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6巻
6-1
しおりを挟む第一話 アユム
十歳の頃、英雄ムーンオルト家を追放されてしまったアレク。けれど思いがけない出会いがきっかけで、素性を伏せ、トリティカーナ王国の英雄学園に通うこととなった。
両親に疎まれた紫の髪と瞳は魔法で金色に変えて、今はアレク・サルトを名乗っている。
アレクを英雄学園に誘ってくれた先輩達――リリーナとティールの卒業式も無事終わり、学園は冬休みに突入した。
休暇中、大体の生徒は実家に帰省するのだが、アレクには帰る家がない。そこで休みの間も、引き続き学園の寮で過ごすことにした。
同室であったリリーナとティールが卒業したため、この冬休みから、双子のきょうだいガディとエルルが同じ部屋となった。
そして、冬休み初日の夜。
「アレク、お姉ちゃんと一緒に寝ましょう」
「いや、遠慮しとく」
「じゃあ、この兄と」
「僕、一人で寝られるよ」
同じ部屋になりテンションが上がった姉と兄に対し、アレクは躊躇なく告げた。
こうもばっさり切り捨てられてしまえば、二人は揃って啜り泣くしかない。
弟の成長とは思いのほか早いもので、少し目を離した隙に大人びているものだ。……だとしても、寂しいものは寂しい。
「お姉ちゃん、干からびちゃうわ……」
「俺も……」
「はいはい」
そんな二人の対応には慣れっこなアレクは、適当にあしらい、布団に潜り込んだのだった。
◆ ◆ ◆
冬休みが始まって一週間。
課題をこなしたり、召喚獣達と戯れたり、アレクは充実した休暇を送っていた。
今日は、帰省を終えた同級生のライアン、ユリーカ、シオンと遊びに行く日だ。
休暇に入る前、ペンケースを落として定規を割ってしまったシオン。そんな彼女のために、まずは雑貨屋へ行く予定である。
久々に早起きをしたアレクは、ベッドから起き上がった。
昨晩もアレクにつれない反応をされ、いじけていた双子は、まだ布団にくるまって眠っている。
二人を起こさないように気をつけつつ、アレクは手早く準備を終えた。
「行ってきます」
挨拶は大切だ。ガディとエルルに向かってそっと声をかけ、アレクは部屋をあとにした。
それからしんと静まり返った廊下を進み、寮の扉に手をかける。
「よっ!」
「え、ライアン?」
扉を開けた瞬間、目の前にライアンが立っていたため、アレクは目を丸くした。今日の待ち合わせ場所は、寮ではない。
「早く目が覚めたから、迎えに行こうと思って!」
「ずっと待っててくれたの?」
「まさか! 着いたばっかりだぜ」
そうは言うものの、ライアンの鼻先や耳は赤く染まっている。
この寒さの中、アレクを待っていてくれたのだと思うと、嬉しさで頬が緩んだ。
「そっか。ありがとう」
「おう!」
アレクとライアンは世間話をしつつ、待ち合わせ場所へと向かう。
「でさぁ、父さんったらさ。俺が四代目騎士団長の剣を触ろうとしたら、『触るんじゃねぇ、バカ息子!! 手垢がつくだろ!!』なんつって、拳骨かましてきやがって!」
「あはははっ。触っちゃいけないやつだったんじゃないの?」
「だとしてもよぉ、触ってみたかったんだよ!」
「憧れのご先祖様だし?」
「そぉなんだよ!」
他愛もない会話だが、ライアンといると、どんな話でも面白い。
クスクス笑っていると、「笑うなよ~!」とライアンが恥ずかしそうに叫んだ。
「だって、俺らの家系から出た数少ない英雄だぞ!? 憧れもするよ!」
「英雄か~。確かにかっこいいよね」
「アレクは、英雄の中で誰が好きなんだ? 俺はもちろん四代目騎士団長だ!」
「うーん、あんまり知らないんだよね」
そもそも興味がなかったため、好きな英雄と言われてもパッと思いつかない。
強いて言うとすると――
「やっぱ、有名なのはエルミア様だよな」
ライアンの口から出た名前は、ちょうどアレクが思い浮かべた名前と同じだった。
エルミアは、アレクの先祖でもあるとても有名な英雄だ。アレク同様、紫の髪と瞳を持ち、世界に絶大な影響を与えて英雄と呼ばれるようになったという。
しかし、彼女にまつわる情報は非常に少なく、謎に包まれた存在だ。子孫であるアレクですら、詳しくは知らない。
「エルミア様と四代目騎士団長は師弟関係だったらしいし、俺の家に文献とか残ってねぇかな」
「! 確かに。僕、気になるな」
「じゃあ、今度探してみようぜ」
そうこうしているうちに、アレクとライアンは待ち合わせ場所に到着した。
ユリーカとシオンを待つが、二人はなかなか現れない。
約束の時間から二十分ほどが経ち、流石にライアンとアレクは首を捻った。
「二人揃って遅れるなんて……何かあったのか?」
「大丈夫かな……怪我したりとか、してないかな」
不安に思い、その場をうろうろと歩き回るが、連絡手段を持たないゆえにどうすることもできない。
しびれを切らして探しに行こうと決めたその時、ようやくユリーカが現れた。
「遅れてごめんなさい!」
元気そうなユリーカを見て、アレクもライアンもひとまずホッと息をつく。
「ユリーカ! どうしたの、遅かったね。シオンも、まだ来てないんだ」
「ちょっと……ついてきてもらっていい?」
そう言ったユリーカは、何やら神妙な面差しだった。
ユリーカに案内された先は、ごく普通の一軒家だった。ドアをノックして入ると、家主らしき男が出てくる。
「ああ、お友達?」
「はい。ご迷惑をおかけしてしまい、すみません」
「いやいや、構わないよ。あの子は、まだ眠っているみたいだ」
会話の意味がわからず、アレクとライアンがポカンとしていると、ユリーカが二人を奥の部屋に促す。そこには、ベッドに横たわった見知らぬ少女と、そのすぐそばで心配そうな表情を浮かべるシオンの姿があった。
「えっと……何があったの?」
アレクの問いかけに、シオンが困った様子で口を開く。
「あのね、ユリーカと一緒に待ち合わせ場所に行こうとしたんだけど……この子が道で倒れてて。このお家の人と協力して、ここまで連れてきたんだ」
「さっきお医者さんが来て診察してくれたんだけど……脱水症状だって」
少女の腕からは点滴の管が伸びており、顔色もすこぶる悪い。
アレクは、ベッドに横たわるその少女を改めて観察した。
裾の長い外套のような衣服には、赤い糸で見事な刺繍が施されている。これまで目にしたことのない、変わった格好だ。
顔立ちはやや幼く、少し癖のある短髪から少年のようにも見える。髪の色が黒いので、東部の出身かもしれない。東のダンカート王国から来たのだろうか。
「…………」
その時、少女の目がパチリと開いた。明るい緑色の瞳を瞬かせて、アレク達のことを凝視する。
「ここは……どこだ?」
「わっ、起きた」
「ここは、トリティカーナ王国の王都、ナハールだよ」
「トリティカーナ……ナハール?」
少女は混乱した様子で、アレクの言葉を復唱する。まさか、トリティカーナを知らないのだろうか。
大陸の西に位置し、四大王国のひとつとして名を馳せるトリティカーナ王国を知らないとは、考えづらいが――
「君はどこから来たの?」
「俺? 俺は……東の、集落から来た。名前はアユムだ」
俺という一人称を聞き、アレクは思わず性別も尋ねてしまった。しかし、少女で間違いないらしい。失礼な問いかけだったかと焦ったものの、気を悪くした様子はなく、アレクはホッと息を吐いた。
「僕、アレク」
「俺はライアン!」
「……私、ユリーカ」
「シ、シオンです」
それぞれが自己紹介すると、アユムは不思議そうな表情を浮かべて言った。
「変わった名前が多いんだな」
アレクからすると、アユムこそ変わった名前だと感じる。しかし、あえてそのことは口にするまい。そう思っていたのだが、ライアンが勢いよく口を開いた。
「そっちこそ、おかしな名前だな!」
「ちょっと、ライアン! 失礼でしょ!」
ユリーカに叱られ、シュンとするライアン。
一方のアユムは、その光景を微笑ましそうに見つめていた。
「いいんだ。名前は、地域の特色が出るものだからな。それで……この腕に刺さってる管はなんだ?」
アユムは左腕から伸びた点滴を指差し、首を傾げる。その問いかけに、シオンがおどおどしながら答えた。
「そ、それは点滴。お医者さんが脱水症状だって」
「テンテキ……へぇ。すまない、迷惑をかけた」
どうやらアユムは、点滴のことも知らないようだ。
俯いてしまったアユムに、アレクは励ましの言葉をかけた。
「迷惑だなんて思ってないよ! とにかく、助かってよかったね。アユム……さん?」
「アユムでいい。恩に着る」
その時、アユムはハッとしたように叫んだ。
「――! おい、鈴は!?」
「え?」
「俺が頭に巻いていた、ヒモと鈴はどこだ!?」
「こ、ここよ」
アユムの取り乱しようにたじろぎながら、ユリーカが鈴のついたヒモを手渡す。
「ああ……良かった」
アユムは小さくつぶやいて、それらを大切そうに抱きしめた。
「大事なもの、なのね」
「そうだ。これは、俺の命よりも大切なものだ」
アユムが躊躇なく言い切ったため、アレク達は圧倒された。
「なあなあ! それ、なんなんだ?」
興味津々な様子のライアンに、アユムは頬を緩めて答える。
「これは、救世主様を見つけるための鍵なんだ」
何やらアユムは、ただならぬ事情を抱えているようだ。
「救世主?」
首を傾げたライアンに「そうだ」と頷いて、アユムは語り出した。
「俺の故郷を助けてくれる、救世主様を探してるんだ。俺の故郷には、魔物が封じられている。その名は、フロストキングエイプ。……巨大な人型の、氷使いの魔物だ」
「なんだそれ! そんなもんがいるのか!?」
魔物と聞き、ライアンが身を乗り出す。アユムはゆっくりと頷き、顔をくしゃりと歪めた。
「その封印が、あと少しで解ける。魔物討伐のために、救世主様が必要なんだ」
「なるほど……じゃあ、救世主が見つかると、その鈴が鳴るの?」
ユリーカの質問に、アユムは「いいや」と首を振った。
「この鈴は――素質のある者を見つけるためのもの。こうして頭に巻いていると、俺にも救世主様の候補がわかるんだ」
そう言って、アユムは鈴のついたヒモを頭に巻いた。
深刻な様子のアユムに向かって、シオンがある提案をする。
「その、さ……今日は、英雄学園の寮に泊めてもらったらどうかな? 学園長先生は優しいから、きっと許してくれるよ」
「……だが、俺は一刻も早く救世主様を見つけなくちゃならない。急がないと、故郷の皆が……」
「じゃあ、僕らがその救世主探しを手伝うよ!」
アレクが勢いよくそう言うと、アユムは目を丸くした。
ユリーカやシオン、ライアンも異論はないらしい。
「……出会ったばかりの俺に、そこまでしてくれるのか?」
「そりゃ、まあ……気になるしね」
「……すまない。頼らせてほしい。実は、ここがどこかすら、あまりわからないんだ」
「アユムは、ここまで一人で来たの?」
「そうだ。俺が、集落で一番足が速いからな。一人のほうが手っ取り早かったんだ」
聞けば、アユムはトリティカーナ王国を目指して来たわけではないらしい。
鈴の反応を見つつ、救世主を探してさまよい歩いた結果、ここに辿り着いたのだとか。
「すまない。しばらく世話になる」
そう言って、アユムはぺこりと頭を下げた。その頬には、ようやく赤みが戻ってきていた。
◆ ◆ ◆
「アユムさん、だっけ?」
「ああ。あなたが学園長か」
「うん。僕の名前は、フィース・トルシエ。変身体質でこんな姿だけど、中身は大人だからね」
学園長室を訪れたアレクとアユム。二人を出迎えたのは、子供の姿をした学園長だった。
変身体質により、毎日外見が変わるフィースだが、これでもれっきとした英雄学園の学園長だ。
アユムは、困惑を隠し切れずにつぶやく。
「へ、変身……そんな体質、初めて聞いた」
「そりゃ、そうだろうね。それで、部屋を借りたいんだっけ?」
「あ、ああ」
「じゃあ、アレク君達の部屋に居候させてあげて。あ、君、女の子だよね? だいじょーぶ、女の子もいるから」
学園長はそう言って、アレクのほうに『いいよね』と目配せをする。
「僕はいいけど、兄様や姉様が――」
「そこは強行突破して」
さらりと言ってのける学園長だが、あの二人を強行突破するとなると、かなり大変だ。
アレクは思わずため息をついた。
「わかりました……」
「ん。じゃあね」
学園長室を退出すると、アユムが申し訳なさそうに口を開いた。
「すまない……本当に……俺はいろいろと迷惑をかけているな」
「そんなことないよ。いけるって」
「多分」と小さく付け加えたアレクに、アユムは不安そうな表情を浮かべた。
「に、兄様~、姉様~。ただいま~」
寮の部屋に戻ったアレクは、ガディとエルルの機嫌を窺いつつ声をかけた。
「おかえり、アレク!」
満面の笑みでアレクを出迎えた双子だったが、アユムを見た瞬間、その笑顔はスッと消える。
「……ソイツは誰だ」
また変なものを拾ってきて、とか考えているのだろう。
アレクの後ろにいたアユムは、申し訳なさそうに眉を下げた。
「こんばんは……俺の名前は、アユムといいます。しばらくお邪魔させていただきます。どうぞ、よろしく」
「どういうことだ?」
「兄様、姉様。学園長先生には、ちゃんと許可取ってあるよ」
「いや……きっちり説明してもらうからな?」
雑に話を終わらせようとしたアレクだが、ガディがアレクの肩をがっちりと掴んでそれを阻止する。
仕方なく説明しようとすると、「ここは俺が」とアユムが話し出した。
東の集落から来たこと、魔物討伐のための救世主を探していること。
最初は訝しげに聞いていたガディとエルルも、話が終わる頃には真剣な表情をしていた。
「なるほど、救世主ねぇ……」
「僕も、明日から探すのを手伝うんだ」
一区切りがついたところで、アレクはお茶を淹れることにした。
人数分のお茶を淹れ、お菓子も用意して部屋に戻る。温かいお茶を差し出すと、アユムがお礼を言って受け取り、口をつけた。故郷のものとは味が違い、少し甘いという。
ちびちびお茶を飲むアユムに、ガディが尋ねた。
「その鈴が鍵なんだよな。どうなってるんだ?」
「ええと……ヒノメさ~ん。出てきて~」
アユムは誰かの名前を呼び、ヒモをシュルンと引っ張る。すると不思議なことに、宙に浮いたヒモがするすると結び目を作っていき、やがて人の形になった。
「か、可愛い!」
アレクは思わず叫んでしまう。
現れたのは、手のひらサイズの少女だった。まるで妖精のようにふわふわと宙に浮き、長い髪は黒色で、毛先に向かうにつれて濃い赤色へと変化している。格好は、どこかアユムに似ていた。
小さな少女は、くりくりとした瞳をアユムに向ける。
「……」
「ヒノメさん。こちらはアレクと、ガディさん、エルルさん。俺に協力してくれる人達だよ」
「……」
ヒノメと呼ばれた少女は無言のまま、アレク、ガディ、エルルを順に見つめた。
アレクは、アユムに向かって尋ねる。
「ねえねえ! この子、どうなってるの?」
「ヒノメさんは、俺の鈴とヒモに宿る妖精なんだ。こうやって呼ぶと出てきて、俺の手助けをしてくれる。な?」
「……」
すりすり。ヒノメはアユムの指先に、自らの頬を擦りつけた。
幼子のようなヒノメの愛らしさに、自然とその場が和む。
「なあ、ヒノメさん。救世主様は、一体どこにいるんだろうな」
「…………」
くいっ。
「ちょ、服を引っ張らないで。伸びちゃう」
くいくいくい、くいくいくいっ。
「ヒ、ヒノメさん?」
どうやらヒノメは、何か大切なことを伝えたいらしい。アユムの服を引っ張った後、ガディ、エルル、アレクを指差した。
「えっ……?」
ヒノメはムフーと鼻息を荒くする。まるで宝物を見つけた時のような、自信たっぷりの反応だ。
「こ、この三人が、揃って救世主様ってこと……?」
アユムのよく響く声を聞き、アレクは驚きの声を上げた。
「えっ!?」
一方、ガディとエルルは特に驚いた様子もなく、もくもくとお菓子を食べている。
「ほ、本当に!? 僕らが、その救世主ってやつなの?」
「そうみたい……」
ヒノメはむんっと胸を張ると、自分の役目は終わったとばかりに、またしゅるしゅるとヒモの姿に戻っていった。
「ま、待って、ヒノメさん! もう少し説明を――」
しかし鈴のついたヒモの姿となったヒノメは、アユムの手のひらにおさまり、何も反応しない。
アユムとアレクがぽかんとしていると、やがてガディとエルルが口を開いた。
「それで、俺らの力を借りたいのか?」
「えっ」
「私達がその救世主ってやつなら……助けてあげないこともないわ。依頼って形で受けてあげる」
「い、依頼?」
「そうよ。個人依頼ね。私とガディをそれぞれ指名する、ギルドを通した依頼。それ相応の金額はもらうけど」
涼しい顔をしてエルルが言うと、アユムは困った様子で俯いた。もしかすると、アユムの暮らす集落には、それほど余裕がないのかもしれない。
しかし、アユムは覚悟を決めたように顔を上げて言った。
「わかりました。お支払いします」
「……用意できるの?」
「今すぐには無理ですが、必ず用意してみせます」
「ふぅん」
楽しげな表情を浮かべて、エルルがニヤリと口角を上げた。ガディは持っていたお菓子をアユムに手渡し、「合格だ」と口にする。
「よし。助けてやる。金はいらん」
「はっ……でも」
「いらんと言っている」
「兄様。もともと、お金をもらうつもりなんてなかったでしょ」
アレクの指摘に、「まぁな」とガディは返す。
「アレクの連れてきた奴だ。弟が拾ったものには、兄である俺が責任を持つ」
「ありがとう、兄様! 姉様も!」
「あ、ありがとう、ございます……」
こんなにあっさり引き受けてもらえると思わなかったのか、アユムは戸惑いながらも礼を言った。
「このご恩は、一生忘れません」
「気が早いっつの」
「兄様と姉様は優しいでしょ。僕も絶対に君の助けになるから、安心してね」
アレクがそう言うと、アユムは涙ながらに頷いた。
その日の夜。
出会った時は青白い顔をしていたアユムだったが、今は穏やかな寝息を立てている。その寝顔を見て、アレクはホッと息を吐き、眠りについたのだった。
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