえずどーしても嫌なら2の選択にしてもいーけど?」
2の選択?それって…
「2、そのまま消える!」
「いや!消えるのだけはまじ勘弁!」
「素直だね!」
いや、誰だって消えるのはやでしょ!
「さて、ライナにお告げをしよう!」
ぱん!と女神は手を叩くと、こうつぶやいた。
「いまのままじゃだめ。いっこくも早く「回復術」と「魔物使い」と「女神アリシアの加護」、念のため「癒やし効果」のスキルを鍛えなさい」
「スキルを、鍛えるの?でも「女神アリシアの加護」はレベルアップしないわよ?」
「それは、「能力鑑定」が私の加護より劣っているから。そりゃ鑑定できないわよ」
うんうんとうなずいて、女神はこう言った。
「「能力鑑定」をワンランク上のスキルにしなさい。レベルアップをすればできる」
「わ、わかった。でも、急になんで?」
「それは、あなたを何者かが狙っているからよ」
何者か?
「女神だから分かるんじゃないの!?」
「……とりあえず、忠告はしといたからね!」
女神は、またポンと私を叩いた。
「へ?いきなりすぎない……?」
そのとたん、また目の前が暗くなって……最後に、こう聞こえた。
「私がわからないとはよっぽどのこと。気をつけることね………」
もう…なに?うるさいなぁ~…
「……トラックに運悪くつぶされる残念な死に方した人~」
「うるさーーーっい!どんな死に方だろーが私望んで死んだ訳じゃないんだからーー!」
ガバッ!
「あー!おはよー!ライナ!」
「……ここ、どこ?てか、女神!?」
私は目をパチパチとしばたかせた。
なになに、また私死んだの?
「違う違うーー!今回は違う!」
あーっ!良かった!
ちょっと安心して胸をなでおろす。
「で、女神がなんのごようで?」
「えーー!冷たいーー!」
うるせー!あんたのせーであのバカ王子に媚び売るはめになったんだから!
「もー!しつこい女は嫌われるよ!」
プンプンと怒るような仕草をする女神を私は無言で見つめた。
「あの、で、要件は?」
「ライナ、聖女放置してるでしょう?」
ぎくり。
「私が聖女の職業与えた意味ないんですけど」
ぎくぎく。
「てか台無しだよね!」
「確かにそーだね!」
私はあっさりと自首した。
だって女神に隠してもバレるじゃん?
「もー!ちゃんと仕事してよ!」
「やだ。全力で拒否る」
「なんで!」
「あんなバカ王子のもので働けるかーーー!」
「どこもかしこも王子なんて同じようなもんだよ?」
嘘つきーーっ!他国の王子はみんな優しいもん!
「あれ外モード、だよ?」
外モード?
「そ!あのライヴ王子にも、イケメン外モードがあるんだから!」
ライヴ王子が、イケメン?
うへぇ
「ま、とりあえずどーしても嫌なら2の選択にしてもいーけど?」
2の選択?それって…
「2、そのまま消える!」
「いや!消えるのだけはまじ勘弁!」
「素直だね!」
いや、誰だって消えるのはやでしょ!
「さて、ライナにお告げをしよう!」
ぱん!と女神は手を叩くと、こうつぶやいた。
「いまのままじゃだめ。いっこくも早く「回復術」と「魔物使い」と「女神アリシアの加護」、念のため「癒やし効果」のスキルを鍛えなさい」
「スキルを、鍛えるの?でも「女神アリシアの加護」はレベルアップしないわよ?」
「それは、「能力鑑定」が私の加護より劣っているから。そりゃ鑑定できないわよ」
うんうんとうなずいて、女神はこう言った。
「「能力鑑定」をワンランク上のスキルにしなさい。レベルアップをすればできる」
「わ、わかった。でも、急になんで?」
「それは、あなたを何者かが狙っているからよ」
何者か?
「女神だから分かるんじゃないの!?」
「……とりあえず、忠告はしといたからね!」
女神は、またポンと私を叩いた。
「へ?いきなりすぎない……?」
そのとたん、また目の前が暗くなって……最後に、こう聞こえた。
「私がわからないとはよっぽどのこと。気をつけることね………」
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