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第五話 お抱え聖女が嫌になったので家出するようです
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私の王室お抱え聖女が決定してかれこれ1ヶ月。私は…早くもめんどくさくなった。
第一、聖女って癒やしの力持ってるせいかどこいっても聖女扱い!!そしてしまいには人が群れてくるしまつ!
これはまだ我慢できる。
だけど…!!最もイライラすんのはあいつ!!
「おいっ!ライナ!!時間だぞー!」
きたぁっ!!
「ラ、ライヴ王子…っ!」
私は顔をひくつかせながら、王子を見た。
あの日から、お抱え聖女として朝から晩まで人の回復と王子の相手!!
まだ普通の王子ならいい。けど、
「なあっ!今日は病人がわんさかわいてるぞっ!俺と遊ぶ時間ずらすなよ?」
………………
私は無言で笑顔をびきっと固めてしまう。
「じゃな!!」
バタンと音を立ててライヴ王子は出て行った。
…予想どうり、あいつはハッキリいってアホ!!救いようのない精神年齢3歳野郎!!
いや、まだ3歳のほうがだいっぶ賢いわっ!!
あいつ、後から聞いたがどうやら16歳らしい。
……私より年上じゃねえか。
もうあのバカ王子のせいで私は最近へっとへと。もう本当に勘弁してほしい。
そして、お抱え聖女になったせいで私はルーティ家を離れ、ここで住み込みをして働くこととなったのだ。
寂しい…っ!姉さまや兄さん…母さまや父さまに会いたいよーーっ!
ため息をつきながら、ステータス画面を開いた。
名前 ライナ・ルーティ
性別 女
年齢 14歳
職業 聖女
スキル 異世界言葉理解 レベル3
回復術 レベル5
癒やし効果 レベル4
能力鑑定 レベル2
魔物使い レベル1
女神アリシアの加護
このように「能力鑑定」のスキルが上がったせいか、レベルがアップするようになったのだ。
レベルアップの方法は簡単。
ただ、めちゃくちゃ使えばいーだけ。
「回復術」や「癒やし効果」はバカ王子のおかげで結構上がったけど、「魔物使い」は外に出ないから上がらないかな。あと、「異世界言葉理解」はどうやらこの世界の言葉を理解する事ができるらしくて、今までわかんなかった言葉を学習したらレベルアップしたな。
でも、なんか「女神アリシアの加護」だけレベルアップしないんだな~…
と、このようにスキルは着々とアップしつつもあるが……
私はこの生活に我慢ならんのだ~!!
と、いうことで、一週間前から用意してた脱出道具~!!(タッタラタ~♪)
これを使って、いわゆる家出をしちゃおうと思いまーす!!
作戦決行は夜みんなが寝静まった時!
やってやるぞ!!
そして…夜。
私は静かに準備をしだした。
第一、聖女って癒やしの力持ってるせいかどこいっても聖女扱い!!そしてしまいには人が群れてくるしまつ!
これはまだ我慢できる。
だけど…!!最もイライラすんのはあいつ!!
「おいっ!ライナ!!時間だぞー!」
きたぁっ!!
「ラ、ライヴ王子…っ!」
私は顔をひくつかせながら、王子を見た。
あの日から、お抱え聖女として朝から晩まで人の回復と王子の相手!!
まだ普通の王子ならいい。けど、
「なあっ!今日は病人がわんさかわいてるぞっ!俺と遊ぶ時間ずらすなよ?」
………………
私は無言で笑顔をびきっと固めてしまう。
「じゃな!!」
バタンと音を立ててライヴ王子は出て行った。
…予想どうり、あいつはハッキリいってアホ!!救いようのない精神年齢3歳野郎!!
いや、まだ3歳のほうがだいっぶ賢いわっ!!
あいつ、後から聞いたがどうやら16歳らしい。
……私より年上じゃねえか。
もうあのバカ王子のせいで私は最近へっとへと。もう本当に勘弁してほしい。
そして、お抱え聖女になったせいで私はルーティ家を離れ、ここで住み込みをして働くこととなったのだ。
寂しい…っ!姉さまや兄さん…母さまや父さまに会いたいよーーっ!
ため息をつきながら、ステータス画面を開いた。
名前 ライナ・ルーティ
性別 女
年齢 14歳
職業 聖女
スキル 異世界言葉理解 レベル3
回復術 レベル5
癒やし効果 レベル4
能力鑑定 レベル2
魔物使い レベル1
女神アリシアの加護
このように「能力鑑定」のスキルが上がったせいか、レベルがアップするようになったのだ。
レベルアップの方法は簡単。
ただ、めちゃくちゃ使えばいーだけ。
「回復術」や「癒やし効果」はバカ王子のおかげで結構上がったけど、「魔物使い」は外に出ないから上がらないかな。あと、「異世界言葉理解」はどうやらこの世界の言葉を理解する事ができるらしくて、今までわかんなかった言葉を学習したらレベルアップしたな。
でも、なんか「女神アリシアの加護」だけレベルアップしないんだな~…
と、このようにスキルは着々とアップしつつもあるが……
私はこの生活に我慢ならんのだ~!!
と、いうことで、一週間前から用意してた脱出道具~!!(タッタラタ~♪)
これを使って、いわゆる家出をしちゃおうと思いまーす!!
作戦決行は夜みんなが寝静まった時!
やってやるぞ!!
そして…夜。
私は静かに準備をしだした。
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